MR2(SW20) G-Limited

エンジンオイルの油量調整

皆さんは、エンジンオイルの油量の管理は、ちゃんとやっていますか? 納車後1年余りで、3回オイル交換をカーショップに依頼しましたが、程度の差はあれ3回全部入れすぎ状態でした。多めに入れるのが風潮なのか、作業性の悪いMR2の定めなのか分かりませんが、エンジンオイルを入れすぎると、フケ上がりも悪くなるし燃費も悪くなります。普段、カーショップ任せにしている人は、一度調べてみると良いかもしれません。

最終更新日 : 2000.5.12


エンジンオイルの油量(レベル)測定

基本的な話しですので、エンジンオイルの量の調べ方については触れませんが、SW20は、あまり作業性が良くないのは事実です。エンジンルームの奥に腕をつっこんで、オイルレベルゲージを抜き差ししなくてはなりません。おまけに、油面に対してゲージが斜めになっているのか、ゲージの上(表)面と下(裏)面のレベルが違ったりします。さらには、車が少しでも傾いていると、レベルも大きく変化する感じがします。また、レベルゲージのLOWとFULLの差は数100mL程度のようです。この辺を頭に入れて調べると効率的に調べられます。

また、オイルレベルを調べるのは、最低でもエンジン停止後5分経過してからです。エンジンを動かすと、オイルはエンジンの各所に行き渡ってレベルゲージで見ても少な目の表示しかされません。実際には完全コールド状態と5分後でもかなりの差があります。原則、完全コールド(数時間エンジンを動かしていない状態)で調べるのが良いでしょう。

調べた結果がLOW〜FULLの間であればOKということになります。LOW以下ならば入れ足せば良いので簡単ですが、FULLを越えていたらオイルを抜くしかありません。オイルを抜くのはスタンドなんかでもやってくれそうですが、エンジンをコールド状態にして車をスタンドまで運ぶ訳にはゆきませんから、あまり正確には計れないでしょう。それに、ショップが信用できないから、自分でオイル管理をするわけですから、この作業は自分の駐車場で自分がやるのが一番に思えます。ショップが信用できないなら、初めから自分でやればいいのでしょうけど、廃油処理は厄介ですし、手狭な車庫ではジャッキアップする場所もありません。

エンジンオイルの抜き方

自作したオイル吸い出し器
自作したオイル吸い出し器
吸い出し器とシリコンチューブの接続部
シリコンチューブとの接続部

エンジンオイルの量が多すぎるなら、あとは抜くしかありません。抜くといっても、多くて数100mL程度だと思います。ゲージのFULLを僅かに越えた(100mL以下)なら、目くじら立てて、オイル抜きに奔走する必要もないかと思いますが、レベルゲージのワイヤー部分までオイルに浸かっていたりすると少し心配です。そこで、レベルゲージとにらめっこしながら、数10mL単位で少しずつ抜いてゆきます。少しづつなので、オイルパンのドレンボルトを緩めて抜いたりすることはできません。レベルゲージの穴にチューブをつっこんでポンプで少しずつ抜くしかないでしょう。

オイルは結構粘度が高いものです。特に安物のオイルは冬場のコールド状態では、相当な粘度を持っています。この粘度のある液体を吸い出すには結構パワーのあるポンプが必要でしょう。ちなみに、5W−50のような高級オイルは冬でも結構柔らかいですし、コールド状態でも、走行後でも、それほどの粘度の差は無いようです。もちろん、走行後はかなりの高温なので、走行後すぐに作業するのは危険です。

当初私は、ホームセンターで買ったオイル差しのような容器を使っていましたが、これだと粘度のあるオイルは、なかなか吸い出すことができません。そこで、100円ショップに売られている小型の乳液などを入れるポンプ式の容器を使いました。もし、ポンプ式のシャンプーやリンスの容器があれば、それでもOKだと思います。

ポンプ部分だけを取り出し、吸い込み口にホームセンターで買ったチューブを繋ぎます。私は内径5mmのシリコンチューブを使いましたが、シリコンは柔らかくて加工性は良いモノの、根性が無くてオイルを吸う度、チューブがぺちゃんこになって吸うのに時間が掛かってしまいました。耐油ビニルチューブというのも売られていますので、こっちの方が良いかもしれません。ただ、ポンプの吸い込み口のパイプ径に合った内径を持つチューブを買ってこないと、柔軟性に欠けるので上手くささりません。また、レベルゲージの穴に突っ込む方も、チューブを直接突っ込むのではなく、金属製のパイプか何かを使った方が作業性は良さそうです。

100円ショップで買った化粧品用ポンプ
100円ショップの
化粧品用ポンプ

オイルは少な目の方がエンジンのレスポンスは良いようです。一度、800mL近く余計に入れられてしまったことがありましたが、適正値まで抜いたら、劇的にエンジンのフケ上がりが良くなりました。信用できないカーショップ、特に非競技系のカーショップなんかで交換した時は、後から確認しておく方が良いようです。