この頃のコナミには遊び心がありました

パロディウスだ!

Produced by (c) コナミ
1991.04.15 発売 (\.3800)

同社の傑作シューティング・グラディウスの世界観を徹底的にパロディ化。ただし、おちゃらけた外観とは裏腹になかなか歯ごたえのあるシューティングだったりします。パロディウス自体はMSXオリジナルなのですが、GB版は後に発売されたアーケード版の移植です。


初心者はビッグバイパーでGO!

基本システムはグラディウスそのものですから操作に迷うことは無いと思います。グラフィック以外で変わっている点は、自機を4種 (ビッグバイパー、タコ、ペンギン、ツインビー) から選べるということ。これらは単に外観が違うというだけでなく、パワーアップの仕方が異なります。それはレーザーの形態が違うという単純なモノから、オプション (自機の後に付いてくる) か分身 (時期が移動した時に軌跡を追う様に出てくる) かといった攻略の上でかなり重要な違いまでがあります。また、ツインビーのベルシステムが採用されているのも重要。通常のパワーアップの他、巨大化 (無敵)、バリアーミサイルなどの補助攻撃的なアイテムが使えるので攻略がより楽になります。パワーアップといえば、ゲージに『?!』が登場。これをセレクトするとランダムでパワーアップします。いや、パワーアップだけならまだ良いんですが、場合によっては全ての装備が無くなるというパワーダウンの場合があります。


フリフリフリフリ・・・

システムは変わらず、出現する敵も姿こそ違えど基本的に同じような動きをするので今までのシリーズを遊んでいる人は特に問題無いように思えます。が、そのパロディに魅入ってしまってミスするというパターンはあるかもしれません (笑)。なお、GB版では倫理上問題ということでSFC版ではカットされた (FC版ではキャラクタ自体が描き変えられた) ちちびんたリカちゃん腰振りダンスが再現されています (ある意味、かなりスゴイことだと思う)。必見!?


ヘッドフォンで聴くと、イイ感じ〜

単にキャラクタをいじっただけだったら手抜きといわれたでしょう。しかし、本ゲームでは自機の選択やパワーアップシステムの変更、そしてGBの特性に合わせたシステム (グラフィックの描き込みはもちろん、PSG6音を最大限に駆使したクラシックのアレンジBGM、オプションの数などの性能面に至るまで) をアレンジし直し、オリジナルに負けず劣らずのゲームになっています。タイトルから受ける印象でちょっと損をしている所もあるような気がしますが、個人的には普段シューティングをしないような人に遊んで欲しいゲームだと思います。なお、このゲームが収録されたコナミコレクションvol.4 は、現在 Loppi で書き換え可能です。

閑話休題。写真は、サウンドテストモードでコナミのロゴ (コナミコレクションvol.4の場合は Now Loading の画面) が出ている間にコナミコマンド (上上下下左右左右BA) を入力すると出現します。


お買い得度:★★★★★(5)
おちゃらけた外観とは裏腹に、基本システムは
非常に丁寧に作られているので安心して遊べます