MR2(SW20) G-Limited

リア・トーインの調整

4/20の雨の筑波サーキットの第1コーナーで、左後輪からグラベルにささり、それが原因で車が直進しなくなってしまいました。一見したところ、見てわかるようなひずみは見られないので、アライメントが狂ったものと思われます。そこで、アライメントを自分で調整してみることにしました。

最終更新日 : 2000.7.7


リア・トーインの調整
リア・トーインの調整箇所(左後輪側)

後輪のトーインの調整箇所は、車輪の裏側にある調整式のロッドで行います。左側はマフラーの裏になって見にくいのですが、車の後ろに寝そべって見れば見つけることができるでしょう。上の写真は、左後輪のトーイン調整用のロッドです。白い矢印の部分が大きなナットになっていて、両側のロッドに刻まれたネジ山と対でロッドの長さを調整できるしくみです。黄色い矢印の部分にナットがついていて、これを締め込むことで、調整用のナットがゆるまなくなります。これらのナットの径は22mmになっています。

調整は、ナットに噛ませたスパナを上にあげればトーイン方向、下にさげればトーアウト方向に変化します。タイヤとフェンダ部分に軽く手を当てながらナットを回してゆけば、誤って反対に回しても気付くはずです。修理書によれば、変化量はナット1回転で16mm動かせることになりますが、ぶつけてアーム類を曲げてしまうと、この変化量が変わってしまうこともあるようですので、鵜呑みにしないほうが良いでしょう。調整した後は、ちゃんとトーイン測定をしましょう。また、緩み止めのナットは、ロッドに刻んだネジ山を見て、どっちに回せば緩・締するか考えて回すと良いでしょう。

基本的には、車をジャッキアップした状態で調整するのが、作業性も良く正しいのだと思いますが、数mm程度の変化量でよければ、ジャッキアップしない状態でも調整することは可能です。変化量が大きくなると、調整用のナットが重くなって動きません。無理に動かすより、軽くでよいからジャッキアップして後輪の負荷を減らしましょう。

トーインの量は、1型で5mm、2型で6mm、3型で4mm、4型以降は6mmだそうです(3型以降は聞いた話)。6mmくらい付けておくと、アンダー気味でスピンしにくくなるそうですが、逆に流れ出すと一気に動いてコントロールしにくいとも聞きます。逆に、2mmくらいにしておくとコントロール性は上がるそうですが、スピン処理できなければ危険な設定ということにもなりかねません。ウデに合わせて設定するのが得策でしょう・・・ しかし、プロでも限界まで攻める場合は、アンダーに振った方が速いそうです。