Rumic Data File


■めぞん一刻6周年記念イベント
 当時、そう言う噂がまことしやかに囁かれていた。火のないところに煙は立たず。必ずしもファンの憶測のみではなかったようだが…。
 ではなぜ6周年なのかと言うと、めぞんの話自体が6年間の物語なのでそれにかけたらしい(五代と響子の出会いが昭和56年、二人の結婚が昭和62年)。
 表題とは関係ないが、めぞん一刻では実際に時が流れた。私たちは五代が響子と出会い、そして結ばれるまでの同じ時間を歩んだのである。二人が結ばれたことを我が事の様に喜び、共に歩んだ時間を感無量で振り返った人も多かったであろう。我々もまた、一刻館の住人であった…。
 めぞん一刻と言う作品にリアルタイムで触れられたことを、何にもまして感謝したい。
 
■めぞん一刻の位置関係
響子さんの実家:経堂
音無家:東中野
一刻館:西武新宿線沿線
五代のアルバイト先:渋谷
五代の学校:三鷹方面もしくはお茶の水方面
時計坂駅のモデルは西武池袋線東久留米駅
※時計坂駅のモデル以外はすべて推定によるもので公式のものではない。
 
■めぞん一刻「二人の旅立ち」で二人が乗った列車は?
 急行越前ではないかとの仮説。
 
■めぞん一刻の年表
 ニュータイプ1988年3月号に掲載されている。
 
■裕作と響子、二人の生まれ年
裕作36年?、響子34年?。
 
■響子さんの宣伝チラシ
 1)61年4月 国鉄バス長野原「だから、来て。響子」(季節毎にもう2種類あり)。
 2)62年4月 JR東日本バス「響子とTルート」
 3)NTT東海伝言ダイヤルPRチラシ
 1)はKACのイベントパンフに絵柄の掲載あり(何号か未確認)。
 2)は年度毎に何種類か作っていたらしい。昭和62年度のポスター3種類はアニメージュ1987年10月号に紹介記事と共にカラーで掲載されている。絵柄はどれも原作からの転載。
 3)はラジオライフ88年11月号に紹介記事と写真が掲載されている。
 
■JR関連のめぞん物
58年 7月:ハートに熱風 夏房総
59年 5月:響子さん、ここはひと味違うでしょ。
   7月:響子さん、ここがナニですか。
   8月:響子さん、ここはイイですね。
60年 5月:響子さん、あなたの高度、ぼく好み。
   7月:響子さん、あなたの光度、ぼく好み。
   8月:響子さん、あなたの温度、ぼく好み。
61年 4月:だから、来て。響子
   7月:ね、ここで逢お。響子
   8月:いいわ、また。響子
62年 4月:春、行かないと 響子さんが 泣いちゃうぞ!
   7月:夏、行かないと 響子さんに 怒られちゃうぞ!
   8月:秋、行かないと 響子さんに 笑われちゃうぞ!
 
■めぞん幻のOPとED
 ギルバート・オサリバンの名曲「アローン・アゲイン」「ゲット・ダウン」が用いられたOP及びEDが一度だけしか放映されなかったことは有名だが、その理由はあの絵に問題があった?。
 あのOPとEDは実写版の援護射撃で急遽製作された物で、メインスタッフが製作に関わらなかったので違和感が非常にあり、そのせいで視聴率が下がり元に戻さざるを得なかった。しかしたった1週の視聴率で差し変わるものなのか真偽のほどは不明。
 
■音無竜之介氏の正体
 めぞんで作監を担当されている氏であるが、もちろんペンネーム?のようなもの。だが作画の仕事ではめぞん以外もこの名前で仕事をされており、オーガスやさすがの猿飛などめぞん以前の仕事も有名。アニメージュ87年3月号に紹介記事あり。
 またBDの作画スタッフに名前を連ねる「五代裕作」氏については詳細は不明。この手のペンネームでの遊び?はよく見かけるが、どういう意味があるのかはよくわからない。
 
■悲しみよこんにちわOPに別バージョン
 TVシリーズ第1〜5話で使用されたOPは歌詞が画面からはみ出して切れていた。その後、字の大きさを小さくしたものが使用されているため、このOPは2バージョン存在することになる。LD24はオリジナルネガを起こした物ではないため、当時の放送バージョンで収録されているので確認可能。
 
■ゼラニウムの花言葉
 めぞん一刻では「なんて器用なの」。花言葉は一つとは限らないのでなんとも言えないのではあるが、他の本によるとゼラニウムの花言葉は「君ありて幸せ」。あの状況ではとてもこの花言葉が「合う」とは思えないが、先を暗示していたのかもしれない。
 
■めぞん幻の予告編
 95話と96話の予告編は本放送では放送されなかった。LD24には収録されているので本放送のみしか見てない人にとっては幻の予告編と言える。
 
■めぞん一刻レンタル開始
 93年5月21日より毎月2巻づつのペースでレンタル開始。各104分。使用テープは富士マグネテープを利用してハイクオリティを謳っていた。
 
■めぞん一刻CDシングルメモリアルファイル
 過去に発売されている主題歌、挿入歌のシングルレコードのCD化。ただし、「シネマ」「陽だまり」のB面に収録されている「獣達のバカンス」「白い花の咲く頃」は未発表BGMに差し替えられている。
 
■めぞん一刻関連文献
『マンガ批評宣言』米沢嘉博編 亜紀書房 87年2月
 ・宇波彰『同一性のたえざる反復 −「めぞん一刻」論』
 ・四方田犬彦『誰を、どう見分けるか?−漫画におけるキャラクターの根拠』一刻館の時間の循環性について。
 
『漫画の文化記号論』大城宜武 弘文堂 87年8月
 ・めぞん一刻におけるキャラクターと数の関係についての考察
 
『[まんが]の構造 商品/テキスト/現象』大塚英志 弓立社 87年4月
 ・めぞん一刻のエンディング予測
 
『システムと儀式』大塚英志 本の雑誌社 88年8月より
 ・めぞん一刻の結末について