釧路湿原を作る川


釧路湿原に大きな影響を及ぼした川は釧路川と阿寒川です。現在両方とも氾濫を起こさないように改修され現在の形の落ち着きました。
釧路川ではカヌーが盛んに行われていますが、冬でも凍らない場所もあるので冬カヌーができます。問い合わせて見てください。


釧路川・新釧路川
屈斜路湖から大平洋へ流れ出している、釧路湿原を形成するうえで大切な川です。 湿原の中では大きく蛇行しゆったりとした流れを作っています。 川が蛇行することで湿原にとって大切な水をたっぷりと満たすことができます。 しかし、ここに住む人間にとっては、水害を起こす原因となり川の蛇行は悪者にされていました。 元々釧路川一本だったのですが、何度か釧路川が氾濫したため、1849年、水害を防ぐために釧路川の途中から大平洋までを運河で結ぶ大工事が始りました。 釧路川と新釧路川が分かれる岩保木には釧路川の水量を調節するための水門も作られました。 こうして作られた川が現在の新釧路川です。 近年、新釧路川だけでなく何カ所かの川をもとに戻すため、曲げる工事を予定している川があります。新釧路川は日本で数少ないダムや堰堤が無い川だといわれています。 そのため屈斜路湖から下流のほうまでどこでもカヌーを楽しむことができます。全長154km水源の標高121mの緩やかな流れの川です。
岩保木水門近くの釧路川
岩保木水門近くの新釧路川下流側
岩保木水門近くの新釧路川上流側

岩保木水門
昭和5年1930年に完成した岩保木水門はもう古くなり、現在は2代目の岩保木水門が作られました。

旧水門 雪を被った山は阿寒連山です。
新水門

手前側が釧路川、向こう側が新釧路川になります。

阿寒川

阿寒川は阿寒湖を水源として大平洋へ流れ出している全長98kmの川です。 昔は釧路川の支流でしたが、川の氾濫により流れを変える工事を行いました。 その後、更に川の氾濫があり、大楽毛(おたのしけ)川とつながり現在の形になっています。 現在、大楽毛駅のすぐ西側を流れています。 水源の阿寒湖は標高約790mにあり川の流れが急なところもあため、ラフティングが行われています。 まだあまり川下りをしているひとも少なく、川下りを楽しむ人にとって穴場だといわれてます。 水力発電所も数カ所あり上流のほうは釧路川の流れとはかなり違うようです。




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