奥尻島を訪ねる


北海道の日本海側にある島でまだ行ってなかった奥尻島。奥尻といえば平成5年7月12日の南西沖地震で大被害を受けた島です。どれぐらい復興しているのかを確かめに行く事にしました。
ちょうど奥尻について調べていたら島旅MLのメンバーであるKAZさんのHPに奥尻島の事が載っていてとても参考になりました。旅の前半は奥尻島、後半はいつもの礼文島です(ほとんど礼文メインなんですが)。


1999/5/26(水)

JAS A300
JAS403便 新千歳行きです
JAS機には初めて乗ります
BrianBrew
札幌のアイリッシュパブで飲み会です。
ギネスビールがとてもおいしかった〜!

今日も朝まで仕事をしていたので昼過ぎの飛行機で北海道に飛ぶ。今回はANAの新千歳行きにいい時間が無かったので(早く着いても予定が無いので遅い便でもよかったんですが)初めてJAS便を選んだ。エアバスA300型機は初めて乗る機体なのでちょっと嬉しい。でも飛んでしまえばどこの会社でも一緒なのですが・・・。

新千歳に着いてとりあえず展望デッキで飛行機を眺める。名古屋空港では見れない機体がたくさんいるのでのんびりと眺める。

1時間程してから中央バスの札幌市内行きに乗る。急いでいればJRで行くのですが特に急いでないし、バスの方がちょこっとだけ安いんですよね。今回は中央バスターミナルに寄りたかったので札幌駅手前の”南3条西三丁目”バス停で下りる。ちょうど狸小路のアーケードのあたりだ。中央BTまで歩いてコインロッカーに荷物を預けて小さなリュックを持って札幌駅まで歩く。そこからJRに乗って一駅の桑園へ。

今回は私がこちらに来るって事で札幌のOさんが地元のなぎさメンバーを集めてくれていた。駅に着き改札を出ると札幌のKさん、Yさんがすでに来ていた。Oさんも来て、駅近くの店に入ってギネスビールでかんぱい!少し遅れてAさんと初対面のYさんも到着してもう一度かんぱい!!なぎさの話をしながらたらふく飲んで食ってました。

札幌のKさんは金曜の一便で『なぎさ』入りするとのことで現地で再会できそうだ。楽しい時間はあっとゆう間に過ぎてしまうもので23時を過ぎて解散となったがOさんがBTまで車で送ってくれるとゆう。KさんとAさんも一緒に見送ってくれることになり、中央BTまで付き合ってくれた。

ここから夜行バス「オーシャンドリーム」号、函館行きに乗る。3人は出発まで見送ってくれて感謝感謝!バスは23:55発なので出発するとすぐに消灯してしまったのとかなり酔っぱらっていたので(^^;すぐに寝てしまいました。




5/27(木)

函館駅
雨の函館駅前
ペイント列車
イカが車体全体にペイントされています
かなり目立ちますね(笑)
アヴローラおくしり
江差〜奥尻を結ぶ、「アヴローラおくしり」
1999年4月に就航したばかりの新造船です
サムーン
奥尻島のモニュメント「サムーン」です
ここは地震の際に崖崩れがあり
ホテルが潰れてかなりの被害があった場所でした

七飯町バス停に到着の案内で目が覚める。カーテンの隙間から外を見ると雨が降っているようだ、ちょっと残念。函館駅前に定刻よりちょっと早めに到着。三年ぶりの函館だ。でも雨が強くて出歩けないので駅前のコンビニに行った以外は改札の前でしばらく待つ事になってしまった。

7時発の江差行き普通列車入線のアナウンスでホームへ。2両編成だったが、派手やなぁと思わせるイラスト車両も付いていたので思わず写真を撮ってしまった(この車両は木古内止まり)。

約二時間半で江差に到着するが、ここも雨が降っていたので傘をさしてフェリーターミナルへ歩く。FTに着き、荷物を置いてから江差の街を歩く事にした。1時間ほど歩いたがこれといって見る所も無く、雨も強くなってきたのでコンビニで弁当を買ってからFTに戻ってしまった。誰もいないのでちょっと横になる。

12時少し前になって少しずつ人が集まりだしてきたので外に出てみると遠くから船が近づいてくるのが見える。折り返し奥尻行きになる「アヴローラおくしり」だ。今年導入された新造船で船体もピカピカ!。乗船の案内があって船室に入るが、船独特の匂いと前夜の疲れか気分が悪くなって横になり寝てしまった。

ふと目が覚めてデッキへ出てみると前方に奥尻島が見えてきた。15:10に奥尻FTに到着。とりあえずFT横の観光案内所で宿の紹介と観光パンフレットをもらう。FT近くの民宿を選んで、雨も止んでいるので歩いて行く事にした。約5分ほどで宿に着く。

部屋に案内してもらい、荷物を置いてすぐに外へ出る。FT前を通り過ぎて街の中にあるレンタバイク屋(車の整備屋さん?みたいな所でした)でちょっと高いなぁと思いつつスクーターを借りて島の北部に向かって走り出した。しばらくすると雲の隙間から晴れ間も見えて、対岸の渡島半島も見えてきた。途中何度か止まって景色を眺めながら島の最北端”稲穂岬”に到着。道南五霊場の一つ”賽の河原”があるが誰もいないのでちょっと寂しい。

帰り道の途中で”9.0m”の大きな看板が堤防の上に見えた。南西沖地震での津波の高さだ。震源地の反対側でも9mもあったとは...。FTを通り過ぎて数少ない観光地?の『鍋釣(なべつる)岩』へ。夜はここもライトアップされるそうだ。

18時近くなったので宿へ戻った。すぐに夕食になり、うにやあわび等の海の幸が並んでとてもおいしかった。部屋に戻ってテレビでも見ようかと思ったらテレビの下に一冊の本が置いてあった。何だろ?と思い、手に取ってみると奥尻町が発行した南西沖地震の写真記録集だった。災害時の写真がたくさん載っていて当時の悲惨な状況が写っていた。ちょっと心が痛む。そしてしばらくテレビを見ているうちに寝てしまった。

奥尻フェリーターミナル 津波看板
奥尻港に到着
島の北部でも9mの津波が・・・
他の場所では高さ23mもの
津波があったそうです
稲穂岬灯台 鍋釣岩
島北部にある稲穂岬灯台
FT近くの「鍋釣岩」です
夜はライトアップされます

5/28(金)

うにまる
うにまる公園にあるモニュメント「うにまる」
もちろん”ウニ”がモデルになってます
青苗地区遠望
青苗地区が見えてきた
青苗灯台
青苗灯台
地震の際には真っ二つに折れたそうです
オーシャンドリーム号
函館〜札幌を結ぶ「オーシャンドリーム」号
中央バスと道南バスの共同運行

目が覚めて外を見ると曇っているが昨日よりはいいようだ。朝食を食べてから宿の清算を済ませて9時頃にスクーターで出発する。今日は昨日と逆の南に向かって走り出す。まず『うにまる公園』へ。ここには『うにまる』というちょっと見た目は???なウニのモニュメントがあります。そしてしばらくは海沿いの細い道を進む。昨日もあったのだが途中で大きな堤防が所々にあり、津波の高さ”11m”の看板も見える。

約30分で青苗の集落が見えてきた。ここは地震の際、最も被害の大きかった所だ。街に入るととても漁港の街とは思えないオシャレな街になっていた。地震の時に建物がほとんど無くなってしまったので新しい建物ばかりなのだ。ちょっとビックリだった。

街を過ぎて最南端の青苗岬に着いた。ここには地震の慰霊碑『時空翔』や高さ19mもある『徳洋記念碑』があり、ちょっとした公園になっていた。堤防に登ってのんびり海を眺めていると遠くに山?らしきものが見えるので「もしかして津軽半島?」と思い「すご〜い!津軽が見えるんだ〜!!」と思ったけど後で調べたら『渡島大島』と言う無人島でした。

ボ〜っとしてたら不意にプロペラ機の音が聞こえる。振り返ると奥尻空港に着陸するDHC−6(19人乗り)が見えた。空港が近いって事でスクーターに飛び乗って飛行機を見に行く。その途中で『青苗灯台』に寄ってみた。この灯台は地震の際に真っ二つに折れたらしいのだが現在は何事も無かったように建っていた。ちょうど点検中?だったのか作業員が出入りしていて、ジロジロと灯台を見る私を見て逆にジロジロ見られてしまった。

空港は予想外に人が多くて島と本土を結ぶ大事な足なんだなぁと実感。飛行機の離陸も見ようかと思ったが止めて、島の西海岸を進むことにした。

最初は牧場とかがあったが海沿いまで下りると左に海、右に崖の景色がずっと続く。道沿いには『無縁岩』『かぶと岩』を代表にたくさんの奇岩が点在していた。北追岬公園に着き、休憩。ここには多数の彫刻作品が置いてあった。ちょこっと走るとすぐ先の神威脇には町営温泉があるのだが今回はスクーターだったので湯冷めで風邪をひいたらいやだなって思い諦めた(今になって行っとけばよかったと悔やんでます)。

幌内から山道に入り、八十八曲りと呼ばれるクネクネの道を登っていく。峠の頂上でちょっと休んで一気に東海岸まで下りてFTへ。13時をすぎてお腹が空いたので港近くの食堂に入って昼食。その後、鍋釣岩の駐車場でのんびりしてからスクーターを返して宿に戻る。預けてあった荷物を受け取り歩いてFTへ。そして15:50発のフェリーで島を離れた。

帰りのフェリーでもずっと寝てしまい、江差に着く頃に目が覚める。18:05に江差到着。FTから駅まで急いで歩き18:40発の木古内行き普通列車に乗る。木古内からは青函トンネルを通ってきた快速『海峡』11号で函館へ。青函トンネルでイベントをしている関係で車内はドラえもん関連のステッカーや吊り広告がいっぱいでちょっと落ち着かない。

函館に着いて前々から入りたいなと思っていた宝来温泉を探すが見つからないので地元の人に聞いてみると数年前に無くなってしまったそうだ。仕方なく途中で見つけた銭湯に入る。営業終了30分前に入ったので急いで湯船につかる。火照った体を冷ましつつゆっくり歩いて駅に戻って、23:55発『オーシャンドリーム』号札幌行き(今夜は道南バス担当)に乗り函館を離れた。











5/29(土)

札幌駅前
札幌駅前は大工事中
はまなす号
札幌〜稚内を結ぶ「はまなす」号
銀嶺バスの運行です
車内でWOWOWも放映してます
礼文島
礼文島が近づく

5:05札幌駅前BTに到着。ここから稚内行きのバスに乗るのだがまだ時間があるので朝食を仕入れがてら駅周辺をぶらぶら歩く。BT2階のデッキに上がると手稲山の方に虹がかかっていた。朝方まで雨が降っていたのかな?。BTの窓口が開いてキップを買い、『はまなす』号稚内行きに乗る。このバスは定員制の自由席なので日本海が見えるように左側の席に座る。

札幌ICから道央道に乗り滝川ICまで。ここから稚内まではずっと一般道を走る。北竜町の道の駅で一回目の休憩するが急に大粒の雨が降り出してきて、バスから建物の間はダッシュで移動。10分ほど休んでから出発になった。

R275〜R233を通って留萌の街を過ぎ、R232に入り進路を北に変える。小平町へ入って町の北にある鬼鹿で二回目の休憩。一回目の休憩場所からそんなに離れていないのですぐに休憩になってしまった感じなのでもうちょっと先の町で休憩を入れた方がいいような気がする。またここの休憩場所(『鬼鹿観光ホテル』前)にはトイレ以外に何もなかったが、100m程先にコンビニが見えたのでそこで昼食を仕入れてバスに戻る。ここを出ると稚内市内までノンストップになる。

車内ではテレビでWOWOWを放映しているのだが最初は映画をやっていたので見ていたのだが、後半は演歌歌手(誰だったかな?)のコンサート中継になってしまった...。手塩町からは内陸に入ってしまい日本海としばしお別れ。手塩大橋でR40に入り豊富町を抜けるのだが、個人的には”国道40号線”ではなく日本海沿いの”道道106号線”を通ってほしいですねぇ。景色がまったく違いますから・・・客は観光客だけじゃないから仕方ないか(というより車内はほとんど地元客だけ)。稚内市街に入ると所々の停留所に止まるようになりお客さんもボチボチ下りだして、終点の稚内フェリーターミナル前で下りたのは2〜3人だけでした。

フェリーの切符を買ってから近くのお土産屋を覗いて試食のカニをつまみ食い!。出航時間が近づき『プリンス宗谷』に乗り込む。お客さんが少ないので船室内でゴロゴロしていると数名のお客さんが私の居る区画に入ってきた。その中の一人の顔を見ると、なぎさ常連の東京のOさんが!職場や親戚の人を連れて礼文入りだそうだ。

出航してからはちょっと仮眠して礼文到着前に起きた。島の方を見ると雲がかかっているようだが島影がはっきり見えるので雨は降っていないようだ。香深港に到着して『なぎさ』宿主のFさんに挨拶「ただいま〜!」。なぎさ号に乗って宿主Fさんに今誰が来てるのか聞いてみる。すると先日会った札幌のKさん、数年前にここで会った千葉のAさん、名前だけ聞いていた事のあるNさん、そしてもう一人の札幌のKさんも来ているそうだ。

『なぎさ』に着くとAさんがちょうど帰ってきたところだった。それからかあさんにも挨拶してから居間にいた二人のKさん、Nさんとも顔を合わせる。最終便だったのですぐに夕食になりひさしぶりに『なぎさ』の夕食をいただく。いきなりウニが出て嬉しい。

5/29夕食
5月29日の夕食
左上から

ガヤの煮物
たけのこの煮物
カニ足フライ
茶碗蒸し
デザート・・・キウイのヨーグルトかけ
さしみ・・・黒ガシラ、キタムラサキウニ
ホッケの三平汁

5/30(日)

レブンコザクラ
レブンコザクラ
5月上旬から6月下旬に咲きます
コザクラ畑
一面にコザクラが咲いています

今朝はとてもいい天気。ちょっと雲がかかっているが雪を被った利尻山も見える。東京のOさん達とNさんは朝早くから花を見に出かけていってしまったので、いつもの玄関前の写真は5人だけ。

今朝はKさん(先日会った方です)が一便で島を離れる。「行ってらっしゃーい!」と今年初の見送りをするが周りがちょっと静かだ。?と思ったら『桃岩YH』がまだ今年の営業前なので見送りの人がいない為だった。船が離れて大きく手を振って見送る(トップページの写真はこの時です)。

それからKさん、Aさんの3人で『レブンアツモリソウ』を見に行く為、バスに乗って浜中まで行く。浜中から歩いて7〜8分で『アツモリソウ群生地』に到着。群生地内に入る事が出来たがまだつぼみが多くてちょっと開花の時期が遅いようだ。そこから『レブンコザクラ』がたくさん咲いている場所へ行ってみる。コザクラはちょうどいい時期だったのでたくさん咲いていた。

すると、とある腕章を腕に巻いたおじさんがやってきて「こっちにもっと咲いてるよ」と案内してくれた。ここにはコザクラが山一面に咲いていてすごく感動してしまった!。レブンコザクラといえば濃いピンク色なんですが、白色や薄いピンク色のコザクラもあってますます感動!!。あまりここにいると他の人に見つかってしまうので写真をいっぱい撮って道に戻る。

おじさんにお礼を言って西上泊の集落に下りる。まだ時期が早い?のか売店も開いてないのでスカイ岬の展望台に登ってみる。天気がいいので海がとても綺麗だ。しばらく休憩してから有名な”船泊のタイヤキ”を食べに行く事になり、船泊に向かって歩き出す。

しかし店に着くと「今日は作ってないよ〜」と言われてしまい、仕方なく店の裏手にある『総合公園』に行く。ここは大きなタコの遊具?があるので私たちは通称『タコ公園』と呼んでいる所。堤防の上に座って海を眺めたり、公園内のアスレチックで童心に帰って?遊ぶ。

バスの時間が近づいたので車道に戻ってバスに乗り込む。香深FTに戻って迎えに来ていたなぎさ号に乗り換えて宿へ。今日は私たち以外に新しいお客さんも無く静かな夜だった。

5/30夕食
5月30日の夕食
左上から

黒ガシラのタケノコあんかけ
蕗のきんぴら
自家製コロッケ
ホタテのバター焼き
もずく
さしみ・・・ソイ、ボタンエビ
カニ汁

5/31(月)

なぎさ号洗車中
なぎさ号を洗車中の宿主Fさん
利尻富士
利尻山はまだ雪をかぶっています
ちょっと風が強くて海も荒れてます

今朝も天気はいいのだが風が強い。海も波が高くて今日の船は揺れるだろうなぁ。一便には札幌のKさんとNさんが乗り込む。船を見送っていったん宿に戻るが特にする事も無いので宿前のテトラポットに登ってのんびり利尻を眺める。

11時ぐらいになって宿主Fさんが港まで行くってことで港まで乗せてもらう。『さざ波』でいつものミソチャーシューメン、ソフトクリームの定番コースを食べる。店を出てちょっと運動しなきゃと思い、桃岩展望台まで登ってみる。やっとのことで展望台に着くがとても風が強いのですぐに下りてしまった。そのまま歩いて宿までもどってテトラに登って昼寝。

結局、今日はこれといって何もせずに終わってしまった。

5/31夕食
5月31日夕食
左上から

ガヤのからあげ
タコぬた
イカフライ
アスパラのベーコン巻
カボチャのグラタン
さしみ・・・ホタテ、シャケのルイベ
カジカ汁




6/1(火)

かあさん
洗濯物を干してるかあさん
中腹だけ晴れています

今日も晴れた。風も強くないので歩くのにちょうどいいだろう。東京のOさんの連れの方々が一便で島を離れた。宿に戻ってしばらくのんびりしてから一人で知床に向かって歩き出した。

知床をすぎてゆるやかな上り坂を進むと知床灯台に到着してちょっと休憩。ここで振り返って利尻を見るが頂上と裾には雲がかかっていて中腹だけが見える状態。先に進むと以前はただの砂利道だったところに木を組み合わせた道が出来ていた。整備されるのはいいんですが個人的にはそのままにしておいてくれた方が...。

途中にはたくさんの花が咲いていてレブンコザクラやカラフトハナシノブ?らしき花がたくさん咲いていた。そのまま桃岩展望台まで歩いて休憩。

ここで昼食のおにぎりを食べる。昨日ほど風が無いので気持ちいい。昨日と同じ道を下りて港経由で宿に戻る。さて今日から利尻空港にジェット機が就航する。そこで宿の裏にある通称”裏山”に登って着陸する飛行機を眺める事にした。午後になると利尻の雲も取れてきて期待が高まる。そして到着の時間が近づき、よ〜〜く目をこらすと小さなホントに小さな機体が下りてくるのが見えた(いちおう写真に撮ったけど現像したらまったく判らなかった・・・)。よーく目をこらすと、空港の場所や駐機している機体も見えた。

30分ほど待って今度は離陸の時を待つ。機体が滑走路まで移動して離陸。ジェット機なのでてっきり大きく旋回するので礼文に近づくかと思ったらかなり手前で曲ってしまいこれまた米粒以下の大きさでちょっと残念。

宿に戻って夕方のニュースを見ると利尻にジェット機就航のニュースもやっていて、空港では搭乗客に”利尻昆布”を配ったりしていたそうだ。

今夜は二人のお客さんが新たに来た。また、東京のOさんがみんなにケーキを買ってきてくれていて、おいしく頂きました。

6/1夕食
6月1日夕食
左上から・・・

鱒の味噌ホイル焼き
肉じゃが
ホタテフライ
マツブ(つぶ貝)
キュウリとホタテのひも
さしみ・・・ヤリイカ
ホッケのつみれ汁

6/2(水)

レブンアツモリソウ
レブンアツモリソウ
まだつぼみも多かったです
鮑古丹
鮑古丹からゴロタ岬を望む

今日も天気はよくて5人で『アツモリソウ群生地』へ行く事になった。今回は宿主Fさんがなぎさ号で群生地まで送ってくれたので早く着く事が出来た。3日前と比べると咲いているアツモリの数も増えて写真を撮っている人が多くて私も少しだけ撮る。反対側には牧草地があるがこちらにはタンポポが一面に咲いていてこちらもキレイだった。

ここで30分ほど滞在したあとみんなと別れて一人で鉄府へ行く事にした。ショートカットの階段を降りて鉄府の集落へ。ゴロタ浜の砂浜でちょっと休んでからゴロタ岬へ登る。途中には名前に知らない花がたくさん咲いていたが、なかなか名前が覚えられないのが残念。

ゴロタ岬を出て、鮑古丹へ周ってみる事にした。波も穏やかで海風が気持ちいい。急な上り坂を進んでいつもの車道へ。そしてスコトン岬に着く。観光客もあまりいなくてとても静かなので、ベンチに寝そべって昼寝する。バスの時間が近づいたので起きてバスに乗り込む。出発するが、さっきまであれだけ寝たのにバスの中でもずっと寝てしまった。

FTに着いて、まだ時間が早いのでお土産屋でソフトクリームを買ってFT近くで休憩してから30分ほど歩いて宿に戻る。

6/2夕食
6月2日夕食
左上から

ハッカク

タコとイカのかき揚げ
タラバガニ足
デザート・・・キウイのヨーグルトかけ
さしみ・・・ソイ、キタムラサキウニ
汁?

6/3(木)

6/3見送り
総勢5人の見送りです
見送り その2
見えなくなるまで手を振って見送ってくれます
でもガスっていてすぐに見えなくなってしまいました。

さあ、最終日の朝。荷物をまとめてなぎさ号に積み込み、玄関前で写真を撮る。今日の一便は私一人だけなのでちょっと寂しい。でもいつも通り「忘れないで」を歌ってもらい見送りを受ける。

「行ってきま〜す!」船が港から離れるとガスっているせいですぐにみんなは見えなくなってしまった。稚内まではずっと寝てしまい、ノシャップ灯台付近で目が覚めた。稚内は雲が低く立ち込めて稚内公園の百年記念塔も見えない。バスに乗り換えて稚内空港へ。

しかしここでハプニング発生!空港周辺に低い雲が立ち込めているので滑走路が見えず、飛行機が着陸できるかどうか判らないという。もし降りれないと今日中に名古屋へ戻れなくなってしまうかもしれないのでドキドキ!。とりあえず一度トライするとアナウンスがあったので屋上の展望デッキに上がってその様子を見る。上空からジェット音が聞こえてきたと思ったら急に音が大きくなってゴーアラウンド(着陸のやり直し)してそのまま上昇していったようだ。

もしかしてホントにダメかも...と思っていたらまたアナウンスがあってもう一度だけトライしてダメだったら欠航にすると言う。祈る気持ちで見ているともう一度音が聞こえてきて雲の中から機体が現れたと思ったら一気に高度を下げて無事着陸。ホッとして搭乗ゲートへ行く。

着陸が遅れた関係で出発も15分程遅れて離陸した。雲自体は低いだけで上空に上がるとすごくいい天気だった。

新千歳空港に降りて、JR駅に急ぐ。札幌でOさんと待ち合わせているからだ。予定よりちょっと遅れて札幌駅へ。とりあえず車に乗るがあまり時間が無くなってしまったので駅近くの北海道大学へ行く事になった。とりあえず有名なポプラ並木を歩く。建物の方へ戻ると人がいっぱい。ちょうど大学祭をやっていて露店がたくさん出ていた。ここではOさんの友人もたくさんいて人気の程がうかがえる。飛行機の時間もあるので、ゆっくり出来なかったのが残念だ。

車で札幌駅まで送ってもらいJRの快速列車で新千歳空港に向かう。夕食に到着ロビー前のラーメン屋(到着ロビー前なのでいつも空いてるのでよく利用する)でミソラーメンを食べて急いで出発ロビーへ。そしていつものANA714便で名古屋へ飛んだ。


もうちょっと奥尻島でゆっくり出来たらよかったかな。と、今頃になって思ってます。礼文ではアツモリソウとレブンコザクラが見れたのが感動でしたね。最初はもっと寒いかなとも思っていたんですがそれほどでもなかったし、人も少なくて静かなのでまたこの時期に行きたいです。


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