礼文と、比羅夫と、北斗星と!


半年ぶりの北海道旅。久しぶりに寝台特急「北斗星」にも乗れるのでワクワクしてましたが、
出発2週間前に腰を痛めてしまい重いザックを背負えるか心配・・・
でも約1週間ほどで痛みも取れて無事に旅立つことができました。


2002年 6月 1日 (土)

北アルプス
雪の残る北アルプスの山々
垂れ幕
W杯を感じさせます
利尻着陸
利尻空港に着陸直前
ANK B737
利尻山とB737

いつもなら市バス〜JR〜名鉄バスを乗り継いで名古屋空港へ行くけど、今回はバスの乗り継ぎの時間が悪いのと腰痛あがりだったので親の車で送ってもらう。

搭乗手続を済ませて『なぎさ』へのお土産を買い待合室に入る。ANAではキャッシュバックキャンペーン中で前回当たった身としては今回も・・・なんて思っていたが自動改札機から出てきた半券には何も書いてなかった・・・(今のキャンペーンの当選便には赤い☆マークが印刷されて出てくるそうです)。

ANA703便は時間がいい為かいつも混んでる便で、今日も8〜9割ほど席が埋まっている。ワールドカップの期間中で今日も札幌で試合が行われるので、外国人の姿もちらほら見える。

定刻にスポットを離れて離陸。上空は所々に雲があるだけでまだ雪の残る白山や北アルプスがきれいだ。佐渡島、粟島、飛島と日本海に浮かぶ島を見てから男鹿半島上空へ。この辺りから高度が下がっていたので八郎潟の区画線のクッキリ!津軽半島の竜飛岬も霞んでいるが見ることができた。その先には北の大地も見えており函館山の姿も。苫小牧沖では港に入る太平洋フェリーの白い船体が。昨日友人が名古屋港から苫小牧行き『きたかみ』に乗ったと連絡があったので、この船は仙台からの『きそ』だろう。

新千歳空港に到着して出口へ向かうと「WELCOME TO HOKKAIDO」と札幌で試合の行われる国の国旗が描かれた垂れ幕が出迎える。名古屋空港ではそれほどW杯を感じさせなかったが、さすが試合がある都市では違いますね。

とりあえず1階奥にあるコンビニでビール(もちろんサッポロクラシック)とおつまみを買って展望デッキへ上がる。外は適度に風が吹いて気持ちいい〜!(^o^)。それにしても10分おきぐらいに複数の警察官がデッキを巡回してます。W杯期間中で特別警戒してるんでしょうね。

昼にラーメンを食べてから搭乗口へ。今度は利尻行きの飛行機に乗るのだ。今回もキャッシュバック当選便ではなかった・・・。新千歳空港を離陸して大きく左旋回しながら北へ向かう。暑寒別岳にも雪が残ってるけど、北アルプスより少ないんだなぁ。これだと利尻山もあまり残って無いんだろうか?

天売・焼尻島を見ながら先を見ると、沢筋に雪が残る利尻山が見えてきた。海沿いを北上して豊富町のサロベツ原生花園を過ぎてきたころ90度に左旋回。あとはまっすぐ利尻空港へ高度を下げていく。ペシ岬や鴛泊の街が間近に迫り、軽い衝撃があって利尻空港に着陸。駐機場に向かうため滑走路をUターンすると礼文島も見えてきた。

飛行機を下りてターミナルへ向かって歩く。この空港はバスは使わず、直接歩いて乗り降りするのだ。また季節運航のこの便は今年の第1便なのでセレモニーでもあるかと思ったが何もなかった。

この飛行機に合わせて路線バスが空港に寄るので、これに乗って沓形へ向かう。約25分で沓形フェリーターミナルへ。香深までに切符を買ってから港前にある展望台へ。正面に利尻山、後ろに礼文島を見ていると出航時間が近づいたので香深行き『クィーン宗谷』に乗り込む。船内はお客さんが15人ほどだろうか?とにかくガラガラ。荷物を置いて、自販機でサッポロクラシックを買って一番上のオープンデッキへ。天気がいいのでとても気持ちいい。

船がゆっくりと礼文島に向かって動き出す。港を出るが波がほとんど無いのでまったく揺れない。こんなに揺れないのは初めてじゃないかなぁ?。礼文に近づいてきたのでカメラを望遠レンズの交換してなぎさを探すと、目印の青い屋根を見ることができた。

香深港に入港すると駐車場に、なぎさ号の姿が。文夫さんが迎えにきたのかな?と思って見ていたが男性ヘルパーのようだ。船を下りて旗を持った男性に近づくと見たことあるなぁ・・・あっ!大阪飲み会で会ったことのある、たけちゃんだ。横には、数日前から来ていた東京のKさんも出迎えてくれた。

同じ船に乗っていた高山から来たMさんと共になぎさ号に乗り込む。『なぎさ』に着くと文夫さん、かあさん、ヘルパーりっちゃんが出迎えてくれた。居間には千葉のAさん、常呂町のSさんの姿も。コーヒーを頂きながら初めて会う方達にも挨拶する。昨年10月に会った茨城のMさんや、東京のOさんも帰ってきた。

18:30になり夕食の時間。久しぶりに美味しい料理を頂く。食後には今年第一回目のミーティングがあるそうだ。最近は空いてる時期しか来ないから、自分自身も久しぶりのミーティングだ。テレビ観戦中だった札幌で行われているW杯ドイツ−サウジアラビア戦は強制終了(^^;。焼酎の番茶割りを飲みながら、今日行った場所や自己紹介をしていく。自分は恒例の?なぎさとの出会いを話した。最後に全員で写真を撮って22:00に消灯になった。

6/1 夕食
6月1日の夕食 左上から

ヤナギノマイ
おから
カニクリームコロッケ
アスパラベーコンとホタテバター焼き
ルイベのマリネ
刺身(ソイ・エビ)
かじか汁

本日の移動 家〜名古屋空港〜新千歳空港〜利尻空港〜沓形〜香深〜なぎさ (万歩計 7977歩)

6月 2日 (日)

見送り
雨の中の見送り

仕事の癖?で5時ごろに目が覚めると、バタバタバタ・・・と屋根に雨の当たる音が聞こえる。けっこう強く降ってるようだ。まだ時間が早いので二度寝に入る。

6時半前に「食事で〜す」の声で起きて、すぐに朝食。食後に玄関から外を見ると、雨が降って海はすっかりガスっている。これじゃ今日はどこにも行く気にならないなぁ。昼食のおにぎりを頼まなくてよかったぁ〜。

雨が強いので玄関前の集合写真は省略となり、一便で帰る人を見送る為に港へ向かう。到着した船で常連さんが二人下りてきた。見送りは雨なので紙テープは無し。でも傘をさしながら「忘れないで」を歌って見送る。船が見えなくなってFTへ戻り、ジュースを賭けてジャンケン大会が行われる。しかし負けてしまいました( ; _ ;)。自分のいたグループの6人分を支払う。ここで売店のおばちゃんにも「また今年も来ました〜、じゃんけん負けました〜」と挨拶をする。

とりあえず行くところも無いので宿へ戻り、11時ごろまで本を読んだりして時間をつぶす。「港へ行くよ〜」の声でみんなで昼食を食べに行く。FT前で車を降りて、さてどこへ食べに行こうかと考えていると、『ちどり』へ様子を見に行った人の話では店内は既にいっぱいとのこと。それなら時間つぶしにと、郷土資料館へ行く。でも自分はそれほど興味なかったので、ホールや玄関前でウロウロ。しかし飽きてきたので一度ちどりを覗くがやはりいっぱい。仕方なくFTへ戻り、二階の水族館?を見たりする。しばらくすると稚内からの船が到着するので、接岸風景を眺める。この折り返しの便で島を出る人がいるので他の人達も集まってきて見送る。

さて、13時をすぎてちどりも空いてきたかな?と三人で行ってみるがまだ混んでいた。でもしばらく待っているとテーブルが一つ空いたので、そこに陣取る。そして当然ながら?ホッケのちゃんちゃん焼きと生ビールを注文。ホッケが程よく焼けて食べ始めているとハプニング発生!店の親父さんが火力を調整しようとホッケの乗っている網を移動させようとしたところ・・・自分のホッケが下の炭の中に落ちてしまったのだ!親父さんは「あぁ〜ごめ〜ん、お〜いホッケ一枚持ってきて〜」と新たに一枚焼き始めた。落ちたホッケは半分ほど食べてあったけど、また一匹分を食べるれることになり、ちょっと得しちゃいました。

FTへ戻ると知床行きのバスが止まっていたが、ちょうど常呂町のSさんファミリーも居たので宿へ電話して迎えに来てもらうことにした。しばらくしてたけちゃん運転の車が来て乗り込み『なぎさ』へ帰る。居間でコーヒーを飲んでから早めの風呂に入る。時間が早いのでゆっくり入ってしまった。

夕食後は居間でテレビを見たり、おしゃべりしてすごす。「明日はどこに行きますか〜」と宿主さんが聞いて周る。明日の天気がまだ判らないので「未定で〜す」と答えておく。そして今日も22:00すぎに消灯になった。

6/2 夕食
6月2日の夕食 左上から

カレイあんかけ
たこのやわらか煮
カニ足フライ
かぼちゃグラタン
キゥイのヨーグルトかけ
ホタテと鮭のルイベ
ほっけつみれ汁

本日の移動 なぎさ〜FT〜なぎさ〜FT〜なぎさ (万歩計 5239歩)

6月 3日 (月)

ハイジの丘
ハイジの丘より
礼文滝
礼文滝
レブンウスユキソウ
ハクサンチドリ
チシマフウロ
レブンソウモドキ

今朝は雨音もせずカ−テンから漏れる光も明るい。早起きして居間にいる人に挨拶してから外へ出てみると、利尻山のてっぺんは雲がかかっていたが裾は見えている。朝食後にもう一度出てみると、今度はてっぺんの雲も切れてきたので、カメラを望遠レンズに付け替えて撮影。けっこう晴れ間も見えてきたので今日は雨は大丈夫かな?

今朝までヘルパーとしてがんばってきた”たけちゃん”も帰るそうだ(ホントはお客さんとして来てたんだけど)。玄関前で写真を撮ってから港へ。今日は10人以上の人が島を出るので紙テープの数も多い。ツアー客も昨日よりは多くなってきてるようだ。

見送り&ジャンケン(今回は勝ちました)を終えて、さてどこへ行こうかと考えて、ちょうど林道へ行くお客さんが数人いて、宿主さんが林道入口まで車で送るそうなので添乗させてもらう。

林道入口に着いて、さてどちらへ向かって歩こうかと思ったら「おーたくん、林道案内してあげて〜」との宿主さんの要請で?、吹田から来た御夫婦と一緒に歩くことにした。一緒に下りた一宮から来た女の子二人連れはペースが早くて先に行ってしまったが、こちらはマイペースでゆっくり歩く。

ウスユキソウ群生地に着くが、まだ咲いてる花はあまりなくて残念。御夫婦は「ここでゆっくり見てるのでお先にどうぞ」と言われるので、礼文滝への行き方を説明してから一人で林道を進む。途中の丘ではウスユキソウが咲いているのが見れた。

礼文滝への入口で御夫婦が来るのを待ったが、かなり後方だったのでそのまま滝への道へ入る。しばらく歩いてハイジの丘に到着。一宮の女の子達は早めの昼食を取っていた。しばらくして御夫婦も着いたので、一緒に昼食を食べる。

食後は写真を撮ったりして出発。急な崖の道を下りていくと、女性に「写真を撮って下さい」と声をかけられた。写真を撮ってから話しをしながら歩く。この茨城から来ているFさんは「星観荘」に泊りたかったけど満員なので「桃岩荘YH」に泊ってるそうだ。

礼文滝に到着。先日が雨だったので水量があるかと思ったがそれほどでもなかった。御夫婦が来るのを待つ間にFさんと写真を撮ったりする。しばらくすると御夫婦が来て、少し休憩してからFさんと4人で元地まで歩く。岩場を越えて地蔵岩が見えてきたところで休憩。御夫婦からみかんを頂く。元地のお土産街?まで来ると、観光バスがいてツアー客でいっぱい。Fさんは佐藤商店でウニ丼を食べていくそうなのでアドレス交換をして別れる。

この時間は路線バスが無いので、歩いて桃岩展望台へ向かう。曲がりくねった長〜い車道をゆっくりと登っていく。何台も車が抜かしていくので乗せていってほしいな〜と思いつつ・・・。トンネルを抜けて桃岩展望台への登山路へ。ここからはもっと急な坂道になるので、御夫婦もちょっと辛そう。でもなんとか展望台に到着。風があるので気持ちいい〜!

少し休憩して知床に向かって歩きだす。チシマフウロやセンダイハギ等の咲く中、レブンコザクラもチラホラ咲いている。木道周辺ではクロユリも見ることができた。灯台で一度休憩してから29番へ。利尻がガスって見えないのが残念だが、花もいっぱい咲いて来てよかったな〜と実感。

知床への道を下っていくと先頭に某旅行会社の旗を持ったツアーの団体が登ってきた。普段、個人客だとすれ違うときに「こんにちは〜」と挨拶するところだが、仲間同士ペチャクチャおしゃべりしてるので、挨拶する気にもならなかった。

知床に着くと、先ほどのツアー客を乗せてたバスが止まっている。ってことは先ほどのツアー客は29番や灯台まで行って引き返してくるのだろうか?

車道に戻って海風に当たりながら『なぎさ』に到着。久しぶりにたっぷり歩いたので疲れた〜(^^:

6/3 夕食 6月3日の夕食 左上から

ガヤのからあげ
自家製かまぼこ入り茶碗蒸し

イモコロッケ
ホタテのマヨネーズ焼き
メロン
刺身(ソイ・エビ)
ソイのあら汁








本日の移動 なぎさ〜FT〜礼文林道〜ハイジの丘〜礼文滝〜元地〜桃岩展望台〜元地灯台〜知床〜なぎさ (万歩計 27014歩)

6月 4日 (火)

レブンアツモリソウ
レブンアツモリソウ
ゴロタ岬
青い空、青い海、白い雲、緑の島!
利尻山
後ろを振り返ると利尻山
クィーン宗谷
香深港に入港するクィーン宗谷

6時ごろに起きて外へ出る。小さな船が出ているのできっとウニ漁の船だろう。朝食後にもう一度外へ出るがもう漁は終わっていた。写真を撮って港へ行く。島を出る5人を見送ってからジャンケン大会。

さて、今日はアツモリソウを見に行くことにしてたのですが、他の人も北へ行く人が多いようなので、宿主さんがアツモリソウ群生地まで送ってくれることになりました。バスに乗らない分だけ早く着けるのでありがたいです。FTを出発して北へ向かうに連れてだんだん晴れ間が見えてきました。海の方を見ると利尻山も雲がほとんど取れてきたようです。

アツモリソウ群生地に着いて散策路を歩く。今年は咲くのが早かったので枯れ始めてるのが多いけど、まだまだ真っ白な花を見ることができました。そして昨年と同じ場所にアオチドリを見ることもできた。

それからスカイ岬へ移動。展望台でのんびりする。ここから見る青い空と海がとてもきれいです。

スカイ岬を出て鉄府へ向かう。急な坂道を登り、スカイ岬を上から見たあと鉄府の集落へ下りる。鉄府のバス停には観光バスが止まっていて、集落の方から数人のツアー客が歩いてくる。ゴロタ海岸辺りを歩いてきたんだろうか?バス停横には新しいトイレも出来ていた。代わりにゴロタ浜にあったトイレが無くなったそうだ。砂浜に下りて穴開き貝を拾いながら歩く。この時拾った貝殻は我が家のメダカの水槽に入れてあります。

ゴロタ岬へ登る階段の前で休憩して、昼食のおにぎりを食べる。海からの風が気持ちいいが、正面にはゴロタ岬へのなが〜い階段が・・・

休憩を終えて木で出来た階段を登り始めるが、間隔がまちまちなのでとても疲れる。でも途中で休憩するより一気に登ってしまいたかったので、ヒイヒイ言いながら?階段を進む。

木の階段が終わって、尾根?まで来ると、遠くに利尻山も見えてきた。あと岬までは緩いアップダウンだけ。ゴロタ岬に着いて、ここでも休憩を入れる。スコトン岬やトド島がきれいに見えます。

ゆっくり歩いてきたので、スコトン岬まで行くとバスの時間にギリギリなので、坂道を下りて江戸屋へ出ることにした。急な坂道を下り、車道へ出る。いつもならトド島展望台へ向かう登り道へ歩いていくが、今回は下りの道へ。この道は車では通ったことあるけど、歩くのは始めてだなぁ。

江戸屋のバス停に出て、バスの時間を確認する。まだ20分ほどあるので、堤防の上に登ってのんびり海を眺める。適度に風があるので、横になったら寝てしまいそう。しばらくしてバスが見えてきたので車道に戻ってバスに乗る。船泊を過ぎて、金田ノ岬へ来ると一瞬だったが、食堂orお土産屋らしき建物があってちょっとビックリ。

FTへ戻ると、宿主さんが車で迎えに来ていた。今日の行動は既に読まれていたようだ(^^)。でもお土産を買いたかったので、自分は残ることを告げると「えぇっ〜!明日帰っちゃうの〜?」と言われてしまう。そーいえばいつ帰るか言ってなかったっけ。

他の人は車に乗り、宿へ帰っていった。FT前のお土産屋に入り、友達へのお土産を買う。しばらくするとフェリーが見えてきたので入港風景を眺めてから、歩いて宿へ戻る。

一旦、宿に戻るが利尻がきれいに見えているのでエゾカンゾウの咲き始める裏山に登る。風が無いので、海も波がほとんど立たない状態だ。下の方を見ると、お客さんが何人か集まって。やはり利尻を見ているようだ。先ほど香深で別れ、桃岩から知床を歩いてきた千葉のAさんみ見つかる。Aさんや他の数人も裏山に登ってきたので一緒に眺める。

裏山を下りて風呂に入る。今夜はワールドカップサッカーの日本戦があるのだが、ちょうど夕食の時間にかかってしまうので全部見れないのが残念。

夕食は、ここでは初めてのイカメシを食べる。もちろん宿主さんの手作りです。途中で宿主さんが「利尻が赤くなってるよ〜」と叫ぶので、カメラを持って外に出ると、夕陽が当たり赤く染まった利尻山が見れた。

夕食後にW杯をテレビ観戦。一時はリードしていたが同点にされてしまい、そのまま終わってしまったのが残念。なぎさ最後の夜はサッカーの話題で盛り上がりました。

6/4 夕食 6月4日の夕食 左上から

ガヤの煮物

カニ爪フライ
イカ味噌焼き
ツブ貝
刺身(ソイ・ウニ)
鱒三平汁

本日の移動 なぎさ〜FT〜アツモリソウ群生地〜西上泊(スカイ岬)〜鉄府〜ゴロタ岬〜江戸屋〜FT〜なぎさ (万歩計 21884歩)

6月 5日 (水)

なぎさ前
宿の前で
見送り
見送り
利尻山
海に浮かぶ利尻

「朝日だよ〜」の声を目が覚める。雲もほとんど無く、利尻山もはっきりと見えた。今日で島ともお別れ。朝食後に清算を済ませて居間で待つ。「みなさん外に並んで〜」の声で外に出て集合写真を撮って車に乗り込む。

今朝、島を出るのは千葉のAさんと二人だけ。そーいえば以前にもAさんと一緒に島を出たことがあったなぁと思い出す。紙テープと「忘れないで」を歌ってもらうが、ここでAさんが文夫さんに衝撃の発言!(悪口ではないですよ)「船を下りてこ〜い」と真剣に?叫んでました。タラップが外されて島から離れる。「行ってきま〜す!」

見送りの人達が見えなくなってきたので、Aさんと最上部のデッキに上がって、だんだんと遠ざかる礼文島を見ながら、なぎさの話や旅の話をする。いつもなら長い2時間の航海だけど、あっとゆう間に過ぎてしまいました。

稚内に着いて、駅横のお土産屋に寄って買い物をしてバスターミナルへ。自分は新千歳行きだが、Aさんは羽田行きの飛行機なのでまだ時間があるので街をブラブラするそうだ。空港行きのバスに乗り、「またなぎさで会いましょう」と言ってAさんと別れる。

空港に着いて軽く食事を済ませてから新千歳行きのB737に乗り込む。右側の席に座ると、遠くに利尻山のてっぺんも見える。離陸すると利尻の姿もくっきり!礼文は少し霞んでいるのが残念・・・。帰りも天売・焼尻島を見ることができた。

新千歳空港に着陸して、JRの快速「エアポート」で札幌へ向かう。札幌で倶知安行きの快速「ニセコライナー」に乗り換える。中型ディーゼルカーの2両編成なので、高校生とかでけっこう混んでいる。

銭函からは海沿いを進む。天気がいいので、遠くには暑寒別岳も見えていた。小樽で18分間停まるので、ホームに出て背伸びする。反対側のホームには「北一硝子」の紙袋を持った人でいっぱい。さすが小樽は観光客の姿が多いなぁ。

小樽を出てからはちょっと居眠り。目が覚めると倶知安に着くところだった。倶知安では36分間も停車。目的地の比羅夫は目の前なのに〜!しかしこの駅にはホーム内に蕎麦屋があるんですね〜。列車の本数がメチャ少ないのに、商売やっていけるんでしょうか?

18:15に比羅夫駅に到着。元々、駅だった建物を利用した「駅の宿 ひらふ」が今夜の宿。今年1月にも一度寄ったけど、泊るのは初めてだ。列車を下りて数歩(7〜8歩ぐらい?)で駅舎内に入ると宿主さんが出迎えてくれた。奥さんも2階から下りてきた。ここの奥さんは「礼文 なぎさ」のお客さんだった人で、大阪のなぎさ飲み会で2回(だったかな?)会ったことがある。

今日はお客さんが他にいないそうでちょっと淋しいが、本来のベッドルームでなく別棟のログハウスに泊ることができた。すぐに夕食の時間になりホームに出ると宿主さんがジンギスカンを焼いてくれていたので、まずはビールを注文!しばらく魚料理が続いたので、久しぶりのお肉は美味しい!!19時過ぎに小樽行きの列車入ってくると、お客さんの目がこちらに・・・(^^;

だんだん太陽も落ちてくると、ニセコアンヌプリの稜線がくっきりと浮かび上がってとてもきれいだ。静かにしていると、鳥の鳴き声もよく聞こえてとても心が和む。

夕飯後は風呂に入る。ここの風呂がまた凝っていて、丸太をくりぬいて作ってある。小さな小屋の中にあるけど、屋根が開けられるようになっているので、プチ露天風呂に早変わり。さすがに星空がキレイですね!

風呂から上がると駅舎内の食堂で宿主夫妻と談話。ニセコや礼文の話をする。他にも二階を改装中に足を踏み外した話とか・・・(^^;。明日、余市へ寄ることを話したら、安くて美味しいとゆう食堂と温泉を教えてもらった。

22時をすぎると、なぎさでの規則正しい生活?に慣れてたせいか眠たくなってきたので寝ることにした。

ログハウス ベッドルーム
駅の宿ひらふ ログハウス
ベッドルーム

本日の移動 なぎさ〜香深FT〜稚内〜稚内空港〜新千歳空港〜札幌〜比羅夫 (万歩計 4998歩)

6月 6日 (木)

ニセコひらふスキー場
ニセコひらふスキー場
比羅夫駅
比羅夫駅
駅そばの踏切より
ニッカ 余市工場

6時半頃に目が覚める。カーテン越しに札幌行きの列車を見送ってから散歩に出かける。まずは駅前の線路を渡って川沿いの砂利道を下り、車道に出てアンヌプリの方向へ。少し坂道を登っていくと後ろに羊蹄山が!写真を撮るけど、これじゃモロ逆光だなぁ。

今度は逆の国道の方へ向かう。今来た道を戻り、踏切を越えて急な坂道を進んで後ろを振り返るとニセコアンヌプリが見えてくる。スキー場やリフトの鉄塔もはっきりと見えた。またあそこで滑りたいな〜。

朝食の時間が近づいてきたので宿へ戻る。宿を目前にしてカメラを袋に入れようとしたら、後ろのポケットに入れたはずの布製の袋が無い!!途中で落したのか?どこで落したんだろ?う〜ん・・・時間が無いので諦める。

朝食を食べてからまだ時間があるので、袋を探しに出かける。まずは国道の方へ急な坂道をまた登って・・・無いなぁ。踏切を渡り砂利道の入口に白い袋が!「あっ!あった〜!」。それを拾いあげて宿へ戻る。

宿主さんは用事で出かけたそうで、奥さんに宿代を払って、「また来ま〜す」と挨拶して9:19発の列車で余市に向かった。ちょっと暑かったので窓を開けると風がとても気持ちいい。JR東海では窓の開く列車が無いので、とても懐かしい感じがする。

余市に着いて、ザックをコインロッカーに置いてからニッカウイスキー余市工場へ向かって歩く。ここは何年か前にも来たことがある。受付で名前を書いてから工場内を見学。ブラブラと歩いて最終目的地?の試飲コーナーへ!ちょうど遠足?で来ていた中学生で混んでいたが、あちらはジュースのコーナー。私はウイスキーのコーナーへ(^^)。つまみに一口チーズを買って4杯ほど頂きました(^^)。

工場を出て、国道5号線沿いにある「海鮮工房」へ。一階はスーパーや海鮮の店だが、二階は食堂になっている。メニューを見ると、「ホッケ定食360円」とメチャ安!他にも安い料理がいっぱいあり、赤ウニ(バフンウニ)丼が時価で1800円と、とんでもない格安!もちろん白ウニ(ムラサキウニ)丼の方がもっと安かった。でもビンボー旅行者なので、ウニ丼はやめて「寿司7かん460円」を注文。これがメチャ美味しかったです。

店を出て、国道229号線沿いを歩いて宇宙記念館スペース童夢の前を通り、余市橋を渡って余市川温泉に到着。屋根にはスペースシャトルが飾ってある。宇宙飛行士の毛利さんも浸かった湯だそうな・・・。建物は銭湯と同じようだけど、ちゃんと温泉で露天風呂があるのもいいです。

風呂を出て時間潰しに積丹方面へ歩いて浜中モイレ海岸へ。海風が火照った体に気持ちいいです。ビール買ってくれば良かったな〜。「海鮮工房」に戻って生ビールでも呑むかぁと思いつき、急いで「海鮮工房」に向かって歩く。

店に着いたらさっきと違って食券を買う人の列が出来ていた。でも席は空いているようなので列の最後尾へ。今度は奮発して?赤ウニ丼と生ビールを注文。冷えたビールと口の中でとろけるウニが最高!!

14:41発の列車に乗って小樽へ。小樽では改札から出ずに接続する快速に乗る。途中、稲穂駅では隣接する札幌運転所の中に北斗星の青い車体が見える。今夜乗る編成だろうか?

札幌に着いて、フィルムが無くなりそうだったので駅を出て北口にあるヨドバシカメラに寄ってフィルムを買う。夕食はどうしようかと思ったが、駅弁を買うことにした。いろいろ種類があったが、紐を引っ張ると温かくなるジンギスカン弁当があったのでこれにした。駅構内のロッテリアで鳥の唐揚げを買い、ホームに上がって端っこで「北斗星2号」の入線を眺める。

入線後は6号車のソロ(B寝台個室)に乗り込み荷物を二階の部屋に置き、ホームに出て売店でビールを買い込んで部屋に入り、しばらくすると軽い衝撃があって動き出した。

とりあえず検札があるまではドアを開けておく。左に苗穂工場、しばらくして右に札幌貨物ターミナルが見えてくる。高架線に入ったころに検札が来た。部屋の鍵を貰ってとりあえずビールを飲む。南千歳に停車。この時間なら、名古屋行き最終便の飛行機に余裕で間に合うなぁ。

その後、苫小牧を出てからは太平洋が見えてくるはずだがガスって見えないのが残念。東室蘭を出ると白鳥大橋が見えてきた。空も晴れ間が出てきて、伊達紋別辺りからは内浦湾もきれいに見えた。だんだんと暗くなる景色を見ながら、夕飯のジンギスカン弁当を食べる。

函館に着き、機関車交換の時間があるのでホームに出てみる。ちょっと涼しいな〜。車内に戻り、函館を離れる。

22:37に青函トンネルに突入!吉岡海底駅、竜飛海底駅も見ようかと思ったが寝てしまった。

余市川温泉 赤ウニ丼
余市川温泉
「海鮮工房」 赤ウニ丼
北斗星2号 内浦湾
北斗星2号
内浦湾

本日の移動 比羅夫〜余市〜小樽〜札幌〜 (万歩計 21416歩)

6月 7日 (金)

KEY
6号車ソロの鍵
EF81
上野駅に着いた 北斗星2号
東名ライナー
JR高速バス 東名ライナー

青森到着で目が覚める。が、すぐに寝る。

もう一度目が覚めたのは仙台だった。外は霧がかかっているようだ。JR北海道の時刻表では本州内の時間が少ししか出てないから、途中の停車駅の時間が判らないし、久しぶりの東北線なのでどこに居るのかも判らない。

福島を出てから同じ車両内にあるロビー室に行く。寝台内にはコンセントが無いので携帯の充電が出来ないのだが、このロビー室内の某所にはコンセントがある訳で・・・ちょっと拝借して携帯に餌をあげました。さすがに置きっぱなしは不用心なのでソファーに座って朝食のパンを食べながら外の景色を眺める。

8時からシャワー室利用の予約をしてあったので、タオルを持ってきてシャワーを浴びる。揺れる車内なのでけっこう大変。あとは部屋に戻って車窓を眺めていると車掌が部屋の鍵を集めに来た。

上野が近づいてきたので荷物をまとめて下車の準備。上野に着いて外に出ると暑い〜!一気に汗が出てきた。

機関車の写真を撮ってから京浜東北線に乗って東京へ。まずJR高速バスの窓口へ行く。名古屋行きの超特急は自由席だが整理券が必要なのだ。周遊きっぷ利用なので、乗車券はいらず11:40発名古屋行きの整理券だけを受け取る。

駅構内の蕎麦屋で冷やしそばを食べてからコンビニで菓子とジュースを買って、冷房の風がある本屋で時間をつぶしてからバスの列に並ぶ。

11:30頃にバスが到着して乗り込む。この時間の名古屋行き超特急「東名ライナー」は2階建バスで、1階の荷物置き場にザックを置いて、2階の一番前の席を陣取る。東京駅を出て渋滞する一般道を越えて首都高へ。こちらも相変わらず交通量が多いなぁ。

東名高速に入ってからは順調に流れ出し、1回目の休憩地「足柄SA」に到着。背を伸ばしに外で出てみるけど、やはり暑いです。静岡ICで運転手の交代があって、「浜名湖SA」で2回目の休憩。うなぎ弁当でも買っていこうかと思ったけど節約しなきゃ、とやめておく。名古屋ナンバーの車もよく見かけるようになってきた。

名古屋ICまではほぼ順調に来ていたが、ICを下りてからは大渋滞の中へ。途中の千種駅前で下りてもよかったが、急いでいないので終点の名古屋駅まで乗ることにした。この道は普段でも混んでるけど、工事も重なってるのでノロノロとしか動かない。結局、名古屋駅には定刻から38分遅れの17:49に着いた。運転手に「ご苦労様」と声をかけてバスを降りる。

あとは最後の列車になる中央線の普通で新守山へ。周りは会社員や学生の多い中、大きなザックを持ってちょっと邪魔かなぁ・・・。そして新守山駅から歩いて自宅へと戻ったのでした。

本日の移動 〜上野〜東京〜名古屋〜新守山〜家 (万歩計 7098歩)


例年より花の咲く時期が早くなっていて、予想外の花も見れたりと楽しめました。
今回も再会あり新しい出会いあり、いい宿にも出会えたし、とてもいい旅でした。
何年ぶりかに北斗星にも乗れたし・・・
次はトワイライトEXPにも乗ってみたいな。


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