船で行く沖縄


9月1・2日のANA超割でどこかに行こうかと考えていたのですが、ふと船にも乗ってみたくなって前々から乗りたかった有村産業の「クルーズフェリー飛龍」で沖縄まで行く事にしました。名古屋港からは水・土曜の週2便出ていますが、自分は8/28火曜出発と勘違いしていて実際は29日水曜の出発で日程が一日減。そして帰りの飛行機も那覇を9/2発を取るつもりが1日の便を取ってしまったので(超割は日や便を変更できないんです)これまた1日減。とゆうことで船中2泊、那覇で1泊のなんとももったいないスケジュールになってしまったのでした。


2001/8/29 (水)

クルーズフェリー飛龍21
先月行ったばかりの神島沖を通過
出発の朝、二年ぶりの沖縄行きにワクワクドキドキ!最初はJRと市バスで港まで行こうかと思っていたのでが、親が送ってやるって言うので車で名古屋港フェリーターミナルまで送ってもらう。FTに着くとちょうど苫小牧からの太平洋フェリーが到着したところでけっこう混んでいる。

有村産業の窓口で受付を済ませ2階の待合室へ。こちらも船を下りてきたツアー客で混雑。これから船に乗ろうって人は少ないようだ。乗船開始の放送があり、長いタラップを進み今回乗る『クルーズフェリー飛龍21』に乗り込む。船内の受付では女性船員さんに部屋?まで案内される。

今回はツーリストキャビンと呼ばれる2等寝台を利用。二段ベットが並ぶ区画だ。荷物を置いてデッキへ出る。今日は天気も良く既に秋の雲が浮かんでいる。後方には太平洋フェリー『きたかみ』の姿が。

10:42、定刻より12分遅れて出航。名古屋港西大橋をくぐって高潮防波堤を過ぎると海の色が茶色から緑色に変わってきた。中部新空港の工事現場を横目に昼食のカップうどんを食べようとしたら・・・箸を忘れた〜!仕方なく売店に行ってカップヌードルを買う(箸も貰えるので)。今回は食費を節約しようとカップうどんを3個持ち込んだ。朝は別にして昼食2回・夕食2回があるのだが、どれか1回だけレストランで食べようと考えていたのに、箸を忘れたおかげでヤメ!

一番上のデッキまで上がって一人カップヌードルを食べる。でも天気がいいので何故か美味しく感じるんです。食後にオリオンビールを買ってきて、7月に行ったばかりの神島を右手に見ながら伊勢湾を脱出!お腹も満たされたのでベットに戻って昼寝。

16:30頃に起きるとちょうど本州最南端『潮岬』が近づいてくる(ってこちらから近寄ってるんだけど)。この辺りは大小の貨物船の往来が激しい。この船はけっこうスピードが早いので貨物船をどんどん抜かしていく。17:10に潮岬に最接近。さすがに海の色は紺色で名古屋港とは大違いだ。

デッキに上がり、四国方向に沈む夕陽を見ながらカップうどんで夕食。だんだん暗くなってきて陸地の明かりや灯台が灯りはじめる。シャワーを浴びてから外へ出ると和歌山と淡路島の間の友ヶ島水道辺りで、関西空港に下りる飛行機が真上を通過していく。

関西空港沖を通過し、右手に工業地帯の明かり、左手にはライトアップされた明石海峡大橋や神戸の明かりを見ながら22:00に大阪南港に入港した。後部甲板では作業員がクレーンを巧みに操り、コンテナを降ろしている。しばらく作業を見ていたが飽きてきたのでベットに戻って仮眠。

本日の移動 家〜名古屋港フェリーターミナル〜
(万歩計 4738歩)

最上部のデッキ 木製です
潮岬を通過後 夕日がきれいです

8/30 (木)

室戸岬沖 朝日が昇る
足摺岬沖 雲っています

目が覚めるとちょうど出航の直前だった。0:25大阪南港を離れる。既に明石海峡大橋のライトアップは終了しているのでストロボライトだけであとは真っ暗。自分もベットに戻って寝た。

5:30頃に起きるとちょうど室戸岬沖を通過中。だんだん空も明るくなってきて最上階のパノラマデッキで朝日が昇ってくるのを待つ。東の空が赤く染まり海から昇る太陽を見てると感動ですね〜。

8:40には足摺岬沖へ。前線が近づいている関係でだんだんと雲が多くなってきた。雨もぱらついてきたのでシャワーを浴びてからビデオルームでのんびりしたりベットに横になって本を読んで過ごす。

昼は恒例の?カップうどん。さすがに飽きてくるなぁ(^^;

相変わらず雲っているが13:00を過ぎると右前方に九州の陸地が見えてきた。14:30頃には宮崎の都井岬に最接近。有名な野生馬もいるんだろうか?さすがにここからは見えない。眠たくなったのでベットに戻る。

次に起きたのは種子島沖。とは言っても種子島は曇っていて見えず手前の馬毛島が見えるだけ(種子島はうっすらと見えてたかも?)。ちょうど先日(29日)にH2Aロケットが打ち上げられたばかりなんだよな〜。しばらくするとこちらも少し曇っていて全体は見えないが屋久島が見えてきた。けっこう大きな島なんですね。この辺りは晴れ間もあったのでビールとつまみを買ってきてパノラマデッキに座り、海をボ〜ッと眺める。そして最後のカップうどんを食べて夕食終了!

しばらくすると雨が降り出してきたのでベットに戻る。すると船が大きく揺れだしてきた。デッキに出るドアの窓から外を見るとかなり降っているようだ。することも無いのでシャワーを浴びて寝てしまった。

本日の移動 〜『クルーズフェリー飛龍21』〜
(万歩計 5871歩)

沖縄の街でよく
見られる 石敢當
船の中にもありました
この船の最終目的地は 台湾 高雄

8/31 (金)

結局レストランは利用できなかった・・・
船から二回目の朝日を眺める
那覇新港に着いたばかりの飛龍21
渡嘉敷島 阿波連ビーチ
まだ泳いでる人がいない

目が覚めると5:30だ。慌ててデッキへ出ると左手には沖縄本島が!手前にとがった山のある島が見えるので本で調べると伊江島と出ているので、ちょうど本部半島の沖にいることが分かった。そして本島の島影から朝日が昇る。明るくなってきて本島の建物もはっきり見えてくるようになる。

空は入道雲が広がって夏を感じさせる。朝食のパンを食べながら残波岬や周辺のリゾートホテル、『象のオリ』と呼ばれ返還問題のあった読谷村の楚辺通信所アンテナ群もよく見える。その先を見れば那覇市街の建物も見えてきた。

ベットに戻り荷物を片づけて下船準備。港に近づき大きく左に周ると那覇港に入る。右手には那覇空港があり、ちょうど一番機のJTAのボーイング737が離陸していった。それからは波の上ビーチや泊港と続く。一旦止まったと思ったら180度方向を変えて後進で岸壁に近づき、定刻より少し遅れて7:55に接岸した。

フェリーターミナルまでのマイクロバスに乗るが1分で到着(^^; 。到着が遅れたので予定していた路線バスの時間には間に合わないだろうから歩いて泊港へ向かう(タクシーでもよかったが沖縄のタクシーって評判が良くないらしいし・・・)。でもさすが沖縄は暑い!ちょっと歩いただけで汗ダクダクです。素直にタクシーにすりゃよかったかなぁ・・・。

約25分で泊港北岸に着いた。この泊港からは離島に向かうフェリーや高速船のりばがあるのだが、今回行く渡嘉敷島への高速船はこの北岸から出る。チケット売り場に入ると冷房が効いて涼し〜い!ベンチで一息ついてからチケットを買い、『マリンライナーとかしき』に乗り込む。船内も冷房がガンガンです!

9:00に出航。お客さんはほとんどが島で遊ぶ観光客みたいで、女の子のグループやカップル、家族連れでけっこう混んでます。海はそれほど波が高くないので順調に進む。

前方に渡嘉敷島が近づいてきた。港内に入りスピードが落ちて5分遅れの9:40に到着。港前からは民宿等が運行しているマイクロバスが何台も並んでいるので適当に乗って阿波連ビーチに向かう(料金はどれも片道250円で、宿泊者は無料)。途中、山越えをするのだが山を登りきって海やケラマ諸島が見える所へ来ると車内から歓声があがる。

約20分で阿波連ビーチに到着。早速、海を見に砂浜まで行くとエメラルドグリーンの海が!!近くの店でパラソル、シート、スノーケルセットを借りて荷物置き場をキープ。コソコソっと水着に着替えて(^^)海に入ってみる。うひゃ〜〜!気持ちい〜〜!続いてスノーケル初体験。レンズ越しに見る海の中は、サンゴやカラフルな魚がいっぱいでメチャキレイです。う〜ん、来て良かった〜。

しばらく泳いでから売店に戻ってビールと水中用の写ルンですを買ってきて水中撮影を敢行。キレイに写ってるかなぁ?

そろそろ昼食でも食べに行こうかと思っていたら黒い雲が多くなって空が暗くなってきた。もしや!と思ったら大粒の雨がザーっと降り出してくる。おぉ!スコールだぁ、と沖縄を実感!?でも20分ほどで止み青空も見えてきた。なんとなく昼食を食べる気が無くなってビールだけ買ってパラソルの下で飲んでから、近くの展望台へ。ここからはケラマ諸島や果てしなく広がる海がとてもよく見えた。

ビーチへ戻ってしばらく泳いでから荷物を片づけ、15時発のバスで渡嘉敷港へ戻る。チケットを買って外へ出ると、ちょうどフェリーが到着したところだった。しばらく街を歩きたかったが、船にすぐに乗り込めるようだったので荷物を置きにいく。しかしあっとゆう間に席が埋まってしまい、窓側に座ってしまったおかげで通路にさえ出れなくなってしまった。出航までの約45分はずっと座りっぱなしになってしまった。

16時に出航。この船は座席区画の前方がガラス張りなので前面展望がきくのだが、その外側の通路もお客さんが入れるようになっているので、人の背中がズラっと並ぶのが見えるだけ。逆に外の方が風を受けて気持ちよかったかな?と今頃になって思う。

17:10に那覇・泊港に帰ってきた。泊港のシンボル『とまりん』を見てから宿方面に向かうバス停まで歩く。でも夕方でラッシュにはまっているのかバスはなかなか来ない。ジっとしていると日差しがメチャ暑く感じる。定刻より8分遅れでバスは来たが、この間の時間はものすごく長く感じた。でもバス内は冷房が効いて天国〜!

県庁近くのバス停を下りて約5分で今夜の宿『コバルト荘』に着いた。民宿なのだが、見た目はアパートみたいな感じだ。階段を上がって中へ入ると、おやじさんとお客さんが二人いた。カギを貰って部屋へ案内される。荷物を置いてしばらくボ〜っとしてから夕食を食べに外へ出た。

とりあえず、せせらぎ通りへ出て市場通り方向に向かって歩く。途中からアーケード街に入り、市場本通りの看板をみつけて左に曲る。思っていたより狭い道で、両側には衣料品や食料品の店がギッシリ!地元の人に加え観光客もたくさんでとても混んでいた。フラフラ歩いていたら国際通りまで出てしまったので、市場通りに平行する平和通りも歩いてみる。こちらは地元の人の割合が多いだろうか。

脇道へ入ってみたりしていたら、本で見た沖縄ソバの店を発見。ちょうどいいや、食べていこうと声をかけたら「ごめんなさ〜い、そばはあるけど三枚肉が無くなってしまったの〜」と、沖縄ソバは残念ながら食べれなかった。

市場通りを歩いて牧志公設市場へ入ってみる。1階は魚や肉などを売る市場、2階は食堂になっている。1階で買った食材を2階で調理してもらい食べることも出来るそうだ。2階は観光客で大混雑。観光案内所もあって地図を貰ってから一回り。なんか混んでていやだな〜、と思ったけど、話のタネに適当な店に入ってみる。ゴーヤチャンプルー定食と生ビールを注文。注文してすぐに両方の品が出てきたのがちょっとアヤシイ?(笑)

食事を終えて国際通りへ出て歩く。日も沈み空は暗くなっていたが、お土産屋他のネオンがいっぱい。お土産屋や泡盛の店に寄ったりしながら県庁前へ。土産は明日でいいか、ってことでコンビニでパン買ってから宿に戻る。

シャワーを浴びて部屋で横になると疲れていたのか急に眠気が襲ってきて寝てしまった。目が覚めると23時ごろだったが、もう外に出る気力も無く、横になってテレビを見ながら寝てしまった。

本日の移動 〜那覇新港〜泊港〜渡嘉敷港〜阿波連ビーチ〜渡嘉敷港〜泊港〜県庁南口〜コバルト荘
(万歩計 16775歩)

展望台から望む 阿波連ビーチ
外地島、慶留間島、阿嘉島かな?
水中用 写ルンです使用
見にくいですが水中です
やっぱオリオンビールっしょ!
フェリーけらま

9/1(土)

民宿 コバルト荘
南窯
上の柱に付いてました
那覇空港 向こうにはケラマの島々が

7時ごろに目が覚めて外を見ると曇っているようだ。テレビを見ながらパンを食べていると雷の音が。外を見ると道路は雨で濡れ始めていた。うーん、傘出さなきゃ・・・。だんだんと雨音も大きくなってきて本降りに。今日は首里城に行こうと思っていたけど雨の中はいやだなぁと思って、国際通りと壷屋へ行くことにした。

荷物を宿の玄関に預かってもらい、カメラと小さなバックを持って出かける。

とりあえず国際通りへ。昨夜と違ってお土産屋もまだ閉まっている店が多く、観光客もちらほら。途中、建設中のモノレール駅を見たりしながら安里まで来てしまったので反対側の歩道へ渡り、久茂地方向へ戻る。

そういえば、昨日貰った地図に温泉があったよなぁ〜、と思い出して脇道へ入ると天然温泉のノボリを発見。ちょっと料金が高かったけど時間もあるし入ることにした。中は数種類のジェットバスがあってスーパー銭湯みたいなものかなぁ。露天風呂風(^^)の岩風呂だけが温泉のようです。

風呂を出てから市場本通りへ入り、昨日食べれなかった沖縄そばの店を目指す。でも店の前に着いたが・・・シャッターが下りたまま。あれ?休みなのかなぁ?・・・。

仕方ないので壷屋へ。ここは焼き物の街で歴史はとても古いそうだ。東窯へ行く道には陶器店が多数並んでいる。工房もあるようだ。南窯(ふぇーぬかま)は間近に見ることもできた。街自体も独特の雰囲気があっていいです。

お腹も空いたのでアーケード街へ戻り、また公設市場で食べてもよかったけど昨日と同じところじゃな〜と思ってヤメ。近くの路地に出ていた露店でお土産用にサーターアンダギーを買っておく。

市場出口近くまで来て喉が渇いてきたので、ゴーヤジュースを試すことにした。「ちょっと待ってて下さ〜い」と言われて中を見ていると、「おぉ〜!」ゴーヤをミキサーにかけてジュースにしてるよ〜(^^)。恐々一口飲んでみると・・・生臭いような?なんとも言えない味ですねぇ。見た目は青汁っぽいですが、こちらの方がだんぜん飲みやすいです。

国際通りを進むと名古屋でもよく行く沖縄ショップ『わした』を発見!ここは名古屋に比べて大きいですね〜。奥にはテーブルもあって沖縄そばが100円と出ていたので食べることにしました。具も無くてちょっとインスタントっぽいですが、やっと沖縄そばを食べることができました。デザートに紅いもソフトも買ってしまいました。

店を出て県庁前の『パレットくもじ』へ。ここはデパートなのかな?。一回りしてから宿へ戻った。

宿のおじさんにお礼を言って、ザックを背負って県庁前のバス停へ。バスを待っていたら急に雨が強くなり街路樹の下へ隠れる。でも風が吹いて横から濡れるのであまり意味なかった(^^;

空港行きのバスに乗り、約10分で那覇空港に到着。まだ出発まで時間あるので、展望デッキへ行ってみることにした。デッキへ上がってみると全日空の機体がズラリと並んでいるのが見える。ここはJAL側とANA側で展望デッキが離れていてそれぞれ行き来できない構造になっていたのが残念だ。

しばらくボ〜っと眺めてからチェックインしがてら荷物を預け、身軽になって空港内を探検。すると那覇で見つけることの出来なかった『A&W』があるではないか。小腹が空いていたので早速入ってみる。ここは噂の『ルートビア』と『オニオンリング』を注文。席で待っていると「お待たせしました〜」と店員さんが持ってきた。おぉ!これがそうか〜、とまず一口・・・ウゲッ!不味くはないけどこの味は・・・う〜ん、噂どおり薬臭いです。でもオニオンリングは暖かくておいしかったなぁ。

その後は屋内から飛行機を見たりお土産屋を周って過ごしてから、ちょっと早めの夕食ってことで到着ロビーにある沖縄そば屋でまたまた沖縄そばを食べてしまう。こちらはちゃんと三枚肉も入っていました。そうそう、オリオンビールもジョッキで飲んでしまいました。

そして搭乗ロビーへ移動。このターミナルは搭乗客と到着客が混在する独特の構造になっているようです。

搭乗開始の案内で飛行機に乗り込むために搭乗橋から機体を見るとあれ?B767じゃない!これってA321ではないか!それもこの前関西から稚内まで乗った機体番号と同じやんか!時刻表はB6って出てたんで機種変更したんだなぁ。

雨の上がった那覇空港を少し遅れて離陸。左旋回すると那覇市街や遠くケラマの島々も眺めることができた。上昇するにつれて雲の上へ。この後、知多半島まではずっと雲の上でしたが、左の席だったので沈む夕陽を眺めながらのフライトはよかったです。

名古屋空港へは定刻より早く着いて、バスとJRを乗り継いで家まで帰ってきました。

本日の移動 コバルト荘〜国際通り〜りっかりっか湯〜壷屋〜国際通り〜コバルト荘〜県庁前〜那覇空港〜名古屋空港〜勝川〜新守山〜家
(万歩計 19567歩)

出発ボード
離陸上昇中の機内から

『クルーズフェリー飛龍21』マジでよかったです。さすがに沖縄まで行く時間は無いけど、名古屋港から大阪南港までなら行けるかなぁなんて考えてしまいます(日帰りは無理か)。渡嘉敷島でもあんなにキレイな海を見ることが出来て感動でした。これからはスノーケルにもハマッテしまいそうです。そしていつかはダイビングも?。那覇空港の本屋で買った離島関係の本を見ながらあれこれ考えてしまいます。那覇周辺も次回の宿題が多いですね。さあ、次はいつごろにしようかな?


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