そういや、コレクションソフトで復活してたような気がするのだが・・・

パチ夫くん・パズルキャッスル

Produced by (c) ココナッツジャパン
1994.04.22 発売 (\.3980)

パチ夫くんといえば、その名の通りパチンコゲームの主人公で、シリーズもGBとしてはかなりの売れ行きを示していたと聞きます (個人的には、買っても景品の出ないパチンコやパチスロゲームをやるという行為自体が謎だったりするのですが)。そんなパチ夫くんが、何故に落ちゲーになってしまったのか?何だかんだ言いつつ人気のあったジャンルには逆らえなかったということでしょうか (にしても、他のキャラでも良さそうなもんですが (笑))


ここに落とせば6個消し完成

まず、ブロックにはパチ夫を含めて4人のパチ夫ファミリーと、お邪魔ブロックであるボルゾー、パチンコ星のエンブレム (P) の6種類があります。基本的にオセロのように同じキャラでブロックを挟むと挟まれたブロックが挟んだキャラに変化し、4つ以上同じブロックが並んでいると消滅します。ただし、間にボルゾーやPのブロックがあると邪魔をされることになるので変化しません。また、ブロックが消えると支えを失ったブロックは落下しますが、そのブロックが二次的な変化や消去を起こすことはありません (=連鎖という概念が無い)。この当たりが他の落ちモノに慣れていると結構戸惑う所です。また、ブロックは2個一組で落ちてくるのですが、直線に並んでいるパターンと、斜めに繋がっているパターンがあります。前者はAボタンを押す毎に『|←→−』のように変化し、後者は『\←→/』のように変化します。また、Bボタンを押すことでブロックの模様が入れ替わります。他の類似のゲームにおいては回転か入れ替えのどっちかひとつだけを採用してると思うんですが、2つの操作を行うために非常に煩雑です。いや、煩雑というよりもいざという時にボタンを間違えて取り返しの付かないことになってしまいます。オリジナル制を出そうとして基本的な所で敷居を高くしてしまっているような気がしてなりません。


キャッスルをねらえ!

その他の基本的なルールとして、Pは縦横斜めの直線上に有効で、挟んだブロックの全てが消えます (P同士は間に何も無くても縦横斜めの直線上に並べば消えます)。また、Pはどのキャラに挟まれても変化しないという特性も持っています。ちなみに、Pはランダムで発生する他、パチ夫くんファミリーを6個以上同時に消すと、次に落ちてくるキャラのどちらかがPに変化します。また、1つのキャラが2方向からの影響を受けた時、そのキャラはPに変化します。また、ボルゾーで挟まれたブロックはボルゾーに変化するのですが、4つ以上並んでも消えません。ボルゾーはPに接することでしか消すことが出来ないのです (繋がっているボルゾーは全て消える)


とりあえず、国王としての威厳は保てたかな?

まぁ、邪魔モノを消せるんだからPをボルゾーにドンドンぶつければ良いじゃないかと思うかもしれませんが、さにあらず。ハイスコアモードでは、Pが非常に重要な役割を果たすからです。それがキャッスルという役 (=Pの間にパチ夫くんファミリーの4人を挟んで消滅させること) です。ハイスコアモードでは、キャッスルを作るか、右にあるキャッスルメーターを右一杯にする (ファミリーブロックを消すことで少しずつ右に動き、ボルゾーを増やしてしまうと左に動く) と城下町が一段階ずつ成長していきます (最初は一本道のみが右下のウインドウに表示される)。5段階成長すると、城下町が完成し、新たな城下町の完成にむけ、また一本道の荒廃した土地から始まります。このモードでは最終的に城下町を16個作ることが目標になります。もちろん、ブロックを確実に少しずつ消していくことでもメーターが貯まりクリアに近づくことは出来るのですが、レベルが上がるととてもじゃないですが追いつきません。キャッスルを作って一気に街を発展させることがどうしても必要になるのです。もちろん、だからといってボルゾーを放っておけばいずれ画面が埋まってゲームオーバーになってしまうのでPによる除去も必要。如何に効率良くボルゾーを退治するかでクリアの明暗が分かれます。不用意にボルゾーを残していて、誤って高い位置でボルゾーを横一列に並べてしまった時などは即死決定です (苦笑)。なお、このモードではゲームオーバー時にスコアと城下町の数によって、国王としての信頼度が表示されます。最初のうちは国民が怒りっぱなしでしょうが、めげないで頑張りましょう (笑)


条件によってクリア時のグラフィックが異なる

もうひとつのステージクリアモードは、サブモード画面で選択した条件をクリアするモード。ブロックを200個消す、ファミリーを10個作る、20000点以上取る、など様々な条件の他、レベルやスピードなども設定可能となっていますのでプレイヤーの能力に合わせた細かいセッティングで楽しめます。条件さえ満たせばその他の制約は全くありません (キャッスルメーターや城下町などの表示も無い)。条件毎にプレイスタイルを変えていかないとイケナイので難しく感じますが、練習には適しているモードかもしれません。ただ、ダブルキャッスルを3回というのはあまりにも私には敷居が高く練習以前の問題だったりします (苦笑)

とにかく、ブロックの操作が全てです。連鎖という考え方が無いので、如何に効率良くブロックを配置して一気に消せるかが高得点のカギでしょう。あと、気を付けなければいけないのは横方向と縦方向のブロックの関係。一気に消すつもりで高く積み上げている縦ブロックの列があった時に誤って別の場所に置いたブロックが横の変化を引き起こした時に、一番下のブロックと同じブロックに変化するパターンだった場合、縦の列の変化はそこで止まってしまいます。その上にブロックを乗っけて4つ以上並ぶ場合だったらまだマシですが、3つまでしか並ばなかった場合には縦の列はそのまま残ってしまうどころか他の列への移動の際にも邪魔になってしまいます。ちょっとルールをかみ砕くまでに時間がかかるので取っ付きが良いとは言えませんが、落ちゲーが好きな人ならば試しに遊んでみるのも良いかもしれません。


お買い得度:★★★☆☆(3)
操作に慣れれば、意外に面白い
ただ、ちょっとボルゾーの出現頻度が高すぎ>ステージモード