とうとう来ました波照間!


波照間とは・・・「果ての珊瑚礁の島」という意味です


何度か飛行機で北海道へ行ったり、買い物をしているうちにANAのマイレージが貯まってきました。H11年末までに一部が期限切れになってしまうのでそれを使ってしまわなきゃと思い、どこに行こうか考えました。
どーせなら香港や台湾等の海外がいいかなとも思ってましたが、ちょうどANAでは国内リゾート路線マイルの減額キャンペーン中でANKの名古屋〜石垣線が15000マイルで乗れる事がわかりました。
それなら沖縄に、それも前から行ってみたかった日本有人島の最南端「波照間島」に行ってみるか〜!(この旅行記は一部の方にメールで「波照間旅日記」としてお送りしたものを一部手直ししました)


1999/11/1(月)

雲上飛行
石垣行きANK651便の機内より。
ほとんど雲の上です。
石垣空港
石垣空港に到着。
石垣空港ANKターミナル
ANKとJTAでは建物が違います

朝6:00に起床。初めての沖縄行きで思わず早起きしてしまった。しかし名古屋は雨降り。ネットで八重山地方の天気予報を見るが向こうもよくないみたいだ。そういえば9月に北海道へ行ったときも雨やったなぁ。

9:30に家を出て、JRとバスをに乗り継いで10:20名古屋空港に到着。チェックインの後、空港内の売店で昼食の弁当を買って屋上の展望台へ行く。しかし今日は低気圧の影響で空のダイヤが乱れているようだ。でも私の乗る11:55発石垣行きは定時に出発する事が出来た。

しかし飛び上がってすぐに雲上飛行に入ってしまい景色が楽しめなくて残念。でも途中の奄美大島や粟国島(地図で島の形を確認できました)が雲の隙間から見えてきてなんだか嬉しくなってきた。そして15時ジャストに石垣空港に着陸。タラップを降りて沖縄県への第一歩を記す。

石垣は曇っているが雨は降っていない。タクシーでとりあえず離島桟橋へ行ってみる。タクシーの運ちゃん(女性の方でした)が「今日はどこへいくの?」と聞いてきたので「今日は石垣に泊りますが、明日波照間へ渡ります」と答えると「へぇ〜、何も無いところに・・・変わってるねぇ」「はぁ・・・」としか返せませんでした(内心「ほっとけ!」って言いたかったですが)。

明日利用する離島桟橋を下見してから本日の宿『楽天屋』まで歩く。途中、走ってる車を見るとナンバーが『沖縄ナンバー』だ!う〜ん、初めて見るんで(地元で見た事あるかもしれないけど)なんか新鮮!

10分ほど歩いて宿に到着。『楽天屋』は今までに見た事の無い感じの宿でドキドキする。受付を済ませ、部屋に荷物を置いて早速外へ出かけてみる。石垣の街を2時間ほどうろうろ歩いていたが見慣れぬ風景でとても新鮮だ。暗くなってきたのでビール(もちろんオリオンビール!)とつまみを買って宿に戻る。

部屋で一人寂しくビールを飲んでいたが、外から三線の音が聞こえてきた。窓から覗くと向かいの家でおじさん数人?が三線の練習をしていた。三線の音色をつまみに?飲みながら深夜まで聞き入ってしまった。

楽天屋
今夜の宿『楽天屋』。
素泊まりONLYの宿です。

11/2(火)

波照間島
島の道を歩いていると、
だんだん海が見えてきました
最南端
日本最南端の碑付近
モンパの木
波照間の有名な土産屋さん
「モンパの木」

7:30起床。昨日買っておいたパンを食べてから宿を出て離島桟橋まで歩く。波照間島までは『安栄観光』と『波照間海運』の二つの船があるのだが、噂の?『安栄』にしてみた。高速船「第78あんえい号」に乗り込む。ちょっと風が強いので揺れるかなと思いつつ出港。

出港してしばらくは大したことなく安心していたところ黒島を過ぎたあたりからかなり揺れてきた。両手を椅子の取っ手につかまり、なんとか耐える。そして無事に波照間島に到着。とうとう最南端の島へ来たぞ〜!

船を下りて今夜の宿『たましろ』の車を捜す。奥の方にポツンと止まっていたので「今日泊まる、おーたですが」と声をかけると「おーたさん?飛行機で来るんじゃなかったの?」と言われてしまう。ホントは石垣〜波照間は飛行機で飛ぶ予定だったのですが、石垣空港内で不発弾処理があるので空港が一時閉鎖になり、波照間便は欠航になるって事を2週間程前に航空会社から連絡を受けていたので、船で行きますって先日連絡したんだけど・・・。

まぁいいやって事で、車に乗って5分ほどで『たましろ』に到着。門?をくぐってみるとそこに礼文『なぎさ』で会った事のあるTさんがあるではないか。「Iさん(なぎさ仲間です)からこっちで会えるってメール貰ってたんだよ」と言われてビックリ。5年ぶりかなぁ。『なぎさ』の話をしていると横に居た人も『なぎさ』を知っているとゆう。このDさんは2年前に行った事があるそうだ。

少し話しをしてからとりあえず島の最南端へ向かって歩く事にした。自転車も借りれたがなんか歩きたかったのでのんびり行く事にする。集落を越え、森や牧場を過ぎ、ちょっとした丘を上るとその向こうに最南端の碑が見えてきた。「おぉ〜!」思わず声が出てしまう。その先は海だけ!

天気が良くないのが残念だがとうとう来たぞー!って感じで先っぽの岩場まで行ってみる。下を覗くと断崖絶壁。ここから落ちたら生きて帰れんなぁ、なんて考えてたらお腹が減ってきたので丘の東屋に戻って昼食。お腹いっぱいになってちょっと横になったら寝てしまった。

目が覚めると雲行きが怪しくなってきたので宿へ戻る事にした。途中、雨に降られたりしたがなんとか宿まで帰ってきた。でもこの天気の中でも泳ぎに行った人もいたそうだ。残った人達と島や旅の話しをする。18時を過ぎてやっと暗くなってくる(この時期の名古屋では17時ぐらいで暗くなるのに...やっぱ遠くへ来たんだなぁ)。

しばらくするとテーブルの上には幻?の泡盛『泡波』が登場!続いて噂の夕食がどんどん運ばれてきた。こんなに食べれるわけないじゃん!ってぐらい沢山出てきて・・・たしかに完食は出来なかった。でも泡波だけはしっかり飲んできました。

誰かが星空が綺麗だよーって叫んだので見に行くと雲一つ無い星空ですごく感動!でもそのちょっと後には雨も降ったりして変な天気だったなぁ。地元の人(”青いつなぎのおじさん”で分かる人多いですよね!)も入ってきて消灯時間をオーバーするほど盛り上がったがいきなり照明を消されて強制終了・・・。もっと飲みたかったなぁ。

たましろの食事 泡波一升瓶
たましろの食事。とても食べきれません
幻の泡盛『泡波』の一升瓶です
とてもオイシイ!!

11/3(水)

ニシ浜
波照間島のニシ浜
たましろ
民宿「たましろ」前にて

7:00頃に起床。今日も天気は曇り空ですっきりしない。今日島を離れる人の一部は朝から浜へシュノーケリングしに?行ってきたそうだ。8:00から朝食。しかし昨日の酒が残っているのか?あまり食べれない。とりあえずごはんだけは昼食用にラップに包んでおにぎりを作る(ちゃんとサランラップやごま塩が用意してある)。

一便で帰る人を見送り、今夜は『けだもと荘』に移るので荷物を片付けていると港まで見送りに行った人が『泡波』を持って帰ってきた。「港の売店で買ったけどもう無いみたいだよ」とのこと。しまった!俺も行ってくればよかったー。

歩いて次の宿へ行こうと思ったら、『たましろ』の宿主さんが『けだもと荘』まで車で送ってくれた。しかし『けだもと荘』に着いたが誰もいないので近くをうろうろ...12時になっても誰も来ないので荷物だけ置いて港まで歩く。FTの中にはDさんが休憩?していたのでビールを飲みながらおしゃべり。

昼の便が出港してお客さんがいなくなったのを見計らって売店で『泡波』があるか聞いてみると「予約してあったやつだけど・・・まあいいわ」と言って1本だけ出してくれた(あと1本残ってたみたいだけど...)。でもとりあえずGETできたのでバンザイバンザイ!

その後FTを出てニシ浜まで行ってみる。風が強いがとても綺麗な砂浜が続いている。晴れてたらよかったのになぁ。砂浜の後ろにある岩に腰掛けて、朝作ったおにぎりを食べてから横になっていると昨日『たましろ』で一緒になったJALのコパイ(副操縦士)Aさんがやってきた。今まで行ってきた島の話や飛行機の事なんかを聞いたりしているともう17時を過ぎていたので宿に戻ることにする。

宿に戻ると『けだもと荘』のおばちゃんにやっと会えて、部屋に案内されとりあえず休憩。18時から夕食が始まると今日のお客さん5人が食堂に集合。そういえばどの顔も昼間に島の中で見た顔ばかりだ。この中に私のHPにもリンクされているKさんのHPを見てこの宿を選んだって人がいた。そういえば自分の部屋にもKさんのHPをプリントアウトした紙が置いてあったし...いやぁKさんの影響力はすごいものがあるなぁと実感。

『けだもと荘』でも夕食時に『泡波』が出た。けれどみんな遠慮して?一口ぐらいしか飲まないのでこっちも手が出しにくくてコップ一杯だけしか飲めなかった。しかし噂に聞いてたけどここのおばちゃんはよく喋るなぁ。こっちからは割り込めないぐらいに島や蝶の話をしてくれた(マシンガンのようだ(笑))。

しかし19:30には解散、それぞれ自分達の部屋に帰ってしまった。あぁ今頃『たましろ』では盛り上がってるんだろうなぁ。

11/4(木)

竹富
竹富島の街並み
とても静かで気持ちいいです
コンドイビーチ−1
コンドイビーチ。奥に西表島が見えます
コンドイビーチ−2
同じく、ビーチから見る石垣島

昨夜は早寝したおかげで6時には目が覚めてしまった。外を見るとオイオイ!晴れ間が見えるよ〜、帰る日になってこれだもんなぁ。朝食の後、自分を除いてみんな船で帰るのでFTまで送ってお別れ。

自分は石垣まで飛行機なのでそのまま空港まで送ってもらうが、な!なんと!!強風の為、飛行機が欠航。せっかく天気がいいから綺麗な海が見えると思ったのにぃ。仕方なく急いでFTへ逆戻り。朝別れたみんなと一緒に船に乗ることになり、今度は波照間海運の『ニューはてるま』号で石垣へ戻る。しかし強い北風の影響で向かい風になるのでものすごい揺れ方。ホントにジェットコースターに乗ってるような気分だ。なんとか西表島の近くまでくると波も落ち着いて昼寝できるほどになり、目が覚めるとちょうど石垣港に到着するところだった。

30分遅れで石垣港に着いて、昨日『けだもと荘』で一緒だった人と二人で竹富島へ渡る事になった。約10分で竹富島に着いて自分は歩いて島の中心部まで行く(もう一人はレンタサイクルを借りるため港で別れた)。ちょうど昼時でお腹が空いたので『八重山そば』がおいしいと聞いた『そば処竹の子』に行く。八重山そばって初めて見るけどどんな味なんだろ?まぁ、味わって食べる。ちょっと量が少なかったけどおいしかった〜!。

店を出て島の西端のコンドイビーチへ歩く。ビーチでは風はあるが天気がいいので海がとても綺麗だ。ここでもしばらく砂浜を歩いてからボーっと海を眺める。雲の切れ間からの光が海をとても美しい色に輝かせている。八重山に来て初めてキレイに晴れてエメラルド色の海を見る事が出来て感激!。

1時間ほどボーっとしていたが、帰りの時間が近づいたので港へ戻り、14:15発の船で石垣へ。街でおみやげの泡盛を買ってからタクシーで空港へ。そして15:45名古屋行きANK機は石垣空港を離れた。行きは6〜7割方埋まっていたのにこの便は全部で20人も乗っていない。これだけだと今日は燃料代も出ないだろうなと余計な心配をする(と言いつつ自分は無料航空券を使ってるんだけど)。

帰りは結構晴れ間があるので多良間島や久米島等がはっきり見えて楽しかったが奄美大島あたりから雲の上へ。しかし串本に近づくと雲も切れて紀伊半島の海岸線がよく見える。その後、日も沈み名古屋までは綺麗な夜景が広がり、18:04名古屋空港に着陸した。

ANK B737−500 翼
石垣空港はすべてオープンスポット
気持ち良いフライトでした

あっとゆう間の4日間でした。もっと長い休みを取っておけばよかったと悔やんでます。しかし南の島の海の色にはビックリでした。感動しました。また波照間島に行ってみたいです。波照間以外にもたくさんの島々があります。たっぷり時間を取って他の島にも行きたいですね。


トップページへ旅行記トップへこのページの先頭へ