電験3種と呼んだ方が知名度が高い資格、ちなみに、電験は電気主任技術者の国家試験を指す。認定(業務経験)でも取れるので、電気主任技術者=電験ではない。高圧受電(通常6600V以上)している需要所は、必ず電気主任技術者に監督させなければならないという決まりがある。ちょっと大きなビルなら、大抵高圧受電しているので、資格者が沢山必要になる。そのくせ、難易度が高いので数が少ない。それゆえ、使える資格であり人気の高い資格と言えよう。1〜3種まであるが、電力会社と、ごく一部の大型需要所以外は3種で扱える。 |
試験科目 |
理論 |
電磁気(磁気と静電気)、電気回路、電子回路、測定器 |
電力 |
発電、変電、送電、配電 |
機械 |
発電機、電動機、変圧器、自動制御、照明、熱回路 |
法規 |
電気設備技術基準(解釈)、電気工事法、電気用品安全法、事故報告 |
勉強時間 |
2.5ヶ月(300時間) |
3種でもかなりの難関と評価されているが、ランクとしては電気科の高校卒程度と位置づけられている。多くの計算を要する試験であるが、3種は難しいというよりめんどくさいレベル。また、出題範囲が多岐に渡っていて、それを理解、記憶するのは、やっぱり、かなりの労力を必要とする。
電気には強いつもりだったが、強電は考え方にギャップがあって、これを理解するのに1ヶ月掛かった。理解のポイントは、力率と3相交流につきます。1陸特試験終了から2.5ヶ月しか時間が無かった。 |
参考書 |
オーム社 2003年版 電験3種 完全解答 2400円
オーム社 電験3種 完全攻略 改訂3版 2500円 |
3種攻略の近道は、過去問の反復練習による完全理解だと思う。もちろん、中〜高校程度の数学の知識は不可欠なのだが、案外忘れている人が多いようだ(^^;) これなくして合格は無い。
10年分過去問集(完全解答)の全問題が解けるまで繰り返す(3〜10回程度)、解らない事は参考書(完全攻略)で調べる、それでも解らないことはネットで調べた。完全攻略は、ちょっと説明不足な処があるので、もっと詳しい本を選んだ方が楽に勉強できるかも?雑学的勉強が多いので、資料は多い方が勉強はしやすいと思う。(過去)問題集は1冊、参考書は沢山買っても良いだろう。予想問題集などやるのは時間のムダ。 |
総費用 |
受験料 4650円+ 申請料 2350円 |
とにかく難しい、電気科卒で無い者が2〜3ヶ月でカタを付けたいなら、相当勉強しないとならない。効率的な勉強方法は、過去問の理解に尽きると思う。過去問と言っても10年分だと700問もある。これに参考書の300問を加えて1000問、1通り解くだけで膨大な時間が必要、これを覚えるまで解くのは、かなりの根気が必要。あくまでも記憶でなく理解が必要、でも、結局10問程度は、最後まで理解不能だった。これは、参考書の解説不足が問題だけど、解らなくても合格はできる。 |