MR-2 (SW20) G-Limited
ステアリング交換 |
交換前 |
交換後 |
オークションで格安ステアリングを入手したので取り付けてみました。実はステア交換は初めてです、おまけに付属のボスは他車種用で説明書もありません。カット&トライで無理矢理くっつけてみました。
最終更新日 2002.4.26
ステアはパーソナル、実は、パーソナルってイタリーのメーカーだったことを初めて知りました(^^;) F1にも供給してたことが有ったんですね。ボスは10年以上前の、まだSWが登場する以前のFFセリカ、マーク2、カローラなど用の物です。アルミダイキャストでごつい作りです。ボスで有名なDaikeiの互換表を見るとSW20のエアバック無しと取り付け構造部が同じ寸法のようです。ただ、ステアリング連動フォグランプ搭載のG−LimitedとGTは、特注ボスを使用しないとならないと書かれています。何処が違うか書かれていないので、自分で調べることになりました。
純正ステアリングを外す
まず最初にフューズを外しましょう。別にバッテリ端子から外す必要はありません。フロントトランク内のフューズボックスにある「ハザード・ホーン」という名前のついた15Aのフューズです。これで、誤ってクラックションを鳴らしてしまうことはありません。 純正ステアリングを外します。エアバック無しは、ホーンボタン(といいうよりカバー)は引っ張れば簡単に外れます。ケーブルが配線されているので、勢い余ってケーブルを切らないように注意しましょう。エアバック付きは色々と大変らしいです・・・ ケーブルはコネクタで配線されているので、これを外します。つぎに、純正ステアリングの向きを覚えて置きます。自分のステアは少し左に向いた状態で直進なので、この位置を覚えておきます。 |
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ステアリング本体は19mmmmのナットで止まっています。そんなに強いトルクで止まっているわけではありませんので、ソケットレンチか+字レンチで外します。ステアリングを足で挟んで固定しつつレンチを回すと良いでしょう。ナットは完全に外さす少し残して置くのがコツのようです。 次はステアリングを力任せに引っ張ります。それでも取れない時は、ステアリングをチルトしてみたり、テレスコさせてみると、簡単に外れることがあります。馬鹿力より、ちょっとした振動が効くようです。ナットを残しておくのは、力任せに引っ張ったとき、ステアが自分の顔に当たらずに済むからだそうです(^^;) |
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ステアリングが取れました。写真の黒くて丸いのが、連動ファグの舵角センサのようです。ホーンコネクタと連動して動くようになっています。また、その内側の丸いのがターンランプの自動解除機構です。この部分は押すと引っ込むようになっていて1cmほど舵角センサより引っ込みます。 | |
純正ステアリングの裏側は、こんなふうになっています。ターン解除機構の部分だけ9mmほど飛び出しており、あとは引っ込んでいます。また、大きな穴が開いていて、ここにホーン用コネクタが来るようになっています。 | |
写真はステアリングについてきたボスですが、形状的にはGやGTSなど連動フォグ無し車種で使えるものです。ターン解除機構の部分も含めて平面的で、茶色のリング状の物はホーン用の電極です。車側に端子があって、ホーンの配線と繋がっています。コネクタで繋がっている、G-LimitedやGTSとは随分構造が違います。また、ボスの外筒部分も邪魔になるので、このままでは使えません。 |
ボスの大改造
そのままでは使えないので、ボスを改造してみました。中の電極を外し、真ん中のターン解除機構だけ残します。ボスの外筒を9mm切り取ります。ホーンボタンにつながる配線も取り外します。写真でみるとあっさりとまとまっていますが、ボスの外筒を切るのは結構根性が要ります。真ん中のプレートもかなりの加工が必要です。総額(ステア+ボス+送料)で3000円だったので苦労は厭いません(笑) | |
下の黒いのは、純正ステアリングについていたホーン用の配線です。このコネクタ部分をボスに付いていた配線と半田付けしてくっつけます。くっつけた部分は厳重にビニルテープで保護しましょう、万が一、皮膜が剥げてボスのアルミ部分と接触したら、ホーンが鳴りっぱなしになってしまいます! | |
製作したコネクタを差し込み、ボスを取り付け、ステアリング本体をネジ止めしてから、この先にホーンボタンを付けてセットしてオシマイです。外したフューズを戻すのを忘れずに! 交換後の写真は、一番上の純正との比較写真をみてください。ステアリングの角度はメーターが見えるぎりぎりの位置にセットしてあります。テレスコは何時も最大限に引っ張った状態です。径が少し小さいのが分かります。 径が小さくなった分、ステアリングは重くなりました。でも、クイックになったのも分かります。ステアを180度切ったときでも、肩を浮かさずにホールドできるようになったのは良さそうです。握った感じはほぼ同じですが、純正には有ったステアの裏側のデコボコがなくなり、つるっとしているので左折や車庫入れの時、ちょっと力が必要になりそうです。重さは純正1.8Kg、これが1.5Kgとわずかですか軽くなったようです(^^;) ただ、ボスの長さが短めなのか、少し(1cm程度?)ハンドルが遠くなった感じです。 |
50mm ボススペーサー装着社外ボスを入れてから、どうもハンドルが遠くなってしまった気がするのでボススペーサーを入れてみました。
前から持っていた50mmのアルミ削りだしのやつです。アルミのは格好いいという人もいますが、個人的には 黒いボスと合わないし、太さも違うし、好きでは無いのですが、もっているの仕方なしです(笑) ちなみに、2型はテレスコ機能があって40mmほどハンドルが前後します。つまり、50mmスペーサー入れて テレスコで一番引っ込めると、約10mm出てくる感じです。しかし、この状態でも違和感あります。肘の角度が 変わるので、使わない筋肉使ってだるくなってきます(^^;) テレスコで一番ひっぱると、手が腹に引っかかること もあるくらい(^^;) ちょっと近すぎて回しにくいかな? スポーツ走行なら、まあイイかもしれませんが、街乗りでは かえって疲れます。シートを寝かさないとダメなくらい・・・ おまけに、ウインカーに指が届きません。やっぱり、 50mmは長すぎたようです。30mmくらいがベストかな? 色もボスと同じがいいです。やっぱ・・・ |
25mm ボススペーサー装着50mmは余りにウインカーレバーが遠すぎるので25mmを新調しました。ダイケイ製のプラスチック品を買って
きたのですがボスの直径が少し太すぎるようです(^^;) ま、色調は同じなので目立つこともないでしょう・・・ 使ってみると、普通にハンドル握っている場合は、指先が届く程度で、なんとか使えます。もうちょっと近い方が いいかなとも思うけど、これ以上違いとサーキットで引っかけそうな気はします。しばらくこれで使ってみようと 思います。 ただ、1つ致命的な問題がありました! プラスチック製ゆえに、ホーンのアース部分の電位が来ていません。 一応対策用に、ハンドルとボスの間に取り付けるプレートが入っていて、ネジを通して、ステアリングの裏側から アース電位を取る仕組みです。ただ、このプレート自体も色が塗ってあり絶縁されているし、ステア自体も色付き です。この塗料を剥がさないと有効なアースは出てきません。おかげで、いま、ホーンが鳴らない状況です(^^;) これは、ちと困った問題です。めんどうなので、ボスからアース線を直接取ろうと考慮中です。ステアリングの アーシングですね(笑) |
初めて社外のステアリングを使用した感想。
1.径が365→350mmになって重くなった、でもハンドリングがクイックになって気持ちがいいです。純正だと、中低速では、かなり大きく切らないとクッっという感じでは曲がらないですが、これだと切っただけ曲がるという感じです。回頭性のいいSWにはピッタリなのかな、などと思ってしまいます(^^;) カウンタの当て戻しなど、ハンドルを大きく切る時も、小径なステアは回しやすいです。純正だと手放ししないとダメなのが、このサイズだと手で戻すこともできます。街乗りを捨てるなら、33〜34cmがベストかもしれません。
2.ステアの表面がツルツル、純正は裏にデコボコが有って、どの位置を素手で持っても滑ることはありませんが、これは重くなったハンドルと相まって滑ります。ただ、皮のグローブをはめると滑らずちょうど良い感じで握れます。社外のステアはグローブをするのが前提なのかもしれません。表面素材もツルツルで汗を吸いにくい感じで、手に汗をかくとべたつきます。また、純正ステアは柔らかい素材でできているのに比べ、これは結構堅いです。事故って頭をぶつけると結構痛いかもしれません(^^;)
3.純正は9時15分の位置が持ちやすくできていましたが、これは10時10分の位置が膨らんでいて持ちやすいです。ただ、腕を上げてハンドルを握るのは嫌いなので、使うのはやっぱり9時15分の位置です。街乗りでは、5時の位置や12時の位置の片手ハンドルをやりますが、裏にデコボコが無いので、ちょっと持ちにくいです。ステアの太さは、9時15分の位置は少し太め、10時10分の位置は丁度良い太さ、それ以外の位置は少し細めにできています。グローブをすると9時15分は太すぎる気もしますが、まあ問題はなさそうです。
4.意外な処では、小径ゆえに、メーターが見える位置にセッティングするとステアの角度(チルト)が上を向いてしまいます。これだとステアの上部の距離が遠くなってしまい回しにくいところがあります。特に街乗りのように、シートを倒して乗るときは結構遠くなってしまいます。