MR2 SW20 G-Limited

カートリッジの交換

シェルケースのブレーキライン加工と
シェルケースに入ったカートリッジの脱着

純正ショックのシェルケースの中に、社外ダンパ・カートリッジを入れるべく、シェルケースのブレーキライン加工とカートリッジ脱着をしました。結果的にダンパは使用不可で無駄に終わってしまいましたが、きっと有用な人も多いでしょうから紹介しておきます。

最終更新日 : 2002.1.28


シェルケースのブレーキライン加工


フロントのショックです。ブレーキラインはシェルケースに固定されていて、
ブレーキラインを外さない限りシェルケースが外れません。
これでは不便なので、この固定金具を金鋸で切りラインを外し
次回から脱着が安易になるように加工します。

矢印の先の部分に切れ込みを入れます。
ブレーキホースを傷つけないように、ガムテープを
何重にも重ねて巻いて保護します。
これで多少金鋸の刃が当たっても平気です。
切れ込みが入ったら、ペンチかなにかで金具を曲げます。
分厚い金具ですが、案外柔らかい鉄なので曲がります。
場合によっては、切れ目の両側を曲げないとホースが
外れないかもしれません。
ホースに余計にテンションが掛からないようにしましょう。
シェルを取り外した後、曲げた部分を元に戻し、
ブレーキラインが通るように金鋸で加工します。
加工後はヤスリかなにかでバリを削って、さらに
錆止めに塗料でも塗っておけば完璧でしょう。

シェルケースに入ったカートリッジの脱着

まず、道具をそろえましょう!
これは、アストロのスプリングコンプレッサです。
上下共に2本の爪で押さえるので、かなり安定して
バネを押さえられます。
長さは25cmですが、SWの場合、この半分も
使いません。1/2のラチェットか、21mmの
コマを使います。
これは、KTCのパイプレンチです。
シェルケースから、カートリッジを外すのに使います。
この部分のナット?は8角形で特殊品です。専用の
SSTを買うか、超特大のモンキーを使うか、35cm
以上のパイプレンチしか手はないでしょう・・・
しかし、パイプレンチだと、ナット部分に傷が付いて
しまいます。
修理書を見ると、シェルケースの下側を万力で固定し
SSTでナットを外すとかかれています。そんな特大
万力は持っていないので、直径12mm、長さ1m位の
ネジを切ってあるシャフトに、写真のようなナットを使い
固定します。シャフトの片側は足で踏んづけて固定し、
パイプレンチを使って8角形のナットを外しました。
8角のナットは、こんな形状をしています。厚みが
1mmくらいしかなくナットというより鉄板です。
これは、シェルケースにカートリッジを入れているところ。
純正のダンパは、このようなカートリッジではなく、
シェルケース自体がオイルのケースになっていて、
外すとオイルが吹き出てきます。出せばピストンが
丸見えです。