秋田家の韓国旅行記


<目次>
  1. まえがき
  2. 1日目:釜山から慶州へ
  3. 2日目:慶州と温泉
  4. 3日目:水原からソウルへ
  5. 4日目:ソウルと北朝鮮の寒村
  6. おまけ:立体写真集
<まえがき>
 2010年夏、祥平が英国研修のためにパスポートの再取得をしたので、美和と知穂もついでに再取得しました。
 せっかくパスポート取ったし、家族で海外に行けるのももう最後のチャンスかも、ということで、せっせと年末休みで行けるツアーを探しました。
 オーストラリアか、ニュージーランドがいいな? しかし、さすがに4人行くのは、車を買って貯金持ち出しの秋田家にはちょっと辛い。
 安いのは、バンコクや北京 ... もう既に行ってるし。
 で、手ごろなのは、やはり韓国。ここで、ソウルで遊びとショッピング三昧のツアーは決して選ばず、4日間で釜山から北朝鮮の国境までバスで走り続けるツアーを選んでしまう私たちなのでした。
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<1日目(2010年12月28日):釜山から慶州へ>
この日の観光コース
関西空港−釜山(龍頭山公園、国際市場)−慶州(雁鴨池)
 いよいよ韓国に向けて出発。昼過ぎの釜山行きに乗るために関西空港に着いたのですが...掲示板には遅延で出発見込みは未定となっていました。やがて、ソウルのインチョン(仁川)空港の大雪で機材到着が遅れ、(機材はソウル-関西-釜山の運用だった)到着待ちということがわかりました。幸いにも、飛べないということはなく、結局40分遅れで出発。あっという間に釜山へ。
 早速バスで釜山の龍頭山公園へ。天気によってはたまに対馬が見えるそうですが、もやの向こうで全く見えません。龍頭山公園タワーが建っていたがここには入らず、景色を見て写真を撮るだけで、あわただしく釜山国際市場へ。時間が押していたせいか、ガイドさんについて歩いて雰囲気を味わうだけでしたが、我々は、ちょっと違うんだよな、という「残念な日本語」を探して結構楽しんでいました。
 そして、再びバスに乗り、市内の渋滞を抜け高速を通って100kmほど、一路新羅の都である慶州に向かい、夜になって雁鴨池というところに到着。ライトアップされた庭園を観光するのですが、なんと雪が降って、少し積もっていました。雁鴨池(慶州)ここまで降るのは珍しいそうで、ライトアップに雪というなかなか得難い風景が見られたのでした。
 夕食は参鶏湯で。石釜の中に、白いスープに使った鶏が丸ごと一匹入っています。そして、キムチやもやしなどの皿がずらっと(これってどこでも同じですね)。鶏は崩してばらばらにして食べるのですが、中からもち米のおかゆが出て来ます。料理自体はあまり味がないので、塩につけたりして食べます。
 慶州のKOLON HOTEL(リゾートホテル風で、ゴルフ場もあるらしい)というところに宿泊し、温泉へ。温泉といっても26℃程度しかないので、鉱泉といったところでしょうか。大浴場だけで露天風呂はありません。ホテルは普通のツインの部屋。お土産として、金運が良くなる豚を買いました。
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<2日目(12月29日):慶州と温泉>
この日の観光コース
慶州(仏国寺、古墳公園)−安東河回村−丹陽三峰−水安ボ温泉
 朝早くから慶州観光。仏国寺の前のお土産屋がたくさん並んでいる一角でカルビクッパの朝食です。雪が5cmくらい積もっており、観光コースの石窟庵は、山道が通行止めのためキャンセルになりました。
 まずは、世界遺産仏国寺へ。仏国寺入り口では、何故か悲しげな音楽が鳴っています。非常に朝早いので、自分たちの他は雪かきをしている職員のみでした。中国とも日本とも少し違うが、色は派手目の建物が並んでいます。雪の中坂道や階段がありましたが、なんとか転ぶこともなく見て回ることができました。
 バスに乗って、昨日の池の横を通り過ぎ、世界遺産古墳公園へ。古墳公園一見、雪山が並んでいるようにしか見えませんが、盗掘すると崩れるような構造になっていて、まだ一部しか発掘調査されていないという説明がありました。公開されている天馬塚という古墳で、公園のガイドさんの日本語の説明を聞きました。
 慶州を出ると、バスは安東へ。このあたり、しょっちゅう車に水をかけられるところがありましたが、後で、このあたりで口蹄疫が大流行しており、あちこちで消毒をしていたということを新聞で知りました。河回村は蛇行する川に囲まれた昔ながらの村。近くの屏山書院にも立ち寄る予定でしたが、ここも雪のため通行止めでした。ガイドさんの後ろを歩いて村めぐり。河回村神木の前でわらぶきやかわらぶきの素朴な家が立ち並ぶ村で、200人程度が実際に住んでいるということです。有名な歌手の柳時元(リュ・シウォン)の実家もありました。また、その近くには、貧しい学生のためのソウル行きの旅費分のお金がいつも補充されていたという壁穴もありました。写真は神木の根元で撮影したものです。
 河回村を出発すると、バスは山の中に入っていきます。このあたり丹陽はセメントの一大産地だそうです。ダム湖の中に大きな岩が3つという丹陽三峰が観光ポイント。丹陽三峰遊覧船観光のはずだったのですが、水は思いっきり凍っていて、ただ写真をとっただけ。少々がっかり。
 夜はプルコギ。韓国風すき焼きといったところで、チシャのはっぱに薄切りの肉などの具を包んで食べる。祥平の好物なのですが、実際美味。宿泊は、水安ボ(「保」の下に「土」の字)パークホテル。ここも温泉ですが、昨夜と異なり、本物の50℃以上あるアルカリ泉。露天風呂もあり、日本の温泉旅館に近い感じ。男風呂はただ暗いだけだが、女風呂からは街の夜景がきれいだったとのこと。ちなみに、慶州のホテルも同じですが、ここでは入浴はチケットを渡されて1回だけ入浴可で、宿泊客といえどフリーパスではありません。しかし、人は少ないし、タオルやロッカーは完備。ただ、シャンプーなどは洗い場のところどころにあるだけ。ホテルは、高級陶器会社の経営だそうでお土産屋もありましたが、閉まっていて何も買えませんでした。部屋はオンドルで、板張りだが暖かい部屋で、布団は自分で床に敷く和風旅館スタイル。あまり日本人の来ないところのようで、日本語のテレビもなかったのですが、ポケモンの韓国語版をやっていました。それにしても韓国はチャンネルが多い。
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<3日目(12月30日):水原からソウルへ>
この日の観光コース
水原(華城)−ソウル(昌徳宮、免税店、明洞、南大門市場、NANTA)
 朝食はホテルでアメリカンブレックファスト。(バイキングではない。)知穂はホットミルクを注文したら、とてもきれいなカップで出てきて喜んでいました。前日までは釜山の会社のバスに乗っていたが、この日から一回り小さいソウルからのバスに乗り換えて出発。雪がひどくてなかなか丘の上にあるホテルに入れなかったとのこと。先が思いやられる出発でしたが、すんなり高速に入り、ソウル方面に向かいました。かなり走って、ソウルに近い水原市に到着。
 ここは世界遺産華城観光。水原の華城雰囲気はミニ万里の長城といった感じです。もちろん雪の中で、さながら雪中行軍。幸いだれもこけることなく、ここのウォーキングも終了。でも歩いたのは長い城壁のほんの一部であったことを後で知りました。
 次いで、バスはソウルの街の中へ。民芸品店でお菓子(王のお菓子という絹糸のような砂糖で中身を包んだ菓子)や小物を買い、レストランでキムチチゲまたは味噌チゲチョイスの昼食。我々は、2つずつ頼んだのですが、キムチは激辛、味噌も結構辛いものでした。知穂にはどうかなと思ったのですが、豆腐があったので、知穂もご飯と一緒に味噌チゲを少し食べました。
 昼食後、世界遺産昌徳宮へ。ここは、朝鮮王朝の宮殿。これも雪の中の散策。昌徳宮 熙政堂まず、正殿である仁政殿から回り、大造殿、熙政堂(写真左)などを回り、最後は地味な色をした側室のための楽善斎(写真右)を通って行った。昌徳宮 楽善斎
 その次は、東和免税店。知穂のチョゴリを着たウサギのぬいぐるみやマッコリチョコ、ノリなどを購入しました。結構買ったが、空港で受け取る高級免税品は何も無し。次に、明洞(ミョンドン)散策。まず、メガネ屋でヤクルトもらって、メガネを買いました。皆さん日本語がしゃべれる。メガネが出来上がるまでの間、ぶらぶらと歩き回る。あちこちで日本語の呼び込みあり。戻ったところでメガネを受け取りました。次は南大門市場散策。国宝第一号の門は、残念ながら放火で消失、素屋根がかけられ、修復工事がこれから始まるところでした。ガイドさんが、犯人は全然反省してないね、立て替えればいいでしょと言っているらしい、とご立腹でした。こちらの方は、露店が多くて少し懐かしい雰囲気で、韓国人形を30000ウォンで購入しました。夕食は宮中海鮮鍋。鍋といっても皿のような鍋。食べ終わった時、真ん中がへこんでいて水分の受け皿になっているのがわかった。少しボリュームはないが、これもおいしい。
 この日は、オプショナルツアーでNANTAを見に行きました。NANTA小さい劇場ですが満員。観客の国籍もいろいろ。8時にスタートすると、まずは何ヶ国語で字幕の説明があって、芝居がスタートしました。台所の道具を楽器に仕立ててということですが、パントマイムで笑わせる要素が随所にあり、知穂も大喜び。100分間全く飽きないものでした。最後は、本来の太鼓のパフォーマンスを見せてもらい終了。このNANTAは、韓国旅行でも知穂の一番のお気に入りイベント(ちなみに2位は翌日の北朝鮮、3位は温泉。)でした。夜は、ホリデイイン城北に宿泊。ここは普通のホテルで、もちろんNHKもあり。韓国語の名探偵コナンも。一部の背景もハングルになっていて感心しました。  
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<4日目(12月31日):ソウルと北朝鮮の寒村>
この日の観光コース
ソウル(宗廟、仁寺洞)−統一展望台
 最終日の朝は、少しゆったりとして出発。9時40分の予約で世界遺産宗廟を見学しました。ここは、施設の日本語ガイドが案内してくれます。他の大きなツアーもあり、2班に分かれて見学。宗廟ガイドがなかなかユーモラスに説明してくれる。(ちなみにツアーガイドもここのガイドも釜山の人。やや言葉がきついらしい。)三十三間堂より細長そうな建物がメイン。神様の通る道を通らないよう気をつけながらの散策でした。
 その後、仁寺洞散策。仁寺洞ここはお土産店が多い。知穂は、今度はチョゴリのクマのぬいぐるみを購入し、小さいマスコットをおまけにもらっていました。次にロッテ免税店へ。デパートの9階、10階が免税店ですが、ブランド物に興味のない我々は下のデパートを見学。衣料品が多かったが、デパ地下は日本と同じ!日本のお菓子屋も進出しており、やはり韓国は近い国だと思ったのでした。昼食はソルロンタン。牛骨を煮込んだ白いスープだが、味が淡白すぎるというかほとんどないので、キムチを入れると少し味がつきました。
 その後、ソウルを離れてバスは北上、やがて漢江沿いを進んでいきます。イムジン川との合流点の向こう側は北朝鮮です。展望台から北朝鮮をのぞむ板門店も少し行った所にあります。北朝鮮が見える統一展望台へ。まずは、日本語ビデオを見た後、展望台で望遠鏡(500ウォン)をつかって北朝鮮の建物を見ました。イムジン川雪の中にハリボテのような建物がいくつか見えました。展望台の下には、北朝鮮の物産や生活などのいろいろな展示がありました。学校の教室を再現した展示が印象的でした。
 展望台を出ると、バスは、仁川空港へ。日本の天気が大荒れということだったのですが、無事ほぼ予定通りに出発し、1時間40分ほどで関西空港に到着したのでした。
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<おまけ:立体写真>
 下の写真は、交差法(平行法もあるが、筆者は交差法しかできない。)でみると、立体写真になります。皆さん挑戦してみてください。なお、この写真は、新兵器富士フォルムREAL 3Dで撮影いたしました。
-仏国寺-


-水原 華城-


-昌徳宮 仁政殿-


 

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秋田家の近況

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