日本海オロロンライン北上


北海道の札幌から稚内までの日本海に沿って『日本海オロロンライン』と呼ばれる道があります。昔は留萌から幌延まで国鉄羽幌線があったので鉄道で日本海沿いを北上する事が出来たのですが、現在はJR留萌本線で留萌と増毛まで行けません。そして羽幌方面へは車かバイク、バス等でしか行けません。そこで札幌から路線バスに乗って『日本海オロロンライン』を北上、そして天売・焼尻の両島へ渡ってみる事にしました。さて天売島でオロロン鳥に会える事が出来るだろうか。


1996/6/28(金)

コックピット
函館空港に着いてから、
コックピットを見学させてもらいました
(現在は某事件によって出来なくなりました)
函館夜景
見にくいかもしれませんが函館の夜景です
少しの間だけ雲が切れて景色が楽しめました

名古屋の天気は曇り時々雨。これでは上空からの景色は楽しめないだろう。地下鉄とバスを乗り継いで名古屋空港へ。チェックインの後、展望デッキへ上がって、国内の会社やキャセイ、カナディアン等の外国の飛行機を眺める。そのうちANAのB63が11番スポットへ。これが函館行き393便になる機体だ。待合室に入って搭乗のアナウンスの後、飛行機に乗り込む。さあ北の大地へTakeOffだ!

予想通りすぐに雲の中に入ってしまい、下の景色は楽しめない。巡航中はずっと雲海を眺めていたが約1時間で徐々に降下しはじめる。雲を抜けると右側に函館山が見えてきた。函館市街の真上を通り過ぎて軽い衝撃があって無事18:33に着陸。

下りる準備をしているとキャビンアテンダントが「コックピットへ来ませんか?」と声をかけてくれたので、喜んで見学させてもらう。キャプテン席に座り、機長さん達といろいろ話しをしてから機長さんの帽子をかぶって写真を撮ってもらう。機長さん達は次のフライトの打ち合わせがあるとの事でお礼を言ってから外へ出る。荷物を受け取って函館駅前行きバスにギリギリ乗る事が出来た。

約20分で函館駅に到着。とりあえず荷物を駅のコインロッカーに預けて、札幌行き高速バスの案内所へ行ってみるが『オーロラ』号、『オーシャンドリーム』号の両路線共18時で窓口が閉まっていた。予約無しでも出発前に行けば乗れるかなとも思ったが、もし満席だと困るのでJR駅に戻って札幌行き快速『ミッドナイト』号のドリームカー席(元グリーン車の椅子を使ったドリームカーと、じゅうたん敷きのカーペットカーがあります)が空いていたので切符を買う。

その後、函館山ロープウェイ駅まで行く事にした。市電に乗って行ってもよかったんですが、ロープウェイののりばまでそんなに遠くないので歩いていく事にした。

しかし下から見ると頂上は少しガスっているようだ。のりばに着いて、山から下りてきた人に聞いてみると「なんとか見えるよ」との事でロープウェイに乗りこむ。しかし、ロープウェイ内は酔っぱらいのツアー客がいてうるさい...困ったもんだ。しばらくして山頂に着くが「お〜っ!!」ビックリ!ものすごい人の数、さすが有名観光地だなぁ。山頂駅の外へ出るとこれまた寒〜〜い!でも雲が切れて街の明かりがすごく綺麗でした。やっぱ来てよかったです。

山を下りて、本に載っていた宝来温泉に行こうと探すが判らなくて、函館駅に戻ってタクシーで湯ノ川温泉へ行ってみる。温泉入り口でタクシーを降りて適当に歩いて『湯ノ川グランドホテル』へ。でも楽しみにしていた露天風呂が無かったのが残念。

駅へ戻ってコンビニで夜食のパンを買って快速『ミッドナイト』に乗り込む。車内は8割方埋まっていた。函館を出発してから大沼を過ぎたのは覚えているのですがその後は記憶が・・・

6/29(土)

目が覚めると新札幌に到着するところだった。いつもなら夜行列車に乗ってるとなかなか寝付けないのに今回はぐっすりだったようだ。6:30札幌へ到着。しばらく駅の中で休憩してから歩いて15分ほどの中央バスターミナルへ行く。ここからは道内各地へバスが出ている。初めてこのBTへ入ったが思ったより大きな所だった。

とりあえず留萌行きに乗るのだが本数の多い”高速道路経由”ではなく、日本海沿いを走る”雄冬経由”に乗るため切符を買う。まだ時間があるのでBTから各地へ向かうバスを眺める。9:10発『日本海るもい』号が入ってきたので早速乗り込み、海が見えるように左側の席に座る。

吉里吉里
羽幌で泊った『吉里吉里』。
ライダーが多い宿です。

定時に出発して、車内で朝食のパンを食べているうちに札幌市街を抜けて石狩町(現在は、石狩市)に入る。所々のバス停で止まりながら進んでいくとだんだんと日本海が見えてきた。曇っているのが残念だが、けっこう遠くまで見える。厚田を過ぎて濃昼へ。今まだ何て読むんだろう?と思っていた「濃昼」が「ごきびる」だったのにはビックリした。この辺りまでくると海沿いの道になって、すぐ真横まで日本海が迫ってきた。高波があったらまともに波が被るんだろうなぁ。

雄冬岬を過ぎて留萌市街へ入った。終点の留萌駅前でなく一つ手前?の留萌十字街で下りてみる。でもこれといって何も無かったので留萌駅まで歩く。駅に着いてから今日泊る『吉里吉里』へ予約の電話を入れる。お腹が空いたので待合室のソバ屋でうどんを食べるが味がいまいち・・・(このソバ屋のメニューにきしめんがあったので注文したが品切れだった)。

その後、14:18発のバスで羽幌へ向かう。途中うとうとしていたら羽幌の街へ入り、羽幌ターミナルに到着。宿に電話すると、町内にはバスターミナルが二つあるという。「新しい建物の方ですか?」と聞いてきた。今居る建物は新しそうだったので「はいそうです」と答えると「判りました」との返事。周りをよく見るとここは元々国鉄駅があった所らしく、その跡地にバスターミナルを作ったらしかった。

しばらくして宿の車が到着して乗り込む。宿に着くと建物自体は小さい感じがしたが中はけっこう広くて食堂や部屋もとてもよかった。風呂に入ってから18:30から夕食。ハンバーグやサラダがとてもおいしかった(この宿の肉料理は有名らしい)。食後、本日の客5人で夕日を見に海岸まで歩いていく。ちょっと雲があるが天売・焼尻をシルエットに落ちる夕陽はとても美しかった。

宿に戻り食堂で紅茶を飲みながら旅の話で盛り上がる。でも23時を過ぎたので消灯になってしまった。

6/30(日)

焼尻島
焼尻島、オンコの荘。
天売島看板
天売島の案内看板。
赤岩
島のシンボル『赤岩』です。
この周辺にオロロン鳥をはじめ、
沢山の海鳥の巣があります。

6:30頃目が覚める。宿の周りを散歩してから朝食。宿の前で写真を撮って(『吉里吉里』のアルバムに残ってるはずです)宿の車でフェリーターミナルへ送ってもらう。滋賀から来ているチャリダーのWさんも船に乗るそうだ。Wさんは宿から自転車でFTに向かってるはずだけど・・・出港10分前になって到着。

8:50に羽幌を出港。フェリー『おろろん』は1000トンクラスの船なので利礼航路と比べると小さいのでちょっと心細い。Wさんと話をしているうちに焼尻港に到着。自分はレンタサイクル屋に行ってるうちにWさんは先に行ってしまった。

さて自分もママチャリを借りて島内一周に出発。でもいきなり道を間違えてしまう。ちょうどそこで「私たちも間違えてしまって...」と旭川から来た夫妻と会い、一緒に周る事になった。最初は『オンコの荘』と呼ばれるイチイの木の群生地へ行って写真と撮ってから、めん羊牧場を抜けて島の先端まで行くが雨が降ってきたので海岸沿いの道を戻ると途中でWさんと会う。既に島を一周して牧場の方へ行くそうだ。自分は港に戻って近くの丘の展望台?で雨宿り。もし晴れていたら利尻島が見えるんだろうなぁ。

Wさんが帰ってきたので一緒に昼食。天売島へのフェリーの時間に余裕があるのでWさんが海底探勝船に乗ってみようと誘うのでちょっとためらいつつも乗ってみる。小さな漁船みたいな船で底がガラス張りになっていて海底が見えるようになっている。しかしよく揺れる・・・。港内はよかったが外へ出るとWさんはずっと下を向いたままで危なそうだ。「早く港へ帰ってくれ〜」と思いながら耐える。約40分で港へ戻ったがWさんは顔色が悪い。自分も陸へ上がったときは足がフラフラだった。

14:30発の天売行きフェリーに乗りかえるが二人ともずっと横になって寝てしまった。でも25分で天売島に到着。とりあえず『吉里吉里』で教えてもらった民宿『竹内』へ行く。Wさんは少し横になると言うので一人で島内一周へ出かける。

しかし途中で雨が降ってきたし、この辺りはマムシが出るそうなので戻ろうと思ったらWさんが歩いてくるのが見えたので一緒に進む事になった。島の先端の『赤岩』に着いてオロロン鳥を探すがウミネコやウミウばかりでまったく判らなかった(もしかしたらいたのかもしれませんが)。3時間程歩いて宿へ戻る。

すぐに夕食になったが、さすがに海の幸が新鮮でとてもおいしかった。その後、風呂に入った後はすぐに寝てしまった。










7/1(月)

愛鳥公園
無題...
オロロン鳥像?
港にある特大オロロン鳥像!

天売島の朝は6:30に起床。外はカーテン越しでも明るく、天気はいいようだ。Wさんはもっと早く起きていたらしく宿の近くにある愛鳥公園に行ってきたそうだ。朝食のあとその公園に行ってみる。写真を撮ったりしてから1時間ほど散歩して宿に戻り港に送ってもらう。10:35発のフェリーで島を離れる。昨日と逆で焼尻経由で羽幌へ。Wさんは昨日の疲れか?ずっと船室の中だ。自分はデッキでぼ〜っと島を眺める。

羽幌に着き、Wさんは『吉里吉里』に荷物を預けてあるとの事でここでお別れ。この後は礼文に行くらしいので「今度は礼文で会いましょう」と約束して別れた。一人で昼食を食べて、羽幌バスターミナルへ。13:43発の豊富行きバスに乗って、初山別村に入ると前方にWさんがチャリで走っているのが見えた。車内から手を振ったら向こうも気づいたようで手を上げてくれた。

途中うとうとしていると幌延の街に入り、しばらくして豊富温泉へ。ここは昨年来ているので見覚えのある所だ。この辺りから雨が降り出してきた。豊富に到着。ここは委託駅でキヨスクで切符を売っていて、切符も今では珍しい硬券だった。急行『宗谷』で稚内へ。

稚内は雨は降っていないようで、道は乾いていた。歩いて今日の宿『モシリパYH』へ。裏道にあるが大きな建物だ。受付を済ませて2階の部屋に入る。今日の男子部屋は4人。

荷物を置いてから外に出て『特一番』(今はもうありません)のラーメンを食べにいく。木造のお世辞にも綺麗とは言えない店に入ってミソチャーシューメンを注文するが、店のおやじが『すり身ラーメン』がおすすめだと言うので食べてみる。ホッケのすり身を揚げて作ったさつま揚げみたいな物が入っていた。しかし味の方はちょっと・・・。

店を出てYHに戻る。1階の食堂でみんなが集まっていたので仲間に入れてもらい旅の話をするがあっという間に0時近くなっていたので解散になった。部屋のテレビで天気予報を見るが明日もよくないみたいだ。さて明日は礼文に渡るぞ!どの便で渡ろうかな・・・。






7/2(火)

目覚めると、外は霧がかかって真っ白。これでは稚内公園に行っても何も見えないだろう。客の二人が礼文行きの船に乗ると言うので一緒に行く事にした。急いで朝食を済ませてフェリーターミナルへ急ぐ。7:50の出港時間ギリギリで船に乗れた。船から稚内公園を見るとやはりガスっていて真っ白だった。そういえば『なぎさ』に電話するのを忘れてた、まぁいいか!(よくよく考えれば船に公衆電話があったのですが忘れてました)。海はけっこう穏やかだけど利尻はまったく見えない。

稚内遠望
フェリーから稚内市街。
稚内公園は完全にガスって
開基百年記念塔が見せません。

9:45礼文・香深港に到着。『なぎさ』のお迎えの位置に二人立っている。一人は昨年もヘルパーをしていたポッキー、もう一人は女の子だ。新しいヘルパーかな?船を下りてポッキーの前に...連絡せずに来たのでポッキーはビックリ!となりの女の子はポッキーの妹さんだった。これまたビックリ!。その横には昨年6月に会った西宮のMさん、一年ぶりに会い、Mさんも覚えてくれていたのがうれしい。なぎさ号に乗って『なぎさ』へ。

「ただいま〜」と玄関に入ると宿主Fさんが「おかえり〜...あれ〜〜?」奥には母さん、トンちゃんも出迎えてくれた。「久しぶりです〜、電話するの忘れてましたごめんなさ〜い」と一応謝っておく。居間に入るとこちらも昨年会った神戸のKさんがいた。宿帳に名前を書き、コーヒーをもらって一服。

昼の便の見送りをしにFTへ行ったついでに『さざ波』で前回食べたミソチャーシューメンの味が忘れられなかったので今回も同じ物を食べる。午後便の見送りもあったのでFTへ行った後、またまた『さざ波』へ行き今度はソフトクリームを食べる。さすがにお腹一杯になってしまった。

天気が悪いので『なぎさ』に帰って部屋でゴロゴロ過ごす。夕食を済ませてミーティングがあるかと思ったが、ポッキーが小樽から来た女の子達に8時間コースの説明をしただけで後は座談会。自分も明日は特に予定が無いので8時間コースに行く事にした。22:30になり消灯になった。明日に備えてすぐに寝る。

7/3(水)

ゴロタ浜
ゴロタ浜から礼文岳方面です。
山はには雲がかかっています。
砂すべり
西上泊を過ぎると晴れてきました。
海がとても綺麗です。
漁船
宇遠内から元地に向かう船。
手を振るが気づいてくれない。

5:30に起床、すぐに朝食の後、宿主Fさんの車でスコトン岬まで送ってもらう。今回は8時間コースの4人と4時間コースの1人だ。岬に着いて写真を撮った後7:00に出発。まだバスで来る他の宿の人が居ないのでのんびり歩く。曇っているので暑くないがさすがにゴロタ岬への登り道は疲れる。この辺りでも花がたくさん咲いていた。

ゴロタ浜に下りて穴あき貝を拾う。しばらくそこにいたが女の子達は貝拾いが忙しくてなかなか動かない。そうしているうちにバス組がどんどん抜かしていく。やっと動き出して鉄府の集落を抜け、一山越えて西上泊へ。売店で牛乳を飲んで休憩して、ここで4時間コースの一人と別れて先に進む。

民家の横をすぎて丘の上に出る。緩い登り道を進むが、小樽のOさんはペースが速くて、小樽のSさんと三重のNさんはちょっと遅れてしまう。林の中に入るとみんな口数も減って黙々と進む。やっとアマナ岩のハゲ山に到着してここで昼食にした。丘の辺りから晴れてきていたので暑くなってとても喉が渇く。

しばらく休憩してから砂すべりと呼ばれる坂を下りると途中に立派な?階段が出来ていた。海岸まで下りると海風が気持ちいいが日差しが強くて暑い。なんとか宇遠内に到着。すると売店の前で手を振る人がいるのでよく見ると東京のKさんだった。林道から下りてきて船で元地に向かうそうだ。ここでSさんが足が痛くなって歩けないと言うのでKさんと船(漁船のチャーターです)で帰る事になった。

後は3人でゴールを目指す。岩場や玉石の海岸を進んでやっと礼文滝へ。ここで最後の休憩をしていると海を一隻の船が見える。先ほどの二人が乗っていたので、手を振って呼んでみるが気づかずに行ってしまった。こちらも歩き出す。数々の大きな岩を越えてしばらく進むとその先に”ゴール”の看板が見えてきた。そしてゴール!「やったー!」「お疲れ〜!」3人で手を取り合って喜ぶ。正確な時間を計らなかったのだが、約8時間20分ほどかかっただろうか。

そこから地蔵岩を越えて元地に着くと、KさんとSさんが出迎えてくれた。元地でちょっと休憩してからなぎさ号で『なぎさ』に戻る。帰る途中に利尻を見ると少し雲がかかっているが山がくっきりと見えてとても綺麗だ。宿の前で利尻をバックに記念撮影。すぐに風呂に入るが日焼け跡がヒリヒリと痛かった。今夜の夕食は採れたてのウニ!実においしかったです。今夜もミーティングは無く、雑談で終わり。疲れていたのですぐに寝てしまった。

8時間コースゴール なぎさ前
8時間コースゴールの看板です。
しかしこの看板はもう無くなってしまいました。
後ろは『地蔵岩』
利尻富士をバックに.
ちなみに左の緑の服の人は
なぎさのお客さんではありません (^^;

7/4(木)

レブンアツモリソウ
レブンアツモリソウ。
ラン科の花で礼文島だけでしか見れません。
レブンウスユキソウ
レブンウスユキソウ。
これも礼文だけで見られる花です。見にくいですが花は中心部だけで周りの白い部分は葉っぱです。

6時には目が覚める。朝食の後、FTへ見送りに。今日の一便で一気に10人も帰ってしまうそうだ。いつも通り『忘れないで』を歌って見送る。船が出てから恒例のジャンケン大会だ(一便の見送り後、残ったみんなでジャンケンして最後に負けた人が全員分のジュース代をおごるというものです)。さて今回も勝ってジュースを貰おうと思っていたが、なんと初めて負けてしまい、7人分のジュース代を払う事になってしまった。次こそは〜!!。

さてどこに行こうか考えていたがバスも出てしまい足も無いので、ちょっと高いがレンタバイクを借りてみた。とりあえず桃岩へ行くが、歩きと違ってあっという間に駐車場に着いてしまった。桃岩から知床方面にちょっと歩いて花を見たりする。この辺りは花も多く、のんびりする。

一旦港に戻ってから今度は北に向かって走る。エリア峠を越えてレブンアツモリソウ群生地へ行ってみる。アツモリソウのシーズンは終わっていて群生地へは入れなかったが道を挟んだ向かい側に3株だけ残っていた。初めて実物のレブンアツモリソウを見た。今度はもっと咲いている時期に来たいと思う。帰りに船泊のペンション『コリンシアン』に寄って、『吉里吉里』で会った女の子がバイトしてるか探してみるがいなかったようだ。

それからFTまで戻るが団体がいて混んでいたのですぐに外に出る。『さざ波』で昼食のあと、礼文林道の入り口まで行く。そこからは歩いてウスユキソウ群生地へ。少しガスっているがこちらはウスユキソウをはじめ沢山の花が咲いていた。しかしここは香深から近いこともあって人が多かったので少ししてバイクの場所まで戻る。それから桃台猫台展望台へ行って猫岩を見るが、他に何も無いので港まで戻ってFTで休憩。

16:25着の船を見てから『なぎさ』に戻って風呂に入りもう一度FTへ行って18:10着の船を出迎えるが、羽幌で会ったWさんは乗っていなかった。今日ぐらいに来るかと思っていたがまだ来ていないのか、それとも見落としたのか...。宿に戻り夕食。今夜もウニが出てとても嬉しい。

今夜もミーティングは無く、奥の部屋で団体さんが寝ているということで22時に消灯になってしまったが、今夜はお客さんが多かったので別館も入れず、自分と宿主Fさん、8時間を一緒に歩いたNさんの3人が居間で寝る事になってしまった。




7/5(金)

見送り−1
旅の宿『なぎさ』の見送り
見送り−2
ガスっていたので
すぐに見えなくなってしまった

居間で寝ていたおかげで?5:30に起床。朝食のあと、8時間コースに出かける2人を見送る。さあ、今日は最終日だ。荷物をまとめてバイクでFTまで行く。バイクを返してから船に乗り込む。でこの便で島を離れる『なぎさ』のお客さんは8人でけっこう多い。

紙テープを投げて、みんなに挨拶していると船が動き出した。でも防波堤の辺りまで来ると霧で見えなくなってしまったので後部デッキに移動。そこには『吉里吉里』で一緒だったHさんがいて『岬しれとこ』組と一緒だった。また来年会いましょうと再会の約束をする。今日も行きと同じく稚内までずっと霧の中で景色はまったく楽しめなかった。

稚内に着くが東京のKさんの姿が見えない。どこへ行ったんだろ?。車・バイク組と別れ、京都のTさん、東京のFさんと稚内の商店街まで歩く事になった。稚内ではちょうど祭りをやっていて露店が沢山出ていて、Tさんが二人に綿菓子を買ってくれた。久しぶりに食べたが甘くておいしかった〜。

その後、全日空ホテルに入って1階のレストランでTさんに稚内牛のシチューをおごってもらう。一人だったら絶対こんな所では食べれないだろうなぁ。シチューはとても柔らかくておいしかったです。バスターミナルに行くとFTで行方不明?だった東京のKさんが居た。最後に会えてよかった。

Fさんと12:25発の空港行きバスで稚内空港まで。羽田行きの飛行機に乗るFさんと別れて、自分は14:25発の新千歳行きのエアーニッポン機に乗り込む。離陸してからは焼尻島が見えたくらいで他はずっと雲の上だった。

新千歳に着いてから、ちょっとお土産を買ったり展望デッキで時間をつぶす。最後はANA714便で名古屋へ。名古屋にはちょっと遅れて着陸した。今朝は礼文に居たのにもう名古屋だ。あ〜あ...帰ってきちゃったか。それにしても名古屋は暑いなぁ、涼しい北海道に帰りたい!




今回は天売・焼尻の両島に行けた事が大きかったですね。天気も悪かった事ですし、また行ってみたい島です。また、日本海オロロンラインには見る所もいっぱいあるのでゆっくり周ってみたいです。礼文では8時間コースも行けたし、沢山の人と出会う事が出来ました。


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