第17回神奈川GE 1.0/1.5Tユーザーズミーティング報告
06/25.04

熱弁をふるう、GEYMS MR営業部鈴木靖彦氏

さて第17回神奈川GEUMT始まり、始まりということで、早速始めようとしたところ、プロジェクターにPC画像が投影されず!!

川崎幸病院の袴田さん始め、スタッフの皆さん、UMTの秦さん、尾崎さんの奮闘のおかげで、ようやく15 分遅れで開催することができました。そのお陰というか少し時間ができたので会に参加された、施設の紹介と近況ということで皆様に挨拶をしていただきました。

これもまた相乗効果?なんか妙な緊張感もなくなり、心地良い気分で会を進めることができました。参加された皆さんありがとうございました。

またアドリブで話を合わせてくれた、鈴木さん、ありがとうございました。

参加された方は38名で、GEの方を含めると、50名の参加でした。皆さん本当にありがとうございました。今回も遠くは茨城、千葉からきていただいたユーザさんがいました。皆さん遠くから来るほど、勉強熱心なんですね。感心してます。

さてプログラムですが、まずは鈴木さんのほうから、先日行われたISMRMの報告をしていただきました。

いつものように熱く、また手短にうまく喋っていただきました。こんなことを書くのも失礼ですが、鈴木さん、アドリブや喋り、冗談がうまくなりましたね。 ○

それでは少しだけ、発表された内容を簡単に紹介しますね。

たとえば8チャンネルのコイルを考えてみましょう。8個の独立したコイルから信号がAPにきても、APが2つでは処理効率は悪いということになります。これは皆さんわかりますね。

 

GEのEXCITEでは8個のコイルに対して、独立してAPが存在するということになります。ゆえに早いというのはこういうところにも理由があるわけです。この話を聞いたとき、昔のフェーズドアレイコイルの説明を思い出してしまいました。上のAPがプリアンプでしたよね。

LAVA(ラバと呼びます)

よくわらないのですが、Z方向にSegmentationされた、Spec IRパルスを印加、K空間を非対称に充填すると書いてありますね。確か、ハーフフーリエにするようなことをおっしゃってました。今のefgre3dと相違しているのはなんでしょうね。また新しい8チャンネルBODY ARRAYコイルを用いたASSETと組み合わせること(High Reduction factor)で、横断撮影であっても、冠状断にReformatできる、撮影方法みたいです。

HCCなどはangioのマッピングとしては冠状断撮影が良いのですが、CTと比較という意味では、広く横断撮影が試みられています。ですから

これを解決するのに良いですね。勿論、動注予定のメタの人で、これもカテーテリゼーションをシュミレーションするのに良さそうですね。

フィリップスではスライブでしたっけ?でもあれはラジアルサンプリングでしたよね?ラジアルは常に低周波成を充填するので、コントラスト決定領域がわかりません。遅延相にはよさそうですが、動脈相とかは厳しくなります。

このLAVAはラジアルではないので、ある相で多断面が得られるということになります。

WIPですが、FLAIR法もPropellaができます。これもたしかにあると便利なんでしょうね。当たり前ですが...。

注目はこれ、なにげなしに見落としますが、腫瘍のコントラストがConveとPropellaでは違うんです。なぜでしょうね。細かいパラメータはわからないのであれですが.....

Body PROPELLER まーこれも何も考えないと、なにも面白くない画像ですが、呼吸で動いているものに対して、propellaとなると、どの部分を棄却しているんですかね。呼気、吸気どちら?それとも閾値があってその部分は棄却なし?せきとか体動とか激しい部分だけ棄却?なぞですね。想像がつきません。常に低周波成分を撮影しているのでSNはよくなりますよね。基本的にスパイラルと同じで、位相方向とか周波数方向ってないんですよね。であるならば動脈のアーチファクトは左葉にかからない。のでよいんですよね。

Report Card 心臓のレポートを書くためのアプリケーション、PCベースで動きます。同一ロケーションでCINE, PERFUSION, DEが見えるので、大変読影しやすくなっています。詳細に説明を聞きましたが、心臓をやっている先生はこれ欲しくなるでしょうね。

最後はこれ、AW4.2でFiver Trackができるようになります。これは○です。どうしてか?というと面倒くさいから。結局はそこになります。面倒なものは、絶対にはやらない。

GEYMSの森さんにも挨拶してもらいました。

特別講演 

EXCITEユーザ 『当院におけるSigna Exciteの運用について』
聖麗メモリアル病院 石森文朗さん

石森さんは、『ふみぽん』さんということでWEBでも著名なかたですね。映像情報6月号から

ふみぽんがいくという企画連載をスタートさせたばかりです。

石森さんの勤務している聖麗メモリアル病院は脳神経外科の病院さんだそうです。したがって頭部のMRI検査が多いそうです。コイルを8チャンネルの頭部用コイル、8チャンネルのNVArray Coilをお持ちになっているそうです。そこで、この2つのコイルの使い分けなども教えていただきました。石森さんはSNが良い8チャンネルの頭部用コイルをメインに使用しているということでした。したがって頸部のMRAを追加撮影する際は、BODY COILで頸部MRAを撮影されるそうです、こういう使い方、使い分けも面白いですよね。あとすごいのが月850件くらい1台でやっているとのことでした。単純に計算すると、1日EXCITE xlで40〜50ということで、皆さん驚きの声をあげていました。この数ですが、撮影する人、患者さんをSETする人、画像処理をする人とマンパワーは申し分なしで、背景がありますので、ご注意下さい。頭部のMRAも込みだということで、改めてすごいなーと思いました。17分の高精細MRAもすごかったですね。

基礎コーナー GEYMS 中村さん

基礎コーナはRespiratory TriggerとCardiac Gatingでした。僕のルーチンは2RRでEvenSpaceを基本としています。うまく行かないときはminimumということを教えてもらいましたので、効きが悪いときはまたいろいろやってみようと思います。ちなみに呼吸数8〜10のときは1-RRでminimumを使用しています。

今回企画に司会に大車輪の活躍でした。衣笠病院の松村さんでした。

検証は衣笠病院の田中さんです。TP20、TW40が一番良い結果となったそうです。

心臓のほうは検査があまりないのにもかかわらず検証していただきました。

次にアドバンスドコーナー 司会は北里大学医療衛生学部、尾崎さんです。うまーくまとめてくれました。面白かったです。このコーナー。

MRIの運用に関して、説明をする松村さん。アンケート作成からまとめまで大変でした。お疲れさまでした。また電子カルテ運用まで話していただきました。

電話予約運用ということで、プレゼンしている戸塚共立第2病院 近藤さんでした。

フィルムカンファランス 北里大学病院 秦さん

いつも司会ご苦労様です。

秦さんの今回の発表はとりあえず、MR学会まで内緒ということでwebでは発表しません。

拡散強調画像ネタですよね。

皆野病院の市原さん

会場に来ていた人は、とても勉強になりましたね。MRSに拡散強調画像ね。

クロイツフェルトヤコブ病の拡散強調画像はすごかったですね。Study Designも綺麗でした。細かいことは内緒ですね。

市原さんはMRI歴20年なんですね。すごいですね。キーノートで作ってきたということで、市原さん楽しそうでした。またたくさん教えて下さい。

フィルムでのプレゼンが多かったですね。

藤が丘病院の宮下さんです。こちらも、ちょっとwebでは公開しません。学会で発表するようなことを聞いています。冠状断や矢状断の画像は綺麗でした。あとは秘密。

会場の様子1 石森さんは取材に急がしそうでした。

会場の様子2

一生懸命説明する、宮下さん。

成田病院 川畑さん、呼吸補正併用のMRVをいろいろ変化させて検証してくれました。最後のSATをSにかけて動脈を消す(FA60)、FAを下げると動脈が徐々に描出するのはとても面白かったです。是非今後とも検証、検討していただけると幸いです。

最後に高橋が乳房と拡散強調画像を話しましたが、どれも今後講演や研究会のネタに使う予定なので、まだ出せません。宜しくお願いします。 以上簡単でしたが、第17回の報告でした。
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