宿敵じんべぇをやっつけろ!

モグラ〜ニャ

Produced by (c) 任天堂
1996.07.21 発売 (\.3900)

まだポケモンが売れ始めて間も無い頃に発売されたゲームなので知名度は高くないですが (まだGBが復興していない時期ですから)、主人公・敵ともに可愛いキャラクタ、随所に入るデモシーンなどの演出が盛り込まれた非常にほのぼのとした雰囲気のパズルアクション。


左上の四角いブロックを壊せば出口が現れる

システムは簡単で、ステージごとの出口に黒い球をぶつければステージクリアとなります。ただ、一筋縄でいかないのは当然で、ステージ上には障害物がいやらしい位置に合ったり、敵が徘徊していたりでそう簡単にはクリア出来ません。敵は黒い球をぶつければやっつけることができますが、無闇に球を投げると手詰まりになってしまうから要注意。画面上にあるアイテム (パイプはその曲がった方向に黒い球を誘導するし、一方通行パネルはその名の通り) を上手く活用してゴールに運ばなければなりません。


む?これは一体!?

また、各ステージには地上面と地下面があります。地下面には地上から穴を掘ると行けるのですが、黒い球を持ち込むことは出来ません。その代わり危険な道筋を回避して地下から地上に移動することが出来るので便利です。ステージによっては地下面と地上面の関係をきちんと把握しルートを確定しないといけません。あまり穴を掘りすぎると黒い球を通す道が無くなってしまいかねないのでやっぱり注意が必要です。


見たまんま、ぴょんぴょん飛び跳ねて攻撃してくるステージ1のボス

あえて、最初にパズルアクションと書いたのですが、それはこのゲームがパズルとしてはあまりにも簡単だからです。実際1日チョイでクリアしましたが、敵キャラの存在、各ステージの最後にあるボスキャラとの対戦が無ければもっと早くクリアできたと思います。ボスキャラとの対戦はゲームの展開としてメリハリもあるし良かったと思うのですが、敵キャラの存在だけはどうにも納得がいってません。というのも、ステージ中に出てくる敵キャラは全く存在意義が無いからです。


謎の仙人の親切なアドバイス

たとえば、ロードランナーならば頭上を通る、金塊を持ってきてもらう、フラッピーならば岩を挟み込むことで岩を砕くなど、敵の存在は少なからずステージ攻略の役に立ちました (パズルを解く要素として)。それに引き換え本ゲームの敵キャラはホントの雑魚。単に主人公の邪魔をするだけで何の役にも立ちません。パズル的に何も難しくないステージなのにゴール付近に敵をうろちょろさせてクリアを面倒にしている、すなわちパズルの質の低さ (この場合、簡単に解けるという意味) をアクションでごまかそうとしている (クリアを難しくさせる) だけなのです。実際問題、この雑魚敵がいないと想像してみてください。あなたがクリアにかかった時間は著しく短くなるはずです。


便宜上パズルゲームとして分類してしまったので辛口になってしまっていますが、遊びやすさを重視した丁寧な作りは好感が持てます。気楽にゲームを楽しみたいという方には良いかもしれません。

お買い得度:★★★☆☆(3)
アクションとしてみるならば★4つ
パズルとしてみるならば★2つ・・・かな?