#1007_02

『 殺伐 』


君と何気なく繋いだこの手だけが
疲れ切った僕を癒してるんだよ
殺伐に侵される気短な僕を

「ここは生きるべき場所じゃない」ようなこと
いつまで僕は愚痴ってるんだろう
信じ切れぬ神のような 無いかもしれない僕の未来

目の前を遮るガラスを僕は破って
見えるもの全てに触れてみたい
失くしても傷ついても 僕は今日も叩いている


無責任にも投げ捨てられてく歌に
言葉がどんどん軽くなるんだよ
どんな歌声も習慣に聞き流されて

「姿無きものはマガイモノなんだ」と
誰の心も僕は信じていない
変わずに流れ続けるものなどあるハズもなく

無意識に招いてしまう波風に僕は揉まれて
抜け殻の暮らしの中でも出口を探してしまう
失くしても傷ついても 僕は今日も叩いている

僕も流れにまかせて 今日も今夜も流されて
上も下もわからぬ 未来へ漂着するのかな

平凡に生きるほど苦しく僕はなってく
ガラスのむこうに見えるもの全てに触れてみたい
失くしても傷ついても 僕は今日も叩いている


目の前を遮るガラスを僕は破って
見えるもの全てに今こそ さあ触れてみたい
失くしても傷ついても 僕は今日も叩いている
失くしても傷ついても 僕は今日も叩いている

composed by mjn, 1998.10

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