9/1に第一回神奈川GE1.0Tユーザーズミーティングが開催されました。
参加人数は1施設を除く、38名でした。ありがとうございます。

今回大変うれしかったのは、なんと1.5Tの施設の方もかけつけてくれたことです。

この規模のユーザーズミーティングでこれだけ盛況なのはあまりないということをGEの方から後で伺いました。

これも大変嬉しい話ですね。

参加された方全員、本当にお疲れさまでした。

また第一回世話人の皆様、また岸波支店長はじめGE-YMSの皆様本当に御多忙の中ありがとうございました。


横浜栄共済高橋より会の主旨の説明をしました。

本会の主旨は
学会ではないので肩の力を抜いて参加できる会ということです。

はっきり言ってエキスパートの会ではありません。
皆さん是非、御協力宜しくお願いいたします。


横浜労災病院の笠原英生先生に呼吸同期について御講演をしていただきました。

笠原先生はSIGNA VER4の時代からのユーザーです。
当時は高速SE法の臨床応用が始まった時期でした。
先生は高速SE法のコントラストの御研究発表を多数発表されていました。
また最近では呼吸同期の御研究発表をなさっていましたので、御口演をお願いいたしました。

内容はk空間とSE法、またK空間と高速SE法の関係について基礎的にお話をしていただき、
最後に本題の呼吸同期についてお話をしていただきました。
特に素晴らしいのは呼吸同期の実験系(動態ファントム)を用いて、検討されたことです。
簡単にまとめると
1.トリガーポイント、トリガーウインドウは長めにとる
2.受信帯域幅を広めにとる
ということでした。臨床においては撮影枚数、SNも関係いたしますので
基礎的な部分を承知して、臨床に用いる必要があります。
今回ミーティングに参加された方は、基礎的な部分を承知することはできたのではないでしょうか。
これを元に各ユーザーが御検討され次回のミーティングに反映されることを願っています。
お忙しい中、講演また世話人を引き受けてくれました。笠原先生本当にありがとうございました。

講演といいつつも、講演最中に質問が飛び交う形式にしました。わからないことを飛ばさないという
点では非常にによかったと思います。ユーザーが困ったときはGEのアプリの方もお見えになっているので
大変心強かったです。守屋さん、どうもありがとうございました。

同期シリーズの第2弾は心電図同期です。

川崎幸病院の谷口貴久先生に心電図同期について御口演をしていただきました。

谷口先生は現在BB等の新しいシーケンスを用いず、現在ある心電図同期法でBBに近い画像をだしておられます。心電図同期のノウハウは十分承知ということで御口演をお願いしました。

内容は笠原先生と同様に基礎的な話からでしした。呼吸同期もそうですが、同期を知るにはきちんと基礎を知るべきであることを実感いたしました。
心電図同期には純粋な意味での心電図同期と脈波同期があり、胸部においては心電図同期が望ましいとのことです。
RRの回数にトリガーウインドウの値をかけて1以下にすることは必須だそうです。予測できる効果の指標としてECG Histogramを解析することも有効なようです。是非皆さんトライアルしてみて下さい。
心電図同期する際の電極を心電図を取り付ける際のジェルを付けるというような話もでましたので、皆さん、是非、お試し下さい。

次に実際の各施設の写真を見たい。という要求から
今回は題材としてMRCPを選びました。

司会は聖マリ東横病院の五十嵐先生です.

今回のMRCPに関しては以下の3点のような内容でした。

1.現在こんな画像がでて困っている。どうしたらよいか?
2.この方法だとこんなに綺麗に見える。現在の方法で満足している。
3.新しいシーケンスで撮影したら、こんな画像が撮影できる。

1に関して
太く拡張した胆管、膵管は綺麗に撮影できるけれども、あまり太くない胆管、膵管は綺麗に撮影できないどうしたらよいか?という質問が多かったように思います。
MRCPは各施設、撮影プロトコール(例えば、最初にSSFSEでT2強調画像を撮影して)がまちまちなのと、臨床医の好みの画像等がありますので、簡単にその撮影の仕方は....ということは言えません。

皆さんがこのフィルムディスカッションを通して、他の施設の良い所を盗んでいただければと思います。

今回の発表では警友病院の写真が工夫されていて個人的には良いと思いました。

要約はSSFSE法を使用し、TEを180msを選択します。TE180msはMRCPとしては非常に短いTEを選択しています。細い胆管の水の信号をSN良く取り出します。しかしこの状態では周囲のバックグラウンドも同時に描出されます。

そこで、周波数エンコードをあげて(画像のピクセルを小さくしSNをおとす)という方法です。皆さんも是非トライヤルしてください。尚今回の発表施設の撮像条件は各施設に一応ノイエスがありますので、そのあたりを十分御配慮願いいたします。

他には2D-FSE法を呼吸同期を用いて、撮影する方法。体厚があまり厚くないかたには5GP Flex Coilを用いるという方法がありました。こちらも是非トライアルしてみて下さい。

3に関して
新しくBody PACというプログラムで撮影されたMRCP画像を提示しました。
従来はTEがminimum, 60, 90,180, maximumと5種類しか撮影できませんでしたが、拡張SSFSE(SSFSE-etl)では300, 500等の中位のTEの画像が撮影できるという機能があります。客観的な評価ではTE500msがよいという評価になりました。

Body Pacの詳細はGE-YMSにお問い合わせ下さい。



ミーティング
・次回より500円を微収いたします。宜しくお願いいたします。
・第2回世話人会を11/17に開催、各施設何名でもよいので出席してください。
・第2回ユーザーズミーティングを12/15に開催いたします。

・細かいことは第1回世話人の原案通りです。