秋田家のタイ旅行記


<目次>
  1. まえがき
  2. 1日目:バンコクへ
  3. 2日目:バンコク王宮とアユタヤ
  4. 3日目:バンコク寺院めぐり
  5. 4日目:水上マーケットとローズガーデン
  6. 5日目:旅の終わり
<まえがき>
   タイ旅行を思いついたのは、某航空会社のマイレージが2万マイルたまったことがきっかけでした。
私「沖縄以来遠出してないし、(注:これは、欧州滞在時の感覚がまだ残っている証拠。日本では、秋田家はしょっちゅう遠出している評判になっているらしい。)マイレージたまったからどっか正月休みにでもどっか行こか?」
妻「いつも忙しくて何にもできないって言ってるくせに、大丈夫なん?」
私「まあ、何とかなるやろ。ネットで捜してみるわ。」
妻「どこに行きたい?」
私「やっぱりまだ行った事がない東南アジアやな。シンガポールはつまらなそうやから、やっぱりタイかな?バンコクがいいけど、知穂はまだ小さいし、プーケットでのんびりするのもいいかもね。」
 この時、休暇の時期は年末と年始両方を考えていたので、今から思えば、これは命に関わる選択でした。休暇を年始にしたのは、年末まで続く開発プロジェクトがあったからです。プーケットにしなかったのは、あまり安いツアーがなかったからでした。 それから、私と妻はネットでいろいろなツアーを捜しました。 結局、ツアーを探し出したのは妻の方。1月5日から3日休暇をとれば行くことができ、 全食事つき、ガイドつき、バンコクの見所にアユタヤ観光までついて1人6万円(知穂も同料金) のH交通社のバリバリのパックツアー。(マイレージは使えないが、この際関係なし...) 欧州の経験から、パックツアーをバカにしていた秋田家ですが、値段の安さには負けた。
 それからというもの、一応、会社でそれなりの責任ある立場にいる私は休暇を取るために必死の根回し。 みなさんの暖かい協力に感謝しながら旅立つことになりました。
 ちなみに、旅行社からは、海外旅行保険や入国書類代行サービスなどいろいろな勧誘が来ましたが、 全てお断りしました。海外旅行保険はネットに安いのがたくさんあるし、入国書類なんて、 飛行機の中で10分ほどあれば書けるのに、1名4千円あまりも取られます。 余計な出費は避けて、お金はお土産に使いましょう。
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<1日目(2005年1月5日):バンコクへ>
この日の観光コース
関西空港−バンコク国際空港−ホテル

 正月に大阪に帰省していたので、出発地は関西国際空港です。知穂のキャビンアテンダント姿 この日は、実家の祖父母や祥平のいとこたちも加わって、大勢で見送ってくれました。 ちょうど関西国際空港では特別展をやっており、知穂はキャビンアテンダントの制服 を着てうれしそうにしていました。機内にて 飛行機は夕方の便。知穂は、チョロQの飛行機をお土産にもらってご機嫌です。 バンコクは日本とマイナス2時間の時差で、バンコク到着は日本時間ではもう夜中になります。 飛行機を降りると、さすがに暑い。タイ人のおしゃれなガイドさんに連れられてホテルに 入り、そのまま就寝しました。ホテルは、トンタラという名前で、ネットで調べたら 1泊3千円程度の安ホテルですが、大きくて部屋も広く、設備も日本のビジネスホテルと比べても 遜色ありません。
 ちなみに、ホテルへ行くバスの中で両替をしてくれました。自分たちは予め大阪の銀行 で両替しておいたので、この時は両替してもらわなかったのですが、レートはこっちの方が よかったので、ちょっとシマッタと思ったのでした。
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<2日目(1月6日):バンコク王宮とアユタヤ>
この日の観光コース
エメラルド寺院(ワット・プラケオ)−王宮−タイ宝石店−タイシルク店−バーン・パイン離宮−アユタヤの遺跡−アユタヤライトアップ
 2日目は、いよいよバスでツアースタート。今回のツアー参加者は、家族連れ2組(いずれも、 おばあちゃん+お母さん+小学生2名の組み合わせ)、熟年夫婦2組、女性連れ1組で 我々も入れて18名。特に、家族連れの小学生たちは、いずれも祥平と年が近く、知穂を すごく可愛がってくれたので大助かりでした。
 バンコクは、噂どおりの渋滞。朝は結構早かったのに、王宮エリアに着いたらもう10時近くに なっていました。まずは、汗をかきかきエメラルド寺院(ワット・プラケオ)へ。エメラルド寺院 いきなりド派手で立派な建物。キンキラキンの塔(プラ・シー・ラタナー・チェディー)に極彩色の建物や像。それに、内外からの 観光客(もちろん日本人も)ワンサカ。国内からの修学旅行らしい集団もいます。さすが、第一級の観光地です。ちょっと怪しげな 日本語のガイドさんの説明を聞きながら境内を一周し、靴と帽子を脱いでエメラルドの ご本尊のある本堂へ。(本堂は撮影禁止ですが、外から本尊を撮影することができます。) ご本尊は意外に小さく、季節により衣装を着替えるということで、なんとなくベルギーの 小便小僧を連想させます。
 ゆっくり写真を撮ったりお土産を買う暇もなく、(ここはパックツアーの悲しさ)隣の 王宮へ。王宮の衛兵これも立派できれいな建物。ツアーの集合写真撮影中に王族と思しき車列にでく わして待たされたこともご愛嬌です。チャクリー・マハ・プラサート宮殿の前には守り神として象の像(洒落ではない。)があり、白い服の衛兵 が身動き一つせず立っています。ここで記念写真を撮るのも定番コース。王宮を出ると、 たくさんの物売りが日本語で話しかけてきます。欧州旅行ではなかなか味わえない雰囲気です。
 王宮の次は、高級タイ宝石店へ。ここは値切るようにガイドさんから言われていたのですが、 大阪人の割りに値切りは上手でない我々は、せいぜい2割値切るのが精一杯。手ごろなルビーの ネックレスを買い、ついでに、いろいろな民芸品をお土産として仕入れました。店員がたくさん いて、知穂の面倒を見てくれるので感謝です。次は、タイシルクの店。シルクは、テーブル飾りとしてちょっとスカーフを 買っただけですが、知穂はピンクの象のぬいぐるみが気に入って、それも買うことに しました。
バーン・パイン離宮の見晴塔より  昼食後、一路アユタヤに向かってバスは走ります。途中、バーン・パイン離宮に立ち寄り。 移動に時間がかかるので、既に午後3時半。ここは、とにかくこぎれいな離宮で、洋風や 中国風やいろいろな建物があります。歴史があるというより、テーマパーク風です。 知穂が足手まといにならないように、ゴルフカートを500バーツで借り(実は飲酒運転)、 楽ちんで見学しました。庭園内には、様々な動物の形の刈り込みなどもあり、子供たちの 目を楽しませていました。
 さらにもう少し走り、木の根に覆われた仏頭アユタヤに入ったのは午後5時ごろ。まずは、ワット・プラ・マハタート 遺跡に。ここは、写真にある木の根の仏頭で有名な寺院の廃墟ですが、実際は、過去の歴史中で 破壊された頭のないたくさんの仏像がむしろ印象的です。木の根の仏頭の近くでは、子犬に お乳を飲ませている犬がいて、子供たちの関心を買っていました。ワット・プラ・シー・サンペット次に、旧アユタヤ王宮跡 の近くにある、ワット・プラ・シー・サンペットに。バスを 降りると動物の匂いが...と思うと、象乗りをやっており、子供たちはうらやましそう。 ここは、3本の立派な仏塔があるのですが、仏塔の横に登ることができ、知穂はまたまた、女学生 の集団に可愛がってもらってうれしそうにしていました。参道には露店がたくさんあって、 知穂の服を上下日本円千円で買いました。後で、空港で同じものが売ってあるのに気づき ましたが、ずっとこちらの方が安かったことがわかりました。
 寺院見学が終わった頃には、空は黄昏ていました。日本語がバリバリ通じる(パックツアーのタイ旅行なら、英語は1から10まで数えられれば十分!)レストランで アユタヤ郷土料理(タイ料理というより中華っぽい)を食べ、ライトアップ少しお土産(ワシントン条約 の関係でもうすぐ買えなくなる(らしい)水牛の角細工、象のうんちのイラストが入った レターセット、白檀の扇子など)を買い、先ほど巡った寺院のライトアップを見学に行きました。 ライトアップ見学が終わり、そこからバスで一路バンコクに戻ります。 ホテルに着いたらもう既に9時頃、かなりハードで中身の濃い一日でした。
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<3日目(1月7日):バンコク寺院めぐり>
この日の観光コース
涅槃寺(ワット・ポー)−暁の寺(ワット・アルン)−大理石寺院(ワット・ベンチャマボピット)−ヴィマンメーク宮殿−エンポリアム−タイ民族舞踊ディナー
 この日は、朝少し余裕があったので、ホテルの近くの市場見物かたわら、バンコクのあちらこちらにある セブンイレブンに買い物に行きました。多分、タイではあまり安くないんだろうけど、 飲み物や食べ物は激安!水が8-10バーツ、ジュース類が10-20バーツ、袋ラーメンが 5-10バーツほど。(1バーツ=2.6円くらい)知穂に牛乳を買おうとして、ココナッツ味が ついていて失敗、なんてこともありましたが。日本でおなじみのかっぱえびせんなどの お菓子も豊富。ここで、キティーちゃんグッズなども入手。
涅槃仏  さて、観光は、涅槃寺(ワット・ポー)から。ここは、建物より、本堂の大きな金色の涅槃仏が売り物。 お賽銭は、20バーツ払ってたくさんの小銭を受け取り、涅槃仏の横に並んでいる鉄の容器 に一つ一つ小銭を入れていくことになっています。この大役を知穂に任せたのですが、 面白がって一つの容器にたくさん小銭を投げ入れるので、当然最後の方では小銭が なくなってしまいました。
 涅槃寺の観光が終わると、裏手にあるマーケットを抜けて川べりへ。そこから、小さな 渡し舟に乗った対岸が暁の寺(ワット・アルン)です。ワット・アルン 寺の入り口に行くまでに、たくさんのアレ(看板の後ろから顔だけ出して写真を撮る アレです。)がありましたが、これは有料。さらに、タイの民族衣装を着て写真を 撮るサービスが...年賀状にいつもコスプレ写真を使う秋田家(オランダの民族衣装 の写真を一度使ってから、何故か毎年期待してくれる人がいるのですが、最近はネタ が少なくなり苦心しているのです。)としては、是非受けたいサービスだったのですが、 やはりパックツアーではわがままは言えず、断念。ワット・アルンはこじんまりとした 寺ですが、仏塔は立派。ちょっとお土産を買う時間もありました。
大理石寺院  さらに、次は大理石寺院(ワット・ベンチャマボピット)を見学します。ここは、 大理石でできたきれいな本堂と、その後ろの回廊にある仏像コレクション、そして 川が流れる庭園が見所です。川の中には、鯉ならぬなんだかわからない熱帯の魚が 泳いでいました。この日は渋滞がひどく、ガイドさんもちょっとイライラ。
ヴィマンメーク宮殿  飲茶の昼食後、世界で最も大きなチーク材の建物であるヴィマンメーク宮殿 に到着。ガイドさんは、ここは、撮影どころかカメラの持ち込みさえ禁止で警備員の 態度も傲慢と言っており、確かに、カメラは全部置いていきましたが、警備員の態度が 悪いというほどのことはありませんでした。(ちなみに、警備員の態度が悪かったら 連絡してという日本語の張り紙もあり。)宮殿の概観は非常に特徴がありますが、 中身は、欧州のあちこちで見た王宮(例えば、ベルサイユ宮殿とか)の中身とさほど 変わらない印象でした。王様の生活なんて、どこ行っても同じようなものですね。
エンポリアム横の公園にて  その後、免税店での買い物を経て、高級デパートであるエンポリアムで自由時間。 とはいうものの、ブランド品にあまり興味のない秋田家は、エンポリアムを早々に飛び出して 周囲を散策。この周りには、日本人向けの店がたくさんあり、バンコク在住の日本人 の多さを感じます。(ほとんど日本の街と変わらない場所もある。)最後に行き着いた のは、エンポリアム横の池のある公園。ここでアイスを食べたり、知穂は写真のごとく 遊園地で遊んだり。知穂は、地元の子供たちと砂かけごっこを楽しみ、後で服を脱がせたら 砂だらけになっていたのでした。
タイ民族舞踊ショー  この日最後のイベントは、ニューハーフショーでも有名な 「マンボ」にて民族舞踊を鑑賞しながらのタイ料理。 大人の料理は、トムヤムクン、タイさつま揚げなどの典型的なタイ料理。ほとんどが 激辛で、翌日トイレで痛い想いをしました。民族舞踊はさすが微笑みの国 と呼ばれるように、みんな微笑みながら優雅に舞う踊りばかり。最後は子供たちも ステージに上がって記念写真を撮りました。中央の小さい知穂の隣で頬を寄せているのが、 このツアーで知穂をとりわけ可愛がってくれたお姉ちゃんです。この後、オプションで ニューハーフショーもありましたが、さすがにこれは遠慮しました。
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<4日目(1月8日):水上マーケットとローズガーデン>
この日の観光コース
塩田−ココナッツ精糖工場−運河ボートツアー−ダムヌン・サドゥアク水上マーケット−ナコーン・パトム−ローズガーデン
 タイ旅行も実質的に最終日。バンコクから西に向かってバスは走ります。しばらく走ると、塩田の風景が広がって、さらに走ると、熱帯らしくココナッツ畑が広がっています。2時間弱走ったところにココナッツから砂糖を作る工場があり、そこはドライブインのようになったところがあります。日本人だけでなく、欧州などからの観光客を乗せたバスがたくさん停まっています。そこで、トイレ休憩をしたり、ガイドさんから製糖工程の説明を聞いたり、値切りながらお土産を買ったりして一服。
ボートに乗って  さらに少しバスで走ったところに、運河ツアーのボート乗り場があり、そこから30分あまりの運河ツアーに出かけます。ボートは、曲がり角ではゆっくりと進みますが、直線の場所ではかなりのスピードを出します。両脇には、ココナッツやバナナなどの畑が広がったり、ボートを交通手段とするタイらしい高床式住宅があったりします。知穂の夏服そして、だんだん賑やかになって両脇に土産物屋が多くなったかと思うと、終点のダムヌン・サドゥアク水上マーケットに到着です。水上マーケットといっても、主な買い物場所は地上にありますが、ボートにたくさん積み込まれたトロピカル・フルーツを見るだけで南国気分が味わえます。ガイドさんから揚げバナナを試食させてもらった後、また、値切りながらの買い物。お箸のセットを買ったり、写真にある知穂の夏服を買ったりしました。この夏服も、空港の売店で同じものを見かけましたが、水上マーケットの方がずっと安くなっていました。水上マーケット知穂は、ガイドさんやマーケットのおばちゃんに面倒を見てもらったので、大人はゆっくり買い物ができました。マーケットを出る前、ツアーに参加していた人からドリアンを試食させてもらいました。ドリアンは旬ではないけれど、それほど臭くなく(品種改良の成果?)なかなか濃厚な甘さでした。
プラ・パトム・チェディー  次の目的地は、ナコーン・パトムという町にある世界最大の仏塔プラ・パトム・チェディーです。階段を登ると、蓮のつぼみと線香を売っていてお供えをしながら祈ります。一通り仏塔を見た後、お守りを買ったら、なんと爆竹のサービス。ほとんど耳がつぶれそうになりました。  そして、最後の目的地とでもいうべきは、テーマパークのローズ・ガーデンです。まずは、世界各国からの観光客と一緒に、無国籍のバイキング料理でおなかを満たし、ローズ・ガーデンに入場します。子象と記念写真タイ文化ショーの席をちょっとしたものを置いて確保した後、象乗り体験。象の乗り心地といえば、ゆっくりゆらゆら大きく揺れる、という感じです。象乗り体験後、子象と一緒に記念写真(有料)を撮りました。2回目の象乗りこの子象は観光客からたくさん小さなバナナをもらっていました。文化ショーまでまだ少し時間があったのでガーデン内をぶらぶらして(大したものはない)いましたが、観光客の波が減って象乗りが空いているのを見ると、子供たちがまた象乗りをせがみました。そこで、自費でもう一回体験、写真はその時のものです。タイ文化ショーフィナーレタイ文化ショーは、結婚式の時の出し物という趣向でしたが、民族舞踊あり、象の行列あり、ムエタイのコミカルな模擬試合ありで一通り雰囲気を味わうことができました。文化ショーが終わって外に出ると、おりしも先ほどの象たちが曲芸をしていました。(コインを持っていったりする。)さらには、屋外で民族舞踊があり、これで一通りローズ・ガーデンのショーは終わりです。
 最後の夜は、バンコクのレストランでタイスキ。これは、スキヤキでもシャブシャブでもなく、寄せ鍋という感じですが。麺と豆腐(チューブに入った丸い豆腐)しか食べない知穂のために、店員さんが気を使ってくれました。
 少し早めにホテルに着いたので、まだ店が開いていました。そこで、ホテル周辺の市場を散歩。祥平目当てのアイスクリームはなぜかセブンイレブンでも売り切れ状態でしたが、小さいころの市場の風景を思い出させるような懐かしさがありました。子供たちとママを残して店探しに走っていたとき、待っていた3人に、たまたま前にあった店の人がいすを勧めてくれました。こういうのもいかにも南国的なほんわかした感じがします。
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<5日目(1月9日):旅の終わり>
この日の観光コース
ホテル−バンコク国際空港−関西空港
 最後の日は早起きで始まりました。トンタラホテルの朝食は、チャーハンや結構おいしいおかゆもあるし、(味噌汁はいまいちだが)、オムレツも目の前で作ってくれるのでなかなかのものです。
ガイドさんとお別れ  バスは一路バンコク国際空港へ。一人500バーツの空港税を払っていよいよガイドさんともお別れです。ツアーのお姉ちゃんたちもですが、ガイドさんも知穂をとても可愛がってくれました。本当に感謝です。
 飛行機は、追い風に乗って順調に飛行し、ほぼ予定通りに関西空港につきました。空港ではおじいちゃんとおばあちゃんが出迎え、それから夕食をとり、実家で荷物整理をしてから新井に向かって出発しました。ところが、南国から帰ったばかりなのに、北陸道は大雪!ほとんどノロノロとしか走れません。家に着いたのは朝5時ごろ、そして、車庫に入れるのも大変なほどの雪、一気に現実に引き戻されるのでした。  

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秋田家の近況

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