おなじみペンシルパズルの集大成

ロッピーパズルマガジン
かんがえるパズル創刊号

Produced by (c) サクセス
2001.08.01 発売 (\.600)

雑誌や新聞などでお馴染みのペンシルパズル3種類を1本にまとめたお徳用のパズルソフト。今回は数独スリザーリンクお絵かきロジックというお馴染みのモノが収録されています。


地味な画面だけど、論理的に解く快感はかなりのモノ

数独 (別名:ナンバープレイス) は、縦の列、横の列、3×3区分のブロックのいずれにも1〜9の数字が重複しないように配置する (まぁ魔方陣の拡大版といったカンジ) というモノで、GBでは既にルーカのぱずるで大冒険!というソフトがリリースされています。本作では、まずカーソルを移動してマスを決定すると自動的に上の並びから数字を選ぶようになっているのですが、これが結構自然な操作感覚でストレス無く遊ぶことが出来ます。あと、画面上に該当の数字がどれだけあるかを点滅表示させられるのも分かりやすくて良いです (勘違いで重複させたりする事も無いし、推理する時もラク)。さらに、素晴らしいのが右にどの数字をどれだけ使ったかを表示するグラフがあり、全て右端に達する (=正解) とクリアになります。ルーカのぱずるで大冒険!は全部のマスを埋め終わった後に自分で正解チェックをしなければなりませんでしたが、本作では自動的にチェックしてくれるので非常に楽です。というか、せっかくコンピュータ上で遊ぶんだから自動でチェックしてくれるのが当然といえば当然ですけどね。じゃなきゃ、紙の上で遊ぶのと変わらないもの (笑)
全部で16問用意されているのですが、個人的にはそんなに難しい問題は無かったと思います。ファミ通のレビュアーが『数独のコツが書いてない』とかほざいてましたが、元々コツがどうとかいうパズルではないし (論理的に解ける問題だからねぇ)、コツが必要というほどの難易度でも無いっつーの。もう少し頭を鍛えなさいな (笑)>ファミ通


ちょいと分かりづらいけど面白いパズル

スリザーリンクはGBでは初登場ですが、WSでは既にリリースされています (自動問題生成機能付きのスグレモノ)。点と点を縦横に線で繋ぎ、全体で1つのループを作るのがこのパズルの目的。線をひく際、線は交差したり、枝分かれしたりしないのと、4つの点で囲まれた小さな四角の中の数字は、その四角の辺に引く線の数です (0なら辺は無く、3なら4つのうちの3つに線がひかれる)。Aボタンを押しながら十字キーを押すとその方向の辺に線がひかれ、Bボタンを押しながら十字キーを押すとその方向の辺の線が消されます。ちょっと面倒そうに思えますが実際に遊んでみると直感的に分かる操作系で非常にレスポンスが良いです。また、外辺の線を消すとインクが流れ込むように線 (黒の実線および緑の仮線) がひかれているところまでマスが青くなります。この青くなっているマスの内部には線がひかれないし、その周囲の辺の数によっては何処に線がひけるかが分かるようになります。ナカナカ素晴らしいアイディアですが、最初これを見た時はバグったか?!と思いました (だって、いきなり画面が青くなるんだもの (笑))。
このパズルには定石パターンがあって、それを当てはめることである程度クリアに近づけます。この定石パターンはゲームのコツと称してオプションメニューに書かれているのですが、その中では実線と×印で説明がされています。まぁ、このパズルをやったことのある人ならそれが紙の上で遊ぶときの手法で、本ゲームの場合は×印の代わりに線を消す、という風に置き換えれば良いと分かると思うんですが、そうとは知らずに文句をつけてる人間が居たので、コレを読んでる皆さんはそんなことをしないように、ちゃんと説明を理解してくださいね (笑)。
4×4、8×8、10×10のパターンの問題が全部で32問収録されています。10×10くらいになると定石パターン以外に色々と試行錯誤する場面も多くなるので上級者の方でも結構楽しめると思います。


お馴染みのお絵かきロジック

お絵かきロジックは、マリオのピクロスでもうお馴染みですね。マスを塗る・消す、×印を付けるという操作しか出来ませんが (ヒント数字のチェックが出来ない)、マリオのピクロスと同じ操作系なので遊びやすいと思います。サイズは5×5、10×10、15×15の3種類で全部で32問が収録されています。一部、背理法を使って解く問題もありますが、総じて難易度は低いです (まぁサイズが小さいですからね)。
ただ、本ソフトに収録されているパズル全てについて言えることですが、カーソルが端っこで止まる (上下、および左右がループしてない) のがちょっと難点。小さいサイズの問題なら良いですが、大きいサイズだと端から端まで移動させる距離が長くてちょいと面倒です。基本的に操作系に関して問題の少ないソフトですが、この点に関しては次回作で改善してもらいたいですね。


問題を解いてパスワードを送れば賞品が当たる?

さて、各パズルを全問クリアするとパスワードが表示されます。このパスワードを送ると、賞品がもらえる懸賞が付いているのが本ソフトのウリの一つ。ファミ通のバカレビュアーがヒントが付いてないとか書いてましたが、懸賞付きソフトでヒントを付ける訳無いだろって (ホント、バカだな (笑))。
この手のパズルが好きな人なら、本気を出せば1日で終わってしまうボリュームなのがチョット残念。出来れば易しい問題 (どのパズルも仮置き機能が付いているんですが、ほとんど使わなくても解ける問題だった) は少なく歯ごたえのある問題をもっと増やして欲しかったです (わざわざ、こういったソフトをローソンに行って書き換えするような人はかなりのパズル好きのはずですから)。もっとも、600円でこの内容なので損したという気にはなりませんけどね。何はともあれ、今後の続編が非常に楽しみなソフトです。


お買い得度:★★★★★(5)
コレだけの内容で、この値段。コレをお買い得と呼ばずして
何がお買い得といえようか?