コンピュータの色についての考察

コンピュータの色についての考察



 さて、現在コンピュータの色というと、「白」「黒」「グレー」といったモノトーンのものしかない。このような話題はパソコンが出始めた頃を思い出させる。もっとも当時は「白」「グレー」の2種類で、ビジネス用ということもあり、メーカーも「別にいいや」って感じだったのだろう。
 その後ホビー用にもユーザーが広がり、いろいろな色のパソコンが出始めた。特にシャープさんは「パソコンテレビX1」なる商品で初めて赤いボディーのものを発売した。それと同時期に発表された東芝の「PASOPIA5/7」ではキーボードのフレームをカラフルにしていた(特に7はフレームを自由に交換できた)。
シャープX1(たしかこんな形だった)

東芝パソピア7(たしかこんな形だった)
 そしてさらに多色化を進めたのがMSXである。今までビジネス向け機しか出していなかったメーカーもこぞって出した。この時流行った色は黒である。しかし、MSXは数年でコケてしまい、3強(NEC・SHARP・Fujitsu)の時代がくるのであった。
 3強の中でもダントツ1位のNECは「白」、SHARPは「黒」、富士通は「グレー」が基調であった。世の中というものは売れている物の真似をしたがるらしく、Fujitsuは「グレー」をやめて「白」にしてしまった。そしてSHARPはパソコンから一時撤退していき、パソコン業界はNECの「白」一色となっていった。
富士通FM−Towns(たしかこんな形だった)



 そこに現れたのが現在シェアNo1の「AT互換機」であった。日本では各メーカー「白」「黒」「グレー」が基調色である。しかし海外を見ると、特に日本を除くアジア一帯ではビビッド系やパステル系の筐体を販売しているメーカーもある。最近は日本の中小の筐体メーカーも力を入れており「アズキ色」の「漆塗り」筐体なるものもや「金メッキ」「銀メッキ」といった筐体も出ている。
 しかし、今なお大手パソコンメーカーの出す筐体色は「白」「黒」「グレー」なのである。やはり一番無難な色なのだろう。


 でも・・・なんででしょ?



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Last Update:1998/03/12

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