グラディウスII

Produced by (c) コナミ
1991.08.09 発売 (\.3800)

前作の好評を受けて開発された続編。同名のゲームが他のプラットフォームで出ていますが、本作はＧＢオリジナル版です。なお、これも発売時はネメシスIIというタイトルで (現在 Loppi で書き換え可)、後のコナミコレクションvol.3 で本タイトルに変更されました。

本作で大きく変わったのが、まずパワーアップの種類をゲームスタート前にプレイヤーが選択出来るようになったこと。ミサイルやレーザーの種類をそれぞれ３種の中から１つ選んでプレイすることが出来るようになり、よりプレイヤーの個性が反映されるカタチになりました。また、レベル選択やキーコンフィグが設定できるモードとは別にプラクティスモードが設けられ、シューティングはちょっと・・・という人に最適です。もっとも、そういう人は最初からこのゲームを買わないかもしれませんけどね (笑)

というのも、本ゲームの難易度はメチャ高。ＥＡＳＹモードでもコンティニューしまくりです (ちなみに、無限コンティニュー可能です)。最初の方の雑魚キャラはともかく、少しステージが進むと出てくるキャラは障害物の陰に隠れて弾を撃ってきたり、装甲が厚かったり、一筋縄では倒せないヤツラばかり。さらに輪をかけて厄介なのが中ボスを含めたボスキャラ達。コアを破壊したと思ったら頭部が分離して襲ってくるなど、まず１回で倒れることはありません (しかも意表を突いてくるし)。ホント、シューティングに慣れてる人でもかなり手こずるゲームだと思います (頼みの綱のコナミコマンドも使えないしね)

難易度の高さもスゴイですが、このゲームのホントにスゴイところは演出にあります。グラフィックが前作よりも描き込まれてるのはもちろん、ストーリー展開がスゴイ！スタート直後、味方の艦隊がやられ１機だけになったプレイヤーは隕石群を避けながらただひたすらにビッグコアから逃げるだけの展開を余儀なくされます。無事に振り切って惑星内のボスを倒して脱出できたと思ったら敵に捕獲されパワーアップを全て没収。また最初から地道にパワーアップを繰り返しながら敵艦内から脱出 (ここら辺が難易度を高くしている一因)。大気圏突入時には摩擦熱で鉄器が崩れ去る様子などが細かく描写されます。そして最終ステージ、遂に敵の親玉を追いつめるのですが・・・とこの後の展開は遊んでみてのお楽しみ。とにかく、次はどうなるんだろう？というハラハラ感が素晴らしいです。よもやシューティングでここまで盛り上がるとは！

リリース時期の問題もあってか商業的にはあまりヒットしなかったんですが (つーか、ＧＢのシューティング自体あまり売れ行きは良くない)、間違いなくＧＢ史上に残る傑作シューティングだと思います。これが Loppi でゲット出来るんだから良い時代になったもんです

お買い得度：★★★★★（５）
難易度が高いのがイタイけど、間違いなく最高傑作