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劇場版編


■オンリーユーノーカット版
 映画オンリーユーには劇場公開版とノーカット版が存在するが、厳密に言えばこのノーカット版も実は完全なるノーカット版ではないのである。
 ノーカット版でさらにカットされている場面とは、メガネ達が行う宴会。弁天とラムが仕組んでメガネ達を星間タクシー(バス)に吸収した後、
弁天「いいぜラム。全員揃った所で地球脱出だ!」
ラム「O.K!」
の後になる。この場面については、フィルムコミック(アニメコミックス)やLD10に含まれる予告映像でも確認できる。
・ラムのUFO内
 あたるの父「あ、あ、会社が…ローンがーーーー」
 あたる  「あ、あ、地球がーーーー」
 ラム   「引力圏離脱完了と…あとは冥王星の公転軌道上で、父ちゃんのUFOとドッキングして、うちの星までひとっ飛びだっちゃ!」
 あたる「終わりだ…エルちゃんとも俺の華麗な人生ともサヨナラだ…」
・星間バス内
 メガネ達は大騒ぎ。メガネはカラオケマイクを持ち、パーマはお酒をラッパ飲みしながら久保さんには電子レンジ、松本さんには冷蔵庫、布川さんにはカラーテレビなどとわけわからん歌を歌っている(三名ともスタッフの名前である)。面堂、しのぶはしらんぷり。サクラと錯乱坊は(なぜここに錯乱坊がいるか謎だが)一心不乱に弁当を食べている。そんな中おのおのが考えていることは…
 面堂 「見とれよ諸星…キサマにラムさんはわたさんぞ!」
 しのぶ「この旅行中にきっと面堂さんを私のモノにして見せるわ!」
 サクラ「叔父上のヤツ山ごもりを前に食えるだけ食う気であろうか…させるか!」
 錯乱坊「宴会は和食か洋食か…ワシとしては中華でいきたいが、ムフフ…色即是空、色即是空!」
 メガネ「妨害してやる!妨害してやるぞぉ〜!!。ラムさんは俺のもんじゃ、ムフフフフ」
 このようなシーンのなか、各太陽系の惑星がよぎり、クラマの宇宙船と合流する。
 
■うる星やつらTVシリーズで劇場版の宣伝メッセージ
 TVシリーズのエンディングで「I,I,You&愛」が流れたときにメッセージが流れた。内容は…
 「ラムちゃんからのメッセージ……この新しいエンディングテーマ『I,I,You&愛』はいよいよ2月11日から全国公開される『うる星やつら・劇場版』の主題歌でもあるんだっちゃ!」
 
■ビューティフルドリーマーLD東宝限定版
 初版プレスにはジャケットの外袋(透明のビニール袋)に「一部にノイズが含まれます」と言ったニュアンスのシールが張ってあった。再販物はこの一文がジャケットに直接印刷されている。また発売当初限定を謳っていたが、完全限定ではなかった。
 
■ビューティフルドリーマーのLD
 廉価版が再販されたのはご存じの通り。デジタルマスターで高画質、高音質になっている。、最初に発売された東宝版は一部に音声などにノイズが入っていたりと、ビデオテープ版もそうであったが、画質、音質ともに質が悪くLD10やこの再販物が出るまでBDの観賞は苦労が耐えなかった。
「旧版と新版の大きな違い」
ジャケットのデザインが変わった
新版になってチャプターが入った
01:オープニング        15:オープニング
02:友引高校の狂乱       16:「終末を超えて」序説第三章抜粋
03:第三帝国の崩壊       17:サバイバル生活
04:深夜のチンドン屋      18:おやつにソーメン(楽しい食卓3)
05:マタンゴ          19:夕食はパスタ(楽しい食卓4)
06:怪しい運転手        20:時計塔での密会
07:閉ざされた町        21:夢邪鬼VSサクラ
08:朝食(楽しい食卓1)    22:夢のショーケース
09:路地の風鈴         23:後先考えずに行動する主義・あたる
10:レオパルドの水浴び     24:深夜の買い出し
11:お好み焼「じぱんぐ」    25:地球の運命を賭けた鬼ゴッコ
  (楽しい食卓2)      26:人造人間フランケンあたる
12:校舎の異変          27:コールドスリープからの覚醒
13:面堂家友引地区       28:責任とってね
  パニックセンター「マッハ軒」29:タイトル  
14:亀の背に乗って…!?
値段が安くなった(旧版9500円、新版6000円)

■いつだってマイダーリンの特典
 いつだってマイダーリンのLD特典はビデオ版にないものとして劇場用予告が収録されている。


97.09.12追加分

■うる星やつら劇場版がBSで放送
 93年末にNHK BSでうる星やつら劇場版が一挙放映。
NHK衛星第2 「冬休みアニメ傑作選」第2部 朝10:00〜11:55
27日「うる星やつらオンリー・ユー」(ノーカット版)
28日「うる星やつら2ビューティフル・ドリーマー」
29日「うる星やつら4ラム・ザ・フォーエバー」
30日「うる星やつら完結篇」
31日「うる星やつらいつだってマイ・ダーリン」

■よみうりテレビで劇場版放映
 上記NHK衛星第2と時を同じくして、なんとよみうりテレビでは朝8:30よりうる星やつら3からいつだってマイダーリンまでを放送。一部時間帯が重なると言う見事さ。うる星やつら3以外は放送日が重なってしまっている。BSと地上波と言う違いはあるとはいえ、このプログラムは傑作。よみうりテレビは31日夜にはさらに「炎トリッパー」を放送している。

■NHK衛星第2の意外な楽しみ方
 NHKのBSでは本編放送後にゲストのコメントが聞けた。TVシリーズ放送時もそうだったが、案内役のお姉さんが登場する。また、お姉さんに加え、西村知美ちゃん、アニメ評論家の池田さんが登場。セットには机の上にラムのフィギュアが置かれ、バックにはラムを大きくあしらった絵が配置されるなど気合いが入っていた。
 うる星やつら4の時は放送後のコメントが傑作。いきなりお姉さん、知美ちゃん共に戸惑った様な感想で、見ている方も失笑もの。さすがうる星やつら4と言うか、2人からは池田氏に対して盛んに質問が飛出し、見ている方も思わず興味津々。しかし、なるほどと納得できる様な感じのものでは残念ながらなかった。もっともそれを期待するのもちょっと酷か。多分、監督本人が説明したところで、私はなるほどと納得できるかどうか疑問(笑)。
 NHK衛星のアニメシリーズは本編に加えて、案内役のお姉さんが楽しみのひとつでもある。

■ビューティフルドリーマーの謎を解く その1
 BDの中に風鈴に囲まれたしのぶを描いたシーンがある。このシーンの終わりに、どこかわからないが家の2階の窓からしのぶを眺めている人物が描かれている。いったいこれは誰なのか?。
 解答は「夢の外の人」もっとくだけて言うと「映画の観客、つまりあなた」。
 この解答を聞いても「本当に?」と多くの人が疑問に思うだろうが、この解答は脚本を担当されたK.I氏本人から寄せられたもの。とはいえ、本人自身も「わかんないよなぁこれは(苦笑)」との事である。

■ビューティフルドリーマーの謎を解く その2
 ちんどん屋登場のシーンの独特の音楽。LPのサウンドトラック(音楽編)には収録されていない。しかもサウンドトラック(ドラマ編)の音楽は、実際に映画やビデオ内で使われている音楽とは違っているのはなぜ?。
 解答は、当初用意されていたBGM(LP収録分)がなかなかしっくりこず、ダビングの現場で音楽の斯波さんが「うりゃ!」と変えてしまった事による。実際に使われている曲は「さすがの猿飛」からの流用であるが、この曲自体はさすがの猿飛のBGM集にも収録されていない。この解答もK.Iさん本人から寄せられたもの。


97.09.16追録分

■劇場版の仮タイトル
 ビューティフルドリーマーは「リメンバー・ドリーム」、リメンバーマイラブは「オーバー・ザ・レインボー」が仮タイトルであった。