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第14回神奈川GE1.0/1.5TUMTが8.23に川崎幸病院で開催されました。
今回は超暑い中、総勢40名の参加となりました。皆さん御参加ありがとうございます。
開催時間も3時前からの開催にもかかわらず終了6時15分となりました。今回も内容が濃かったと思います。
いつもはMR営業部の森さんの挨拶から始めるのですが、今回は欠席ということで、横浜支店の道下支店長の御挨拶から開始始めとなりました。
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やすさん、の愛称で親しまれている、MR営業技術の鈴木さんからのISMRM2003報告でした。 |
ここからは学術参考資料として、掲載します。尚ここからの写真掲載、転載は固お断りします。また一切の問い合わせに応じませんので宜しくお願いします。
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ニュース
SIGNA 3.0Tが従来の形を変化させて、既存の1.5Tの外観と同じになりました。マグネットの大きさが小さくなりました。
またこの3.0TにEXCITEの装備が実装され、いよいよ3.0T時代に突入した感があります。日本では頭部しか薬事が通っていませんが、体部もそう遠くないうちに薬事が通るものと予測されます。1.5Tとは磁場強度が相違するため、もし発売となり、採算が合えば一気にブレークスルーがきそうな予感はあります。MDCTがすごい勢いでとどまることを知らない、驚異の画像診断機となるなかで、やはりMRIは磁場強度を上げて、新しい応用をしないとこのままではCTに.........ような気がします。
DRG/PPSで遅かれ、早かれ包括となります。MRIの特徴をいかした、撮影技術は1.5Tよりも3.0Tのほうが期待できるような気がします。どうでしょうか皆さん、最近はあまり話題性がなくSENCE, B-TFEなどの技術に感心が高まっていましたが、今後は3.0Tで話題は持ちきりとなりそうです。
日本の先生は腹部が好きなので、腹部で使用できれば、一気に3.0Tは必須でしょう。僕はMRSに期待しています。特に前立腺、ここはシェアーが圧倒的に多い。あと見たいのが3.0Tの心臓のdelayed Enhancement。PCI後のfollowが多いので案外マーケットありそうです。あとは3.0T SNを生かして、それこそ高分解能画像。そして信号強度、ベーシックなT1, T2強調画像。是非これらを経験しみたいものです。夢が膨らみます。上腹部はMRCPさえできればよいと思っています。えーっと思うかもしれませんが、それでもたくさん楽しめることはあると思います。そこで今年のMR学会は3.0Tの演題群を聞きに行く予定です。
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GEのSAR Management Perform パフォーム
・Real-Time Digital RF Monitoring
名前のごとく、SARをモニターするようなアプリケーションが実装されそうです。
・ASSET
3Tになって益々威力を発揮するASSET, 3Tには必須の技術ですよね。
・Pulse Sequence Optimization
これは各社が相当、力を注いでいるでしょう。これはブラックボックスとなるでしょうね。シーメンスのHyper echoみたくな技術でしょうか?いずれにしろシーケンスを工夫しないとSARの制限で、枚数がとれないとか......枚数とれなければ臨床で使えない。是非がんばって良いものを作って欲しいですよね。
・Superior Body Coil Design
これはわかりません。すみません。でもこの4つでとにかくSARのマネージメントをするということです。
8/30, 9/6 GEのMRサマーセミナーがあります。アジアの長、アミットが発表しますので、是非皆さん上記も含め会場にお出かけ下さい。
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3.0T PERFORMの技術を用いた頭部のMRA画像。溜息しかでないですね。
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8チャンネルTorso Coilで撮影した体部画像。磁場強度があがって一番気になるのがアーチファクト。本当にアーチファクトはないのだろうか?3.0Tで8チャンネルTorsoってどこまでSNが高いのでしょうか??信号強度、T1, T2強調画像を見てみたいですね。 |
北里大学病院 秦さんによるe Filmを用いたデジタルプレゼンテーション
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僕もこのeFilmをUMTで初めて見させていただきました。とにかく便利です。たとえばこのような会にちょっと写真を持っていきたいとき、画像をjpgにexportしてpptに貼ってなんて、面倒臭いですよね。このe Filmでは簡単にサーバから非常に高速に画像を取得できるDicom Viwerです。使ってみると本当に良い。僕も次回は病院のバイオZにこれをいれて持ってこうようと思います。あとDicomの画像なので付帯した情報に撮像条件がついています。これもGoodです。今は有償になってしまったので残念です。 |
横浜栄共済病院 高橋が発表
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私のほうではPPTでプレゼンするための動画像作成の紹介を行いました。GEのPathSpeed 8.1を用いて説明いたしました。あまり参考にはならず、大変申し訳ないプレゼンでした。 |
GE-YMS 中村弘美さん |
今回の目玉トライアングルディスカッション
題材 イメージングオプション
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クラッシックの説明
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川崎幸病院 中 孝文さん
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トライアングルプレゼンテーション座長 北里大学医療衛生学部 尾崎正則さん |
・基礎コーナとして
何か良い、面白い企画はないだろうか?誰でも参加して解りやすいもの。けしてかっこつけず、楽にきけるもの.....と相談したところ
尾崎さんをはじめ、GEの中村さん、中さんで一門一答形式のトライアングルディスカッションをやっていただきました。
通常では座長がいて........これではありきたりで面白くない。そこでGEの中村さんに基本部分を説明してもらい。中さんに基礎的な実験はやっていただきました。そして尾崎さんにはうまくこの内容を伝えてもらうためにスパイスを加えていただきました。
CTL Spine Coilを用いたときのアーチファクト(アネファクトアーチファクト)の説明。クラッシックを用いると(F-SE)上記アーチファクトが軽減されます。なるほど。.......こういう理屈か.......。勉強になりました。
次回もイメージングオプションやりたいですね。でも検証が大変です。川崎幸病院 中さん ありがとうございました。
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やすさんによるプロペラー, ECTRICKSの説明
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もう最近では、誰でも言葉では聞いたことがあるプロペラーの画像。顔を左右にふってもご覧のような画像(画像右)すごいインパクト。なにも頭にかぎらずT2強調画像ならばどこでも撮影可能。すべてこのプロペラーにかわる可能性があります。だって動きに強いわけだから、なにもルーチンに戻す必要ないでしょう。したがって本当にこの技術は爆発的に広まる可能性があるわけです。鈴木さんと高橋で話をしながら上記説明を行いました。全く知らないかたからはわかりやすかったとのこと。やはり田原総一郎みたいな解説してくれる人が必要なんですね。僕がそうだとは言いませんが、通常の講演形式に終わるつもりはなかったのでよかったと思います。
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ECTRICKSは解説はいたしませんが、view shareの技術を用いて時間分解能を高める技術です。
ただ造影MRAはMDCT全盛期に突入していくなかでは、だんだんとそのシェアーが喰われていくものと考えます。
造影剤を使用しているようでは駄目だと。今後は非造影で撮影できるもの、しかも高速に撮影できるもの、こういったアプリケーションが望まれます。
先日某先生から検査依頼がきました。聞けば大動脈炎とのこと、では造影MRAを進めると....先生からこんなお言葉が
腎機能が悪くCTがオーダできないのに......MRは造影剤を使わないからよいのだろう。造影剤が使えればCTをオーダすると......
僕はこの言葉を聞いて少々恥ずかしくなりました。ですからがんばってある道具、GATED TOFを用いてなんとかうまくしのぎました。ふー。うーんこれから名誉挽回です。話が逸れましたが、ただタイミングがとりずらい、頸部や腎動脈なんかはこれは絶対良いです。ECTRICKSです。皆さん覚えてください。
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北里大学病院 秦さんの司会のもと、写真レビューが開催。最近写真がなくなりちと寂しいのですが、でも今回は発表者も倍増。やはりPC発表が人気ですね。 |
STIRの反転画像は3.0Tからでてきた技術?ですが、中磁場でもすっかりトレンドになりました。
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北里大学医療衛生学部 尾崎さん 症例は1.0T, 0.5T STIRです。内容は今後のノイエスがありますので、会場に来た人だけの秘密です。法海馬です。 |
拡散強調画像の臨床応用 |
川崎幸病院 中さんからの症例です。拡散強調画像を大腿骨骨折に用いたという症例です。骨折部が白く描出。GOOD。
中さんならこの拡散強調画像の使い道を考えてくれるでしょう。
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転移性脳腫瘍にプロハンス2Xがよかったよ報告!! |
横浜栄共済病院 平野さんの発表 当院のMRスタッフが変わりまして、僕が大期待している一人です。うまいプレゼンでした。尚僕は一切このピッチを見ていません。 |
心臓粘液腫 FAST CARD vs FIESTA |
横浜栄共済病院第2の刺客です。保田くんです。彼もMRのスタッフとなりました。勿論大期待しています。今回は猛威を奮うウイルスの性で自前のPCを使用できず......動画が動かないはめに.....次回は期待しているぞー。 |
クロイツフェルトヤコブ病のMRI診断 |
皆野病院 市原さんからは素晴らしい症例の報告がありました。拡散強調画像が早期診断に有用であったこと、またクロイツフェルトヤコブ病のMRIの知見を説明していただきました。エビデンスもあり。大変勉強になりました。 |
悪性リンパ腫の拡散強調画像 |
北里大学病院 秦さんの症例報告 こちらも素晴らしい報告でした。CTでは骨破壊がなく、わからず。拡散強調画像ではすごいコントラストでよくわかった症例。やはり拡散強調画像は役に立つ。そんなことを思わせる素晴らしい症例でした。GOOD。 |
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衣笠病院 松村さんの症例は
仰向けになれない患者さんの拡散強調画像(椎体メタ)
すぐに撮影できる拡散強調画像は有用だとの報告でした。うーん拡散強調画像が猛威を奮っていますね。
皆さん一喜一憂ですね。新しい画像ですものね。
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最後に私がSPIOの発表でした。CTでS3に注目動脈有意相ですでに小さな、染まりが............
HCC疑いでしたが、MR単純T2強調画像では白く描出、上4コマ左上、単純EFGRE3Dでは黒く描出この時点でHCCはないかな?と考えました。肝血管腫を疑い、SPIO静注(リゾビスト)
下段では腫瘍にリゾビストは取り込まれず。
トレンドLong TE SPGRでは腫瘍は描出不可。コンベンショナル呼吸同期併用PD強調画像では腫瘍が綺麗に検出できました。この所見からは嚢胞?と疑いたくなりますが、なにぶんCTのこともあり.......
やはりトレンドLong TE SPGRだけでは駄目なこともあるので、コンベンショナルな撮影も省けませんね。
次回は11月になる予定です。
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