恒例の礼文島のんびり旅です。21世紀最初の礼文旅は、レブンコザクラやミヤマオダマキ、レブンアツモリソウを見たくてこの時期にしました。
今回もANAの超割を利用しての北海道行きです。それもいつもとは違うルートで!
でも旅立つ前々日に風邪をひいてしまい、体調がちょっと悪かったのですが・・・。
一番下に今回撮った花の写真をまとめておきましたのでこちらもご覧ください。(キレイに写ってないのはガマンしてね!初心者だし・・・(^^;
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関空の出発ボード
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ANA429便 稚内行き
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関西空港 24滑走路
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見にくいですが上空からの稚内空港です
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今回は7年ぶりに関西空港から飛びます。久々に関空へ行くので空港内を散策したいなとちょっと早めの出発。
地元駅を朝二番の電車で名古屋駅へ。そこから新幹線「こだま」491号に乗り新大阪まで移動する。名古屋を出発するころは空いているが新大阪に近づくにつれてサラリーマンが増えてきた。皆さん新幹線通勤なんですねぇ。
新大阪で混雑する在来線に乗り換えて大阪駅へ。本当は素直にここから関空快速に乗ればよかったのですが、関空快速が大阪から東へ3駅の京橋が始発なので、そこから乗ればゆったり座れるかなと思い、環状線外回りの電車に乗る。
しか〜し!京橋に着いた時にちょうど反対側ホームに関空行き快速が入線してきたではないか!通勤ラッシュで混雑するホームを反対側ホームへ急ぐが間に合うはずもなく・・・。一時間後の快速まで待つかとも思ったが、ここからなら天王寺まで出た方がいいかなと、環状線外回りの電車に乗り天王寺まで。時刻表を見ると乗り遅れた快速に余裕で間に合うことが判りひと安心。快速に乗るが車内もそんなに混んでる訳でもなく座れることが出来た。
9:19に関西空港に到着。久しぶりの関空だ。とりあえずチェックインだけ済ませておこうとカウンターへ行き自動チェックイン機にチケットを入れると稚内行き429便は稚内の天候調査中との表示が。まぁなんとかなるだろうと気軽に考えて、荷物を預けて空港内を散歩。
マクドナルドで早めの昼食(時間が早くてモーニングメニューしかなかったが)を食べる。ここのマックは空港施設料の関係か、どのメニューも他の店に比べて値段が少し高いです。食べ終えて出発ボードを見るとまだ天候調査中のままなので、とりあえず74番ゲートへ移動。スポットには稚内行きA321が待機している。
出発時間が近づくが「稚内の天候が最悪ですので、しばらくお待ち下さい」と何度も放送が入る。なぎさ宿主の文夫さんに「もしかすると今日行けないかも」と一応メールを出しておいた。今日一緒になぎさ入りする友達のTさんもやってきて「飛べるのかな?」と心配している。
出発時間が過ぎて、もしかして欠航かも?と思い始めた頃、「稚内へ向かって飛びますが、旭川か千歳に下りる場合もあります」との放送が入り、とりあえず飛ぶってことでホッとして搭乗開始。機体は定刻より25分遅れでスポットを離れた。
関空を離陸して右へ大きく旋廻しながらこのまま京都の宮津方向へ向かうかなと思ったら名古屋方向へ。ちょっと雲が多くて霞んでいるがだんだん木曽川や長良川、名古屋港周辺が見えてきた。しかしそこからは雲の上に出てしまい名古屋市内を見れなかったのが残念。長野から新潟を過ぎるころは雲も取れて日本海がキラキラ輝いていた。秋田周辺からはまたまた雲の上に。
稚内に近づき降下を始め、雲の中を進むがなかなか雲の下へ出ない。機長が「一度、滑走路の確認の為降下します」と放送が入り、旋廻しながら高度を下げる。西側から進入で雲の隙間から稚内の発電用大風車や大沼がチラッと見えたが滑走路が確認出来なかったようで上昇してしまう。雲の上に出て「しばらく稚内上空で待機します」と放送が入り、ず〜〜っと旋廻を続ける。
40分ぐらいしてから「もう一度空港の北側から進入して滑走路が確認出来なければ旭川空港に向かいます」との放送で降下が始まった。だんだん高度が下がってきたなと思ったら雲を抜けてすぐ下には海が!低空飛行を続けて、その先には・・・陸地が見えるぞ!!空港も確認できる!!!そして無事に雨模様の稚内空港に着陸。着陸すると同時に機内では拍手がおきた。
定刻より50分程遅れているので、預けた荷物も持って急いでFT行きのバスへ。車内から文夫さんに「無事稚内に着きました」とメールを出す。FTには礼文行きフェリーの出発15分前に着き、急いで切符を買って船に乗りこむ。
船内はツアー客で混んでいるので、仕方なく通路に新聞を敷いて座る。風雨が強くけっこう揺れるので横になって寝ていたいところだけど・・・。気分転換で何度か外へ出るがどんよりした雲が続いて利尻もほとんど見えない。でも礼文が見えてくると船酔いも無くなってきたような?。向かい風だったのでちょっと遅れて香深港に接岸。
文夫さんが迎えに来てるのかな?と見ていたら、「ん?」文夫さんとは違う男の人がなぎさの旗を持って立っている。新しいヘルパーさんかな?と思いつつ船を下りてその人に近づくと「おーたさん、おかえりなさ〜い」と声をかけられる。「あれ〜!」なんと前にもヘルパーをしていた喜一さんだ。まさかヘルパーをしているとは思ってなかったのでビックリ。そしてなぎさ掲示板で来ることを予告していたSさんも一緒になり『なぎさ』へ。
玄関で文夫さん、かあさん、ちんさんと再会「ただいま〜」。居間には常連のOさんや、群馬のナッパさん(ごめんなさい名前が・・・)、ネットで知り合いの関東のTさん(初めてお会いしました)は職場の人達とくつろいでいた。「風呂は後からね〜」と言われ、すぐに夕食になる。
文夫さんから料理の説明があり、「ガヤの唐揚げ、ホタテフライ・・・・・」と、初日から好物のガヤの唐揚げだ!と喜んで食べ始めたら、しばらくして文夫さんが「もしかしてさっき”ガヤ”って言った?ゴメンゴメンその魚は”ヤナギノマイ”とゆう魚でした」と訂正が。「だまっていたら判らなかったのに〜」とツッコミが入りみんなで大爆笑!(あとで写真を見比べるとやはり違ってますね)。
風呂に入ってから居間でのんびりすごし初日の夜は終わった。
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6/1の夕食 左上から
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本日の移動 家〜新守山〜名古屋〜新大阪〜大阪〜京橋〜天王寺〜関西空港〜稚内空港〜稚内フェリーターミナル〜礼文・香深フェリーターミナル〜なぎさ (万歩計 ****歩)
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朝はこんな利尻が見えました |
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ミーティング後 |
今朝は昨日の天気が嘘のように晴れわたる朝になった。昨日は見れなかった利尻も頂上辺りに多少雲がかかっているがほぼ全容を見せてくれた。関東のTさんグループが一便で島を離れるので港へ見送りに行く。帰る日にこんなにいい天気でTさん達は残念がっている。稚内からの一便で東京のOさんが到着する。
船を見送り、恒例のジャンケン大会。がっ!!いきなり負けてしまい、6人分のジュース代をおごるハメに・・・。最初からついてないなぁ。
いっぷくしてからOさん、Sさん、Tさん、他2人の計6人で林道入口まで文夫さんに送ってもらい、ウスユキソウ群生地まで歩く。途中の道沿いにはオオバナノエンレイソウやハクサンイチゲ、レブンコザクラ他多数の花が咲いている。写真を撮りながらゆっくりと進んでいく。ウスユキソウ群生地へ着くがさすがにウスユキソウは時期がまだ早くて咲いていなかった。
帰り道も花を見ながら戻っていく。Oさん達と別れて、SさんTさんの3人で桃岩に行くことにする。林道入口から車道を進み、桃岩展望台へ。ちょうど東京のOさんが知床の方から歩いてきたので合流して、一緒に昼食のおにぎりを食べる。しかしガスって利尻は見えないし、風も強くてちょっと寒かった。
少し休憩してから知床に向かって歩き出す。ここからもミヤマオダマキやハクサンイチゲ等の花畑が広がり、来てよかったと実感!。知床灯台やなぎさ仲間で29番と呼ばれるたくさん花の咲くところに寄り道していく。29番を出てしばらくすると前方にうっすらと利尻山が見えてくるようになった。知床を抜けて宿に戻ると利尻の雲もかなり取れて残雪も見えるようになった。
風呂に入ってからみんなで利尻を見ていると最終便で来た兵庫のKさん、奈良のGさん、神奈川のSさん(利尻からの船で来たらしいです)、東京のFさん他が到着。すぐに夕食になり、今夜も好物が並んだので美味しく頂く。そして文夫さんが「今夜は今シーズン初のミーティングやるから」とのことでPM8時から開催。焼酎の番茶割りを飲みながらみんなの話を聞いて過ごした。
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6/2の夕食 左上から
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本日の移動 なぎさ〜FT〜礼文林道〜ウスユキソウ群生地〜礼文林道〜桃岩展望台〜知床〜なぎさ (万歩計 ****歩)
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魚をさばく文夫さん |
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ホッケのちゃんちゃん焼き |
目が覚めて外へ出ると道路が雨で濡れている。海も波が高くなっていた。今日は一便で来る人も帰る人もいなかったので港での見送りは無し。こんなことは初めてだ。
他のお客さん一同は北へ行くと言っていたが、自分はちょっと風邪ぎみだったのと今にも雨が降りそうな天気だったので一緒に行くのはやめて宿に残ることにした。東京のOさんも天気が悪いので残るそうだ。
文夫さんの運転で皆が北へ行ってからは残った宿のスタッフが一生懸命掃除してるところを邪魔?しながら居間でのんびり本を読んで過ごす。台所を覗くと戻ってきた文夫さんが夕飯の下準備をしていた。テーブルの上に魚が置いてあるので「これなんですか?」と聞いてみる。「こっちはハッカク、八角形してるっしょ」と見せてくれた。そしてまな板で別の魚を三枚におろしていたので聞いてみると「この形で判らない?」と魚を調理後の形にしてくれた。「あっ、判った!ガヤだ!!」「正解!」ってことで今夜はガヤの唐揚げが出るそうだ。楽しみ〜!
10時を過ぎてOさんは桃岩に行くと出ていったが、自分は11時半までゴロゴロしてから街まで歩いていくことにした。小雨が降っているので合羽を着てのんびり歩く。道沿いにもミヤマオダマキやイワベンケイが咲いていて雨に濡れてとても綺麗だ。
「ちどり」に着いて恒例?のホッケのちゃんちゃん焼きと生ビールを注文。炭火でジックリ焼いて「いただきま〜す」。しばらくするとOさんも来てちゃんちゃん焼きとイカの鉄砲焼きを注文。自分もイカを少し分けていただいた。焼けるまで時間がかかったが、とっても美味しかった〜
(^^)
Oさんと別れてとりあえずFTで休憩。雨も止んでいたので歩いて宿へ戻る。どんよりした雲が低くたちこめていたが利尻島の裾だけがとても明るく見えている。あの辺りは晴れているんだろうか?。
宿に戻ってからはまた本を読んだりしてん、早めの風呂に入る。しばらくするとOさんも戻り、他の人達も帰ってきた。
夕食ではやはりガヤが出た。ってことはハッカクは明日の夜かなぁ。
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6/3の夕食 左上から
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本日の移動 なぎさ〜ちどり〜FT〜なぎさ (万歩計****歩)
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なぎさの旗を持つかあさん |
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西上泊とコザクラ畑 |
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西上泊漁港 |
今朝は雲も昨日ほどではなく雨も大丈夫みたいだ。一便でOさんとSさんが島を離れた。ジャンケンのあと、Tさんとなぎさ号に乗って昨日行けなかった北へ送ってもらう。
浜中で車を下りて歩いてアツモリソウ群生地へ。今回はちょうど時期もよくてアツモリソウもたくさん咲いていた。写真を撮ってから次のコザクラの咲いている場所へ向かう。Tさんが昨日来たときに道沿いにもアツモリが咲いていたと教えてくれたので探してみると手の届きそうなところに自生のアツモリが咲いているではないか。すぐ横にはハクサンチドリも咲いていて、これぞ自然の姿だよな〜と実感。
前にも来た、8時間コース脇のレブンコザクラがたくさん咲いてる場所に到着。ちょっと時期が遅かったかなって感じだけど、まだまだみごとなコザクラ畑が広がる。そのすぐ横にはミヤマオダマキの群生が!!こっちの方が数が多くて紫の花が一面に広がっている。何枚か写真を撮ってのんびり。
それから西上泊まで下りてスカイ岬へ行く。曇っていて岬の横にある入江も暗く、展望台もちょっと風が強かった。でも振り返って港の方を見ると雲も切れてきて日差しが差し込んできた。
西上泊を出てもう一度アツモリソウ群生地に寄る。観光バスも止まって混んでいた。その中に礼文の写真家”宮本誠一郎”さんの姿も。花を見るツアーだろうか。
浜中からバスに乗り、うたた寝しているとあっという間に香深に近づいた。Tさんが役場で礼文のポスター(役場の観光課?で無料で貰えます)を貰う為”香深”で下りる。自分はもしかするとFTになぎさ号が迎えに来てるかもってことで終点まで。でもFT前になぎさ号の姿は見えず、歩いて役場まで戻る。しばらく待っているとポスターを抱えたTさんが出てきた。自分の分まで貰ってきて頂き、感謝感謝!。
そのまま歩いてFT前まで来ると前方からなぎさ号の姿が!文夫さんが迎えに来てくれていたのだった。「探してたよ〜」と言われ、役場に寄っていたことを話す。あとで携帯を見たら、文夫さんからの着信&留守電が入っていました。マナーモードにしてたので気づきませんでした。ごめんなさ〜い。
宿前からは雲も切れて残雪が残る利尻の姿が!夕食が始まってしばらくしてから文夫さんが「利尻がきれいだよ〜」と教えてくれた。みんなカメラを持って外に出て利尻を写す。まだまだ外は明るいが利尻の上には月がポッカリ浮かんでいた。
夕食後、外に出てみると月明かりとうっすら見える利尻の姿がなんともいえず感動だった。
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6/4の夕食 左上から
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本日の移動 なぎさ〜FT〜浜中〜アツモリソウ群生地〜西上泊分岐付近〜西上泊〜アツモリソウ群生地〜浜中〜FT〜なぎさ (万歩計 ****歩)
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利尻頂上もクッキリ! |
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なぎさ前 |
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行ってきま〜す! |
最後の朝。なんで帰る日にこんないい天気になるんだ?。恒例の写真を撮って車に乗りFTまで行く。港ではツアー客の多さにビックリ!こりゃ船室には入れないだろうなぁ。
”忘れないで”の歌を聴きながら船は島を離れた。「行ってきま〜す」だんだん島から離れ文夫さん達が見えなくなった。荷物を持って後部のオープンデッキへ移動。小さくなる礼文を見ながらTさん、Sさんと話しながら過ごす。
話しながらだと時間のたつのも早く稚内へ到着。FT前でバスで札幌に向かうSさんと別れ、Tさんと駅前のお土産屋に寄ってから”たから屋”で塩ラーメンを食べる。スープが丼いっぱいに入って美味しかった。
バスターミナルから空港行きのバスに乗り稚内空港まで。空港で関西空港行きに乗るTさんと別れて自分は新千歳行きの飛行機に乗りこむ。
離陸してからは利尻と礼文がうっすらと見えた。暑寒別岳をすぎてから高度を下げ、新千歳空港に着陸。
空港で札幌の友達Oさんと待ち合わせていたが姿が見えず。少し待ってから電話したらちょうどそこにOさんが到着。寝坊?してたのかな?
友人の車で支笏湖に向かう。千歳からは30分強で支笏湖に到着。何年ぶりにここへ来たかな。しばらく湖畔をドライブしてから軽く食事したり話をしながらのんびり湖を眺める。3時間ほど滞在してから空港まで送ってもらいOさんと別れた。
土産屋を覗いてからゲートに入り名古屋行き最終便の乗り込む。今回は無事に定刻で飛び立てるようだ(札幌→名古屋
便は前回・前々回と大幅な遅れだった)。千歳を飛び立ちしばらくすると雲上飛行に。名古屋までずっと雲の上だった。名古屋に着くが雨模様で蒸し暑〜い!「あ〜あ、帰ってきちゃった・・・」
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支笏湖からの樽前山 |
もうちょっと時間があれば
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本日の移動 なぎさ〜香深FT〜稚内FT〜稚内BT〜稚内空港〜新千歳空港〜支笏湖〜新千歳空港〜名古屋空港〜家 (万歩計 ****歩)
今回は個人的にいろいろな思いと出来事がおこった旅でした。
でもたくさんの花も見れたことだし、ヨシとするか!
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オオバナノエンレイソウ(大花延齢草) |
ミヤマカタバミ ? |
レブンコザクラ(礼文小桜) |
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キジムシロ(雉莚) |
エゾノハクサンイチゲ(蝦夷白山一華) |
シラゲキクバクワガタ(白毛菊葉鍬形) |
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ミヤマオダマキ(深山苧環) |
レブンコザクラ |
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ハクサンチドリ(白山千鳥) |
エゾイヌナズナ(蝦夷犬薺) |
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サクラソウモドキ(桜草擬) |
カラフトハナシノブ(樺太花忍) |
ネムロシオガマ(根室塩竃) |
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レブンアツモリソウ(礼文敦盛草) |
レブンアツモリソウ |
レブンアツモリソウ |
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チシマフウロ(千島風露) |
カラフトアツモリソウ(樺太敦盛草) |
イワベンケイ(岩弁慶) |
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レブンアツモリソウとハクサンチドリ |
アオチドリ(青千鳥) |