Rって、リターンのR?

美少女戦士セーラームーンR

Produced by (c) エンジェル
1994.04.22 発売 (\.3800)

コスプレ、セーラー服、戦隊モノ、美少女・・・おおよそ、ヲタ心をくすぐる要素を全てぶち込んで作られた武内直子原作であるこのマンガ、その狙い通りにたくさんのヲタが引っかかった訳ですが (笑)、実は原作マンガって絵が下手だったりするのは周知の事実。アニメの方は声優ブームにも乗ってホントに大ヒットしたみたいですね。今でも朝早くに再放送してるみたいですしね。


キメ台詞?こういったグラフィックはさすがに力が入ってますね

まぁ、そんな話はさておき、本ソフトがどんな内容かというと、ジャンル的にはアクションです。ストーリーは5つのパートに分かれており、各々のパートではまず情報を集めるアドベンチャーパートがあり、アドベンチャーパートをクリアするとアクションモードになります。まぁ、アドベンチャーモードといっても単純なフラグ立てに過ぎず、しかも画面上に現れるキャラ全員に話し掛ければクリア出来てしまいます (苦笑)。このアドベンチャーモードでは、画面下のスペースをマップ表示画面 (マップっていうほど広くも無いんだけどね (笑)) に切り替えることが出来るので、それを見てれば難なくクリアという訳です。まぁ、ある意味かったるい作業になってしまっているんですが、ビジュアル (つーか、単なるグラフィック) はGBにしてはかなり良く描かれているので、それを見て楽しむというのもアリかもしれません。


プレイヤーが入れ替わってますが、基本的にやることは一緒です

アクションパートは、オーソドックスなジャンプアクションです。まぁ、敵の出現タイミングとか目茶苦茶で、攻撃パターンも単調だったり、敵キャラも数種類しかいなかったりしますけど、対象年齢を考えるとこんなもんかなという気はします。そうそう、各パートで主人公キャラが変わるのですが (ムーン、マーキュリー、マーズ、ジュピター、ヴィーナス)、キャラのグラフィックが変わるだけで特に性能が変わる訳ではなさそうです。使用する武器もグラフィックが違うだけで、攻撃パターンは同じだし。原作では各キャラクタ毎に違った攻撃方法とか必殺技とかあったような気がするんですが・・・ちょっとその辺が残念な仕様になっていますね。ちなみに、難易度はまぁあってなきがごとし (笑)。ライフの少ない男の子モードでやると少しは難しくなりますが、まぁそれでもクリア出来ないことはないレベルです (当然か)


ミニゲームの一つ、セーラーVゲーム。なんか、凄く不条理な難しさ (苦笑)

ストーリーモードは非常にアッサリ終わります。いや、ゲームが簡単というのもあるんですが、ストーリーの流れ的にも最後はあっさりと一言で終わってしまうという (苦笑)。容量の問題だと思いますけど、もう少しこう演出があっても良かったんじゃないかなと思います。もっとも、原作がどういう結末になったか知らないので、もし原作通りなんだとしたらゲーム自体に非はありませんけどね。で、そういったストーリーが必要無いと感じたのかどうか知りませんが、アクションパートだけ遊ぶモードがあったりするのがこのソフトの面白いところ (練習用という話もありますけど)。あと、ストーリーモード中に出てきたミニゲーム (シューティング・クイズ・神経衰弱・ハイ&ロー・パズル・おみくじ) を遊べるモードがあるのはお約束。
ゲーマーというよりは、やはりファン向けのソフトですね。それもヲタ連中じゃなくて、ホントに対象としている低年齢層の女の子向けの。そういう意味じゃソツなく出来てるソフトだと思います。まぁ、次から次へと新しいアニメが出てきて、今じゃセーラームーンといっても何ソレ?という子が多いと思いますが、再放送とか見て興味を持った子供に買ってあげるのはアリじゃないかな (もちろん、定価で買うのはナンセンスですけど (笑))


お買い得度:★★★☆☆(3)
まぁ、キャラゲーを楽しむという点では良いセンいってます
アクションゲームとして見た場合にはアレですけど (笑)