MR2(SW20)購入の本音
まず選択の基準は、後輪駆動の車であることでした。実はミドシップであることやスタイリッシュなクーペであるということは2の次でした。いままでFFベースの4WDに乗ってきたためか、アクセルで車が曲がる(平たく言うとドリフト)ということに憧れていました。といって、夜な夜な峠でむちゃをしにゆくつもりは毛頭ありませんが(^^;)
ほんとは、前車の影響かセダンが欲しかったのですが、車庫の都合で5ナンバーサイズでないと入りません。しかし、5ナンバーのFRセダンってほとんどありません。アルテッサ(5ナンバでは無いけど)が最も理想に近かったのですが、ちと高い(なんだかんだで300万)のと、前車の車検切れまでに納車が間に合わないので諦めるしかありません。
他に新車で良さそうなものは無いので中古車を調べると、六本木のカローラと言われた古いBMW(E30)が100万以下と安く売られています。BMWのセダンは大事に乗られた車が多くて程度は良さそうですし、一応腐ってもBMWですから面白そうです。しかし、2Lのモデルはパワーが無いので2.5Lモデルでないとつまりません。しかし、2.5Lモデルには右ハンドルはありません。おまけにMTもありません。FRでは無いけどレガシー・ターボやギャランVR4もパワーが有りそうで魅力的ですが、この辺はマイナーな車種ですし、MT仕様で程度の良い車を見つけるのはなかなか困難でした。
そこで、セダンは諦めクーペにも選択子を広げてみると、シルビア(S13)やMR2(SW20)が範疇にはります。S13は安くて良いのですが、如何せんフルモデルチャンジ前(今では3代前)のモデルなので古臭く見えます。それに、ボーイズ・カー的なイメージがあるので今更ちょっと乗り難い感じもします。そういう意味ではMR2も同じなのですが、2シーターのミドシップという極めて趣味性の高い車ですので、贅沢品的な意味合いもありそうでなんとか乗れそうです。それに、とっても派手なルックスはフェラーリにも見えて、いかにもそれっぽく見えます。
実は、SW20は1989年10月に登場した車です。それから5回ものマイナーチェンジが有りましたが、MR2に興味の無い人がちょっと見ただけでは、このマイナーチェンジの差は分からないでしょう。つまり、10年前のQ車か、最新の車かちょっと見には分かりません。もちろん古い車は安く程度が悪くないものでも50万円くらいから有りますので、かなり安い値段で現行車種(に見える)が買えるのです。これが、おっきなポイントでした。
NAを選んだ理由は、ターボ車は手荒く乗られている可能性が大きく、事故など起こしていたり、あちこち妙な処をいじってあってトラブルが出そうなので避けました。また、価格も高めです。事実、ターボの程度の良いものは結構値段が高いようです。修理後がある物はNAと変わらない値段でありましたが、少々恐いものがあります。案の定、私の車もボディーを歪ませるような事故後はみつけられませんでした。エンジンもボディーも程度は上々なようです。ただし、あちこちにスリ傷が残っていましたので、前の持ち主はヘタクソだったことが分かります(笑)
さすがに2シーターの車を何年も乗り続けることはできません。はじめから1〜2年乗れれば良いや、という考えです。そのためには、価格は安くてはなりません。個人的には車両価格は30万/年程度で収まってほしいものです。購入した車は車両69万円、ごちゃごちゃ込みで85万円でした。これだと3年はもってくれなくてはこまります。しかし、MR2の中古価格は腐っても0円にはならない車ではないかと思えます。1年半で40万、2年乗って30万で売れれば、それでモトは取れそうです。ま、売れるかどうかはわかりませんが(希望者はいますか?)、うれなきゃ、実家に置いておもちゃにして遊んでも良いかと思っています。壊すつもりで、徹底的に改造するのも面白そうです。
では、実際に買ってみて希望に叶ったかというと、なかなかのお気に入りです。それっぽい派手な格好と、後ろから聞こえてくるエンジン音はソノ気にさせてくれますし、4000rpm以上回せば、なかなか楽しい加速を見せてくれます。雨の日なんかに5000rpmまで回すと恐いくらいに反応(滑る)します。それに、圧倒的に限界が高い車です。カローラでは恐くてスピードを出せなかったような場所でも、まったく安全にスピードを出せます。特にドライでは車の限界より人間の限界の方が先にきてしまいます。峠なんか走っていても***km/hでているということに恐怖を感じて減速してしまいますけど、車の方は全く限界(アンダー)を出しません!
それに、カローラの時は結構煽られたりしましたけど、MR2を煽って来る車は殆どありません。後続車が接近してくるので少しペースを速めても付いて来こないケースが多々ありますし、本気で走れば普通のファミリーカーなら敵ではありません(^^;)
それに、運転している本人も気分的に余裕ができるのか、車相手に余り無理はしなくなった気がします(^^;)
ただ、誰も居ないと一般道路を***km/hでかっとんだりしてしまいますが・・・
イマイチ・・・ と思える点は、やっぱターボでないことです。爆発的な加速はできません。街中でも、ここ一発で加速がいまいちだったりします。でも、高速なんかで、かっとんでいく車に張り合おうという気が起きないのは良いことかもしれませんが(^^;)
エンジンを壊してしまって乗せかえるなら、きっと迷わずターボエンジンにすることでしょう・・・あとは、限界が高すぎて後輪を滑らすのが結構大変だということですね・・・ノンターボな上にLSDが付いてないせいもありますけど、なかなか後ろは滑ってくれません(へたくそって話もある)。また、後ろが重いので滑り出すと止まらない・・・なんて、色々な本に書いてあり脅かされたので、あまり突っ込めないというせいもありますが・・・