秋田家の沖縄旅行記


<目次>
  1. まえがき
  2. 1日目:沖縄へ
  3. 2日目:南部名所めぐり
  4. 3日目:琉球村と海洋博記念公園
  5. 4日目:公設市場と旅の終わり
<まえがき>
 沖縄旅行をしようと思い立ったのは、某航空会社のマイレージサービスの使い道に困ったことがきっかけでした。2001年末に20000マイル分の有効期限が切れるため、とりあえずクーポン券3万円分と交換しましたが、このクーポン券も有効期限が1年で、地方住まいの身にはあまり使い道がありません。やっぱりパック旅行かな、ということでインターネットに没頭し、結局マイレージ会員向けパックツアーを申し込むすることにしました。行き先は夏休みで子供が退屈しないということも考えてやっぱり北海道より沖縄ということにすんなり決定。問題は日程、十分旅行を楽しめる3泊4日にするなら休暇は必須、でも、もっとも休みを取りやすいお盆時は混雑している上に値段がバカ高、というわけでさんざん悩んだ挙句、休みが取りやすそうで価格も許せる範囲の8月16日〜19日に決定しました。残っていた3万マイルも使ってクーポン券とあわせると大人1名分がチャラになり、0歳の娘はもともと無料なので、一家四人が大人一人子供一人分の料金で旅行できることになりました。
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<1日目(2002年8月16日):沖縄へ>
この日の観光コース
関西空港−那覇空港−首里城

 秋田家の実家は大阪にあるので、関西空港を出発地にしました。ちょうど昼食時をまたぐフライトで大阪から那覇まではわずか1時間40分ほど。さすがにハイシーズンで空席はほとんどありません。ジュースが配られて、ビンゴゲームがあって(何も当たらず)、機内販売が終わるともう着陸態勢。那覇は、完璧な晴天でした。まずはレンタカー会社のマイクロバスで営業所に行き、レンタカーとご対面。小型のヴィッツでしたが、オートマ(日本では当たり前ですが、欧州ではほとんどない)、カーナビつき(レンタカーではこれがポイント大きい)で、ガソリンも空になるまでは補充なしでOKと結構いたれりつくせりでした。早速、首里城の近くにあるホテルに向かいます。カーナビのおかげで、順路を全然意識しないですみます。(ちなみに、我が家のマイカーはカーナビなし)。それにしても道が混んでいて、ホテルに着いたのはもう午後2時ごろでした。
 今回滞在するホテル日航那覇グランドキャッスルは、首里城のある那覇郊外の丘の中腹にあります。まずは、レンタカーを置いたままで首里城まで散歩がてら歩いてみることにしました。しかし、ホテルから道路に出るまでがかなりの上り坂、それから先も上り坂。気温は新潟とさほど変わらないはずのですが、なんとなく陽射しが強いように感じます。首里城に着くころには汗だくになっていました。
 首里城に着くと、まずはレストランへ行き、昼食がわりに紅芋の揚げ菓子と沖縄風カステラを。祥平(長男7歳)だけは、沖縄そばジューシー(沖縄風炊き込みご飯)のセットを注文しました。早速、ウェイトレスのお姉さんから知穂(長女6ヶ月)が声をかけられ、自分にも小さい子供がいるなどといった世間話になりました。沖縄の人は陽気で話し好きという風に聞いていましたが、早速その片鱗が見えたような気がします。レストランを出ると、首里城入り口の小さな土産屋が並んでいるところに行き、早速美和は沖縄キティーちゃんグッズをゲット。沖縄名物ちんすこうの小さな箱がなんと150円で売られています。(かさばるので買いませんでしたが)首里城・守礼門
 さて、首里城観光はまず、有名な守礼門から(写真右)。どんな立派な門かと想像していたのですが、意外に小ぢんまりしており、ちょっと立派な神社の鳥居といった感じです。首里城・瑞泉門かつて、世界3大がっかり名所*)を訪れた時ほどではないですが、ちょっとそれに近いものを感じます。守礼門をくぐると、立派な石垣に囲まれた歓会門、そして石段の途中にある瑞泉門(写真左)を通って行き、とても立派な赤い門である奉神門にたどり着きます。ここから入場料を支払い、1992年に復元された正殿へ。さすがにまだピカピカで色鮮やか、中国のお城に来たような感じです。ここで失敗したのは、正殿の中に入る前に写真を撮っておかなかったこと。順路どおりに進むと、そのまま外に出されてしまいます。昔の城内の再現や、琉球王国の歴史などの展示物を見て、最後に北殿の外から那覇市内を一望し、土産物コーナーで休憩。ジュースの自動販売機の前に行くと、値段が110円(どこに行っても110円だった)である上に、龍潭グァバとかシークヮーサーとかさんぴん茶(ジャスミン茶)とか珍しい飲み物があります。(でもメーカーは、日本でごく普通に知られているメーカーです。)一休み後、祥平のおねだりでシーサーの置物なんかを買って、帰りは龍潭(りゅうたん)という人工池(写真左)を通ってホテルに帰ります。龍潭を通って道路側に出ると、小高い丘の上にある首里城がきれいに見えます。
 ホテルに帰ると、知穂琉球会席をオリオンビール泡盛で。小さい子供がいるのを気遣って座敷をあてがってもらい、小さい知穂ものびのびはいはいしていますホテルからの那覇市内の夜景(写真左)。食事が終わると、パックツアーのおまけでもらったウェルカムドリンク券を持ってスカイラウンジに行き、那覇市内の夜景をしばし楽しみました(写真右)。そして、広いトリプルルームで就寝。寝相の悪い祥平が大きなベッドで、家長?の私め(和之)が補助ベッド。でも、不肖の息子に夜中蹴飛ばされることもなく、ゆっくり眠れました。
*)世界三大がっかり名所
 筆者の中では、ベルギーのブリュッセルの小便小僧、デンマークのコペンハーゲンの人魚姫の像とあと何かひとつ(ドイツのローレライかイギリスのストーンヘンジか...)だと思い込んでいたのですが、インターネットで調べてみると、どうやら上記小便小僧の他に、シンガポールのマーライオンとシドニーのオペラハウスというのが正しいようです。ちなみに、これを調べる過程で、日本の三大がっかり名所として、守礼門が挙げられていて思わず笑ってしまいました。他の2つは、高知はりまや橋と札幌の時計台だそうです。
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<2日目(8月17日):南部名所めぐり>
この日の観光コース
那覇・波上宮−琉球ガラス村−ひめゆりの塔−平和祈念公園−玉泉洞王国村−斎場御嶽(せーふぁーうたき)−あざまサンサンビーチ−那覇国際通り
 2日目から、いよいよレンタカーが本格出動です。ナビがついているので、道順はばっちり。那覇・波上宮「あっ、今さっきのとこ右」といったバカな会話もしなくてすみます。まずは、那覇市内のビーチのそばにある波上宮(なみのうえぐう:写真左)に。さすが沖縄、神社もいかにも沖縄といったカラフルないでたちです。参拝を済ませ、おみくじマニアの祥平が早速おみくじをひくと、No.1の大吉。(このおみくじには英語もついていた。)気をよくしていよいよ沖縄本島南部観光に出発です。
 まずは、琉球ガラス村へ。車が多く、道も広くないので思ったより時間がかかりましたが、なんとなく派手な建物がわれわれを迎えてくれました。まずは、出張郵便局で沖縄らしい切手を買い、広い琉球ガラスの土産売り場へ。いつも、ガラス工芸品を買うときは、小さな花瓶やグラスなどを買うのですが、値段はそこそこ手ごろでいろいろなものがあって欲しくなります。「ここでお土産買っても持って帰れないしねえ」と話していたところに、「日本全国いくら買っても千円で発送」という趣旨の文字が飛び込んで来ました。あとで考えると非常にうまい商売だと思うのですが、これならガラスだけでなく、近所に配るお菓子も全部買ってしまえという気になってしまいます。気がつくと、ガラス細工の花やグラスや泡盛セットから箸置きやちんすこうショコラまで、ン万円も買い物していました。と同時に、ガラス細工実演を見学すると、時間はもう11時過ぎ。今頃玉泉洞に入場していたはず?だったのに...
 ちょっと先を急いで、ひめゆりの塔へ。ひめゆりの塔駐車場に車を止めると、土産物屋を通らないと、ひめゆりの塔にいけないようになっています。入り口で売られていた花束をひとつ買って、祥平にお供えをさせました(写真右)。その後、資料館へ。戦争体験者が実際の体験を話すコーナーがあり、小さい祥平も結構真剣に聞いていました。館内には、ひめゆり部隊の女学生や引率教師の一人一人の写真パネルが、戦死の状況の説明とともに展示されていて、この当時の沖縄戦の悲惨さがよく判ります。首里城では、薩摩藩の琉球王国征服の歴史が展示されていましたが、これらを見ていると、本当に沖縄の人たちは日本人になることを望んだのだろうかと考えてしまいます。
 予定外の資料館見学でさらに時間が押してしまったので、急いで平和祈念公園へ。ここでは、あわただしく記念写真だけ撮って、本日のメインスポットである玉泉洞王国村に到着したのは一時ごろ。まずは、一直線に食堂に行き、名物のゴーヤチャンプルーを食べてから、沖縄随一の鍾乳洞である玉泉洞に入りました。玉泉洞:黄金の杯付近今まで欧州を含めいろいろな鍾乳洞を訪れましたが、ここは、順路がよく整備されていて階段の部分を除けばベビーカーを押していっても大丈夫です。特に印象的なのは、黄金の杯(写真左)と呼ばれるところで、水と鍾乳石とライトアップのバランスが見事です。出口は地底川の出口と一緒になっていてそこからエスカレーターで熱帯植物園まで上がって行きます。熱帯植物園では、我が家でも種から育てている(アボカドの中の種を鉢に植えておくと芽が出て木になりますので、興味ある方はお試しを)アボカドの木の本当の姿を始め、いろいろなトロピカルフルーツが実っている姿が見られます。そこを過ぎると休憩所があり、いろいろなトロピカルフルーツジュースが売られています。ここで、マンゴーやパッションフルーツのジュースを飲んで、さらにサトウキビジュースを注文。これは、サトウキビを直接搾り機で搾ってその汁に氷を入れただけのもの。飲んでみるとアクの入った甘さが広がります。ガラス工芸体験(あまり旨いものではない。)あと目を引いたのが、サボテンにフルーツがなっているドラゴンフルーツでした。これは、後日公設市場で手に入れることになります。休憩後、祥平のたっての希望でガラス工芸の体験(写真右)。琉球ガラス村で体験をやっているのを見て、その時からやってみたかったようです。職人さんの指導の元、見事なグラスの原型ができました。(完成品は後日郵送。)沖縄の民家の復元グラス作りの後は、沖縄各地から移築された民家の見学(写真左)をします。沖縄の伝統的なおもちゃなどが置いてあるコーナーもあり、祥平は夢中でこま回しをしていました。それからイベント広場で沖縄舞踊のエイサーを見学(写真右)。沖縄舞踊エイサーこれは、太鼓をたたきながら歌い踊るもので、迫力があって面白いし、自分でやってみたらダイエットとかにもよさそうです。最後まで見たかったのですが、ハブとマングースのショーの最後のショータイムが迫っていたので、途中であきらめて、ハブ公園の方まで急いで行きます。大蛇と一緒にハブ公園に入園し、ショーの会場に行くと、すでに人だかりになっています。すると、最初に蛇と記念写真を撮りたい人いますかとアナウンスが。思わず祥平の手を無理やり上げさせて撮ったのが左の写真。ガラスケースに入った蛇と一緒に撮るのかなどと、呑気なことを考えていた私(和之)は大蛇を見てちょっとビビり、祥平は下を向いて固まってしまいました。どおりで我々が手を上げるまで誰も出て行こうとはしなかったわけだ...肝心のハブとマングースのショーは、決闘ができなくなってしまったおかげでちょっと寂しい。マングースとハブならぬ海蛇が泳ぎ比べをしたり、ハブが獲物に襲いかかる瞬間を演出したりといった内容でした。ショーのあと、展示をちょっと見て王国村を後にしたのは、すでに夕方6時近く。予定していたビーチでの遊泳はとても無理な状況でした。
 次に向かったのは、斎場御嶽(せーふぁうたき)。せーふぁーうたきもともと予定にはなかったのですが、ビーチがだめなら世界遺産をということで行ってみました。(写真左)ここは、駐車場と案内板があるだけであまり観光地らしくない趣ですが、それでも夕方にもかかわらず何人か訪れる人がありました。山道を行くと、ところどころに説明があり、確かに説明を読めば古代の儀式の場所だったのだなあという感じです。でも、やっぱりよーわからん。(ガイドブックによると、沖縄きっての聖地で、琉球国王でさえ立ち入りを許されないほど厳しい男子禁制の場所だったそうです。)
 最後に、もう夕方7時ごろですが、あざまサンサンビーチに立ち寄って、少しだけ沖縄の海のきれいさを実感し、那覇に戻りました。ほんの20kmあまりの道のりですが、道が混んでいてなかなか那覇に入れません。那覇の中心部の国際通りに何とか駐車場を見つけたのは夜8時過ぎ。そこから第一牧志公設市場に行ってみましたが、すでに営業時間は30分ほど前に終わっており食事にはありつけませんでした。それでも、まだ食堂で食事している人は何人かおり、この辺がなんとなく大らかな沖縄らしい光景かなと思えました。国際通りはいかにも歓楽街という感じで、家族で夕食をとれそうなところがあまりなかったので、結局三越のレストランで夕食をとりました。
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<3日目(8月18日):琉球村と海洋博記念公園>
この日の観光コース
那覇−沖縄自動車道−琉球村−海洋博記念公園−沖縄自動車道−那覇
 沖縄に行く前から、沖縄自動車道の存在はわかっていましたが、わずか50kmほどの高速道路をわざわざ使う気にはなれませんでした。しかし、前日の道の混み方を見て考えが変わり、高速道路で一直線に石川インターまで走りました。琉球紅型インターから少し走って着いたのが琉球村。入場口において早速目に付いたのが琉球の民族衣装(琉球紅型)を着て写真を撮れるコーナー。貸衣装だけなら一人500円、ということで、なぜか小判を自動販売機で買ってこれで貸衣装代を支払いました。自分のデジカメと普通のカメラ、写真屋のカメラ(こちらの写真はサイズにもよりますが、1500円でした。)を総動員して写真撮影。撮影が終わると、琉球村に入場します。ここも、玉泉洞王国村同様、各地から移築された民家がならんでいます。最初に寄った家で、大きな葉っぱ(名前は忘れた...)を使ったうちわと笠と蛇のおもちゃ(指を突っ込んでから逆側を引っ張ると抜けなくなる)を買いました。琉球村ここは、小ぢんまりとした感じで、何軒かの民家(蛇皮線を弾いている人がいたり、いろいろなものを売っていたりする。)と陶芸作業場を通ると、砂糖工場(サーターヤー)があり、水牛がいたり水車があったり(写真右)のんびりとした風景になっています。アイスクリームを食べる知穂あとは、琉球舞踊を見ながら、お土産を買ったりジュースやアイスクリームを飲み食いして、しばしのんびりと休憩しました。この日で、知穂も6ヶ月。沖縄ではどこでも見かけるブルーシールアイスクリームを美味しそうに食べています。(写真左)
 琉球村を後にすると、国営沖縄記念公園へ。あの海洋博の跡地です。沖縄海洋博と言えば、まだ私が中学生のころのイベントであり、当時東は名古屋、西(南)は室戸岬までしか行ったことがない私にとっては、海洋博に行く人=リッチな人といった感じで憧れの的でした。(ちなみに、万国博覧会は近所だったので何回も行きましたが、親が行列嫌いだったせいか、アメリカ館やソ連館など、有名なパビリオンに行った記憶がありません。)エメラルドビーチさて、琉宮城蝶々園という何だか派手な建物の中で沖縄そばを食べてから、記念公園のエメラルドビーチへ。(写真右)ここは、人工ビーチだそうですが、珊瑚が混じった白い砂と文字通りエメラルド色の海がきれいです。沖合には、一風変わった形の伊江島が見えます。入場無料、更衣室もシャワーもタダ、1000円でパラソルとデッキチェアーを借りてのんびりしました。知穂も、このきれいな海が気に入ったのか、赤ちゃん用のボートに乗って喜んでいます。イルカショーここには、3方向に砂浜があり、それぞれに名前がついています。沖に向かっている浜は一番波が高く、一粒で3度美味しいの世界です。
 エメラルドビーチの後は、沖ちゃん劇場というイルカショーへ。(写真左)これが無料とは太っ腹です。しかし、ビーチでのんびりしすぎて最後のほんのちょっとしか見られませんでした。それでも、写真のように遠く伊江島をのぞむイルカプールを見るだけでも価値あり。(ちょっと負け惜しみ気味ですが。)おきなわ郷土村・本家ショーが終わったあとは、海亀の水槽など無料の施設を見学したあと、これも公園内にあり入場無料のおきなわ郷土村へ。(写真右)さすがに沖縄の民家にも食傷気味になっていましたが、ここは、ボタンを押すと解説が流れる設備があり、夏休みの自由研究には格好の場所です。
 公園を後にしたのはもう夕方。再び、名護市経由で沖縄自動車道に入り、ホテルに戻りました。公園から高速入り口まで結構距離があるので、ホテルに帰りついたらすっかり夜になっていました。ホテルのプールで祥平の水泳練習に少しだけ付き合ってから、ホテル内の中華レストランで夕食をとりました。
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<4日目(8月19日):公設市場と旅の終わり>
この日の観光コース
首里金城町の石畳道−那覇・壷屋−第一牧志公設市場−那覇空港−関西空港
 沖縄旅行最終日も晴れ。4日間ずっと天気予報は晴れ、最高気温32℃でしたが、その通りの天候でした。どうりで水不足なわけです。
 金城町の石畳さて、最終日は午後の飛行機に乗らなければならなかったので、遠出はできません。まずは朝食前に、ホテルの近所にある名所である首里金城町の石畳道まで車で出かけました(写真左)。ここは琉球石灰岩で舗装された約300mの坂道。何と言うことのないただの坂道なのですが、欧州と違って昔ながらの道が残っているところがあまりない日本では、やはり貴重な存在なんでしょう、となんとなく納得してからホテルに戻りました。特産の黒真珠(半円真珠を買ったが、安くて大きく見えるのでお得?)などの土産を買い込んでから、チェックアウトして市内に向かい、壷屋の近くの立体駐車場に車をとめました。那覇・壷屋ここで駐車場の管理人のお兄さんに道を聞いたのですが、実に丁寧に案内してくれました。(沖縄弁丸出しで、なかなか言葉が聞き取れませんでしたが。)案内どおりに行くと壷屋の入口にたどり着き(写真右)、ここから壷屋通りをぶらぶら歩きました。ここには壷屋焼(食い物でなく、焼き物です。)の店がたくさん並んでいます。ただ、ガイドブックには沖縄の古い町並みとありましたが、確かにひなびた感じはするものの特段歴史を感じさせるほどではありませんでした。知穂はガイドブックが気に入ったようで、道を調べようとしてガイドブックを取り上げると怒ります。おかげで、ガイドブックはくしゃくしゃになってしまいました。
 壷屋散策を終えて、国際通りの方向に歩いていくとアーケード街に入ります。ここで、通りすがりのおばさんから知穂が声をかけられました。沖縄は、これからが旧盆でいろいろな行事があるという風なことをいろいろ話してくれました。黙って聞いていると終わりそうになかったので、第一牧志公設市場までの道を聞き、お礼を言ってから市場に向かいました。公設市場・豚足と祥平2日目の夜にも立ち寄りましたが、営業時間中はさすがににぎやかです。まさに、私が子供のころ通った市場の雰囲気がして、懐かしさを感じます。肉屋では、ティビチ(豚足)や豚の頭の皮が売られています(写真左)。早速、生というわけにはいきませんが、真空パック入りのティビチをお土産として買います。青果店は市場の外周りにたくさんあって、青いバナナやいろいろなトロピカルフルーツが売られています。玉泉洞王国村では一個千円で売られていたドラゴンフルーツがここでは300〜600円位で売られており、400円のを2つ買いました。公設市場の魚屋(これらのお土産は帰宅後食べましたが、ティビチはゼリーのような食感、ドラゴンフルーツは、白くてあまり酸味のないキーウィーといった感じでした。)再び市場の魚屋に行くと、色とりどりの変わった魚がたくさん売られています(写真右)。ここで、魚屋のお兄さんから呼び止められ、イセエビはどう?と言われました。イセエビと鯛に似た魚と刺身(千円分)を合計5千円で買って、2階にある食堂で調理(大人二人分で調理代千円)してもらうことにしました。昼食は、イセエビの刺身と味噌汁(ラーメン鉢に入った豪快なもの)、そして魚の刺身に焼魚と豪勢なものとなり、あまり空腹でなかった我々は、夕食だったらよかったのにねえと言いながらそれでも満腹になるまで食べ続けました。(祥平は刺身が嫌いなので焼魚と味噌汁しか食べられませんでした。もったいない。)食後帰ろうとすると、またも通りすがりのおばさんに声をかけられ、沖縄はこれから旧盆でいろいろ行事があって...というお話が始まりました。本当に南国の人たちは陽気で話し好きです。
 市場を後にすると、もう旅も終わり。レンタカー会社でお世話になったレンタカーを返却し、那覇空港へ。オリオンビールや泡盛やTシャツなど最後の土産を調達してから、昼過ぎのフライトで関西空港へ。行きもそうでしたが、このフライトもほぼ満席でした。到着すると、おじいちゃんとおばあちゃんの出迎えを受け、新大阪まで見送ってくれました。

<おわりに>


 沖縄はあまり面白くないという人も結構います。確かに、すごい名所があるわけでもないし、温泉も(たぶん)ないし、交通も車が使えなければ非常に不便だし、道も混んでいます。(那覇の街のあちらこちらでモノレールの駅を見たので、これが完成すれば少なくとも那覇市内の交通の便は少しよくなるかもしれませんが。)しかし、海はめちゃくちゃきれいだし、本土にはない食べ物があるし(自動販売機のジュースひとつとっても特徴があるのはすでに述べたとおりです。)、人々は陽気だし、何となく異国情緒みたいなものも味わえるし、ということで、楽しむつもりで行けばとても楽しめるのではないかと思います。というわけで、日頃うっぷんのたまっている人は(私もその一人)、南国の太陽を見にひとっ飛びしてはいかがでしょうか。
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秋田家の近況

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