さて。
一寸裏技的なGMの手法を幾つか。どっちかというと、「知らない」というより、「知られちゃいけない」のかもしれない。
ちなみに。コンベンションでやるのは避けたほうがいい手法もあるので、気を付けましょう(ぢゃあ書くなよ)。
さて。いきなり反則技のオンパレード。
いち。
ああ、寝てないっ!、シナリオが出来てないっ!、でも、今日はセッションだー!!
こんな時、あなたなら、どうしますか?
もちろん、日頃からのシナリオの蓄積と、アイデアの貯蓄があるのが一番なのですが。
でも、そんなもんがあったら、きっと叫んではいないと思う。
ンな時に、このテクニック!!
まず、ごく普通に、セッションを始めます。間違っても、今日はシナリオが出来てない、なんてことを気付かせてはいけない。ポーカーフェイスのいい練習です。
で、いかにも裏がありげで怪しげで意味ありげでひねりまくっているような、謎な事をします。
「君達に依頼したじいさんが、なんか今、にやりと笑ったよ」
「そうだね。ごく簡単な依頼だね」
「町に近いわりに、大してうわさ話も出てなくて、情報が無いね」
「この依頼にしちゃ、金額が高めだね」
「……ふ〜ん」
エトセトラエトセトラ。
ここで!!
ポーカーフェイスを気取りつつ、悠然と微笑みの一つでも浮かべていただきたい。
プレーヤーというものは疑い深いもので、勝手にいろんな事を連想し、話し合いを始めてくれる。しかも、君の目の前で。
そう。後は、その話し合いで出てきたネタを、「いや〜、昨日、結構考え込んできたんだけどなぁ。こんなにすぐばれるなんて」といいつつ、使ってしまう。
ぱーへくとである。
次。
NPCの名前が、とっさに思い付かないときっ!!
こいつは、ライターがさんざんぱら経験している事である(をい)。
私が今までやって、かなり成功率の高い技は!!
「マスター、このNPCの名前は〜?」
「うん、聞いたよ。」
「え?」
「(え、ぢゃねぇよ)うん。だから、ちゃんと聞いたよ。」
じつは、これで結構済んでしまうのである。
で、重要なNPCになりそうだったら、セッションを進めている時に考えればいい。
全然威張れた事ではないが、むっちゃ重要なNPCを、結局最後まで「名無しの権べえさん」で通した事がある(しかも複数)。ちなみにプレーヤーは、彼らの事を、思い思いにあだ名を付けて読んでいた。
人間、知識が無くても、小手先のテクニックでどーにでもなってしまう、と言う、いい見本である(…いいのか、そんな事言って)。
らすと。
シナリオ的にどーでもいい場所なので、何の設定もしていなかったのに、プレーヤー(PC)が妙に興味を持ってくれた場合。
まず第一に。いーからとっとと他の場所に言って欲しい場合。
簡単である。よそで、突発的に事件を起こせばいい。こういう時には、「音」が役に立つ。
ちょっと遠めな場所で「音」を出すと、大抵動くんだな、これが。
爆音、とか、悲鳴、とか、「助けて〜」の叫び、とか。
逆に、逆手にとって、誤誘導をしたくなったお茶目さんなあなたには。
ちょっと空を睨んで、考え込む(ふり)。ダイスを振る。ダイスの目を睨む。設定資料をちょっと漁る(ふり)。
一寸時間をおいて、「うん、何もなかったよ」。所要時間、約1〜5秒。
なんにもない、と言っているのに、どーして疑うんだろう?
プレーヤーとは、かくも疑い深いものである。そして、どーでもいいところで時間を使いすぎると、肝心の場所で時間が足りなくなる。合掌
さて。いきなし3つほど、荒めなテクニックを上げてみたが、どうだろう。
ただ、これをうまく使うと非常に便利なのは、ライターが太鼓判を押してあげよう(そら、いつもお世話になってるしな)。
なに、ゲームは、楽しければいいのである。少々の反則なんか、些細な事である。
まぁ、こーゆー技を、普段のまっとうな、おてんとう様の下で語れるような技に軽く織り込めば、楽をしながら、すいすいとセッションが出来るようになる(多分)。
だから、GM初心者の人も、恐れないでやってみて欲しい。ベテランになるのに一番必要なのは、多分、ぶっとい神経だから。
(ああ、あなたがたは、ベテランの方々。いえいえ、決してそんな、根性が太いとか、無神経とか…あわわわ)
業務連絡です。ライターは、ベテランGM数人によってふくろにされていますので、少々お待ちください。
朝10時のニュースです。某Web Pageのライターが、昨夜未明、変死体で発見されました。
当局ではこれを、ライターの口がわざわいを呼んだため、と断定し、捜査を打ち切りました。
続いて、各地のコンベンション予想です。
……
…
ライター「殺すなーーー!!」