Produced by (c) ヒューマン
1990.09.14 発売 (\.3500)
オリジナルがPCエンジンでリリースされた後、色んなコンシューマー機に移植されプロレスゲームとして確固たる地位を築いた名作ファイヤープロレスリング (ファイプロ)。これはそのGB版である。
レスラー数は8名と他のシリーズに比べて少ない。しかし、それぞれがひとくせもふたくせもある選手達ばかりなので、ゲーム中のキャラクタが小さすぎるにも関わらず見分けがつくのはサスガである。
ちなみに、参加レスラーは以下の表の様になっている。
レスラー名 | 必殺技 | モチーフにしたレスラー |
若き格闘士 リュウ・マサキ (日本) |
キャプチュード | 前田日明 |
伝説の戦士 ヤマダ・カンスケ (日本) |
卍固め | アントニオ猪木 |
爆弾小僧 キム・リキ (韓国) |
サソリ固め | 長州力 |
暴走タンク キング・サムソン (アメリカ) |
ラリアート | スタン・ハンセン |
闇の怪物 デス・モンスター (カナダ) |
噛みつき | ビッグ・ザ・グレート・ブル |
仮面のヒーロー スーパー・サイバー (?) |
フライングクロスチョップ | 獣神サンダー・ライガー |
お化粧悪魔 ジョーカー (ソビエト) |
パワーボム | アニマル・ウォーリア? |
破壊王 ビッグ・クラッシャー (アメリカ) |
ヒップアタック | スーパー・ベイダー |
試合形式は勝ち抜き戦と、4VS4のイルミネーションマッチのみ (タッグは無し) と寂しいが、操作に関する基本的なシステムは他のシリーズと一緒。ただし、リリース時期がかなり古いので技の数はかなり少な目 (必殺技以外はほとんど全員同じ技)。バックを取ることも出来ないし、場外ではパンチとキックしか出来ないなど、かなり制約が多い。
また、各選手が使う技が古いのもちょっと残念なところである (特にサイバー=ライガーの使う技は今ではほとんど使ってないものばかりだし、必殺技も・・・(-_-;))
また、組み合うタイミングがかなり早目。難易度がセレクト出来ないのでファイプロ未経験者にはかなりツライだろう。私も結構他のゲーム機でハマったクチだが最初のうちは全然勝てなかったくらいである。
あと、他のファイプロシリーズは、無理矢理引き起こしたり、間接技をかけたりすればその反応 (立ち直りの速さ) で相手のダメージが分かったのだがGB版では反応が無い (というかいつも同じ反応) なので自分がどれだけ攻め込んでいるのか?が全く分からないのがイタイ。
他に変わったところといえば、斜め見下ろしのクォータービュー型だったリング (ひし形) が横から見たリング (長方形) に変わったこと。これにより、ロープワークなどが若干変わっている (左右にしか走れない)。また、リングが小さい (1画面分) にも関わらずハンマースルーをすると画面がスクロールするのでロープ攻撃を当てにくいという欠点がある (これは特にフライング・クロスチョップを必殺技に持つサイバーにはイタイ仕様)。
かなり辛口な批評になってしまいましたが、リリース時期を考えると仕方が無いところも多々あると思います (どうしても他のコンシューマー機版と比べてしまうというのもあるし)。ヒューマンさんには是非とも続編をリリースしてもらいたいですね (って、今となってはかなわぬ夢か (笑))
お買い得度:★★★☆☆(3)
これでも、ちょっと甘いかな?