第1回 多摩・東京・神奈川(第42回)GE MR UM 内容紹介
7/3/09

北里大学病院 尾崎先生挨拶 本会の陣頭指揮をとってくださいました.

第1回多摩・東京・神奈川GE MR UMが6/27日,新宿モノリスで開催されました.梅雨の合間の快晴で,参加人数は約80名,会場は溢れんばかりの大盛況でした.写真をご覧ください.正直,会の開始前から会場は,一杯になるな.と予測はしていました.ずばり的中でした.会場は100名は収容可能ということでした.世話人の先生,お疲れ様でした.GEの皆様,会場設営,受付業務ありがとうございました.

神奈川UM代表,中代表の挨拶から始まりました.中先生の今後の意気込みを聞かせていただきました.

手狭な感があった会場ですが,私個人はちょうどよかったのではと思います.まず手作り感があります.また質問しやすい(実際は少なくて残念でしたが)環境であったと思います.個人的に新宿は,アクセスもよいのでよりGoodでした.皆様はどう思われたでしょうか?新宿湘南ライナーは非常に便利なので,神奈川UMの方も参加しやすいですよ.

メディカルダイアグノステックジャパン 藤川様にNSFについて御講演いただきました.

NSFは,最近では周知となっています.再度現状ということで,文献などの情報を分析し,御自身の意見も含めた報告をいただきました.当初はオムニスキャンの報告が多かったのですが,最近では,特定の造影剤だけではないようです.多い,少ないは需要による差も大きいということでした.造影MRAの需要の多さと,報告の多さの相関は確かにそうなのかもしれません.日本では欧米と違い,single doseしか投入しないので,症例報告数は少ないということでした.

東京都済生会病院 飯島先生

SIGNA甲子園2008の検証ということで,各UMが昨年発表されたものをひとつピックアップし,検証するという企画でした.とても大事なことだと思うし,今後発表される施設も汎用性を意識しなければいけないのではと感じました.東京UMは,昨年の金賞受賞の膝関節と名をうった,FGRE+FIESTAの加算画像(=COSMICの画像に近づける)を検証してくれました.加算の割合が,発案者である,札幌医大と同じ条件になったということでした.札幌UMの方がみたら,涙ものだったかもしれません.

東海大八王子病院 橋本先生

多摩UMは,長野市民病院 小林昌樹先生が発表された

SPECIALを使用した際の「ひと工夫」〜頭部3D撮像〜

脂肪抑制のテクニックを検証していただきました.最後のおまけ部分は秘密ですが,トレードオフ,使い方は重要であると認識しました.ありがとうございました.

川崎幸病院 中先生

神奈川UMは,北九州UMが発表された,Spiral scanを使用した非造影下肢静脈検査の検証をしてもらいました.北九州UMの皆様には申し訳なかったのですが,こんな面白い内容を昨年考案していただいたのですね.画像も綺麗で大変面白かったです.中先生は,少し条件を変えて,提案していました.後日談ですが,この検証をして大変ためになった.面白かった,勉強になったということでした.やらずして,何もいえません.是非皆様もお試しあれ.

慶応大学病院 岡部先生

次は,SIGNA甲子園UMの代表に惜しくも,逃した演題の発表でした.こちらのほうも大変楽しむことができました.東京UMはリウマチ患者における両手関節撮影法ということで発表していただきました.本来ならば本松先生が発表される予定でしたが,急な用事で発表できなくなり急遽,岡部先生が発表させることになりました.コイルの選択および固定補助具の作成で実現可能ということでした.

東京医大八王子センター 津田先生

津田先生のネタは,学会並みの内容でした.ファントム実験をされていましたが,どういったファントムなのか?実験方法も含めて,大変興味を持ちました.東京医大八王子病院はこの肺動脈撮影にかなりこだわっています.というこでかなり綺麗なTime Resolved MRAの検討でした.TRICKSの正式名称が初めてわかりました.

けいゆう病院 五十嵐先生

神奈川UMで,私個人は昨年に聞いております.呼吸止め,T2強調画像の話です.撮影時間を計算したらTR分長いことに気づき,このベーシックな撮影プロトコールを見直したということでした.なかなかここまでは気づかないなー.息止めの指示に少し,工夫が必要とのことでした.

GE横河 上田様

乳房MRIの現状をわかりやすく解説していただきました.SIGNA甲子園のコンセプトと標準化はまったく正反対を向いているような気がしますが,これからはエビデンスのないものは淘汰される.もっとも,さまざまなことをやることはとてもよいことなのかもしれませんが....エビデンス作りに寄与するQualityでないと駄目ですよね.MRガイド針生検は日本の実情からかなり,厳しいということで超音波で上記を試行,その際にVIBRANTで撮影した画像を用いて,うまくリンクさせるアプリケーションをGEは提供しているということでした.これは率直にすごいと感じました.

聖路加国際病院 鈴木先生

乳腺プロトコールを紹介していただき,撮像条件をディスカッションするという新しい企画です.東京UM,鈴木先生は,もう随分前から著名な先生ですので,皆さん注目される方も多かったと思います.片側撮影もされていたと記憶します.聖路加は乳腺MRIの歴史は古いですからね.大変有益な情報になったと思います.個人的にお話をしたかったです.

東京慈恵会医科大学第三病院 渋谷先生

多摩UM 渋谷先生はMRSを中心に報告していただきました.どこの病院でもMRSはいれたのだが,使い方がいまひとつ.実は栄共済病院でも同じで,化学療法の効果判定ぐらいしか使い道がわかりません.また渋谷先生のほうから,新しい使い方を教えていただければと思います.加えて,撮像のノウハウもまたいろいろ教えていただけたらと思います.

北里大学病院 水上先生

STIR法を用いず,脂肪抑制T2強調画像を撮影しているということでした,こだわりですね.VIBRANTもisoにこだわっているというでした.EUSOBIおよびACRの撮影プロトコールと若干の相違はあるが,撮像タイミング(コントラスト)はガイドラインのとおりという主張でした.いろいろな考え方がありますので,聞いている皆さんがよいと思ったところを情報として持って行けばよいと思います.演者間での質疑応答があってもまた楽しかったかもしれませんね.

最後は同様の企画でEOB・プリモビストの撮像条件のディスカッションでした.東大病院 渡辺先生(東京UM),DynamicにおいてFluoroを用いているということでした.double arterial phaseを撮影してます.ローテンションで回ってくる技師さんにもわかるような簡単なプロトコールを作成するのが,難しいということでした.そうなんですよね.こういうことも確かに重要なことです.

公立昭和病院 鈴木先生(多摩UM)  肝脾コントラストを利用し,短時間に検査終了を目的とした研究を紹介していただきました.パソコンでアプリケーションを作成しているということでしたが,すごく手間がかかっており,感動いたしました.

最後に私,栄共済病院(神奈川UM)が発表させていただきました.LAVAのチューニング方法は栄共済だけの特殊状況で有用なのか?皆さん,緊急アンケートありがとうございました.double arterial phaseの2nd phaseの息止めは,栄共済のデータでは5人に1人の割合で息止めできない.したがって後期動脈相を1nd phaseに持ってこなくてはならない.という主張でした.ディスカッションに参加くださった渡辺先生ありがとうございました.尾崎先生も症例回答ありがとうございます.

藤川様の演題に対して質問する,慶応 岡部先生.eGFR 30-60の方の造影剤選択に関しての質問がありました.冒頭にもありましたが,講演方式であったためか,質問がなかったのが残念でした.

慶応大 岡部先生の締めの言葉で終了しました.是非来年以降も継続していきたいという抱負を語っていただきました.来年の合同UMも楽しみにしています.

文責 神奈川UM広報担当 横浜栄@高橋

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