1億通りのQ?

Q BILLION

Produced by (c) セタ
1989.12.22 発売 (\.2980)

パッケージ写真のイメージとは大きく異なる純思考型のパズル。外見もシステムも良く言えばシンプル、ハッキリ言えば地味です (笑)。そんなこったからアルゼに買収されちゃうんだよな (ぉぃ)


Abswer の A?ちなみに最終ステージです

ゲームにはA/B2つのモードがあります。モードAは数字の書かれたブロックを移動してすべて1にすればステージクリアになります。ブロックを移動するにはネズミを動かしてブロックの横でAボタンを押せばOK。ただし、ブロックには高さの概念が存在し (ブロックに書かれた数字が高さを表す)、数字が一つ違う足場からでないと押せません。すなわち、3と書かれたブロックは隣接する2のブロックが無いと押すことが出来ないのです (床は数字が0だと考えて下さい)。また、ブロックは1度に1個しか動かすことが出来ません。高さを崩すためにわざわざ遠くからブロックを移動してきて少しずつ崩していくのですが、あっちを立てればこっちが立たないという感じでかなり頭を使います。全120面をクリアするのはかなり難しいでしょう。


まず、どの組み合わせから消していこうか・・・?

モードBは同じ絵柄のブロックを4枚1組で消していき、画面上から全てのブロックを消し去ればクリアです (モードAにも同じ仕様のブロックは出てきます)。4個以上のブロックが接するようなつなぎ方をした場合には、そのうちの4個1パターンを選択して消すことになりますが、他のブロックの配置も照らし合わせて (消したブロックの下のブロックがキーになることもあるし) 慎重に消さないとすぐに手詰まりになってしまいます。ステージクリアには制限時間があり、時間内にクリア出来ないと負けになってしまいます (ステージをクリアする毎に○×ゲームの要領で陣地を取っていく)。ちょっとせわしないモードなので個人的にあまり好きではありません。


一応、ガッツポーズ!

演出の類は一切無いし、グラフィックも非常にシンプルです。また、平面上で高さ (立体) を表すのは難しいというか、直感的に分かりにくいし、ゲーム自体が非常に単調作業になりがちなのも気になります (特にブロックの数が多いだけで解法自体は難しく無い=手間がかかるステージ)。難しい問題が解けた時の達成感は大きいのですが、30面解くまでパスワードが出ない (しかも、その後も10面毎にしかパスワードが出ない) という仕様は手軽に遊ぶというGBのコンセプトと、1ステージ解くのに時間がかかってしまう本ゲームの特性を明らかに無視したモノであり、個人的には納得出来ません (一手戻し機能が無いのもどうかと思うし)。39面に挑戦中にふとした理由でゲームを止めざるを得なくなった時、また31面からやる労力はあまりにも無駄です (まぁ、私はやりましたけど (笑))。パズルが好きな私でさえそういう状況なのですから、おそらく一般のユーザーは解かないうちに売ってしまったりしたのではないでしょうか?全120面を解くのはかなりの根気が必要だと思います。


お買い得度:★★★☆☆(3)
パズルとしてはグー。でもゲームとしては不親切でペケ