さよなら急行列車


H12/3/11、JRのダイヤ改正が行われました。JR北海道でも改正があり、今まで走っていた急行「宗谷」「サロベツ」「利尻」「礼文」の各列車が特急列車に格上げされ、「スーパー宗谷」「サロベツ」「利尻」として生まれ変わりました。車両も「スーパー宗谷」には新型車が、「サロベツ」「利尻」には在来型特急車両のリニューアル車が入っています。でも私個人としては急行列車の方が好きです。(所用時間もそんなに変わらないんですよね...)そこで急行列車が無くなる前に乗り納めに出かける事にしました。(JR北海道では急行「はまなす」が残ってます)


2000/3/6(月)

御嶽山
機内からの木曽御嶽山です
急行 利尻
急行「利尻」

いつも通り、朝まで仕事して午後の飛行機で新千歳へ飛びます。名古屋はけっこう晴れているので上空からの景色が楽しめるかなと、ちょっと期待。出発まで時間があるので礼文の民宿「なぎさ」の宿主である札幌のFさんに電話を入れる。「今日札幌へ行きま〜す」「えぇ〜!何しに来るの〜?」理由を言うと・・・呆れられてしまいました(^^;。

定時よりちょっと遅れて離陸、北へ向かって上昇していく。途中、木曽御嶽山が見えてくる。雪を被って真っ白!綺麗やなぁ〜。松本、長野市街を越えて1月に行ったばかりの野沢温泉スキー場も確認。でも新潟を過ぎるあたりで雲が出てきて、津軽海峡までずっと雲の上だった。

定時よりちょっと遅れて新千歳空港に到着。6ヶ月ぶりの北の大地!ちょっと嬉しい。空港ロビーで、まずどこへ行こうか考える。とりあえずPM7時にFさん宅、その後急行「利尻」に乗るつもりなのでそれまで何しよう。そーだ!お腹も空いてきたし札幌の旅仲間のOさんがバイトしてる所で何か食べよう!ってことで早速行く事を電話して札幌へ向かう。

電車を乗り継いで札幌の次の駅、桑園で下りる。店に着いてOさんと再会。でもPM6時30から店が貸切りになるってことでとても忙しそう。とりあえず「牛肉のギネスビール煮」(これがおいしいんですよ〜)と「ギネスビール」を貰う。一人で飲んでるだけなのでどんどん飲めてしまう。次もあるのであまり飲んでしまうとまずいと思い、6時には店を出た。

札幌へ戻って今度は地下鉄でFさん宅訪問。かあさんも在宅でビールを飲みながら(またかい!)昨シーズンの話やオフシーズンの出来事などを聞いた。列車の時間が近づき、お二人の見送りを受けて地下鉄の駅に向かう。札幌駅に着いて7番ホームに上がるとちょうど急行「利尻」が入線。いつもなら自由席の列に並ぶ所ですが今回は初めて指定席を取ったので、慌てずに乗車する。

22:04札幌発車。指定席は空いてるかと思ったけど、自由席から流れてきた客でこっちも混んでいた。でも旭川で半分以下になってしまいました。





3/7(火)

北防波堤ドーム
稚内 北防波堤ドーム
稚内駅
稚内駅内の一画にこんなコーナーがありました

途中寝たり起きたりしながらしていると、だんだんと稚内が近づいてくる。南稚内駅手前でちょっとだけど利尻島が見えるスポットがあるけど、今回は曇っていて何も見えない。それどころか風が強くて日本海が荒れている。こりゃ寒いぞ〜。

AM6時稚内到着。時間が早いので稚内温泉もやってないし、稚内公園も風が強くて寒そうだし・・・、時刻表を見たら名寄行きの普通列車に乗って幌延で折り返すと適度に時間が潰せるのが分かったので、列車に乗り込む。

幌延まで行って駅前をうろうろ歩いてから駅に戻り、また稚内へ戻る。稚内駅前BTに行くと稚内温泉までの往復乗車券と温泉がセットになった割引切符があったのでこれを購入。バスに乗って稚内温泉へ行く。平日の午前中ってことで空いてるかと思ったら駐車場には車がいっぱい止まっていて温泉内も人が沢山いてちょっとビックリ(地元のお年寄りが多かった)。

今日は風が強く天気も悪いから稚内公園行きは止めて温泉だけ居ることにする。屋内の風呂にずっといるとちょっと暑くなってくるので露天風呂へ行くとこっちは吹雪の中・・・、でもお湯がぬるくなって長湯できるんですよね。

結局、風呂に出たり入ったりでPM2時半ごろまで滞在してました。駅に戻って雪が弱くなってきたのでフェリーターミナルの方へ行ってみる。道路は整備されていて雪は無くなっているが近道の歩道はすっかり雪の中で歩くのが大変だった。ちょうど船のいない時間だったのでFTはとても静かだ。そして北防波堤ドームへ行く。こちらも人がいなくて風の音だけが聞こえていた。雪も強くなってきたので駅へ戻る。

16:02発、急行「礼文」で旭川へ向かう。急行四姉妹?の中で唯一乗った事が無かった列車だ。2両編成で5割ほど席が埋まる。でも途中の駅でどんどん乗り込んできて旭川に着く頃には車内やデッキに立つ人も出てきた。へぇ〜けっこう重要?な列車だったんだ。

19:49旭川に到着。駅前のホテルに入る。ラーメン好きの私としては旭川ラーメンを食べなければってことで「梅光軒」へ行ってみるがもう閉店...仕方なく前にも行ったことのある「山頭火」で食べることにした。でもここもおいしいんですよね。食べてから駅へ戻ってキオスクでビールとつまみを買ってホテルへ戻った。

急行 礼文
稚内駅 急行「礼文」

3/8(水)

急行 礼文 by士別
あっとゆう間に雪が付いてしまいます
急行「礼文」稚内行き
士別駅
士別駅 駅前は雪で真っ白

6:30に目が覚める。今日は名寄へ出て旧深名線を辿ってみようと思っていたけど、時刻表を見て気が変わり、急行「礼文」で士別に向かう。士別には「なぎさ」の知り合いのSさんがいるけど、連絡しなかったので一人で街を歩いてみることにした。

ちょうど天気もよくなってきて雪が反射して眩しいくらいだ。表通りから一本裏の道を歩く。雪がフカフカで気持ちいいのでわざと深い所を進んでみたりする。国道40号線まで出るとけっこう交通量が多い。そういえば数年前に中富良野から稚内へ行ったときにここを車で通ったこともあるんだなぁ、でも冬の道だったら恐いなぁ、なんて考える。10:40発の快速に乗る為に駅へ戻る。駅の待合室は暖房が効いていて暑いくらいだ。

旭川に戻り、今日こそは「梅光軒」でラーメンを食べるぞ〜!っと店の前に行ってみると定休日の看板が!!ガックリ...。こうなったらラーメンはヤメ!ってことで、何故かカレーライスのランチセットになってしまったのでした(何も旭川でカレーでなくてもって思いますが)。食後の運動で駅周辺をちょっと散歩してから特急列車で札幌へ向かう。札幌駅から歩いてホテルへ。

荷物を部屋に置いてから、おとといも行ったOさんのバイト先へギネスビールを飲みに行く。Oさんがバイトが終わったら他の店に飲みに行こうと誘ってくれたので店でビールを飲みながら待つ。やっとバイトが終わって店を出る。行った先の店で何故か南米系のダンス”サルサ”を教えてもらって踊ることになったのはいいけど、ずっと飲みつづけている自分にとってはとてもキツイ!もう足元フラフラ。でもいい汗かいて?とても楽しかったです。今度はもっと踊れるようになりたいと思ってマス!

ホテルへ戻ったのは1時過ぎてたかな?とにかく部屋に入ってからの記憶がありませんでした。(笑)











3/9(木)

滑走路
新千歳空港 19R滑走路
フェリー
苫小牧港到着前の太平洋フェリーが見えた
さすがに船名までは判りません

さすがに昨夜遅く帰ってきたのでとても眠い...。でも9:50発の飛行機に乗る為に急いで荷物をまとめる。ちょうど通勤時間帯なので駅までの道はサラリーマンでいっぱい。大きな鞄を持った自分がその場で浮いてしまう。

そして快速で新千歳空港へ。今回はいつもの名古屋行きではなく羽田行き、それも初めて乗るAIR DOだ。地元北海道の航空会社の売り上げにちょこっと協力?する。

飛行機の搭乗までがバス移動になるので(搭乗橋は大手会社以外はなかなか使わせてもらえないそうだ)けっこう時間がかかる。ちょうど右窓側の席が取れたので景色も楽しめそうだ。やはり格安で移動できるってことで機内はほぼ満席になる。

ちょっと遅れて離陸し、樽前山を横目に太平洋上に出る。ちょうど苫小牧港に近づく太平洋フェリーが見えた。しかし青森に入るころから曇ってきてしまい地上が見えなくなってしまったので、機内誌や各地で貰ってきたパンフを見る。つくば付近?からすっかり雲も取れて景色が楽しめるようになった。木更津で大きく右旋回して東京湾アクアライン、海ほたるを見ながら羽田空港へ着陸。

でもそこからが大変。ここもオープンスポットのため空港ビルまでバス移動になる。でもってスポットからビルまでかなり遠く、時間がかかってしまった。東京駅12:40発の快速に乗りたかったので、急いで京急に乗って品川へ。品川からJRに乗ってもよかったが、なんとか東京からでも乗れそうな時間だったので、ビンボー人の友?18キップ(稚内駅で買った珍しい赤い18きっぷ)を使って東京駅へ。余裕で東京駅に到着し、無事?席も確保して座ることも出来た(大きな荷物があったんで立ちっぱなしは辛いと思ってたんで)。

熱海、富士、豊橋、金山と乗り換えてラストは約6時間の電車の旅?でした。なんか北海道に居たんじゃなくて東京に遊びに行った帰りみたいな終わり方になってしまった。うーん、やっぱ新幹線の方がよかったかな?








宗谷本線の急行は無くなってしまいましたが、これからは特急に乗ることになるんだろうか?おそらく「利尻」には乗るだろうなぁ。
それにしても冬の北海道っていいよなぁ〜!って再認識してしまう、ポチでした。


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