第11回神奈川GE1.0/1.5TUMT内容報告
03/11.03

 

挨拶される川崎幸病院 谷口技師長様

忙しくて報告遅れてすみません。

去る3/8に川崎幸病院にて第11回神奈川GE1.0/1.5TUMTが開催されました。参加人数ですがGEの方を含め42名の参加者でした。参加施設の皆様、企業の方、大変ありがとうございます。

前回と時間がそんなにたっていなかったので準備などで大変忙しかったのですが、最終的には大勢の方が集まってくれて大変嬉しかったです。ありがとうございます。

この日は先も述べたように、前回からあまり時間がたっていなかったので参加人数を心配しましたが、なにが、なにが終わってしまえばいつもと同じ人数でした。

寂しいお知らせ 第1回から会に御尽力いただきました

川崎幸病院 谷口技師長様が今度下記に移動となりました。

パイオニア株式会社

ビジネスシステム事業部 医療システム課担当課長 谷口貴久

谷口さんは、パイオニアに移動され、相当良いPACSをどんどん臨床の場に提供されるとのこと、是非皆さんPACS導入予定の方は谷口さんに御一報下さい。

秘密ですが相当早いPACSだそうです。乞うご期待です。ITEMのブースにお邪魔しましょうね。

谷口さんは今後も本ミーティングに参加予定です。宜しくお願いします。

3時から始めましたが、会場はまばら 

この時はそんなに人数が集まるとは到底思えませんでした。

MR営業部の森さんがいらっしゃいませんでしたので、営業技術の鈴木さんに御挨拶をしていただきました。鈴木さんは北海道につい先日まで、営業技術として勤務していましたが、つい最近神奈川に担当になりました。鈴木さんは超まじめな方で、誠実な方です。こちらが質問やお願いしてもきちんと時間を置かないで答えてくれるとても良い方です。

前回からの宿題報告SSRFの説明です。SSRFも基本的にはフィリップスのPROSETと同じみたいですね。GEはSPIRAL SPGRのみ使用可能です。ここで面白かったのはSSRFはRFパルスの印可時間が長い、つまりこれをフーリエ変換すると矩形状(スライスの選択性が非常に高い)に励起されるとのことでした。SSFSE法は早くRFを印可しなければならないので、逆にスライス選択制が甘いということになります。直接的に脂肪抑制とは関係ない話ですが、興味深い話を聞くことができました。あまりWEBに書くとよくないのでこれにて終了です。 いつもお世話になります。MRアプリケーショングループの中村さんです。第10回の報告では、斉藤さんのお話をしましたが、中村さんも僕たちと同じ放射線技師さんです。そうです、皆さん仲間ですよね。何を隠そう僕が八王子に研修に行ったときの、先生でした。そう書くと、僕の先生でもあったぞ!!と、それくらいGEのMR世界では有名な方です。とても勉強熱心で、斉藤さんと同じく、僕が興奮して症例を説明すると、いつも同じく興奮してくれます。そして毎回このUMTにはかかさず出席してくれまして、いろいろな質問にも応じてくれます。全国のGEユーザからねたまれますね。
いつも難しいという批判もちらほら聞こえます。そうですね。この会を立ち上げた時は、初心者を対象にという話でした。そこで、今回はMRCPのフィルムディスカッションもあることですから、教育講演として高速SE法、FRFSE法、SSFSE法に関して、特徴を簡単にユーザさんに述べていただきました。皆さんはどう感じましたでしょうか?やはり難しいかな?

トップバッターは北里大学の秦さんです。前回も講演をお願いしましたが今回もがんばってくれました。頼もしい限りです。

このスライドはSE系の歴史です。秦さんが作ってくれました。これ簡単に作ってますが、そんなことはないのですよ。

秦さんにも今回はもっとわかりやすいように注文しましたが、うまく表現してくれました。ありがとうございました。

次は北里東病院の尾崎さんです。自信満々のプレゼンテーションでした。尾崎さんと秦さんは所属をみればわかりますよね。同大学で、病院が近いので2人で相談されていろいろ御研究していらっしゃるみたいです。羨ましいですね。尾崎さんのこの発表はとても興味のもてる発表でした。来月のJRCで、発表される内容のネタも惜しみなく教えていただきました。ですからWEBでは内容を書くことはできません。あしからず。
FRFSE法も出てきて随分時間がたっていますが、面白いシーケンスですね。皆さんに伝えてあげたいのですが、残念です。この会に来てくれた方はよかったですね。
  今回僕はSSFSE法に関しての発表でした。今回はきちんと実験してきましたよ。少しだけ臨床を使用して説明しますね。SSFSE法は一度の励起でK空間を充填しますのでT2値の長いものの描出にすぐれます。その1例ですが左が高速SE法ですが、肝臓にT2延長病変がありますが、嚢胞か血管腫かはわかりません。そこでSSFSE法です。SSFSE法では嚢胞の部分は信号が残りますのでよくわかります。
2例目は肝血管腫の症例です。左が脂肪抑制高速SE法、右がSSFSE法です。脂肪抑制高速SE法では、肝S2にT2延長病変が認められます。しかしながらここでも嚢胞なのか、肝血管腫なのか鑑別つきません。そこでSSFSE法です。SSFSE法では脳脊髄液と比較して信号強度が低下しているのがわかります。ここでこのS2の病変は嚢胞よりもT2値が短い→たぶん血管腫であろうという推測がなりたちます。

今度は悪性腫瘍との鑑別です。高速SE法ではS8に淡い信号強度の病変が認められます。でもSSFSE法では認められません。認められないくらい、T2値が短いということで上記病変が疑われます。もちろんT2値が短いので病変の暈け(blur)の影響も考えられます。こういった症例にもSSFSE法は有効です。

こんどはSSFSE法のバンド幅を変化させてみました。消化管にはフェリセルツが入っています。フェリセルツは水よりもT2値が短いです。バンド幅を拡げると画像がシャープになります。特にT2値が水よりも短い場合は顕著に表れます。逆に狭くすると水の信号強度は高く目立ちますが、T2値の短いものは暈けが目立ちます。バンド幅を拡げるとエコー間隔が短くなるのでT2 Dephaseの影響が少なくなります。一方狭くすると影響が大きくなります。
再度中村さんに出てきていただいて、拡張SSFSE法に関して説明をいれていただきました。

K空間の充填方法や使用できるエコーの数が増加した拡張SSFSE法の説明はVER9.0の紹介に続いて2度目なので、皆さんよくわかったのではないでしょうか?個人的にまだまだこの分野、うまく臨床に生かせていない感じがします。今の現状に満足しないで、もう少し、攻撃的にこの領域の研究をしてもよいのかな?という感じがします。

さてさて初めて試みましたePROTOCOLの実践シリーズです。GEの本家のWEBサイトに行きますと、機種別、部位別にGE社が推奨するPROTOCOLが掲載されています。是非皆さんお確かめ下さい。今回フィルムレビュー会がMRCPでしたので、川崎幸病院 中さんに1.0TサイトHispeedでのMRCP ePROTOCOLの検証をしていただきました。写真が多数あり、少しわかりくかったので、中さんにお願いしてまとめていただくことになりました。WEBに掲載予定ですので、皆さんお楽しみにしていて下さい。 閲覧された方はどう感じたでしょうか?以外と使用できるな?と思ったものも多かったかと思います。

いつもGEさんにはバックアップしてもらうだけでなくて、僕たちもフィードバックしてあげましょう。このWEBを閲覧している方は是非、ePROTOCOLを実践してみて下さい。また担当の営業の方に是非、その効果をお知らせ下さい。

横浜労災病院 佐藤努さん、今回2回目の出席です。横浜労災病院は笠原さん、後藤さんに続いての出席になります。MR担当になられたそうです。皆さん今後とも宜しくお願い申し上げます。
この写真はですね。....と説明する佐藤さんでした。今回やってみたMRCP検査全体ではまたまた面白く、ほとんどのユーザがバラバラでした。別に統一する必要もないので、良いと思ったものだけ取り込めば良いのではないでしょうか?呼吸同期や呼吸補正法を使用してT1, T2強調画像を撮影するユーザさんも多く見られました。

日本鋼管病院の柿崎さん

柿崎さんの提唱で、各施設の撮像プロトコールを持っていくことになっておりましたが、すみません。さぼっていました。次回からは必ず持っていきます。鋼管病院では脂肪抑制T1強調画像も撮影していました。これは良い試みですよね。膵臓のスクリーニングにもなります。

皆さん真剣な眼差しで聞いていました。後ろの方、見えるのかな?????と少し心配してしまいました。

秦さんと僕だけがPCでした。やはりフィルムのほうがよいのかな?どうなんでしょうね。難しいなー。

今回はMRCPの検査全体のお話でした。左は北里大学病院の前処置ですが、まず鎮痙剤を使用する施設、しない施設に大きく別れました。これは注射を誰がするのか?というインフラの話もでてきてしますので、なかなか難しい話です。また保険が効くのか?という問題もあります。

あとフェリセルツですがこれはほぼ全施設で用いていました。これには驚きました。MRCP=フェリセルツが浸透してしまっているのですね。このフェリセルツですが、濃度調製が皆バラバラなんですね。これまた。一度詳しくフェリセルツだけ特集してみたいものです。

2包を80ccに溶かす施設が多かったような気がします。どうしてかな?聞けばよかったなー。次回はこのMRCPのFOLLOWですので、じっくり聞いてみたいと思います。

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