いや、なんか凄い荘厳な雰囲気が・・・あるかぁ?

アミーダくん〜阿弥陀〜

Produced by (c) ココナッツジャパン
1990.10.23 発売 (\.2980)

アタリや順番を決めるのに誰もがやったことがあると思われるあみだくじ。ちなみに、昔は平行線じゃなく放射状の線だったそうです (その放射状の線が、阿弥陀如来の後光の形状を連装させることから阿弥陀籤となったそうな)。ま、ゲームには関係無いことですが (笑)


やった、もうすぐでお家に帰れるぞ!

ゲームをスタートすると、コロスケ (丸いボール) が横に移動しているのでスタートボタンを押してスタートする縦棒を決定します。何回か往復すると自動的にランダムでスタート位置が決まってしまいます。ステージによっては、スタート位置を誤ると確実に1ミスということがあるので非常に重要です。スタート地点が決まるとコロスケはあみだくじに沿って動き始めます。で、そのままゴールの家まで辿り着ければ良いのですが、世の中そんなに甘くありません。くじの道筋には様々な罠が張り巡らされており (たとえば、ドクロマークに触れると即死、矢印に触れるとUターン、穴が空いていると直下のルートまで落下、別の地点にワープするトンネルなどなど)、何もしないでいると途中で死んでしまうか、家以外のゴールすなわちドクロマークに辿り着いてしまいます。


気は優しくて力持ち?!

そこで登場するのが、われらがアミーダくん。彼は体を張ってコロスケの進むべき道を作り出します (十字キーで移動して、Aボタンを押すとアミーダくんがくじの一部になりコロスケが通れるようになる。Bボタンを押すと解除される)。このゲームでプレイヤーが出来ることはコレだけ。他の道を壊したりするようなことは出来ないし、パワーアップするような要素も無く、ただひたすらに危険な道を回避するという地道な作業を繰り返すだけです。さらに困ったことには、コンティニューがパスワード形式で、しかもそれが10ステージ毎のパスワードだということ。9ステージ目で全滅した時の腹立たしさったら無いですね (苦笑)。コロスケが3人しかいないのもツライところです (1ステージクリアごとに補充されるとかあれば楽なのに)


ここまでくると、かなりキビシイな

それでも、まだ最初のうちは良いです。縦棒の数も、罠自体も少ないので。しかし、レベル (10ステージで1レベル) が上がる毎に縦棒は増え、罠も複数の種類がたくさん出てくるようになります。しかも、最初に書いたようにスタート地点を誤ると即死になるようなステージ構成が出てくるので3人じゃ到底足りません。1回死んで構成を覚えて再挑戦すればまぁクリア出来ないことは無いですが・・・それを10ステージも繰り返せと (笑)?
1度クリアしてしまえばオシマイという構成なので仕方無いですが (それでも、スタート地点を変えさせることで臨機応変な対応を迫らせる点は上手い作りだと思う)、どうも無理矢理死なせて何回もプレイさせようという気がしないでもないです。個人的には、発想自体は悪くないし、キーのレスポンスも良いカンジだったので、あとはゲームのシステム自体の問題というか、ランダムでステージを構成するモードがあると良かったなぁと思います。まぁ、GBじゃ無理だったのかもしれませんけどね、性能的にも画面の比率的にも (WSみたいな縦長の画面を使えればもっとゲームの幅が広がったかもしれないし)


お買い得度:★★☆☆☆(2)
単調な作業になりがちなゲーム展開
親切さが足りないシステム、オススメしかねる