速度計で表示される速度と、本当の速度の違い

速度計で表示される速度は本当に正しいのでしょうか？
幾つかの疑問点をあげて考察してみることにします。

速度計への疑念

車の車速計がアヤシイと思うようになったきっかけは、GPS（カーナビ）から出力される速度データと、車の速度計とのズレに気づいてからです。常磐道を筑波に向け高速道路を走行中に、GPSが出力する速度と、速度計の間に終止10km/hの違いがあったのです。GPSは緯度経度と経過時間から速度を算出します。ＧＳＰは余り精度が高くないと言われていまが、その仕組みから言って速度出力が数10分間同じだけずれるというのは考えられないことです。

整備書にはスピードメーターの点検方法も書かれています。車をテスタに乗せて、実際に走行させて測定するようですが、以下のような基準値が定められています。これによると、60km/hあたりまでは±で誤差範囲内、しかし、80km/hを越えると+での誤差のみ許容、180km/hに至っては、9〜16km/hも余計に振らないと許容範囲に達しないことになります。その基準値の一覧を紹介しておきましょう。

警察の速度取締りでつかまった時（まだ、つかまったことは無いが）、実際に自分が出していた速度より少な目の数値で違反切符が切られるという話は良く聞きます。ドライバから文句を言われにくいように、少し控えめな数値にしているのかとも思っていましたが、どうやら逆なようです！

あと、メータ読みで180km/hを超えてメーターが振り切らないと、速度リミッタが掛かりません。つまり、ＣＰＵは実速(180km/h)でリミッタを掛けるが、その時、メーターは189〜196km/hになってしまうということです。

車速パルスと速度の関係　（検証中）

速度計への疑念の原因は他にもありました。それが、車速パルスです。車速パルスはカーナビなどの自立航法で使用するため、比較的簡単に取り出すことができます。このパルスの仕様は決まっているらしく、392.5mm走る度に1パルス出すことになっています。ちなみに、車の速度計も、このパルスで動きます。構造上、車軸がどの程度回ったかでパルスを出す構造になっていますので、タイヤの径が変わると、出力されるパルス時間も変わってきてしまうのですが、この辺はメーカー標準仕様のタイヤで保証されているのだと思います。２型のSW20なら15インチの225/50ということになります。

このパルスの間の時間を測定し、これを時速に換算すると、車の速度計少し多めに表示されることが確認できました。また、このパルス数に392.5mmを掛ければ走行距離が計算できるハズですが、じつは、この値は車の積算計と違う値を示します。実測上15%分大目の値になってしまうようです。車についている積算計は、これを補正した数値になっているように思えます。おまけに、パルス幅で計算した場合の速度は、車の速度計と等しいのに、距離換算して時間で割ると、そのままのデータとも、上記の距離計補正のデータとも違った値がでてきます。なんとも不可解でした・・・

エンジン回転と車速の関係

ついでに、2型 SW20 G-Limitedでのエンジン回転数と速度の計算上の関係を表にしておきました。これから計算すると、エンジンは7400rpmでリミッタが働くため、4速では実際の速度（メーター読みでなく）で180km/h出ないことになります。また、トクルバンドは4000〜6000rpm程度ですから、コーナーの立ち上がりは、この範囲に入るギアを選択すれば良さそうです。
ある峠の連続ヘアピンの下りを走る時は、2速では直線区間でフケきってしまい失速します。といって、シフトチェンジしてる暇は私には無く、のんびり入れていると次のコーナーでもたついてしまいます(＾＾;)　といって、3速で走ると立ち上がりの回転数が落ちすぎて、やはりもたついてしまいます(＾＾;)　こんな時、クロスレシオなミッションだったら、もっと楽に運転できるんだとうなあと思ってしまいます。ちなみに、登りは終止2速で走れるのでヘタクソな私でも小気味良く登れます。

2型　SW20 G-Limited(MT)の回転数と車速の計算上の関係（理論値）

注 : 減速比=4.176 タイヤ径=586mm