どうフライに表現するべきか

 


 フックサイズ#22~24の各パターン



 もう一つの重要な「食べてるモノをどうフライに表現するべきか」という事の例です。

ひとつの例としてクシゲマダラの夕マズメを例にとってみます。


 スピナー

スピナーの状況は幾つかの点がある程度はっきりしていますので、釣りの組立てはキーになる点を明確に絞る事が出来ます。

空中から水面に落ちて来て水面のフィルムの上、又は水面直下をウイングを十字に広げた状態で流下する。

サイズ#22、テール、ボディー、スペント状のウイング。 このことを表現する事です。


もう一つのフライは水面下のダン(何らかの理由で水面下にあるダン)テール、ボディー、スペント状のウイングはスピナーと同じですが、違いは水面の直ぐ下(水面のフィルムの下に張り付いた状態から水面下3センチ程度迄)で使う事と、ウイングのシルエットと質感です。


 ダン

もう一つはダンをイメージしたフライです。アップライトのウイングを表現したパターンです。


このようなイメージを持ちながら各パターンをタイイグしています。



ある程度の表現したいキーははっきりしていても水面上、水面下、フィルムに絡んでる等の機能を考えてマテリアルやタイイングの方法を考えて行きます。
  この3種類のパターンを使い分けて状況を判断しています。



これで反応がない時は次ぎの3種類のフライを試してみます。

#22CDCソフトハックル、#22キャプティプダン、フローティングニンフ

最初の3種類よりCDCソフトハックルは全体がファジーなシルエット、キャプティプダンとフローティングニンフはシルエットが違う。このような組立てで行っていますが、実際には最初の3種類程度をローテーションしてる状況で時間が無くなってしまう事が多く有ります。他にも幾つか考えてるフライパターンが有りますが、実際には今使ってるパターンも使い切れてない状況です。そんな中で次ぎから次ぎへとフライを替える事は、より混乱して行くにすぎないと考えています。

ここでも、何をするべきかはハッキリいるが「やる事が多すぎて全ては出来ない」と言う事になっています。




  使用してるロッドは#3 リーダーは12フィート(ティペットを含めて)ティペットは7Xを70センチ程度



 ポイント

小さいフライや見えにくいフライでの釣りの組立て方法。

これも総合的な事柄ですから個々の単独での状況だけを捉えると判りにくくなります。

 小さいフライや見えにくいフライ、水面のすぐ下で使うフライ等の時は無理してフライそのモノを見ようとせず、周辺視でフライの有りそうな「その辺」を見てる事でストライクは感じ取れる筈です。それには釣るポイントを正確に点のポイントとして捉える事と、ある程度の精度のキャスティングが出来る事です。


 ライズが有る、又は明確な狙うべきポイントを定める。そのポイントの少し上流、30センチから50センチにキャストし、リーダーが着水し流れ始める。フライそのものは確認出来てなくても狙っていたポイントにフライが流れ込んだタイミングで、そこでライズが起これば間違いなく、自分のフライに魚が出たと判断して、なにも問題なく釣りが出来ます。

「キャスト、着水、流下、ライズ、」このような流れのリズムをイメージするとフライが見えていない事はほとんど問題になりません。


 ここで紹介してるこの釣り方はとても重要でこのことが表現出来るようになると、釣りの巾が大きく広がると思います。

キャスティングではキャスティングの必要性が明確になり、キャスティング本来の意味が理解出来てきます。

タイイングでは、釣り人の都合である「見る為の様々なもの」が必要なくなり、魚が本物と勘違いするような、シンプルでキーだけを残したフライをタイイング出来るようになります。

フィールドではそこで起きてることにより深く接する感覚が磨かれてきます。

全ての所でフライフィッシングの深さが違って来る筈です。

キャスティングの精度、自分のキャストでフライがどこへ運ばれてるかを把握する事が始めに必要になりますが、それが出来れば決して難しい事は有りません。

このことを意識し、釣場で試し始めればこの感じは判り始める筈です。

 クシゲだけの内容物では有りませんが夕マズメのストマックです。



釣り人として一番気になる所は「何を食べているのか」と言う所と、その食べてるモノをどうフライに表現するべきか、という事になると思います。

この2点を少し具体的に挙げてみましたが具体的にすればするほど細かい所に関わっていきます。

この細かい所は人それぞれで10人いれば10通りの細かさが出て来る筈です。

全体の方向は、自然の時間を強く感じながら又は季節を感じながら考えて行く、そして具体的な細かい所は個々により様々になって行く。そして魚に聞いてみていくことで、ある程度の幅でキーが見えてくる。

この辺がフライフィッシングの面白さではないかと強く感じています。



  FISHING                


  フライフィッシングの案内 始めに