ステアリングラック・ブーツの交換


裂けた左のブーツ

右のブーツは、まだ大丈夫

最終更新日 : 2002.11.14


ステアリングラック・ブーツが裂けたので交換です。上の写真は、それぞれにハンドルを一杯に切ったじょうたいでの様子です。直進状態では、裂けていてもタイロッドのボールジョイントは露出しません。必要な部品は以下の通りです。この他に、クランプが再使用不可部品ですが、取り忘れたので再使用しました(^^;) 共販かディーラーで買うことができます。

パワーステアリングラックブーツNo.2 45535-10051 1 1280円
リバースシャフトレストリクトピン コツタピン 95381-03020 1 80円

工具としては、10mm(アンダーカバー用)、17mm(ラックエンドのナット用)のコマと、14mm(タイロッド用)、19mm(タイロッドとラックエンドのナット用)のスパナ、ラックエンド用のモンキー、タイロッドエンドプーラー(と、それのボルトを回せるコマ/19mm)、ラチェット、ペンチ、マイナスドライバーなどが必要です。

交換の手順

まず、アンダーカバーをめくります。全部剥がすのがベストですが、自分は面倒だったので左半分だけ剥がして作業しました。

タイロッドは、ステアリングを切ると大きく伸び縮みするので、作業しやすいように時折ステアリングを回すと良いでしょう。

結構、奥深く潜らねばならないので、作業は、ちゃんとウマを掛けてやりましょう。写真では、ジャッキも掛かってますが、ちゃんとウマも掛かっています。(ジャッキの後ろに見える赤いのがウマ)
破れたブーツを取り除きます。ステアリングラック側はステンレスのベルトで止まっています。本来再使用不可なのですが、部品の手配ができなかったので無理矢理使っています(^^;)

タイロッド側はクリップだけですが、タイロッドにへこみがあり、ブーツのゴムが、ここにしっかりハマっています。外すのが結構力要ります。(写真ではちぎれたゴムがタイロッドに残っている)

ブーツが付いている状態での写真を撮って置くのを忘れました(^^;)
タイロッドと、ラックエンド部分です。このロックナットと、ラックエンドの止まっている位置を覚えておきます。ペイントマーカーで印を付けるのがベストですが、忘れたので、ドライバの先で軽く傷を付けました(^^;) あとは、取り外すとき、何回転回すと外れるかを覚えて置くと作業が楽です。自分の場合は、ラックエンドが11回、ロックナットが22回でした。

タイロッドをくるくる回してラックエンドから外れないかと思っていたのですが、結構堅いので止めました(^^;) ボールジョイントがガクガクになっても困りますしね・・・
次はラックエンドを外します。ボルトのてっぺんでコッタピンで止まっていますので、コレをペンチで外します。コッタピンはサビてボロボロですので再使用はできません。

上のロックナットは、コッタピンで止められるように変な格好をしています。深めのソケット(17mm)で外します。コマを先の方だけに掛けて回すとナットが壊れますので注意しましょう。ロックナットも、結構サビが来ているのでCRCを吹きかけ、優しく外しましょう。
ラックエンドプーラーでラックエンドを外します。ナックルとラックエンドのブッシュの隙間に、無理矢理プーラーを差し込みセットして、プーラーに付いているボルトを締めていきます。ガキンという音とともに、プーラーが外れます。

実は、このとき、ラックエンドのブッシュの中に詰まっていたグリスが飛び散りました(^^;) ラックエンドの寿命も長くは無いようです・・・ でも、新品は結構高いですよ。どっか穴が空いてるみたいだから、注射器ででも、グリスアップしておこうかな(^^;)
外れたラックエンドの様子です。ラックエンドとロックナットを回して外し、ブーツを引き出し、新しいブーツを差し込みます。
実は、ここに付いていたブーツの形状が1型の修理書と違いました! なぜか右側と同じ形状の物が付いていました。ちなみに2型の追補版にも、このことは書かれていませんし、ディーラーでも部品発注は車検証で行っているので、誤りは無いハズだと言っています。これは、ディーラーに調べてもらっている処です。幸いにも左右2個パーツが来たので、右用が付くので問題はありませんでした。
新しいブーツを交換し、ステアリングラック側はステンレスのバンドで固定、タイロッド側は最初から付いていたクリップで止めます。あとは、ラックエンドを止めて、コッタピンで固定すればオシマイです。