97/5/5)市原市民の森

5月連休最後の日は好天に恵まれました。房総半島へシダを求めて今回は 養老渓谷の少し手前の市原市民の森へ出かけました。 キャンプ場や池もあり、探鳥、植物、水生動物、爬虫類なんでも楽しめそうな、 広くて静かな渓谷沿いの自然公園でした。
(電車ダイア例:千葉9:00〜五井9:17 五井9:24〜月崎10:16(小湊鉄道 \1,070) )
月崎駅より徒歩15分)
【日 時】 1997年5月5日(月) 10時30分〜15時
【場 所】 千葉県 市原市 市原市民の森
【天 気】 晴
【環 境】 渓谷、人工林混在、最大標高約100m程度 地質は砂岩質
メインルートは沢底の遊歩道
【見られたシダ】
[ヒカゲノカズラ科] ・トウゲシバ
[トクサ科] ・スギナ
[ハナヤスリ科] ・オオハナワラビ ・フユノハナワラビ ・ナツノハナワラビ
[ゼンマイ科] ・ゼンマイ
[ウラジロ科] ・ウラジロ
[コバノイシカグマ科]・フモトシダ ・イヌシダ ・ワラビ
[ホングウシダ科] ・ホラシノブ
[ホウラシシダ科] ・イワガネソウ ・タチシノブ
[イノモトソウ科] ・オオバノイノモトソウ
[シシガシラ科] ・コモチシダ
[オシダ科] ・ヤブソテツ ・ヤマヤブソテツ (1)メヤブソテツ
・(2)ナガバメヤブソテツ ・(3)△△△ヤブソテツ
・オクマワラビ ・クマワラビ ・トウゴクシダ ・ベニシダ
・マルバベニシダ ・リョウメンシダ ・イノデ
・アイアスカイノデ ・ヤマイタチシダ ・オオイタチシダ
・ミヤマイタチシダ ・コバノカナワラビ
[ヒメシダ科] ・ホシダ ・ゲジゲジシダ ・ミゾシダ ・ヒメシダ
・ヒメワラビ ・ミドリヒメワラビ
[イワデンダ科] ・クサソテツ ・ホソバシケシダ ・シケシダ
・イヌガンソク
・イヌワラビ ・ニシキシダ
[ウラボシ科] ・ノキシノブ
【補 足】
・今回は、メヤブソテツ、ナガバヤブソテツに、こだわってしまいました。
メヤブソテツは最初、ただのヤマヤブソテツとして認識していたのですが、近くで
みると、細鋸歯がしっかり発達しており、手で逆撫でしても手応えのあるものです。
包膜中心の黒点有無については、まだ若い葉なので、黒くなるものか、このまま
透明な凹みだけに留まるのか、判断が付かず、見送りました。
・次に、ナガバヤブソテツの早落性鱗片の確認を手当たり次第やってみるうちに、
余計な発見をしてしまい、(2)ナガバメヤブソテツ、(3)???ヤブソテツ などを
区別して記載する羽目になってしまいました。 (>_<;)
・(2)ナガバメヤブソテツ・・・(ナガバヤブソテツ×メヤブソテツ)
ナガバの特徴としての、早落性鱗片あり。耳垂顕著でない。
メヤブの特徴としての、細鋸歯発達あり。色艶淡い。
・(3)△△△ヤブソテツ ・・・(ナガバヤブソテツ×ヤブソテツ ?)
ナガバの特徴としての、早落性鱗片あり。耳垂顕著でない。羽片長さは長い。
ヤブの特徴としての、 色艶淡い。羽片先端の鋸歯はあったりなかったり。
・さらに、□□□ヤブソテツとして、(ナガバ×ヤマヤブ ?)
ナガバの特徴としての、 早落性鱗片あり。羽片細長い。
ヤマヤブの特徴としての、色艶淡い。耳垂顕著。
マムシヤブソテツ(ナガバ×ヤマヤブ雑種)として筑波実験植物園で見たものは
耳垂がはっきりして、包膜中心も黒かったので、今回見たものの中にこのマムシ
があったのではないかと思っています。
・早落性鱗片はナガバだけの絶対的特徴であるかどうかを調べ直したら、確かに
早落性鱗片の無いものがありました。しかし、月崎駅近くのヤブソテツ類は、
ほとんどに早落性鱗片がありました。
(注)早落性鱗片:若い羽片の表に見られる、毛状の鱗片。ことに羽片の先端に
顕著。 ルーペで見ないとわからない。
訂正 早落性鱗片は、ナガバだけの特徴ではなく、オニヤブ以外のヤブソテツの仲間には全てある、
ということでした。従って、上記の雑種議論は無効となりました。
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