この扉の向こうに待ち受けるモノは・・・?

シャドウゲイト・リターン

Produced by (c) ケムコ
1999.08.13 発売 (\.3980)

元々はパソコン用にリリースされたアドベンチャーゲーム。とにかく、その筋の人には知らない人がいないというほど有名なソフト。


一体、何回この死神と出逢うことになるのか (苦笑)?

有名といってもシナリオが面白いとか、グラフィックが素晴らしいとかいった類ではないのがミソ。とにかく、このゲームではプレイヤーが良く死にます。というか、各場面には何かしら死ぬ要素が紛れ込んでます。しかも、困ったことには普通のアドベンチャーで良くやる行動で死ぬ確率が高いこと (たとえば、本を見つけたらまず拾ってから開いて読むけど、このゲームでは拾った時点で罠が作動して死んでしまう (わぉ))。大体、画面右上の目立つ所にセーブコマンドが配置されてるってだけで『何かしようってんならセーブしといた方が身の為だぜ坊や』と言われてる様なモノ (笑)。そのバカバカしくても徹底した死に様の数々には感動すら覚えます (死ぬ時のメッセージがまたオマヌケなのが多いんだ (笑))。このGB版では、コンティニュー機能が付いており、万が一死んでしまってもその直前の場面からすぐに再開出来るのが嬉しいところ。正直、何かやる前に必ずセーブって、言うのは簡単だけれど実際にやるとブチ切れそうになりますからね (笑)


三途の川の・・・

説明が後になりましたが、ストーリーを簡単に紹介すると、かつて魔力でこの地方を支配していたワーロックを勇気ある12人のドルイドの僧達が封印。長く平和が続いていたが、封印の効果が弱まりワーロックが復活。悪魔の城・シャドウゲイトに住み、邪悪な魔獣どもをあやつり世界を再び闇に染めようとしている。何の因果か、主人公は勇敢なる戦士として、邪悪の城・シャドウゲイトに挑み、魔王ワーロックを倒すことになる・・・と、まぁこんな感じです。結構ありがちな展開です (笑)。
ちなみに、画面下のメニューの横にあるたいまつは時間の経過とともにドンドン燃えていきます。火が消える前に新たなたいまつを焚くか、ゲームをクリアしないとゲームオーバーになります。冒険の途中で見つかるたいまつは根こそぎ集め、燃やし続けるのがこのゲームの基本中の基本ですので覚えておきましょう。


コマンドは、下の方にもある

コマンドは、手の形をしたカーソルを動かして選択します。グラフィック画面の中ではスムースに動きますが、メニュー画面内では項目ごとに移動する様になるので、グラフィックからコマンドの領域に差し掛かった途端にガクガクって感じで画面が動いちゃってちょっとぎこちないです。グラフィック画面上で指示する時、かなり範囲が限定されているのでちょっとズレただけでNGのメッセージが帰ってくるのも何とかして欲しかったところ。画面が小さいので、メッセージは下からせり上がって表示されるのですが、その時のメッセージがNGだったら脱力モノです (メッセージの内容もそうだけど、せり上がって、元に戻るまでの時間が結構かかるのでイラつく)。というか、この手のアドベンチャーゲームで入力のレスポンスが悪いというのは致命的という気がするんですが・・・まぁ、このゲームの場合はそれすらアリかなと思わせるから不思議です (笑)


このゲームを作った人間の精神構造が見てみたいという気もするけど、それ以上にこのゲームをクリアした人間の精神構造を見てみたいという気がします。いや、私もクリアしましたけどね (笑)

お買い得度:★★★☆☆(3)
とにかく短気な人には絶対オススメ出来ませんな
ヌルいアドベンチャーには飽き飽きという方のみドウゾ