旅の宿「なぎさ」との出会い

旅の宿 なぎさ


ここでは何故私が礼文島へ行くようになったのかと、旅行記に出てくる『なぎさ』について書こうと思います。
『なぎさ』の連絡先等は下の方にあります。


私が北海道へ行くきっかけは鉄道がそれも国鉄が好きだったからでした。それまでに本州や九州の各線には行っていたのですが、北海道は遠いイメージがあったのとお金の問題?で行ってませんでした。でも1986年の夏休みを利用して初めて北の大地に第一歩を踏みました。その時はまだ青函連絡船での上陸です。それから何度か北海道へ行くようになってきましたが、その頃になると鉄道が好きというよりも北海道のいろいろな所に行きたい!って事が目的に変わってきました。そして1994年、久しぶりに稚内や宗谷岬へ行きたいな、ついでに礼文・利尻島にも渡ってみようかな・・・と思ったのです。

そして1994年9月に急行「利尻」で稚内へ行き、まず最初に礼文島・香深行きのフェリーに乗ったのでした。が、当日は天気が悪くて船が揺れて(元々、船に弱いのです)香深港に着いた時にはグロッキー状態。その日は礼文島を半日だけ観光して午後の船で利尻に渡るつもりでしたが、もう歩く気にもならなくてそのままフェリーターミナルの待合室で利尻行きの船を待つために座っていました。

すると見知らぬ二人(今だから言える!?東京のMさんと浜松のNさんです)が近づいてきて、私の青くなった顔を見て「どうしたの?」「今日の宿は決まってますか?」と声をかけてきました。なんだぁ〜、勧誘かぁ〜?と思いつつ、利尻で一泊するつもりだったので「いいえ、今日は利尻で泊るので」と答えたのですが、「礼文は見ていかないの?」と言われ、船酔いの為休んでいる事を話していると、もう一人男の人(宿主の文夫さんです)がやってきました。理由を聞き「それだったら、うちで休んでいきなよ〜」と誘ってきました。最初は断っていたのですが、迷ったあげくと言うか言われるがままに車に乗せられてしまいました。どこに連れて行かれるのだろう?なんて思いながら5分ほどで着いたのが『なぎさ』でした。

虹と利尻
宿の前に見えた大きな虹。写真では判りにくいかも
しれませんがホントに大きな半円を描いた虹でした。
☆東京の松本さんから頂いた写真です

宿に着いて居間に案内され、コーヒーを頂きながら「どーせなら泊っていきなよ〜」と宿主にしつこく迫られ(爆)天気も悪いし、揺れる船に乗るのもいやだったので観念して一泊だけ泊る事にしました。天気が悪かったので他のお客さんも宿に残っていて、「ここはいい宿ですよ」「料理もおいしいし」等々聞かされたのですが、最初は信用出来ませんでした。雨が上がり、外から「虹が見えるよ〜」と声がして、みんなで外へ出てみると正面に利尻山と大きな虹が見えました。とてもすばらしい風景だったので「あぁ来てよかったかな」と思い始めてきました。

そして夕食のときにビックリ!ほんとに食事がとてもおいしかったのです。元々、魚類はあまり好きではなかったのですが、やはり新鮮な魚はおいしいんですね。これだけおいしいのには本当にビックリを通り越して感動でした。

食後はミーティング(自己紹介等の座談会みたいなものです)があって、明日は礼文名物?8時間コースに行く人が一人だけいるということでした。私は明日の船で礼文を離れるつもりだったのですが「おーたクンもどぉ?」と宿主にまたしてもしつこく誘われて、結局8時間コースに行く事になってしまいました。でもこのコースに行くと明日は利尻行きの船に間に合わないのでもう一泊する事になってしまい、利尻には行けなくなってしまいました。今思うと、宿主文夫さんに上手くはめられたような気がします。

翌日の8時間コース、とても疲れたけど最後まで歩けた時の感動がとても心に残ってます。そして『なぎさ』に二泊して島を去る日にも感動する出来事が二つありました。一つは文夫さんのお母さんがフェリーターミナルで「また来なさい」って手を握ってくれたんです。お母さんのさりげない言葉と暖かさに感動。そしてフェリーに乗って島を離れるのですが、その時に宿のスタッフとお客さんで『忘れないで』という歌を歌って見送ってくれるのです(紙テープ付きで)。船が動き出すと見送りのみんなが「行ってらっしゃーい!」と大きく手を振ってくれるのがこれまた感動でした。「また来いよーーー!」なんて言われると「行ってきまーす!また来まーす」と自然に返してしまう自分があったのでした。

帰りの船の中で、おいしい料理をまた食べたい!母さんにまた会いたい!『忘れないで』の歌をもう一度聞きたい!もっとゆっくり島を見たい!心の中で色々な事が沸き上がってくるのがわかります。よしっ絶対来年も来るぞ!!と心に誓うのでした。

1994年9月11日ミーティング後 1999年9月13日見送り
記念すべき『なぎさ』一泊目の写真
この方達との出会いが無ければ今の私はありません
☆東京の松本さんから頂いた写真です
感動の見送り
礼文発の朝一便は宿のスタッフとお客さんで
見送りの行事?があります。

そして次の年の6月、『なぎさ』の玄関で「おかえりー!」と文夫さんと母さんが出迎えてくれて、「ただいま!」と言えたのがとても嬉しかったです。こうしてこの感動を味わいに?毎年通うようになってしまったのでした。


なぎさ看板

礼文島 民宿「なぎさ
閉館しまし

宿前から見える利尻富士の眺望と、島のおいしい料理
宿主の文夫さん、かあさん、旅人達と出会いに
あなたも 
「旅の宿 なぎさ」 に行ってみませんか?
一人旅大歓迎の小さな宿です

営業期間 : 5月末頃〜10月体育の日まで



基本的に男女別相部屋ですが、人数により個室に出来ます。
詳細は宿へお問い合わせ下さい

 相部屋と聞いてちょっと・・・と思ってる方、ご心配は無用!
私も最初はドキドキでしたが、きっとすてきな旅友達が出来ますよ!

香深港までは船の時間に合わせて送迎があります。(車で5分程)
一部の船便及び礼文空港へは送迎はありません。

礼文staynaviで空室確認が出来ますが、電話で直接確認・予約されたほうが確実です。

【注意】 このホームページは客が作ったページであり、宿の公式ホームページではありませんので、
宿泊の予約メールを頂いても対処できません

また、冬期は上記の電話番号では連絡が取れませんので注意して下さい

「ポチのページを見た」と言って予約された方には・・・・・・・・・・特に何もありません (^^;

何か御質問等がありましたら、掲示板またはメールでも受け付けますのでお気軽にどうぞ!
自慢の食事は旅行記に写真を載せていますので、そちらを見て下さい。


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