10月の礼文島


毎年恒例になる秋(初冬?)の礼文島を訪ねる旅です。ちょうどANAの関西〜稚内便が10/10まで運航していたのと、マイレージが貯まっていたのでの特典無料航空券を使うことにしました。昨年のこの時期にカメラをなくしてしまったので今回は気をつけないと(^^;


2001年10月5日(金)

特急『はるか』 関西空港駅
上空には秋の雲が
上空からの稚内市街
フィルイーズ宗谷 ロビー

前回6月と同じように朝一の新大阪行き『こだま』に乗るために早起きです。無理にその『こだま』に乗らなくてもよかったんですが、NYのテロ事件で空港でのチェックが厳しくなって時間がかかると聞いていたのと、今回利用する特典航空券は事前座席指定が出来ないんです。上空からの景色を楽しみにしてる自分としては早めに空港へ行かないと・・・。

『こだま』491号は前回と同じくビジネスマンが多数乗っていて、大きなザックを持っているのは自分くらいかな。

新大阪からは快速を乗り継いで関空へ行ってもよかったのですが、ラッシュの電車に乗りたくないのもあって今回はちょっと贅沢して?特急『はるか』に乗ることにしました。自由席は半分くらいしか人がいなくてちょっと以外だったが、天王寺からはほとんどの席が埋ったようだ。8:52に関西空港駅に到着。

今回はチケットレスで予約したので自動チェックイン機にカードを通して航空券を受け取る。座席も希望通りの窓側を取ることが出来た。ここで帰りの新千歳→名古屋便のチケットを受け取ったがこちらは窓側席が取れなかったので、カウンターで聞いてみると非常口横の席だけ空いているとの事でとりあえずそちらに変更してもらった。

早速、手荷物検査場へ行って混雑してるのかな?と様子を見ると、ゲートは二ヵ所開いていてまったく混雑は無し。ちょっと拍子抜けだ。すぐ横のマクドナルドで軽く食事を取る(ここも関空に来ると恒例になってしまったなぁ)。

時間があるのでお土産屋や本屋をウロウロしてから再度検査場へ行くと・・・「おぉ!」今度はすごい列ができてるよ〜。稚内行きにはまだ時間があるのでいいけど、ギリギリだったら危なかったかも?と思っていたら、もう一つ開いて列が分散され進みが速くなった。検査場では噂に聞いていた通り、名前をフルネームで聞かれたがそれほど厳しい検査は無かった。

定刻に関西空港を離れて北へ向かうが、今日は曇っていて景色はほとんど楽しめず、途中雲の隙間から見えたのは佐渡島と苫前町の風車群ぐらいか・・・。高度が下がってきて雲を抜けると、稚内の街が見えてきた。右に左に大きく旋回しながら最後に稚内市街上空を通過してほぼ定刻に稚内空港に到着した。前回は稚内上空で40分近く待機させられたので、今回は無事に着けたことにホっとする。

荷物を持ってフェリーターミナル行きのバスに乗り、約25分で稚内FTへ。でも空港から乗った10人ほどの客は市内や稚内駅前までで下りてしまい、終点のFTまで乗ったのは自分だけ。島へ渡る人はいないんだろうか?

でもFT内は、利尻・礼文行きフェリーの出発時間が重なっているせいか、ツアー客でけっこう混雑していた。切符を買うとちょうど乗船開始のアナウンスが入ったので船に乗り込む。

礼文行きの船は今年新造された『フィルイーズ宗谷』。船内も今までの船とは少し変更されているようだ。早めに乗ったおかげでカーペット席はガラガラ。荷物を置いて大の字になって場所を確保してから外へ出て出航風景を眺める。

稚内港を出てからは中に戻って横になり寝てしまったが、礼文到着前に流れる音楽と案内放送で目が覚める。デッキへ出るとちょっと寒いかな〜と感じながらFT前を見るが、まだ『なぎさ号』は来てないようだ。が、遠くからカッとぶ『なぎさ号』が見えてきた。さすがです(^^;。

でも車から下りてきたのは宿主さんではないようだ。男のヘルパーはもう居ないと聞いていたんだけど・・・誰だろ?と思い、船を下りると今年のヘルパー”喜一さん”の姿が!。9月いっぱいでやめたと聞いていたのでちょっとビックリ。

同じ船に乗っていた紋別のIさん広島のSさんと一緒に『なぎさ』へ。車が着くと宿主・文夫さんとかあさんが「おかえり〜」と出迎えてくれた。「ただいま〜!」

そして4ヶ月ぶりになる『なぎさ』の夕食に感動です!

10月5日の夕食 左上から

ハッカク味噌焼き
カキフライ
ホタテバター焼き
いくら味噌漬け
茶碗蒸し
きゅうりの酢の物
イカソーメン
ガヤの三平汁

本日の移動 家〜新守山〜名古屋〜新大阪〜関西空港〜稚内空港〜稚内フェリーターミナル〜礼文・香深フェリーターミナル〜なぎさ (万歩計 ****歩)

10月6日(土)

29番で休憩
さあ、どっちへ向かう?
色づく木々
まだ花を見ることもできました

「朝日だよ〜」の大声で目が覚める。カメラを持って外へ出ると、ちょっと雲が多いがその隙間から朝日が顔を出した。写真を撮ってからはもう一度寝床へ・・・。

「朝食で〜す」の声で再度起きて、朝食を食べる。今日の一便でヘルパー”喜一さん”が島を離れるのでFTへ見送りに行く。長い間お疲れ様でした!

一旦宿に戻ってから、ミスター超割さんを頭に?、Iさん、Fさん、Kさん、Oさん、Tさん夫妻、自分の計8人で桃岩展望台へ行くことになった。ちょっと雲が多く、知床から29番へ行く途中に雨がパラパラときたがそれほどでもなかった。

緩やかな坂道を登り29番へ。花のシーズンだと一面花畑の29番周辺もこの時期は枯れた草木がほとんど。でも秋の花の残党やウスユキソウのミイラもちらほらとあるようだ。ここで昼食のおにぎりを食べる。

しばらくすると晴れ間も出てきて海もきれいに見えてきた。灯台を経由して桃岩展望台へ進む。展望台からの利尻富士は雲がかかって全体が見えないのがちょっと残念だ。

Tさん夫妻と別れ、香深まで下りる。道沿いの木々は少しずつ色づいていて秋を感じさせる。

香深に着いてからFさんは『なぎさ』手伝いがあるため別れ、残った5名で『さざ波』でソフトクリームを食べる。そーいえば、改装後初めて入るなぁ。メニューも少し減っているようだ。今回は食べれなかったが、美味しかったミソラーメンはどうなったかなぁ?

店を出てFTに残る皆さんと別れて一人で『なぎさ』へ戻る。『なぎさ』で何か手伝いでも・・と思ったけど、仕事がなかったので早めに風呂に入り、居間でのんびり過ごす。

今夜は最終便で来た常連のKさんやWさんはじめ、この時期ではめずらしく20名のお客さんが集まりました。

夕食に大好物の”ガヤの唐揚げ”が!!カボチャグラタンやイクラ丼も出て大満足です。

外へ出ると雲の隙間から月が出て、海面に月明かりが海面に反射してきれいでした。(写真撮ったけど、ちょっと失敗でした・・・)

10月6日の夕食 左上から

ガヤの唐揚げ
カニ足フライ
かぼちゃグラタン
おから
かきぬた
ソイ、エビさしみ
いくら丼
だんご汁

本日の移動 なぎさ〜FT〜なぎさ〜知床〜29番〜知床灯台〜桃岩展望台〜香深(さざ波)〜なぎさ (万歩計 ****歩)






10月7日(日)

最北端の牛乳
久種湖
トド島展望台
モデルさん?
穴あき貝拾い

今朝も文夫さんの声で目が覚める。昨日よりは雲が少なくて朝日もきれいだった。

一便の見送り後はお客さん8名でレンタカーを借りて島内をドライブに行くことになった。Kさんは林道へ行くとゆうので香深井まで一緒に行くことに。2台借りて出発!

まず香深井まで行くと、香深井川に鮭がいっぱいいるではないか!死んだものもたくさんあるのだが、傷だらけになりながら一生懸命に川を上ろうとしていた。

Kさんと別れて道場牧場へ向かう。赤岩で左折して山を越えていくと道ばたに二頭の牛が!牧場からここまで登って来たのか?道場牧場に着いてみんなで牛乳を飲む。ここで飼われているネコがこれがまた人なつこくてかわいいなぁ。

トド島展望台に寄ってからスコトン岬へ。ツアー客がいないのでとても静かだ。今日は天気もよく風も無いので海は穏やか。岬で写真を撮ったりして帰ろうとしたらツアー客の姿が。タイミングよかったです。

次にスカイ岬へ向かう。展望台への階段を昇ると透き通った青い海が!これだけ波の無い岬は久しぶりに見たような気がする。ここで昼食タイム。輪になっておにぎりを食べる。この時期ではめずらしく暖かなのとお腹いっぱいなので眠くなってくる。

しばらくのんびりしてから鉄府海岸へ。砂浜へ下りて”穴開き貝”を拾う。でもよく考えたら家にいっぱいあったなぁと思い出し、拾った貝はすべてFさんにあげてしまった。

次に向かったのは知る人ぞ知る横野商店!ここは礼文名物?のタイヤキを売ってる店です。店に着いてタイヤキを売ってるか聞いたところ(たまに売ってない事もあるので)営業しているとの事。20個注文したので、焼いている間は礼文空港に行くことになった。

空港には既に稚内から飛んできたプロペラ機DHC−6が出発の準備をしていた。待合室の中に入ると飛行機に乗るお客さんは一人だけのようだ。

出発時間が近づいたので外へ出て滑走路が見える場所まで移動。しばらくするとプロペラが回りだして滑走路へ向かって動き出し、「ブゥーン」と大きな音をたてながら稚内に向かって離陸していった。

静かになった空港を後にしてタイヤキ屋に寄り、注文しておいたタイヤキを受け取って香深に向かう。香深の街はそのまま通過して『なぎさ』まで。ゆっくり走る路線バスと違って車は早いなぁ。

タイヤキを食べてから居間でのんびり。夕方になる利尻にかかっていた雲が取れて赤く染まった姿を見ることもできた。

おいしい夕飯を食べた後にKさんの持ってきた『久保田 紅壽』を頂く。これがまた美味しかった!!

利尻の頂上がクッキリ!
『久保田』を持つミスター超割さん
10月7日の夕食 左上から

ガヤの煮付け
タラコ和え
カボチャコロッケ
つぶ貝
きゅうりとカニ身
ホタテと鮭のルイベ
たけのこご飯
糠にしんの三平汁

本日の移動 なぎさ〜FT〜香深井〜久種湖(道場牧場)〜スコトン岬〜西上泊(スカイ岬)〜鉄府海岸〜礼文空港〜船泊(横野商店)〜なぎさ 【FTからなぎさまではレンタカー移動】 (万歩計****歩)

10月8日(月)

行ってきま〜す!
いただきま〜す!

今朝も赤く染まった空を見ることとなった。また、雲が出てるせいで四角い太陽を見ることもできた。

連休最終日ってことで、一便で9人も島を離れていったので、残ったのは7人。ちょっと寂しくなるなぁ。

日帰りで利尻温泉に向かう2人と利尻に登るとゆう1人(みんな、やめとけ〜て言ってるんだけど・・・)を残して一旦宿に戻るが、文夫さんの「暇なら温泉に行ってくればいいっしょ〜」の声で残った4人も利尻へ渡ることになった。少し掃除を手伝ってから(邪魔してただけ?)文夫さんが港まで送ってくれた。先ほどの3人と合流して利尻行きの船に乗り込む。

天気も良く暖かいので、最上部のデッキに座っておにぎり(たけのこご飯のおにぎり!)を食べていると、あっとゆう間に利尻に到着。利尻の頂上は雲がかかって見えないのが残念。

おしゃべりしながら利尻温泉に向かって歩く。温泉前で山に向かう1人と別れて温泉へ。久しぶりの大きな風呂に足を延ばす。相変わらず利尻頂上が見れない。風呂から上がって休憩室でゴロゴロしてから港へ戻る。

帰りは船室一画をなぎさのお客さんで占領して?(空いてたんで)、しばし昼寝。でもすぐに礼文到着の案内放送が。

港には文夫さんが迎えに来ていたので車に乗り込み宿へ戻る。夕食まではたっぷり時間があるので、テトラへ行きボ〜っと利尻を眺める。

今夜の夕食にはなんと”ホッケのちゃんちゃん焼き”が!!『ちどり』が休みで”ちゃんちゃん焼き”を食べれなかったので文夫さんが気を利かせて作ってくれたのでした。

10月8日の夕食 左上から

ホッケのちゃんちゃん焼き
肉じゃが
ホタテバター焼き
アスパラベーコン
いかぬた
ソイさしみ
いくら丼
ソイあら汁

本日の移動 なぎさ〜FT〜なぎさ〜香深FT〜利尻・鴛泊FT〜利尻富士温泉〜鴛泊FT〜香深FT〜なぎさ (万歩計 ****歩)

10月9日(火)

朝日と筋状の雲
具だくさんのおでん鍋

今朝は筋状の雲がとてもキレイ!秋の空(もう冬?)を感じさせてくれます。

一便を見送ってから街を歩いていたら『なぎさ号』が。文夫さんが「宿まで送っていくよ」って言うので特に行き先を決めてなかったことだし車に乗りこんだ。

宿に戻りちょっと休憩してから知床に向かって歩くことにした。今回初の一人きりだな〜と思いながら歩く。

ついでなので知床を抜けて29番まで登る。29番はちょっと西風が強くて寒かったが、ほどほど天気もいいので厚着を着込んで横になり昼寝。

灯台に人影が見え、しばらくするとこちらへやって来た。こんな時期だから『なぎさ』のお客さんだなと思っていたら、やはりお客さんのIさんでした。香深から桃岩展望台を周ってきたそうだ。

しばらく横になっていたが寒くなってきたので宿に戻り、宿前でメノウ拾い。大粒から小粒まで、けっこうたくさん拾うことができた。

そして今夜の夕食に待望の『なぎさ特製おでん』が登場!冷える夜にはとてもありがたいです。でも少人数にこの量は多すぎ!(^^)

他にもイクラ丼やカボチャグラタン、ホッケの卵の煮付け等が2001年最後の『なぎさ』の夕食となったのでした。

10月9日の夕食 左上から

サバみそ焼き
大根の皮のきんぴら
いくら丼
カボチャグラタン
ホッケの卵の煮付け
おでん

本日の移動 なぎさ〜FT〜なぎさ〜知床〜29番〜知床〜なぎさ (万歩計 ****歩)

10月10日(水)

2001年最後の集合写真
見送りは二人だけ
見えなくなるまで手を振る

今朝も「朝日がキレイだよ〜」の声で起こされて、5泊中すべての朝日を見ることができた。これだけ天気のいい日が続いたのはめずらしい。

朝食後に港へ。今日で『なぎさ』の営業も終わり、見送りは文夫さんとかあさんの二人だけ。岸壁を離れ二人の姿が小さくなっていく。これから片付けが大変だろう。もっと手伝ってあげればと今ごろになって思う。

ツアー客が多くて船室内に入れないので後部のデッキへ。小さくなる礼文を見ながらちょっぴり感傷ぎみ・・・。

稚内に着いてみんなと別れ一人で空港行きのバスへ。車内の暖房が暑い(^^;

稚内空港ではアフガン戦争の影響で荷物チェックが厳しくなっていてザックの中も調べられた。まぁ不審な物は入ってないので安心ですが、気持ちいいものではないですね。

稚内から新千歳まではANK496便。機内からは赤く染まった山々と、遠く大雪山系が白くなっているのが見える。新千歳に近づくと雲が多くなってきた。

名古屋行きの最終便まで時間があるので札幌へラーメンを食べに行こうかと思ったが、ふと気が変わってレンタカーを借りて支笏湖へ行くことにした。

まずは湖畔の『伊藤温泉』へ向かう。ここは湖沿いの露天風呂と内湯があり、まずは露天風呂の方へ。脱衣場と湯船しかなく、すぐ脇に湖があって手を伸ばせば水にも触れます(さすがに湖に入ろうとは思いませんが)。風があって寒いのと温泉がぬるいので長湯できた。それから一度服を着て、内湯の方へ移動。こちらは小さな湯船があるだけでした。

次に近くの『丸駒温泉』にも寄ってみるが、日帰り入浴の受付時間を過ぎていたので入ることが出来なかった。仕方なく支笏湖温泉へ移動。レンタカー会社から貰った地図に『支笏湖観光ホテル』の温泉割引券があったのでそれを使って入ることにした。

こちらはかなり大きな風呂でお客さんもたくさんいた。でも露天風呂からは空しか見えないのが残念。

さて帰ろうと車に乗ると周りは紅葉した木々がいっぱい!もちろん写真を撮っておく。

そして新千歳空港へ戻り、いつものラーメン屋で夕食のミソラーメンを食べ、ANA714便で名古屋へ飛んだのでした。

伊藤温泉の露天風呂
支笏湖畔

本日の移動 なぎさ〜香深FT〜稚内FT〜稚内空港〜新千歳空港〜支笏湖(伊藤温泉・支笏湖温泉)〜新千歳空港〜名古屋空港〜家 (万歩計 ****歩)


10月の礼文にしてはお客さんが多くてビックリでしたが、それもまたよかったです(ツアー客も多かったけど・・・)。今回はカメラをなくすこともなく(爆)無事に旅を終えることができました。それにしても内容は違えど、前回(6月)と同じ行程になってしまったなぁ(^^;


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