Rumic Data File


■うる星やつら「STAR's ON」
 うる星やつら幻の1曲。最近の物は確認していないが、この1曲についてはゴールドディスクにも収録されていない未収録曲であった。その後、キティより発売されたCDシングル24枚組のうる星やつらメモリアルファイルの中に、後で付け足した25枚目として収録される。これのためだけに買おうかどうしようか迷ったファンも多いはず。その後、なにかに収録されたのだろうか。
 
■「TROPICANA」小林泉美
 うる星やつらの曲ではお馴染みの小林泉美さんのアルバム。「Dancing Star」の原曲である「Crescent Pierce」などが収録。この「Crescent Pierce」と並んでうる星やつら主題歌の候補に挙がっていたのが、平野文さんのアルバム「Funny Minx」に収録されていた「恋はダンス!ダンス!ダンス!」。結果的には「Crescent Pierce」が選ばれた訳であるが、「恋は〜」もそのままうる星やつらの曲と言って良いほどの出来であり、平野さんの歌声とあいまって、うる星やつらファンは必聴の一曲。このアルバムがCD化されていないのは極めて残念である。
 
■「動乱」三枝成章
 同名映画のサントラ盤。この中の第一〜第三楽章がうる星やつらのBGMとして使われている。ファンなら聴けば必ずわかる曲。しかしこの「動乱」、92年当時ですでに廃盤になっており、非常なレアアイテム。うる星やつらファンならDMT(後述)と並んで中古レコー道に陥る原因となる一枚である。
 
■「動乱」CD以外にも動乱BGM
 なかなか入手が困難な動乱だが、その音楽はうる星やつらのCDは「JUKE BOX 2 (キティ H33K20063) 」で聞くことが出来る。このCDには動乱「第1楽章」及び「第2楽章」が収録されているが、実はカットされていてオリジナルよりも随分と短くなっている。最も、うる星やつらで使われた部分はきちんと収録されているので、聞いてみる分には十分。
 
■動乱のアレンジ曲
 幻のCD「動乱」に収録されている「第1楽章」と「第3楽章」だが、そのアレンジ版が「機動戦士Zガンダム」のサントラに収録されている。
 
■DMT(デジタルミステリーツアー)
 茂木由多加(もぎゆたか)氏のアルバム。ビートルズやクラシック等の曲をシンセアレンジしたものを収録したアルバムで、それが「うる星やつら」TVシリーズのBGMとして多用されている。その中の「マジカルミステリーツアー」はうる星やつらファンなら絶対に聴いたことのある曲。第92話『ビンづめレター海辺の怪!』で、あたる、面堂、テンがシャコ貝の入り江に向かって爆走するシーンや、第87話『さよならの季節』でメガネが屋根の上で絶叫するシーンに流れていた。
 茂木由多加さんと言えば、'75年2月から10月までの一時期、四人囃子というロックグループでキーボードやっていた人。その後'78年に問題のDMTを発表する。「DMT」は「動乱」と並んでうる星やつらアイテムの中では究極のレアアイテム。同氏の「フライトインフォメーション」は比較的見つかりやすいが、こちらはうる星やつらとは関係がない。因みにCDではなくLPのみである。
 
■ときめきの聖夜で流れたクリスマスの曲
 レイモン・ルフェーブルのアルバム「ホワイトクリスマス」に収録。現在も発売中かどうか未確認。
 
■ロッキンf
 当時のロック系の雑誌だがあの小林泉美さんの「キーボード講座?」なる記事があり、その内容にうる星やつらの話なども含まれていたらしい。詳細不明。
 
■時代遅れの酒場
 BDにおいてお好み焼屋じぱんぐの背景に流れていた曲。誰の曲なのか当時話題になった。回答は加藤登紀子。お勧めのCDは「百万本のバラ 加藤登喜子全曲集」(POLYDOR H33P20233)。「時代遅れの酒場」加藤登紀子の代表作が多く、紅の豚の主題歌でもある「時には昔の話を」も収録されておりお得。
 
■ふたたびの
 BDの校内探索において使用されていた挿入歌。こちらもうる星やつらとはまったく無関係なため、時代遅れの酒場と並んでファンが探しまわる羽目となる。
 
■うる星やつらCDシングルメモリアルファイル
 当初24000円で発売。その後、イベントで発表された「STARS ON」を加えた25枚組(25000円)が発売された。24枚組には確か追加バージョンアップがあったと思う。
 
■安西史孝氏の音楽
 うる星やつらの音楽担当としてファンの間では名高い安西さん。うる星やつら以外にも手がけた曲は多いが、
「デジタルトリップ 伝説巨神イデオン」日本コロムビア 1993.6.1
 LP CX-7101 COMPACT CASSETTE CAY-619
「デジタルトリップ 樹魔・伝説」日本コロムビア 1992.12.21
 LP CX-7080 COMPACT CASSETTE CAY-596
 あたりを聞いてみるのも面白い。また氏が直々にMIDIとして打ち込んだうる星やつらの曲がNiftyにアップロードされている。
 
■謎のロッカー「マシュー・スイート」
 このアメリカのロックアーチスト、日本のアニメファンでもあるらしい。93年当時の話ではあるが、このマシュー、かなりのうる星ファンでなんと左肩にラムの入れ墨をしている。来日時にそれを聞いた高橋さんから「一生消えないものなので私にも責任がある」とギターにサインをもらった。彼の部屋には高橋さんの直筆イラストが額に入れられて飾ってあるとのこと。しかし、サイン入りギターの方はなにものかに盗まれたらしい。
 当時のインタビューより、
 「盗んだ人を見つけたらどうしますか」
 「殺す」
 気持ちはわかる。
 
■長崎バイオパークで「ラメ色ドリーム」
 うる星にも使われたことがある小林泉美さんの「ラメ色ドリーム」が93年当時長崎バイオパークのCMに使われていた。ハウステンボスと並んで今でもある(はず)の長崎バイオパーク。やはりその筋の者が紛れていたのか…。
 
■中古レコー道
 らんまはまだしも、うる星やつらやめぞん一刻は終了してからかなりの月日が経過する。うる星やつら当時はまだレコードが主流であり、現在ではそのほとんどが廃盤になっている。そのため、ファンはアイテムを揃えるためには、常に中古レコードを中心とした活動に成らざるを得ない。廃盤物については今でも簡単に手に入るものから、非常にレアなアイテムまで幅が広く、貴重な物ほど入手しにくいと言うのもまた世の習いである。因みに、うる星やつらにおいては、上記の「動乱」と「DMT」が超レアアイテムであろう。ウィザードリーにおける「村正」の様な物(例えが古いか)。
 来る日も来る日も、わずかな希望を抱きながら数あるレコードの山を探して回るその姿は、一種道を極めつつある者と言えるかもしれない。「大いなる苦悩を経て快楽へいたれり」。いつの日か探し当てるその日まで、クエストは続くのである。
(同義語に「古書道」がある。)