第16回神奈川GE 1.0/1.5Tユーザーズミーティング報告
02/19.04

GEYMSMR営業部森 達彦氏

最近業務が忙しくてUPが遅くなり、申し訳ございませんでした。UMT内容報告しますね。

第16会回神奈川GE1.0/1.5TUMTが去る2.14 川崎幸病院にて開催されました。参加人数は約50名と久しぶりの大台でした。(惜しくも札幌には負けたなー悔しいー) したがって会場は一杯で、お茶の数が不足となる事態に......会場をいつも快く貸して下さる。川崎幸病院のスタッフの皆様大変ありがとうございました。今年初めてのUMTということで気合いが入りましたね。

今回は企画を北里病院、北里医療衛生学部の秦さん、尾崎さんに頼みました。大変良い企画ありがとうございました。

もう木曜日なので、今週の土曜日まであとわずか。MRセミナー2004開催されます。        皆さん是非御出席下さい。 GEYMS一同より

GEYMS 鈴木靖彦氏

  

GEからの最新情報ということでGEYMSお馴染みの鈴木さんよりRSNA2003の報告とEXCITE最新情報、およびWIPの内容を教えて頂きました。尚ここに貼られている、画像等の転載は固くお断りいたします。また鈴木さんの報告には学術参考資料となるものも含まれています。このWEBをご覧になって、もっと詳細を聞きたい方は今週のMRセミナーに是非お出かけ下さい。内容に関してはお問い合わせないように宜しくお願いします。

ということで、今回の発表には一つ注文をつけました。とにかく面白く、神奈川のUMTらしいプレゼンで...!! さすがわ鈴木さん、考えてきましたね。とても面白い発表でした。いや本当に、とかくメーカのお話は全然面白くないのですが、今回はとってもGOODでした。とっても楽しかったです。

RSNA 2003 GEブースです。一度は行ってみたいですね。

Virtual Assist

只今サービスも、従来の電話回線からADSLに切り替わり、ブロードバンド対応になりました。当院でも今はADSL回線を引いてもらってinsite BBをやっていただいています。この新しいサービスとしてこんな風景を創造して下さい。

X病院

技師A、『ねー、この心臓の処理どうやったいいのー?』

技師B、『えーわからない』

そこでいつもようにカスタマサポートセンターへ連絡します。そこにはX病院のワークステーションがすでに表示され.....

そして、カスタマコールセンターのアプリケーションの方が実演して教えます。したがってX病院のA, B技師は電話を聞きながら、見ていれば良いのです。素晴らしいサービスです。あたかもアプリケータが後ろにいるように実演してくれるのです。ずーっと夢に思ってたことなので、実現できたら大変便利ですね。こういったサービスならお金が少々かかってもOKという感じです。もったいなくないですよね。

さーEXCITE情報です。今度のEXCITE xlの売りはこれです。

・ECTRICKS

ECVO法を用いて、ビューシェアーをする方法。その心は時間分解能の更なる向上です。

・VIBRANT

SLICE方向のASSETを利用し、きちんとアプリケーション化したこのVIBRANT

従来と同じ時間で対側の乳房も検査可能。片側のみならば更なる高い時間分解能で撮影可能です。また同じ撮影時間で、スライス方向の分解能にも向上しますよね。または面内の分解能向上もできますね。こうやって書き出してみるとやはりいいんだなー。

・PROPELLER

ご存じ体動補正のソフト。使ってみたいですね。

上記3つの剣が今回の目玉みたいです。

新しいEXCITE XLの画面

現在の薄い緑を用いた色から、薄い青色に変更されたようです。フォントなかなかかっこいいですね。この画像はプロペラーを設定する際の画面ですが、よくわかんないですね。

さー期待のプロペラーがとうとう頭でなく肝臓に、腹部にということでベローズもなにもない、呼吸同期でも呼吸補正でもなんでもない画像が得られるようです。これに是非Bファクターを加えて、拡散強調画像で用いたいですよね。とっても楽しみです。

なんと今年のGEブースにはマンマの拡散強調画像がパネルで展示してあったとのこと。これは期待が持てますね。是非ここに力を入れていただき、アプリケーションを作ってもらいたいですね。

VIBRANTの肝は、両側のマンマに対してオートシムし、脂肪抑制の効きをよくしたとのこと、また撮影後自動でサブトラクション画像が出てくること、などルーチンの特化したアプリケーションですね。確かに煩雑ですから、こういうのは良い機能で、大いに助かりますね。今までは同時に撮影できるけど、いろいろと分解能の問題でできなかったということがあります。同時に左右撮影できるという環境になれば、また違ってくるでしょうね。ルーチンワークとして再度見直される可能性大ですね。

これがその画像です。僕個人としてはSPEC IRでもCHEMI SATでもどちらでも選択できるような仕様でいて欲しいなー。僕はマンマではCHEMI SAT派なので、でもたぶんSPEC IRなんだろうなー。

BRAIN WAVE このアプリケーションはファンクショナルMRIに特化したアプリーケンションのようです。いまはやりのリアルタイム表示というやつで、体動補正もついている模様です。

データーベースの拡張により枚数制限(1シリーズ内)がなくなった模様です。

こういうの見るとやってみたいなーと思いますね。VR、コンソール対応になったんですね。なるほどLINUXベースになり、処理が高速されるので、こういったアプリケーションもオンコンソールでできるということですか...ふーん。素晴らしいですね。

8チャンネルコイルです。上2つはすでに発売で、下は今後発売予定のものです。ということで今年は売れるでしょうね。ようやく8チャンネル時代が来たということですよ。ようは旬ということですね。うーんまた物欲が....皆さんもそうですよね。これで撮影したら....頭で創造しちゃいますよね。

ニューロバスキュキュラーですが、GEさんプレゼンが良くないなー僕なら上記上の非造影の画像を大きく載せますがね。今でも綺麗なので、このコイルで撮影したら相当綺麗だろうなー。

よくわかんないですけど、コイルを縦に並べて8チャンネルで撮影した場合、大きいFOVではSNが向上するけど、通常の腰椎とかの撮影でもSNの向上はあるのかなー。もっともコイルが真ん中、左右にあれば横断も綺麗になるような気がしますが....どうなんですかね。

8チャネンネルの腹部コイル。ASSET FACTORも大きくできるんでしょうね。SNは今のままで良いので、とにかく高速SE系のものは更に高速にしないと意味がない。あとこれイレウスとかに良さそうだなー。綺麗だろうなー。

前、後6コイルありますので、全部で12あるということです。それぞれ上に8つ、下8つ、また12エレメントを8チャンネルで受信して最大48cmのFOVを実現、いいことばかりですが、使い勝手はどうでしょうかねー。

心臓用のコイルです。あとはアプリーケションです。是非冠状動脈が非造影で撮影できる方法を期待したいですね。通常の画像も綺麗なんでしょうね。

このコイルは心臓に特化しながらも感度領域が良いので、骨盤でもつかえちゃう。なるほど、骨盤で高分解能はこっちのほうがよさそうですね。

プラットホームが変わったので処理も大幅に早くなったということでした。これでEXCITEテクノロジーは一区切りでしょうか?

これね。役にたつんですかねー。何に使えばよいのかなー。でも各社やってますよね。撮影するならSTIRですかね。それならちょっぴりやってみたいと思いますが.....

コンソール回りはこんなにもシンプルです。綺麗という言葉があてはまりますね。患者さんの観察モニターとインジェクターのコントロール、あとオーディオも載せたいね。I POD(アップルの音楽携帯端末)で音楽聞きながら検査したいなー。怒られますよね。ということで是非この続き、詳細はセミナーへ

今ね。話題というか好評なんですよね。このイメージングオプション一問一答コーナ。GEのアプリケーションの方が詳細に説明して、ユーザが検証するという試みです。これは神奈川UMT オリジナルで、やはりメモされていく方が多かったと聞いています。そういう僕も大変ためになりました。司会は仲良くさせていただいている、衣笠病院の松村さんです。司会はやってみると難しいということを言っていました。確かにやってみた人しかわかりませんね。今回はクラッシックなイメージングオプション、Flow CompasationとRespiratory Compasationにスポットをあてました。

いつもお世話になっている中村さん。わからないことはいつも中村さんに相談しています。適切なアドバイスをしてくれるので、本当にありがたく思ってます。おそらくもうGEの世界では知らない人はいませんよね。今回も綺麗なプレゼン作ってきてくれました。

今回はRCのみちらっと紹介です。小牧市民病院さんの工夫、ベローズって巻くの大変ですよね。床におこっちたりとか、しちゃいませんか???はいそんな悩みを解消ということで、このように最初から設定しておけば良いのです。愛知県小牧市民病院様のアイデアでした。

これの詳細はGE Today MR特集を御覧くださいませ。1NEXの場合はlow sortとなります。呼吸の位置により傾斜磁場が緩くなっているのがわかりますね。つまりk空間上では隣あう信号の動きの影響は少ないということがわかります。僕は呼吸のモニターと撮影を同時記録して、後で単純にsortしているだけだと思ったんですが、傾斜磁場を操作する模様です。ならば、呼吸同期??の意味も含んでいるような気もするんですが...これは知らなかったですね。これだとなんとなく撮影中に1回呼吸をしたかのようにふるまう様子がわかりますね。

次にhigh sortです。これはk空間上で隣あう信号の動きの影響を最大限に大きくして、アーチファクトをFOVの外に出してしまおうというものです。これも呼吸に応じて、傾斜磁場を操作している模様です。

このように、もうここで質問がありました。またやはり復習は大事ですよね。

当院放射線科の保田英志が検証を行いました。僕は全くこのプレゼンを触っていないので楽しみにしていました。後輩がこういうことやってくれることが夢でもあったわけです。正直嬉しいですね。

あれ?僕の名前がないなー

on, offでは効果は抜群ですよね。このRCですが、今回このように復習する機会があってしみじみよかったなーと思いました。勉強になるんですよね。あたり前ですけど、しみじみよかったと思います。

low sort vs high sort high sortでは2nexなのできちんとした比較はできませんがやはりhigh sortのほうが綺麗です。このRCは最近ではMRVenographyとして用いられます。このRCシネ撮影にも使えるとのこと、是非試してみようと思います。

とりあえずここまでは高橋が書きました。Advancedコーナーは尾崎さんが書いてくれました。ありがとうございます。

Advancedコーナー

3inchコイルを用いたMR Microscopyの挑戦
司会 北里大学医療衛生学部 尾崎 正則

今回は,最近話題のMicroscopyについて1.0Tおよび1.5Tの装置にて検証していただきました.Microscopyと言えばP社という印象が強いですが,なんのGE社の3inchコイルを負けていないぞ!というところを見せていただきました.

1.5Tsite 衣笠病院 松村 高宏さん

おなじみ松村さんには1.5T(Echo Speed)のMicroscopyについて検証していただきました.関節領域のMicroscopyを中心に御話していただきました.

まず膝のFRFSE法PDWIの画像です.半月板の断裂が綺麗に描出されています.ものすごく綺麗ですよね.さらに驚くのはこれだけの画質を3分20秒で撮像できてしまうのです.すごいですね

次は肩の画像です.これまた腱板が綺麗に描出されていますよね.

問題点はポジショニングの煩雑さと検査時間だそうです.
通常のルーチン検査を終わらせてから
Microscopyの撮像を行うとなると,

やはりかなりの時間を費やしてしまうそうです.
これに関しては私も同感だと思います.非常に作業が煩雑になりますよね.
今のやり方ではMicroscopyはなかなか手が出せないですよね.

続いては,1.0T site 

北里大学医療衛生学部(北里大学東病院) 尾崎 正則
またまたおなじみの北里の尾崎です.

1.0TのMicroscopyについてお話しました.1.0TではS/Nを稼ぐのが大変でどうしても撮像時間が延びてしまいます.

個人的な見解ではFOV 9cm,スライス厚 3mm,256*256で撮像時間が5〜7分くらいかけないと綺麗な画像は得られないと感じています.

今回は部位を絞って手関節に注目しました.自分的に検査をしていて困ったなァと感じるのは大体TFCC損傷の患者さんが来たときです.いままでの撮り方だと,あまり綺麗には描出できず結局最後までうーんと悩んだまま終わることが多々ありました.そこで多少時間をかけてでも高分解能な画像を,と思いチャレンジしてみました.どうでしょう?自分的にはかなり満足しているのですが….

北里本院の1.5T(CV/i)の画像と比較してみました.

やはり磁場強度の違いはかなりありますよね.
さらにCV/iはslew lateが150とハイパワーな装置なのでさらに差が
でているように感じます.
slew lateが150ってHi Speed(slew late 77)の約倍ですよね….

あとみなさんにご紹介したいのが手を撮像するときの固定具です.
3inchコイルは単体で使用すると固定に困ることが多々ありますよね.
そこで手の固定具を北里東病院では作成して使用しています.
これはなかなか優れもので3inch 2枚使用して撮像することも可能になっております.

続きまして,北里の秦&尾崎コンビが番外編をやってみました.
ここからの内容は危険な内容も含んでいますので

くれぐれも真似なさらないように

まずこの画像をご覧ください.
3inchコイルと比べてS/Nは劣るものの均一性が非常に良いですよね.
そうですこれはSCICを使用しているのです.

どうやって?と思いますよね.
答えはカーディアックコイル+××××コイルを使用することにより

MicroCoilを使いつつフェーズドアレイコイルにしか使用できない

SCICが使用できるようになるのです.
これの利点はSCICだけではありません.

最初にMicroscopyの撮像する場所を決めておけば、通常のルーチン検査からMicroscopyまで患者さんのポジショニングをし直すことなく検査が行えることです.

これはかなりスループットの向上に寄与しますよね.

こんなコイルが開発されないかな?

以上,北里大学医療衛生学部 尾崎より御報告でした

ここからはまた高橋が書きます。

フィルムディスカッション 司会 北里大学病院 秦 博文さん

横浜栄共済病院 平野さんは前立腺Xの拡散強調画像とdynamic MRIで所見があった3症例を呈示してくれました。まだ臨床的エビデンスは得られていないが、拡散強調画像とdtnamic MRIを組み合わせると、現在のT2強調画像により補助的な情報を与えてくれるとのことでした。つまり拡散強調画像で高信号であり、Dynamic MRIで早期に染まればの×可能性が高いと....こういうことがいいたかったのです。これは非常に綺麗なデータでした。

長野県 佐久総合病院 小林 敦さん 

なんと長野県からはるばる川崎までやってきてくれました。超凄い人です。なんと9時に長野を出たそうです。かー凄い人がGEユーザにいたのですね。実は何を隠そう、彼は岐阜医療技術短期大学の同級生なのでした。昨年の多摩の合同勉強会も来てくれました。質問画像は膝関節の軟骨の撮影の仕方、なぜ脂肪抑制効果の効きがXXなのか?ということでした。アプリケーションの方と皆で一生懸命考えて結論を出しました。そして

この日彼はまた長野に帰っていたのでした。すげー。また来てね。

衣笠病院 松村さんは、endometrial cystの拡散強調画像の写真でした。拡散強調画像を撮影したら、腫瘍の中の一部分が高信号であったこと。何が言いたいかというと、これは悪いものではないだろうか?ということでした。

この続きが是非知りたいですね。興味深い症例でした。

またまた北里大学病院 医療衛生学部 尾崎さんです。尾崎さんは3/6に大阪で開催されるGE UMT 大阪に講演者として招かれます。大阪の皆さん、尾崎さんは本当にすごいですよ。是非お楽しみにね。

HCCの拡散強調画像と撮像タイミングのお話でした。撮像タイミングは難しいですね。ASEETがないので、DAフェーズ撮影できないとのこと、そこで良いタイミングの取り方があれば是非ということでした。確かに、こういうところでスマートプレップASSETは相当強力なツールになります。今後もPendingで問題を討論したいですよね。CTの造影剤注入論議があってもMRはない。なぜ?????

秦さんが、呼吸補正併用MRVの臨床画像を呈示してくれました。

只今ルーチンで使用している、造影MRVenographyと比較してくれました。Coflowの描出はやはり造影のほうが良いということですが、閉塞があるか、ないか?のスクリーニングならば造影MRVでも十分ということでした。秦さん、ありがとうございました。

これMR学会ネタでも非造影ということでよいのかも!!!

この後、高橋がDSE DWの画像の特徴ということで発表させていただきました。また近くに再アップしますね。

内容盛りだくさんの第16 回神奈川GEUMTでした。やはり従来のフィルムを見る。こういうスタイルのほうが良いのかなー!!

ということで札幌UMTの原田さーん、中西さーん。神奈川も盛り上がっているでしょう。

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