□の部屋

ある時、ふと気づいたら、運転免許と、アマチュア無線の免許しか持っていないことに気づいた(^^;) 急に、色々と資格を取りたくなって勉強を始めた・・・

危険物取扱者 乙種4類
お馴染み、消防法で規定される危険物を取り扱う時に必要となる免許。乙種4類は、ガソリンなどの可燃性液体に限定して扱え、更に資格を持たない取扱者の監督をすることもできる。ちなみに、消防法で規定される危険物とは、指定数量を超えた数量の危険物を指し、ガソリンなら200L、石油なら1000L以上となる。それ以下は、消防法でいう危険物には当たらない。
試験科目 燃焼及び消火に関する基礎知識 中学〜高校程度の物理と化学の知識
危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 物質(石油やガソリン)の特性、引火点。発火点、燃焼範囲、比重などと、消化設備について
危険物に関する法令 消防法、危険物の規制に関する政令と規則
勉強時間 5日間(30時間) 試験らしい試験を受けるのは10年ぶりなので、まずは簡単な試験から始めた。ネットでみつけた模擬試験では予備知識だけでも60%取れるので、勉強せずとも挑めそうだったが、一発合格を目指すために、問題集をまじめに勉強してみた。
参考書 成美堂出版 資格ガイド 乙種題類 危険物取扱者 1200円 正直、この本はイマイチ・・・
本に出ていない問題が数問あった法令のまとまりが悪くて解りにくい。でも、何処の本屋でも買えるのはお気軽。これだけ勉強すれば十分合格は可能。新たに買うなら、余り勧めない(^^;)
費用 受験料 3400円+申請料 3090円(送料など込み) 勉強方法としては、最初は解説を眺める、2度目に理解しながら読む、そして章末の問題を解く。全部で250問くらいを、何度も解けるまで解く、解らなかったら、問題の答えを見るのではなく、解説を読んで答えを探して理解するのがポイント。


第一級 陸上特殊無線技士
陸上の無線局で、主にVHF以上(1.6〜4M,25M〜/500W)の技術操作ができる免許。簡単に言うと、放送局と、船舶や飛行機を相手にしない無線局以外の無線機の操作ができる資格で、行政無線、携帯電話の基地局や、衛星通信、中継局などが主な範疇。ちなみに、通信操作(平たく言うと交信)はできない。使える範囲は結構広いが、取得は結構簡単。
試験科目 無線工学 基礎理論、多重システム、変調、送受信装置、レーダ、アンテナ
法規 電波法など
勉強時間 10日間(50時間) 無線関連の知識は、専門の学校以外で教えることはないので、人によっては難しいかもしれないが、その手の大学を出るとタダで貰える免許でもある。取得者は15万人程度らしく、また、年間5000人程度は増え続けている。しかし、この下の2〜3陸特は、この数倍多い取得者がいる。
自分には得意な分野だったが、正確な知識が無かったので、それなりに勉強が必要だった。
参考書 東京電機大学出版局 第一級陸上特殊無線技士試験 1陸特 集中ゼミ 3000円 一通りの事が書いてある、ただ、導波管や、Fパラメータなど、解説が不十分な部分が幾つか有った。結構欲張った内容で、全てを暗記するくらい勉強すると、満点近い得点ができる(笑) 事実、これをしっかり勉強したおかげで、陸技の問題が半分解けるようになったくらい、陸技のための参考書にもなるかも?
総費用 受験料 4930円+ 申請料 2000円(日本無線協会) 過去問無しで、上記参考書の完全理解だけで勉強を進めた、基本問題+応用問題を全部解けるまで繰り返す。分からなかったら本文中の解説を読んで理解する。3〜5回程度繰り返せば、98%は解けるようになる。しかし、はっきり言って勉強のしすぎだった(^^;) 1陸特に受かりたいだけなら、こんなに勉強する必要は無いだろう。


第3種 電気主任技術者
電験3種と呼んだ方が知名度が高い資格、ちなみに、電験は電気主任技術者の国家試験を指す。認定(業務経験)でも取れるので、電気主任技術者=電験ではない。高圧受電(通常6600V以上)している需要所は、必ず電気主任技術者に監督させなければならないという決まりがある。ちょっと大きなビルなら、大抵高圧受電しているので、資格者が沢山必要になる。そのくせ、難易度が高いので数が少ない。それゆえ、使える資格であり人気の高い資格と言えよう。1〜3種まであるが、電力会社と、ごく一部の大型需要所以外は3種で扱える。
試験科目 理論 電磁気(磁気と静電気)、電気回路、電子回路、測定器
電力 発電、変電、送電、配電
機械 発電機、電動機、変圧器、自動制御、照明、熱回路
法規 電気設備技術基準(解釈)、電気工事法、電気用品安全法、事故報告
勉強時間 2.5ヶ月(300時間) 3種でもかなりの難関と評価されているが、ランクとしては電気科の高校卒程度と位置づけられている。多くの計算を要する試験であるが、3種は難しいというよりめんどくさいレベル。また、出題範囲が多岐に渡っていて、それを理解、記憶するのは、やっぱり、かなりの労力を必要とする。
電気には強いつもりだったが、強電は考え方にギャップがあって、これを理解するのに1ヶ月掛かった。理解のポイントは、力率と3相交流につきます。1陸特試験終了から2.5ヶ月しか時間が無かった。
参考書 オーム社 2003年版 電験3種 完全解答 2400円
オーム社 電験3種 完全攻略 改訂3版 2500円
3種攻略の近道は、過去問の反復練習による完全理解だと思う。もちろん、中〜高校程度の数学の知識は不可欠なのだが、案外忘れている人が多いようだ(^^;) これなくして合格は無い。
10年分過去問集(完全解答)の全問題が解けるまで繰り返す(3〜10回程度)、解らない事は参考書(完全攻略)で調べる、それでも解らないことはネットで調べた。完全攻略は、ちょっと説明不足な処があるので、もっと詳しい本を選んだ方が楽に勉強できるかも?雑学的勉強が多いので、資料は多い方が勉強はしやすいと思う。(過去)問題集は1冊、参考書は沢山買っても良いだろう。予想問題集などやるのは時間のムダ。
総費用 受験料 4650円+ 申請料 2350円 とにかく難しい、電気科卒で無い者が2〜3ヶ月でカタを付けたいなら、相当勉強しないとならない。効率的な勉強方法は、過去問の理解に尽きると思う。過去問と言っても10年分だと700問もある。これに参考書の300問を加えて1000問、1通り解くだけで膨大な時間が必要、これを覚えるまで解くのは、かなりの根気が必要。あくまでも記憶でなく理解が必要、でも、結局10問程度は、最後まで理解不能だった。これは、参考書の解説不足が問題だけど、解らなくても合格はできる。


工事担任者 アナログ・デジタル総合種
昔から、アナログ3種などの名称で呼ばれている資格である。アナログ・デジタル総合種は、アナログ1種+デジタル1種を組み合わせた最高峰の資格である。基本的には、電話線の責任分解点(建物に引き込みされている部分)から、電話機のローゼット(モジュラーコネクタ)までの工事を行える資格。アナログは1〜3種に分かれており、回線数規模で分かれている。デジタル(ISDN)も1〜3種に分かれていて、これは速度によって区別される。光ファイバやADSLは1種に相当する。
試験科目 電気通信技術の基礎
端末設備の接続のための技術
端末設備の接続に関する法規
勉強時間 3週間(50時間) 基礎は勉強しなくても過去問が7割近く出来ていたので、ほとんど新たに勉強せず、出題傾向と論理式を確認した程度。技術はさっぱり解らなかったので、勉強時間の7〜8割を費やした、結構広範囲に出題され、予備知識が少ないと暗記が多い。法規は過去問2〜3周で覚えてしまったので、さほど時間を使わなかった。ただ、これでは甘かった。試験の出来は悪かった。乗りが悪く、勉強期間の割に、勉強時間が少ない。参考書選びが悪かったように思う。50時間は妥当・・・
参考書 リックテレコム アナログ・デジタル総合種 実戦問題 2900円 この問題集1冊でOKという話を良く聞いていたので、そのようにしてみた。ちなみに、A4版と巨大な本で、活字も大きい。最初から知識の有った基礎は楽勝だったが、知識の少なかった技術は結構苦労した。問題集だけでは知識が付かず、といって問題の解答を集めて整理しようにも、散文的でまとめることが難しい。重点整理コーナーも試験前の確認にはなるが、勉強の手助けにはならなかった。正直ハズレな本だと思う。理解せず丸暗記が得意な人なら、これでも良いのかもしれない。
総費用 受験料 6900円+ 申請料 1700円 自己採点では、基礎満点、技術80点弱、法規70点弱という結果だった。法規の出来が思ったより悪かった。参考書が良ければ、もっと楽に勉強が進んだように思うが、よくわからず、ゆえに勉強の乗りが悪く、非効率だったと思う。問題数は全部で100問程、時間は2時間40分だが、結構疲れる試験だった。見直し一回で2時間30分も掛かった・・・


第一級 陸上無線技術者
技術系の無線従事者の最高峰の資格。一陸特の範囲が結構広いので、事実上、放送局のための免許。何故か昔から通信士系資格には興味が薄く、1技に一種の憧れを抱いていたので、迷わずこちらを取った。二陸技という1つ下の資格もあるが、受験料が高く馬鹿にならないので、いきなり本命の一陸技のみのトライだった。ちなみに、近年の取得者は一陸技の方が数が多い。
試験科目 無線工学の基礎
無線工学A
無線工学B
法規
勉強時間 のべ 3ヶ月(250時間)
実質 1.5ヶ月(150時間)
一陸特が楽勝だったので味をしめて一陸技に挑戦してみました。電験の勉強のお陰もあって、難易度が高い試験ではありましたが、比較的短時間でクリアできました。勉強期間の間に工担の試験を挟んだので、のべ時間は長いですが、前半は無意味に難しい?参考書をひたすら解いていただけで、過去問集を買ったのが1.5ヶ月前ということもあり、実質的な勉強期間は1.5ヶ月です。
参考書

東京電機大学出版局
 1・2陸技受験教室1〜3
  無線工学の基礎

  無線工学A
  無線工学B


電気通信振興会
 無線従事者国家試験問題回答集
 一陸技 2900円

1・2陸技受験教室は参考書です、問題も載っていますが無意味に難しいので、やらなくても合格できます。分からない所だけ調べるための参考書としての使い方を進めます。ちなみに私は、図書館で借りて買いませんでした(^^;) あと、法規の参考書は一切見ませんでした(図書館に無かっただけ)。
受験対策は過去問集を8〜9割解けるようにしておくのがベストでしょう。自分の買った問題集は直近3回分の問題が載っていなかったので、インターネットで探し直前に模擬試験代わりに解きました。この時点で、基礎と法規は合格ライン以上でしたが、Aは合格ラインに達せず、Bは問題によって出来不出来が大きかったので、一抹の不安を感じながら受験しました。
過去問と類似しない問題が少し出るので、高得点は取りにくいように思います。逆に新問は問題文にヒントが書かれているケースも多くあります。これが見抜けると楽に点が稼げるかもしれません。趣味程度(アマチュア無線)でも、回路やアンテナの設計製作、運用(電波伝搬の特性の体験)、等をまじめ?にやってると、知らず知らずに基礎知識が付き有利です。
総費用 受験料 13580円+ 申請料 1650円 2日間に渡る試験のせいか、受験料が高いです。なるべく一発で決めたいところです。が、受験直前は、工学A、Bが不安材料だったので、2回のトライは必要かと腹をくくっていましたが、運良く一発で取得できました。
実際受けてみると、法規とAは比較的簡単に思えました。しかし、基礎は時計を忘れ時間配分に失敗し不出来だったのと、Bはさっぱりわからず勘で答えることしかできませんでした。しかし、得点は90点以上(法規80点)でした。


・・・と、ここまで一発合格でした。さて、次は何を取るかな?