TRPG.NETさんのコンテンツに、日刊TRPG総合メールニュース 語り部日報というものがあるようです。
なにげにチェックしていたのですが、どうもJGCのアルバイトスタッフさんの記事が。JGC2000公式サイトにも情報があることから、公式ではないにしたとしても、そんなに非公式でもないと思われます。
っつー訳でいくつか掻い摘んで拝読させていただいたのですが…。
ちょっときびしめな突っ込みを、このPageでしていこうと思っております。
なお、引用部分については、特に断りがない限りにおいて、すべて語り部日報バックナンバー 語り部日報 2000年07月分 HTML版 KN200007 からとなります。また、改行位置については断り無く変更しております。あらかじめご了承ください。
なお、可能な限り、本文書と一緒に原典をご覧頂きたく思います。
本文書もまた、純粋に古庄一個人の個人的な見解です。
追伸:
途中から、チェックする気力が少しづつ失われてきました。後半に行くにしたがって、些細な事ははしょっているかもしれません。
(些細:ある一つの固まりを見る際に、他と比較した場合においてささやかと思われるもの。)
遅番だったため、夕方の6時までにくればよかったのだ。応対方法を簡単に教わって受付スタート。……。
「こうして、こうして。あとは聞いて」え?教わるといってもこれだけ。あとは見て学ぶ。きびしー。あう………
受付の後ろにバイト仲間が集まり、なにやら色紙を切っているではありませんか。当日配布物にも言える事ではあるのだが。
「それ、何?」
「整理券だよ」
夜はやいうちに行われるイベント用だとか。また?
そう思いながら見れば、向かいに座ったもうひとりは赤いペンで色紙に通し番号を振っている。
て……手作り。
なんでも、イベントの開催元からコピーがいただけなかったとかで、手工業ということになっているとか。
上のスタッフが告知してまわってくれたおかげで、ロビー前にはさっそく長蛇の列ができあがります。列を整理しなきゃ。「誰が配る?」「役割をさっと分担」?
さあ、整理券の配布をしよう。誰が配る?
あと、列の整理も必要だ。
スタッフとバイトのみんなで連携、役割をさっと分担して、整理券の配布開始。
萩の間を見たとき、まだやっていないことがあるのに気がつきました。フリープレイ卓の予定表を用意していなかったということです…………
菊の間を見渡して、ふと「あるもの」がないことに気がついた私。同上。
「フリープレイ卓の予定表がない……!」
気づくやいなや、呼び込みもそこそこに、興奮しきった足取りで下へ。
「初日1」で出してもらった、フリープレイ時間割の大判コピーを受け取ると、これを貼りつけるために上へ取って返す。さて、紙は手に入ったものの……
「えーと、貼りつけるものは??」
ホテルの壁に紙をはりつけるわけにはいきませんから、ふつうは黒板を出してそれを使います。ところが…………あいている黒板がないッ!
スタッフさん、そしてホテルの方に問い合わせて、みんなそろって菊の間わきにある倉庫から黒板を引っ張り出すことに。
ちなみに、卓の占拠時間は「最大4時間」というルールが……当日作られました(笑)
「整理券イベントってのは、入り口で人払いしないといけないよね」と誰ともなしに言ったことから(あるいは自爆か)、わたしは他にひとりを連れ立って、萩の間へ整理に行きました。ここにおいても、シミュレーションの不足とその弊害が出ている。
さて、行ってみて、少し妙だな〜、と思うことがありました。でも最初は、何が妙なのかなかなか気がつかなかったのですが。アルバイトである以上やむをえないと思うのだが。この内容は、もう少し憂慮すべき内容をはらんでいる。困った事に。
それは、整理券イベントなのに、開場30分前からもう人が待っているということでした。
当然、整理券があればいつでも入れますし、会場は広いので早く入ってもどうということはありません。整理券がなければ並んでも無駄です。
「なんでみんな並ぶんだろ?」などといっしょにいたバイト仲間と話していると、列からも笑いが(^^;)。
JGC当日、コンビニでいつもどおりの品揃えをしていたところ、JGCのお客さんたちが殺到し、早い時間に棚がスカスカになってしまったそうです。それ以来、夏になるとコンビニから運営元に「すみません、今年もやりますか?」という電話が入ってくるとか。こんなもん。JGC実行委員会の方からコンビニに連絡するべき。
夜ってヒマなんだ。もちろん、起きている努力が必要なんだけど。だー。
ちなみに、本当はスタッフのシフトを「受付」「会場」などなどと決めてあったのですが、実際のところもうひとつの会場「晴海客船ターミナルホール」を整理する役目以外は、全員「忙しいところへ行く」というシフトについているというべきだったのでしょう。その場合、スタッフの動きを仕切る人間が最低一人いるんですけどね。
2階へ上がると、フリープレイ卓の菊の間は人でいっぱい。……いっぱい?みなさんのあまりのパワーにしばし呆然。っつーか、んなもんはなんぼでも予想できたはず。過去の事例のチェックをしていないのだろうか?
JGCは、それなりにかかる宿泊料のモトを取ろうというのか、3日間を徹夜で通す人方もかなりいるようです。いや、います。あれだけ人が起きていたんですから……(笑)そーゆーのは公式ガイドブックにでもきちんと書いておくでわ。
ただ、眠らない方というのは、シャワーを浴びないこともあるとか?? 夏ですので、汗からくる体臭もきつい時期です。泊まりの部屋は狭いとはいえちゃんとシャワーもあるので、マンガ家の金澤尚子さんも以前触れていたように、浴びてきてくれるといいなぁ。
2日目には、JGC中最大レベルのイベントのひとつがあります。列くらい、JGCサイドで作ってやれ。
まず最初にやってくる目玉は、「モンスターコレクション」の大会本戦……なのですが、会場が違うのでホテル勤務にはまったく感知できず。ホテル側の目玉イベントとは、ずばり! 物販のオープンです。
−中略−
当日参加開場まであと1時間と迫った午前8時のこと、ホテル前にはさっそく行列が! 恐らくは物販を目当てにしているのでしょう。
−中略−
とりあえず、ホテル前の行列をそのままにしておくのはマズイので、いるだけのスタッフ総出で、正面に並びはじめたお客さんを、道の脇へ一列に、宿泊参加と当日参加の方を別にしながら、当日参加パンフレットの有無を確認していきました。
−中略−
列の皆さんに「パンフレットお持ちですか〜」と何度か声をかけたのですが、この列がなんの列なのかわかるようにするものを置かなかったため、パンフレットを買う前に入場側へならんでしまい、時間を無駄にする人を出してしまいました。申し訳ない……
午前9時、入場直後の階段は修羅場と化しました。らくらく4人並んで通れるほどの幅を持つ階段は人で埋まりきり、それが止まらないのです。ああ……これが全部物販に来るの? そう考えると、わたしの徹夜頭はさらにぐらぐらゆれるのでした。
−中略−
整理も終わって物販のある2階へ上ると、もうすさまじい人の列。2階の廊下を半分埋め尽くし、まだまだ伸びています。ここまで長くなると、どこにつながっている列なのか見通しがつかないのでしょう、「これ何の列?」という声もちらほら聞こえました。
−中略−
我先にと入り込もうとする人たちを押さえる入り口スタッフ。
−中略−
物販が開かれる「虹の間」の収容人数は50人、並んだ人の数はざっとその3倍。凄まじい混乱が予測されたため、スタッフさんより、先頭からそれぞれ50人の組に分割し、順番に入場してもらおうという作戦が通達されました。
−中略−
そしていよいよ午前10時!
へたれメガホンを手にしたアルバイト仲間のひとりが、やや緊張した面持ちで「お待たせしました、それでは物販を開きます……!」と宣言すると、待ち詫びた様子で人がなだれ込んで行きます。
部屋の中には、瞬く間に小さな列がいくつかできあがって行きました。
−中略−
売り場の方が列を整理してもらえるものの、後方についてはスタッフも出て手伝います。
そして人数が少なかったせいか、虹の間の寒かったこと! そこだけ、明らかに空気の質が違いました。ぱりぱりに乾いた、張り詰めるような空気に寒気がするほどでした。幾つかの疑問。
これはいかんと思ったわたしは、下へ降りるとホテルのロビーに掛け合い、上の状況を話して「冷房を弱くできないか」と尋ねてみました。
「あの冷房にはオンかオフしかない」
というのが解答でしたが、部屋の空気に異常を感じていたわたしは「じゃあ、少し止めておいてください」と言いました。それからJGCの本部にも確認を取ったと思います。
その後はしばらくの間、わたしはライブ以外のところを見まわっていました。冷房を止めたことをすっかり忘れたまま……
下の受付で待機していると、なにやら虹の間が騒がしくなっています。聞けば「むちゃくちゃな暑さになっている」「冷房が壊れた」とか
フリープレイ卓の見張り番というのは、大変です。何が大変かというと、2人1組なのはよいとしても、交代時間がとくにないというのが微妙なためで、下手をすればずーっと交代できないためです。ここもまた、人の使い方のミスが露骨に出てますな。
さて。
まだ8月分のバックナンバーを見ていないので、いくつか不明な点その他ありはするのですが。
が。
……あんまりにもあんまりな実態に、かなりめまいがしているのは私だけでしょうか?
願わくば、JGCそのものがなくなるほどのトラブルだけは起きないとよいのですが…………