瀬戸内の島へ


個人的にいろいろとありましてどこかへ行きたいなって思い、ちょっと前に職場に置いてあった冊子に広島県の島のことが載っていたことを思い出しました。ふと行ってみたくなってその日の夜行高速バスに乗ってしまいました。本当は礼文島へ行くのが気分転換には一番なのですが、さすがに急に行くには遠すぎる・・・。


2000/7/13(木)

名古屋駅JRハイウェイバスのりば
広島行き「セレナーデ」号

右は東京行き「ドリームなごや」号

ちょっと気分転換に旅に出たくなってしまい、昼間のうちに近くの駅で広島行き高速バスの切符を買ってきてしまいました。

22:00すぎに家を出て名古屋駅へ向かう。名古屋駅のJRハイウェイバスのりばへ着くと、まだ広島行きはおらず、22:50発新宿行きのボルボ車だけが止まっていた。しばらくして広島行き「セレナーデ」号が入ってくる。

このバスは二階建て車だがカーテンはすべて閉まっているので景色は楽しめない。夜行の車中でカーテンを開けると照明等でけっこう迷惑なんですよね(たまに全開にする人もいるのですが、止めてほしいですね)。指定された席は前から4列目の席だったが、お客さんの数を見ていたら少なそうだったので運転手に「後ろの席に移動していいですか?」と聞いてみたら「いいですよ」との返事で最後部の席に陣取る。

そして23:00に出発。小さな照明を残して室内灯が消されたがまだ眠たくないのでカーテンの隙間から外の夜景を眺める。国道22号線から名神高速の一宮ICに入り、照明も完全に消されて一路西へ!

7/14(金)

広島駅に35分遅れて到着
広島電鉄の路面電車 これは元京都市電の車両
能美島の温泉 「シーサイド温泉 のうみ」
フェリー
江田島と呉を結ぶフェリー
面白い形してますね
音戸渡船の操舵室
小さな船ですが定員は50人で、
自転車やバイクも運べます
音戸大橋
昭和36年完成の真っ赤な橋です
両端はループ状の道になってます

目が覚めて外を見ると吹田JC付近を順調に走っているようだった。そのうちに寝てしまい、もう一度目が覚めると三次ICの少し手前。三次ICで一旦高速を下りて三次駅前へ。数人のお客さんが降りてからまた高速に乗って広島に向かう。

ここで運転手から案内があって、中国道で事故があった影響で到着が遅れる事が伝えられた。私は特に急いでないので「ふ〜ん」って感じで聞いていた。20分ほどの遅れぐらいかなと思いつつ、広島ICを下りて一般道に入るがここからが大変。ちょうどラッシュの時間にかかってしまいなかなか動けなくて結局広島駅に着いたのは定時から35分遅れの8:20だった。

駅構内のコンビニでパンを買って、広島電鉄の路面電車のりばへ。まだラッシュの時間なのでのりばは混んでいる。広島港のある宇品への行き方は二通りあるのだが、近道ルートの電車がちょうど出てしまったあとで、遠回りルートの宇品行きに乗る。車内は最初は混んでいたがだんだんと空いてきて座る事も出来て運転台を眺めたりする。

宇品に着き能美島行きの高速船が10分後に出発する事が判り、急いで切符を買って桟橋へ向かう。高速船『スーパー千鳥』に乗り込み、瀬戸内海へ出航!。

天気予報では雨が降るかもなんて言っていたので波が出てるかと思ったが波はほとんどなくて快適に飛ばす。この辺りは島々を結ぶ高速船やフェリー、その他の大型船が行き交っていて大混雑でその合間を縫いつつ進む。

高田港を経由して終点の中町港に到着。とりあえず冊子で見ていた温泉に行く事にした。海沿いの道を歩いて5分ほどで『シーサイド温泉 のうみ』の看板が。入場料を払い、まずは露天風呂へ。景色は個人的には「・・・」でした。でも目の前には海水浴場もありファミリーが楽しんでるのを見たりしてのんびりする。

約45分ほど滞在してから港に戻り、町営バスで大柿とゆう街へ。ここからは呉市営バスに乗り換えて江田島に向かう。

江田島湾の景色を楽しみながら能美島と陸続きの江田島へ。江田島での目的地である『術科学校前』のバス停で下りてもよかったが、時間が早かったのでそのまま終点の小用まで行く。港周辺を散策してからさっきバスで通った道を歩いて戻る。約15分で術科学校に到着するが、蒸し暑くて汗だくになってしまった。

この術科学校とは海上自衛隊の学校や幹部候補生の学校があり無料で見学出来る。受付で名前と住所を書いてから見学者バッチを付けて待合室へ。平日だったので空いてるかと思ったらこの回の見学者は15人も集まった。

さてこの敷地内には学校のほかに歴史的な建物や戦争に関する建物があり、水交館(明治21年建設)や大講堂(大正6年建設)、戦艦「陸奥」の主砲、戦艦「大和」の主砲弾、特殊潜航艇等があるのだが、中でも教育参考館がとても興味が引かれた。ここには司令官でもあった東郷・山本両元帥の遺髪や遺品、第二次世界大戦での特攻隊に出ていった少年達の遺書等が保存されていた。

ここでの事はあえて書きませんので実際に行ってみた方がいいと思います。正直言って空気がピーンと張り詰めていて外とは違います。

約1時間半の見学が終わり、バスで小用港へ。船を待ってる間、横の売店を見るとオオクワガタが9000円で売っていたのにはビックリ!う〜ん、高い!。ここからフェリーで呉に向かう。

艦船がたくさん留まっている自衛隊基地を横目に呉港に到着。歩いてバスターミナルへ行き、音戸瀬戸行きバスに乗り込む。約20分で音戸瀬戸に到着。音戸大橋の赤い橋や行き交う船(けっこう大きな船も通ります)を眺めてから音戸渡船のりばへ。70メートルほどの海峡?をラッシュ時は二隻の船が動いているそうだがそれ以外は一隻だけ。でも地元の足としてかなり重宝されているそうです。

船が対岸にいるときでもこちらから手をあげれば迎えに来てくれた。私が船に乗り込むとすぐに動き出し、あっとゆう間に倉橋島側に着いてしまった。対岸の小屋でおばちゃんに料金80円(70円と聞いていたのですが値上げしたのかな?)を払ってから清盛塚へ。音戸瀬戸は平清盛が金の扇で夕日を呼び戻して、一日で切り開いたとの伝説もあるそうな。

帰りも渡船にしようかと思ったがちょうどバス停があったのでバスで音頭大橋を渡って帰ることにした。ループ状の道をバスは必死に?登り、橋からの眺めを数秒だけ楽しんでから、またループの道を下る。

呉駅前に戻り、あとはJRの電車に乗って広島へ。広島焼きでも食べに行きたかったがそこまでは時間がなかったので駅構内のビヤホールで夕食でもと思い入ったが、料金の高さに驚いてビール1本とおつまみ一つだけで出てきてしまった。結局、駅弁の『あなごめし』を買って新幹線の車内で食べる。でもおいしかったのでこの方が正解だったかも。

そして名古屋に22:43に到着したのでした。

江田島
海上自衛隊の幹部候補生学校、
第1術科学校、自衛隊江田島病院があります
見学開始時間
月〜金曜 土・日・祝
10:30、13:00
15:00
10:00、11:00
13:00、15:00
見学は無料で、所用時間は約1時間30分です
大講堂
大正6年に当時の金額で30万円で建てられ、
今でも入校式、卒業式等で使われるそうです
真珠湾攻撃で使用された特殊潜航艇

久しぶりに広島まで行きました。もうちょっと時間があれば宮島や他の島にも行けたかもしれませんが、急に決めた旅だったので仕方ないかな。瀬戸内にはたくさん島があるので今度はゆっくり周ってみたいです。


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