ポケモンでパネポン

Produced by (c) 任天堂
2000.09.21 発売 (\.3800)

別項で紹介しているヨッシーのパネポンのリニューアル版。といっても約４年の歳月が過ぎていることもあり、現在のユーザー層では知らない人の方が多いかもしれませんね＞オリジナル。基本的なシステムはヨッシーのパネポンと変わっていないので主な変更点について書いていきます。

一見してすぐ分かる変更点は、カラーになったこと、そしてキャラクタがポケモンになったことです。ただ、パネルの消滅パターンは同じだし、VS COM モードでのストーリーの進行 (細い道の上を歩いていく) はヨッシーのパネポンの流用です。ぶっちゃけた話、ホントに登場キャラだけを変えたという感じですが、カラーになってパネルの区別はつきやすくなったし (モノクロでも十分判別できましたけどね)、ポケモン達の表情が大きく表示される (ヨッシー〜の時はちょっとキャラが小さかった) ので、見ていて楽しいです。見た目といえば、従来スコアの下に表示されていた敵キャラのＨＰが相手ポケモンの横に大きく表示されるようになり、どれだけダメージを与えたかが分かりやすい様になっているのも良いですね (ＭＰの概念が無くなったのはやはり分かりづらかったからかな？)。

個人的に今回イチバン嬉しいのはマニュアルも含めて非常に親切になっていること。特に『じょうたつへのみち』と称して、超スローモードによる連鎖・同時・アクティブの練習が出来ることと、色々な消し方のデモが見られるのは初心者にはありがたいモードだと思います。ヨッシーのパネポンは既に発売されていたＳＦＣ版のパネポンのプレイヤーを対象にしていたのか練習モードが無く公式攻略本にもテクニックはほとんど書かれていなかった為、ライトユーザーの多いＧＢではあまり人気が出なかったという経緯があります。今回はそれを踏まえて (キャラにポケモンを起用したというのも含めて)、初心者でも楽しめるようになっています (『そうさのしかた』まで細かく書かれている)。まぁ、慣れた人にはうざったく感じるかもしれませんがユーザーの間口を広げる意味で大きな意味があると思います。

もうひとつ、バッテリバックアップになった点も見逃せません (しかも、レジューム機能対応)。ヨッシーのパネポンのパズルモードの話ですが、意味不明のパスワードが出てくるコンティニュー方式だったんですよ。いつでもパスワードを書き留める紙がある訳じゃないし、途中で止めたくなってもパスワードが控えられなければまた最初からやり直しだったので、非常にツラかった思い出があります。バッテリバックアップの恩恵はそれだけにとどまらず、各種記録 (ハイスコアや対戦回数など) を記録しておける他、ゲーム中に出てくるポケモンのデータやクリアした時のグラフィックのストック (ギャラリーモード) を可能にしています。ポケモン図鑑を完成させるというのとはまたちょっと違いますが、何かを集める (コンプリートする) というのはゲームに対するモチベーションが上がりますよね。ただ、記録を見たりするモードがイマイチ使いにくい (というか煩雑) のが難点です。

そうそう、今回はひたすらお邪魔パネルを消していくお邪魔アタックモードが追加されています。あまりやり込んでいないので面白いかどうかの判断は難しいですが、こういうのもアリかな？とは思います (個人的に一番燃えるのはタイムアタックですが)。

最後に気になる点をいくつか。ひとつは VS COM モードに出てくるジムリーダーのセリフのレスポンスが遅いこと。もっとサクサク進みたいです (テンポ悪い)。あと、画面の書き換えが少し遅いっていうかカッキリしてない感じがします。多分に感覚的なことなので断言は出来ないのですが、なんかこうヨッシーのパネポンの時のレスポンスに比べて違和感があります。まぁ、慣れの問題だと思うので遊んでいくうちに気にならなくなると思いますけどね。

ただ、これらの点を踏まえても非常に良く出来たソフトだと思うので買って損は無いと思います。３度目の正直、今度こそパネポンがメジャーになることを願います。

お買い得度：★★★★★（５）
もう、間違いなくオススメできるソフトです