WORKSHOP NO.1
Duo280c

第一作業所

POWER BOOK Duo の改造


 アップルコンピュータが以前発売していたノートブックに、POWER BOOK Duoというシリーズがあります。
 そのデザイン、軽さ、開発コンセプトが気に入って欲しかったけれど、高価だったため購入をあきらめていました。 数年経って、ある店で10万円足らずで売り出されている新品のDuo230を見つけて衝動買いしてしまい、以来ずっと愛用しています。

 あれからずいぶん時は経ち、パワーマックだのシステム8だの、G3だのと、マックの世界もどんどん進化をして、Duo230ではどうも使いづらくなってきていました。
 ところがこのところ、バブルがはじけて不景気のせいもあるのか、旧製品の見直しというか、良いものを末永く使おうという、マックの改造のノウハウについて書かれている本が何種類か店頭に並ぶようになりました。 改造が個人でもやり易くなったのは嬉しいことで、私もDuo230の能力アップを図ることにしました。
 とにかく使用に耐え得るまでにはパワーアップしたいと思い、とりあえずDuo280cをめざすことにし、大阪の日本橋に何度か足を運んで、やっと280cのマザーボードと、280cの液晶をジャンクで見つけました。 動作の保証はなかったのですが、改造本を片手に分解、組み入れ、組み立てることに成功し、動作にも成功しました。
 そうして現在も元気にDuo280cとして仕事に使っているのですが、おもしろいことに見た目にはDuoのどのタイプかは、どこにもかかれていない筐体になり、それはそれで気に入っている次第です。

 ところで本題ですが、そのときに一緒に購入したDuo用バッテリー(タイプIII)を使ってみようと充電したのですが、これが使いものにならない。 やっぱりジャンクはジャンクなんだと、無駄な金を使ってしまったことを後悔していました。 しかし、これをなんとか活用する道はないものかと考えて、ひらめいたのが以下に紹介するバッテリーの改造です。

 DuoはPowerBookの中では軽いほうですが、出先で長時間使用するには外部電源を持ち歩かなくてはなりません。 Duo用の電源はデザインは良いのですが、かさばるし結構重い。 そこで考えたのがバッテリを外部電源にすれば、Duo本体に直接ACコードをつなぐことができるし、軽くもなるのではないか、、、ということです。 こんな馬鹿なことを考える者はいないのでしょうか、Appleはもちろんサードパーティーからそのような製品はでていないようですし、ビル・ゲイツ陣営でも無いような気がします。 そこでさっそく、以下のような手順で作業し完成させました。

 完成したバッテリ型外部電源からは、バッテリとしての出力端子のほかに側面にも出力端子をもうけることで、通常の外部電源としても使用できるようにしました。 これでバッテリの充電も可能です。  これは、参考として紹介するだけですので、同じことをして本体をぶっこわすようなことになっても、関知しないのでそのつもりで、、、、、。 これを作るにあたっては、TDKの電源ユニットが重要な位置をしめています。TDKさんありがとう。


PowerBook Duoのバッテリの改造

バッテリを外部電源ユニットにする



PowerBookDuo280c改(元230)


バッテリを取り出す


カバーシールをはがすとニッケル電池が見える


用意する材料
電源ユニット(TDK Switching Power Supply FMP24-R45)
AC INPUT 100-120V 50-60Hz 0.35A DC OUTPUT 24V 0.45A
ブタ鼻プラグ、 duo用バッテリ(typeIII)
写真にはないが、出力用のプラグ


電源ユニット(TDK製)の中身を取り出す。かなり軽量です。


duo用バッテリの中身を取り出す


並べてみる


これらを上のバッテリのケースに入れることになる


出力側端子の結線をする
バッテリのふたにはプラグ用の穴をあける
出力用のプラグもボード側面に配置している


電源ユニットのAC入力側の結線をする


カバーシールを貼って完成


左が完成したもの


もちろんケースにも収まる


左が完成したもの。コードをつないだ図


コードをつないだ図のアップ


ピンぼけ近接撮影


ピンぼけ近接撮影


ピンぼけ近接撮影


ピンぼけ近接撮影
中央に出力用のプラグがある


カバーをしないでDuoに納めた場合


Duoに納めて、コードをつなぐ

制作及び撮影1998年11月〜12月
登録日1998年大晦日
PowerBookDuo改造
kashino この作業の写真・データの著作権は、有田桂一(ANT WORKS Company)が所有します。
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